2017年8月16日水曜日

上村以和於の劇評 2017年8月 歌舞伎座

今度の手取りの半太郎で、ようやく確かなものを探り当てたように見える。初めに出てきただけで、「板についている」という語源通りの手応えを感じさせる。歌舞伎役者中車として、はじめてバットの芯で捕えた初ヒットである。
なるほどこの役は、17代目の勘三郎の半太郎では先の芝翫の役だったわけで、これはちょいとした「発見」だった。この「発見」は、七之助の今後に何がしかの暗示を与えるものかもしれない。(妙な言い方だが、七之助は、玉三郎より骨太なのだ。これは決して悪いことではない。)(演劇評論家 上村以和於公式サイト | 歌舞伎の評論でお馴染みの上村以和於です。)
しばらく更新がないので体調をこわされたのかと思っていましたが、調子が悪かったのはパソコンだったそうです。
さて、今月の劇評は1部の 刺青奇偶が良いとのことです。中車、七之助の株上昇です。

小玉祥子の劇評 2017年8月 歌舞伎座

3部が「野田版 桜の森の満開の下」(坂口安吾作品集より 野田秀樹作・演出)。ヒトと鬼が混在する世界が舞台。七之助の夜長姫が攻撃的でセリフのメリハリが利いて魅力的。耳男の勘九郎が翻弄(ほんろう)されるところをうまく見せた。(歌舞伎:八月納涼歌舞伎 七之助が変化うまく見せる=評・小玉祥子 - 毎日新聞)
七之助好評です。

「ギャラリーレクチャー」特別企画 (門之助ブログ)

トークばかりではなく、義太夫もちょっとご披露させていただきました(歌舞伎座ギャラリーレクチャー|市川門之助オフィシャルブログ「Days of Monnosuke」Powered by Ameba)
あら、見台にカマキリの紋が・・・

歌舞伎座ギャラリーレクチャー(笑三郎ブログ)

私たちのお役は、大ベテランの竹本の浄瑠璃師。太夫の門之助さんも、三味線弾きの私も、三代目の頃からこの場の義経と静御前で何百回も勤めさせて頂いておりますので、役者としてなら明日にでも代われるほどの持ち役ですが、いざ浄瑠璃(演奏)となると勝手が違います。(【笑三郎だより】)
歌舞伎座ギャラリーでもご披露して下さったのですね。

長谷部浩のの劇評 2017年8月 歌舞伎座1部2部

中車の半太郎が、また、すぐれている。歌舞伎のなかでの居場所が次第に定まってきたが、慢心が見えない。
この分野の歌舞伎では第一人者になるかもしれません。
猿之助、勘九郞は、踊りの巧さに溺れず、風俗を写す役者の踊りに徹している。
役者の踊も時にはうるさくなりますが、さらっと踊るところがニクイです。
岡本綺堂の『修禅寺物語』(市川猿翁監修)。初世坂東好太郎、二世板東吉弥の十三回忌。兄と父の追善を出せる役者となって、彌十郎渾身の舞台となった。(長谷部浩の劇評  TheaterGoer Directory)

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