2006年4月30日日曜日

成田屋オペラ座出演記者会見

演目は『勧進帳』『口上』『紅葉狩』(主な配役は下記参照)で、『口上』では襲名披露公演でも評判だったフランス語の口上も行う予定です。



☆日程 2007年3月23日(金)~31日(土)



     3月23日(金) 19:30開演



     3月25日(日) 14:30開演



     3月27日(火) 19:30開演



     3月29日(木) 19:30開演



     3月30日(金) 19:30開演



☆演目・主な配役



 歌舞伎十八番の内『勧進帳』



      武蔵坊弁慶:市川團十郎/市川海老蔵(ダブルキャスト)    



      富樫左衛門:市川海老蔵/市川團十郎(ダブルキャスト)



      源義経:市川亀治郎



  『口上』



 新歌舞伎十八番の内『紅葉狩』



       更科姫実は戸隠山の鬼女:市川海老蔵



       余吾将軍平維茂:市川團十郎



       山神:市川亀治郎(俳優ニュース)





「勧進帳」はダブルキャストで弁慶、富樫をやるようです。海老蔵の弁慶・團十郎の富樫は見たことないですね。パリっ子の好みはさあどっち?



海老蔵の更科姫、さぞ美しいことでしょう。そして後シテではオペラ座の観客全員拍手喝采でしょう。



日本代表として素晴らしい舞台を納めてくれることと思います。



2006年4月29日土曜日

国立能楽堂資料展示室『平家物語と能』のご案内

 今回の国立能楽堂資料展示室では、五月公演のテーマ「平家物語の女たち」に伴い、『平家物語』と能とのかかわりを紹介します。 『平家物語』を典拠とする能は現行作品240曲中約30曲を数えます。『源氏物語』を典拠とする能が約10曲であることと比較すると、『平家物語』がいかに能のドラマツルギーに影響を与えたが歴然とします。能は普遍的な人間性を抽出することにより、六百年あまりも伝承されてきた芸能ですが、ことに『平家物語』を本説とした作品は、色彩や音色とともに登場人物の悲哀物語を描き、後代の絵画や音楽にもさまざまな影響を与えてきました。今回は能を通して、『平家物語』を享受した日本人の美意識を尋ねてみたいと思います。どうかお誘い合わせの上、ご来場下さい。(国立能楽堂資料展示室『平家物語と能』のご案内|日本芸術文化振興会)







国立劇場『舞台の四季』展

5月12日(金)より本館3F展示室で『舞台の四季』展がスタートします。伝統芸能情報館、演芸場での展示と併せて国立劇場を彩った様々な舞台を中心に、四季をテーマにその広がりに触れていただきます。詳しい情報はこちら http://www.ntj.jac.go.jp/exhibition/index.html



この展示を楽しんでいただく参考として関連講座を企画いたしました。講師は元NHKディレクター吉原茂氏。永年NHKの舞台中継の指揮を執ってきた方です。舞台中継に関する楽しい裏話など興味深いお話が聞けることでしょう。



日 時:6月10日(土)午後2時より



場 所:伝統芸能情報館3Fレクチャー室



講 師:吉原茂(元NHKディレクター)



テーマ:「舞台のあれこれ~劇場中継裏話~」



先着120名 入場無料 。 (展示関連講座のお知らせ|日本芸術文化振興会)





展示には40年間のポスターもみられるようです。これだけでも面白そうです。



『NHKニュース おはよう日本』に團十郎が登場

『NHKニュース おはよう日本』に團十郎登場  



平成18年5月2日(火) NHK総合テレビの『NHKニュース おはよう日本』に團十郎が登場です。  



闘病の様子から、5月歌舞伎座での復活に至るまでを取材していただきました。 放映予定時間は、午前7:45~8:00です。  いよいよ復活!どうぞご覧ください!(成田屋 新着情報詳細)



朝の時間15分間ですからお見逃しないように。團菊祭二日目ということは初日の様子が放映されるかも知れませんね。楽しみです。



パリ・オペラ座公演に亀治郎参加

来年3月成田屋さん父子のパリ・オペラ座公演に参加



本日(28日金曜日)、帝国ホテル3F雅の間にて製作発表がありました。亀治郎が来年3月の成田屋さん父子のパリ・オペラ座公演に参加致します。分かっていることは以下の通りです。



2007年パリ・オペラ座松竹大歌舞伎



日程: 2007年3月23日(金)~30日(金)



場所: パリ・オペラ座(フランス)

公演: 全5回演目: 「勧進帳」「口上」「紅葉狩」出演: 市川團十郎、市川海老蔵、市川亀治郎 (敬称略)(亀ニュース)





亀治郎さんのHPに発表がありました。こんぴら歌舞伎、今年の6月公演そして来年のオペラ座と共演づいていますね。来年の大河ドラマ出演の亀ちゃん、売れっ子ですね。



駒場博物館 黒木文庫「江戸の声」

江戸の声



黒木文庫でみる音楽と演劇の世界  



東京大学の駒場キャンパスに、黒木文庫という演劇書コレクションがあります。旧制東京高等学校教授黒木勘蔵氏(1882-1930)が築いたもので、約3千点から成ります。氏は教務のかたわら、各地へ出向いては音楽文献を調査し、また関東大震災後には、近世日本音楽を一箇の研究分野に押し上げるほどの功労者でもあり、一代の目利き、本のコレクターでもありました。 戦火をくぐった黒木氏の蔵書は、やがて新制・東京大学教養学部文学部国文学漢文学教室へと移り、以来半世紀以上研究者のあいだで知られてはいましたが、広く活用される機会がないまま、銀杏並木を臨む静かな一室で眠っていました。展覧会では、黒木文庫と同教室の関連資料から、音楽の正本(演奏記録)と稽古本、義太夫節(人形浄瑠璃、現代の文楽)、そして近世から近代に至る歌舞伎といったジャンルの資料の中から、選りすぐりの百余点を初公開します。(2005年 美術博物館展覧会スケジュール)



大変興味あるテーマです。貴重な資料や写真などがみられるようです。5月7日迄ですので、この連休にお出かけ下さい。



仁左衛門さん紫綬褒章受章

6月歌舞伎座「六月大歌舞伎」(2日~26日)では、昼の部で当たり役の『荒川の佐吉』の佐吉、夜の部で『身替座禅』の奥方玉の井に出演。「今はどんな役をやっていても楽しいです」とますます意欲的な発言も飛び出した仁左衛門さんに、心よりお祝いを申し上げます。 (俳優ニュース)



<受章理由は「伝統的な歌舞伎の演技を高度に体得し登場人物の人間性を掘り下げて新たな表現を示すことで歌舞伎界の発展に貢献した」というもの。>



うれしいです。本当にうれしいです。仁左衛門さんの役に臨む姿勢、役の本質を掘り下げる研究心、そしてどんな役にも柔軟に対応できる演技力、最近の舞台でも完成度の高いお芝居だと感じていました。伝統をそのまま受け継ぐのではなく、先人の工夫や型を踏まえた上で、自分なりの役を作って表現する、これこそ今現在求められている歌舞伎役者の使命ではないかと思います。



「どんな役をやっても楽しいです。」と言われていますね。どんな役をやってもステキです。これからもいろんなお役を観せて下さいね。



ご受賞おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。



2006年4月28日金曜日

芸術劇場 4月30日

 4月30日(放送時間 22:00~0:15)             



● 歌舞伎 「熊谷陣屋」



<出演者>熊谷直実・・・片岡仁左衛門源 義経・・・中村梅玉藤の方・・・片岡秀太郎弥陀六・・・市川左團次相模・・・中村雀右衛門



<収  録>2005年11月25日 東京・歌舞伎座



● 歌舞伎 「雨の五郎」 「うかれ坊主」   



「雨の五郎」-長唄囃子連中-    <出演者>五郎・・・中村吉右衛門   



「うかれ坊主」-清元連中-   <出演者>うかれ坊主・・・中村富十郎



<収  録>2005年11月25日 東京・歌舞伎座(芸術劇場へようこそ)





良い舞台でした。絶対保存版ですね。



第22回四国こんぴら歌舞伎大芝居 オンエアのお知らせ

瀬戸内海放送 4月29日(土) 9:55~10:25 「こんぴら歌舞伎2006~町に家元がやってきた~」



山陽放送 4月29日(土) 16:00~16:54 「夢、競演・こんぴら歌舞伎~四国路に春を告げる公演、そして人々~」



岡山放送 5月6日(土) 10:45~11:15 「決定版!これがこんぴら歌舞伎だ」



NHK衛星第2 5月27日(土)午後1:30~5:00 「土曜シアター 山川静夫の新・華麗なる招待席~第22回四国こんぴら歌舞伎大芝居より」浮世柄比翼稲妻月雪花名残文台 浅妻船・まかしょ色彩間苅豆 かさね以上、三演目です。(亀ニュース)



亀治郎さんのところに東京以外の案内が書かれていましたので、ご確認下さい。



五、六段目が放映されないのは残念ですが、3演目とも素晴らしかったのでうれしいです。



国立劇場40周年記念「元禄忠臣蔵」

中村吉右衛門(61)、坂田藤十郎(73)、松本幸四郎(63)がそれぞれ順に大石内蔵助を演じ10月から3カ月で昭和歌舞伎の超大作「元禄忠臣蔵」を史上初めて完全通し上演する公演の制作発表が26日、東京・グランドアーク半蔵門で開かれた。(中日スポーツホームページへようこそ)



40周年の記念に何を上演するのか、演目発表を楽しみにしていました。「元禄忠臣蔵」とは想像していませんでした。これだけ骨太の超大作は少々難解でも残していくべきだと思いますので、良い選択です。



セリフ劇ですから、セリフが明晰でないと分かりにくい。大石内蔵助を務める3人の他、誰が絡むのか、気になるところです。黙阿弥の七五調とは違う、日本語の美しい言葉の応酬が耳に響き、心にしみる舞台になると期待します



中村富十郎が醍醐寺薪歌舞伎成功祈願

中村富十郎が醍醐寺薪歌舞伎成功祈願  



人間国宝の歌舞伎俳優、中村富十郎らが「醍醐寺薪歌舞伎」(27-29日)を前に26日、京都・伏見区の醍醐寺で成功祈願を行った。 参加したのは富十郎、中村橋之助、片岡孝太郎、片岡愛之助。醍醐寺の国宝・金堂の前に特設ステージを設置。厳かな薪火に照らされ、「重源上人由来鑑」などを上演する。 



富十郎は「新緑がとてもすばらしく、すがすがしい気分です。国宝の金堂を背負い、ありがたく務めさせていただきます」と決意を語った。(Sankei Web 生活・文化 中村富十郎が醍醐寺薪歌舞伎成功祈願(04/27 01:08))



昨年の醍醐寺歌舞伎は團十郎の弁慶、海老蔵の富樫という待望の「勧進帳」でした。今年は富十郎の「船弁慶」です。金堂を背に格調高い静の舞、勇壮な後シテが観られることでしょう。お天気になりますように。



2006年4月26日水曜日

第十二回稚魚の会・歌舞伎会合同公演

時・・・8/24(木)~27(日)  12;00・17:00開演



★修禅寺物語



★廓三番叟



★願絲縁苧環



★三社祭



★双蝶々曲輪日記  引窓







2006年4月25日火曜日

海老蔵の「信長」

土曜シアター山川静夫の“新・華麗なる招待席”舞台「信長」



チャンネル:BS2



放送日:2006年 4月29日(土)午後1:30~午後4:25(175分)                             舞台「信 長」                       



▽歌舞伎の市川海老蔵が織田信長役に挑んだ新作舞台「信長」をお送りする。                                              【脚本】斎藤 雅文   【演出】西川 信廣                     



【出演】市川海老蔵   純名 りさ 小田  茜  甲本 雅裕  田辺 誠一                                ~東京・新橋演舞場で録画~                                                                 【ゲスト】村松 友 【案内】山川 静夫(NHK 番組表)





今年のお正月演舞場で公演された海老蔵の「信長」が早くもBS2に登場。録画予約忘れずにしましょう。



青山学院大学特別公開講座 講師に團十郎

青山学院大学特別公開講座の講師として團十郎が登場します  



平成18年6月30日19:00~20:30 青山学院大学における特別公開講座『演劇への視点-過去から未来へ-』の中に「役者の眼から見る今日の歌舞伎」というテーマで團十郎が講師を勤めさせていただくこととなりました。 受講は無料ですが、往復はがきでの青山学院大学へのお申し込みが必要です。 詳しくは、リンク先のHPをご覧下さい。(成田屋 新着情報詳細)



全5回ある公開講座の内、6月30日の分に「役者の眼から見る今日の歌舞伎」というテーマで團十郎の講演があるようです。



往復はがきで申込み、多数の場合は抽選とのことです。



中村勘三郎 史上初芝居小屋で襲名披露

襲名披露で全国巡演するのは通常だが、勘三郎の希望で各地の歴史ある芝居小屋を重点的に回る史上初となる画期的な試み。「うれしい限りです。お客さんとの距離が近いし、昔から地芝居をやっていて役者の魂があるところで演技させていただくのはありがたい」と感慨深げ。(中村勘三郎 史上初芝居小屋で襲名披露:芸能:スポーツ報知)



こんぴら歌舞伎を成功させた実績もあり、各地に残っている小屋での襲名披露に回るとの事、中村屋らしい良い企画ですね。



2006年4月23日日曜日

團菊祭五月大歌舞伎

お知らせ(4月18日現在)一幕見席料金・発売開始時間、話題とみどころを掲載しました。(五月興行情報)



写真入りのチラシがアップされました。團十郎復帰記者会見の記事と写真も合わせてご覧下さい。



三年ぶりの團菊祭

幕末の世相の中の人間模様を描いた大仏次郎作「江戸の夕映」(昼)の演出も担当。各役を海老蔵、菊之助、松緑が初役で挑む。初演の時はそれぞれの祖父たちが勤めた。 「演出といっても父がやったとおりにします。すばらしい作品で、これから戦後歌舞伎の世話物と呼ばれることになるのでは。そういうジャンルになるよう息子たちにも頑張ってもらいたい」と話す。 「仕切り直しの場として、いい出足でポンと舞台に立ちたい。これからが勝負」 



「團菊祭」の一方の主役・尾上菊五郎は、工藤祐経役で「外郎売」に付き合うほか、「権三と助十」(昼)の権三、「助六」のパロディーとして作られた「黒手組曲輪達引」(夜)の助六、権九郎の二役。 「黒手組~」では道化の権九郎とかっこいい助六の対比が見どころ。「久しぶりの出し物。思いっきりパロディーですので、笑わせるのがなかなか難しい。今回は池に突き落とされた権九郎がカモのぬいぐるみ姿になるなど趣向を凝らしたい。引っ込みの下座(音楽)も…」と、何やら工夫があるよう。 「権三~」も「特別なことはありませんが、権三、助十らの家主役は(市川)左団次さんなので、笑わせてくれるでしょう」。 (http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20060422/ftu_____mei_____001.shtml)



三年ぶりの團菊祭、團十郎、菊五郎の意気込みが感じられます。



<カモのぬいぐるみ姿?引っ込みの下座もなにやらご趣向ありげ?>早く観たいとワクワクします。



2006年4月22日土曜日

10月新橋演舞場 獅童の「森の石松」

獅童が「森の石松」に挑戦…伯父・錦之介当たり役を再び 歌舞伎俳優・中村獅童(33)が10月の新橋演舞場公演(2~26日)で森の石松を演じることが20日分かった。「獅童版 森の石松(仮題)」で、伯父・萬屋錦之介が中村錦之助時代の1960年に主演した映画「森の石松鬼より怖い」(監督・沢島忠)を下敷きにしたストーリー。伯父を尊敬してやまない獅童は一昨年12月にこれも伯父の当たり役・丹下左膳で評判をとったばかり。座長としてワイルドな時代劇を見せてくれそうだ。(獅童が「森の石松」に挑戦…伯父・錦之介当たり役を再び:芸能:スポーツ報知)



演舞場の10月は獅童の「森の石松」に決まりました。錦之介が映画でやった「森の石松鬼より怖い」を下敷きにリメイクされ、「獅童版 森の石松」として上演されるようです。



当時、東映映画全盛期で、錦之介の「森の石松」も劇場で見ました。獅童の石松、なかなか適役と思います。



瓜生山歌舞伎

瓜生山歌舞伎 ─ 市川亀治郎の挑戦 ─



場所 京都芸術劇場春秋座



日時 平成18年7月29日(土)、30日(日)、31日(月) 各日とも開場13時30分 開演14時計3回公演 30日の公演終了後、出演者によるポスト・パフォーマンス・トークあり



演目 奥州安達原 三段目袖萩祭文の場、松廼羽衣(宙乗り)



出演者 市川亀治郎ほか料金 S席8,000円 A席6,000円(全席指定)



主催 京都造形芸術大学 舞台芸術研究センターチケット発売5月17日~19日(亀ニュース)





京都と東京で公演されるようです。



第五回亀治郎の会

第五回亀治郎の会



場所 東京・国立劇場小劇場



日時 平成18年8月4日(金)13:00と17:30、5日(土)13:00と17:30、6日(日)14:00 計5回公演



演目 奥州安達原 三段目袖萩祭文の場、天下傾城



出演者 市川亀治郎、市川段四郎ほか



料金 全席指定一万円



主催 亀治郎の会チケット発売 只今調整中につき、もう暫くお待ちください。(亀ニュース)





詳細がHPにのりました。意欲的な亀治郎さんですから、今年も素晴らしい舞台が期待できそうです。



2006年4月21日金曜日

海老蔵初役の勘平

 今まで見た勘平には感じなかった雰囲気を、海老蔵の勘平で味わいました。それはあたかもドラマでよく見る光景のようでもありました。



 思いがけず大金が手に入り、一刻も早く知らせたいと喜んで帰ってきます。夕べの雷の話しやら何かを姑やお軽に話したり、家に帰ってきて着替えをしたりします。何気ないここの芝居は、「落人」の戸塚からようよう山崎まで落ち延びて、ひとまずお軽の実家に舅、姑と一緒に暮らすことになったここでの暮らしの始まりを表しています。暗い過去を背負ってはいても、愛する女房との生活は楽しいものです。狩りから戻って家人と話すやりとり、気配りに新婚の華やぎを感じました。仕事から戻った婿さんがマンションのドアを開けて「ただいまー」と女房に話しかけ、女房の母親に気遣いして・・・今と変わらないその場の雰囲気を表現していると思いました。



 「助六」も古い芝居を型通り演じるのではなく、今の等身大の助六を感じました。とても魅力的でカッコイイ助六でした。昔の人を演じるのではなく、今の時代、自分に置き換えて、自分の言葉で話しているように思います。海老蔵という役者はハラがあって、心の軌跡をしっかり持ってその役になっているのだと思います。だから恋人と駆け落ちして新しい生活がスタートしたうれしさが自然とでてくるのではないでしょうか。この華やぎが後の悲劇を引き立たせます。お金の工面ができた喜びはどの勘平にもありますが、新婚の華やぎを感じたのは今回初めてです。



上村以和於のこんぴら歌舞伎劇評Ⅲ

さてその亀治郎のおかるが大当たりである。正月には浅草で同じ『忠臣蔵』五・六段目の千崎をやったが、情感も豊かな上に、引き締まっている。こんどの亀治郎は三つの狂言で大役ばかりの大奮闘だが、そのどれもがきっかりした出来なのは驚嘆に値する。お国、かさね、「六段目」のおかる、どれもに共通するのは、一途な思いの中に自分を生かしきろうとする意志を感じさせる点である。そこに亀治郎の役への共感と、それを表現する集中力の強さが生きている。いまの時点で不足があるとすれば、葛城にやや華やぎが乏しいことだが、それを占う意味からも、こんどは「七段目」のおかるを見てみたい。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)



亀治郎は全五役と奮闘、私はお国が一番可愛らしいと思いました。おかるも勘平を思う気持ちが滲み出てなかなか良かったです。かさねの後半は叔父様に似てきます。明らかにオモダカヤの血を感じます。



四月大歌舞伎劇評 小玉祥子

六世歌右衛門五年祭にゆかりの狂言がそろった。昼の最初が北條秀司作「狐(きつね)と笛吹き」。笛の名手、春方(梅玉)と亡き妻に化けた狐のともね(福助)の恋。夢物語を成立させたのは、梅玉の清潔さと福助のかれんさ。人と契れば、死ぬと教えられたともねが、怖さにおびえながら、春方への思いにまどう。細やかな感情を福助が巧みに表現した。梅玉の、自らも死を決意しての花道の入りが、美しく切ない。(MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎)



2006年4月20日木曜日

上村以和於の劇評 こんぴら歌舞伎Ⅱ

この『かさね』は期待にたがわぬものだった。亀治郎のかさねはお国ともども屈指の適役だろうし、海老蔵の与右衛門も、持ち前の集中力で異能ぶりを魅力に転換するのにもって来いの役といえる。それにつけても、海老蔵が仮花道からダダダダッと駆け出してきたときの興奮というものはなかった。臨場感だの迫力だのと(いえばそういう言葉を使うよりないのだが)言うのがあほらしくなる。花道は、出の瞬間には桟敷の枠と同じ高さであり、間に通路というものがないから、そもそも客と役者を隔てる空間というものが存在しないのである。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)



上村さんも大興奮!金丸座は本当に客と役者が同じ目線で、隔てる通路もないので、他では味わえない空気です。



食彩浪漫「江戸の粋!にぎりの美学」 海老蔵出演

食彩浪漫「江戸の粋!にぎりの美学」



チャンネル:総合/デジタル総合放送日:2006年 4月23日(日)



放送時間:午前11:30~午前11:50(20分)



番組HP: http://www.nhk.or.jp/shokusai/ 市川海老蔵,金坂真次,【司会】上田早苗



すしが大好物という市川海老蔵さん。舞台のときは、毎日銀座のなじみのすし屋に通い、マグロばかり食べる。シンプルで、鮮やか。部位ごとの微妙な味わい…。目指す歌舞伎の芸にも通じるという。今回、なじみの店の主人・金坂真次さんに入門。歌舞伎と縁深い築地市場で材料を仕入れ、「握り」に挑戦する。同世代で、親友でもある2人。ともに「道」に生きる「同志」の真剣な会話をじっくりと聞く。 市川海老蔵, 金坂 真次, 【司会】上田 早苗(NHK 番組表)





この前の俳優祭には團十郎がマグロを握ってサービスしました。親子で握りがうまくなったら、今度の俳優祭では海老蔵が握ったトロが頂けるかもしれませんね。



2006年4月19日水曜日

「アマテラス」玉三郎&鼓童

玉三郎演じる太陽神アマテラスが、弟スサノオの乱行に怒り、天の岩屋戸に姿を隠す。この世は闇に包まれ、あわてた神々が、岩屋戸の前で祝祭を開き、アマテラスを引っ張り出す策に……。 おなじみの物語を、「歌舞伎の中にある、舞と芝居のはざまのような身体表現」(玉三郎)と、太鼓に笛、二胡、箏などを加えたアンサンブルで表現していく。(玉三郎&鼓童 舞台共演 : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))



佐渡で最終稽古が行われているそうですが、どんな仕上がりか楽しみです。



大阪文楽公演 六代目鶴沢燕三襲名

眼目の鶴沢燕二郎改め六代目鶴沢燕三襲名披露狂言「ひらかな盛衰記・松右衛門内より逆櫓(さかろ)の段」は変化に富み、三味線方の披露にぴったりだ。仕上がりの良さが際だつ。演奏前、豊竹咲大夫と新・燕三の座る床で後見役の竹本住大夫による口上もある。([評]文楽4月公演 : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))



鶴沢燕二郎改め六代目鶴沢燕三襲名披露狂言は好評のようです。5月には東京で同じ狂言が見られます。太夫、人形遣いも最高の顔合わせです。



2006年4月18日火曜日

六月大歌舞伎 歌舞伎座

興行情報を掲載しました(六月興行情報)



演目、配役が発表されました。吉右衛門の「藤戸」は宮島歌舞伎でみました。演出変えるのでしょうか、気になるところです。



渡辺保の劇評 こんぴら歌舞伎金丸座

しかし海老蔵でいいのはこの後である。まず紋服に着替えて小刀を持った時のおかるを見て思い入れの情愛である。これはたしかに「落人」をやった勘平の色気になっているのは大手柄。いささか前髪風の幼さはあっても、これが海老蔵の勘平の特色が出ている。 私が冒頭にふれた薄幸の貴公子の運命悲劇というのはここらからはじまる。しかし勘平は貴公子でもなんでもない。たかが塩冶家で百五十石の侍であり、いまは狩人にすぎない。それがいかにも貴公子に見えるところが海老蔵の特色である。そう見えるのは、このいかにも儚な気な青年が運命にとらえられて死ぬほかないドラマが鮮明だからである。そこに海老蔵の独自の勘平の人間像がある。いかにも悲愁に閉ざされた、不幸で、哀れな青年である。こういう勘平を私は見たことがなかった。 (2006年4月金丸座)

海老蔵初役の勘平は観る人によって様々な意見があるようです。私も新しい発見がありました。近い内にまとめたいと思います。



海老蔵、オペラ座で初歌舞伎

 歌舞伎俳優・市川團十郎(59)、市川海老蔵(28)の親子が来年3月にフランス・パリのオペラ座で歌舞伎公演を行うことが16日までに決まった。パリ公演は海老蔵襲名披露の一昨年10月以来だが、1875年に完成したオペラ、バレエの殿堂のガルニエでの歌舞伎公演は初の快挙。海老蔵は今年6月に英国のサドラーズ・ウェルズ劇場、オランダのアムステルダム市立劇場で公演を行う。相次ぐ海外公演で、歌舞伎界のプリンスが世界のEBIZOとして羽ばたく。(海老蔵、オペラ座で初歌舞伎:芸能:スポーツ報知)



ビッグニュースです。パリのあのオペラ座に成田屋親子が出演とのこと、一昨年の「鏡獅子」「鳥辺山心中」がよほどパリっ子に気に入られたのでしょう。一度見たら、また見たいと思うのはフランス人も同じなのですね。世界のEBIZOとし今後も海外公演がふえるようです。



ヨーロッパ公演の大道具船出

今日は「松竹大歌舞伎 ヨーロッパ公演」の道具調べがありました。海外公演では、忘れ物をすると大変なので特に念入りに道具調べをします。(大道具さーん ちょっとー!)



金井大道具の阿部さんのブログに、ヨーロッパ公演の大道具の準備、積み込みの様子が写真入りでのっています。12日に出発し6月の中旬に着くのでしょうか。所作台だけでも大変ですね。無事に着きますように。



2006年4月17日月曜日

上村以和於の劇評 こんぴら歌舞伎

まず『比翼稲妻』。三津五郎の山三、海老蔵の不破、亀治郎のお国に葛城という配役は、聞くだに魅力的だが、金丸座の空間で見るとひときわ、南北劇の中でも私がとりわけ気に入っている、奇あり怪あり、諧謔あり洒落あり、人の世を直視しながら斜めに見ているような、関わりながら達観しているような、悠然としながらとぼけているような、回り灯籠を眺めているようなこの作の面白さを改めて知ることになる。「山三浪宅」の雨漏りに傘をさす場の、いかにも珍奇でありながら自然な、リアリズムなどということとは全然違う演劇観のつくりだした異空間の「真実味」。そう、歌舞伎という異空間が、同時にきわめて自然なものとしてそこにあるのだ。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)



金丸座は椅子席ではないので、舞台への目線が低く、いっそう一体感がでるのだと思います。三津五郎は国立で演じた時から、金丸座でかけたいと思っていたそうです。てりふり町という設定の「山三浪宅の場」には、本当に大劇場では表せない雰囲気というのがあります。南北の芝居に似合った小屋です。



海老蔵の不破は、これぞ初代からの成田屋のお家芸という感じでした。「暫」といい、やはり荒事は本家が良いですね。



新橋演舞場「女形の夕べ 」

女形の夕べ



中村福助さん、中村芝雀さん、と亀治郎の3人によるトークショー



5月6日(土)、5月12日(金) 21:00~22:00 新橋演舞場地下2階「ラウンジ東」



会員2,500円 同伴・一般3,500円定員150名、各後援会50名まで



お問い合わせ:各後援会(亀ニュース)





亀治郎さんのHPに案内されています。若手ホープの女形が三人も顔を揃えるのはすごいことです。時間が足りなくなりそうですね。



「ロイヤル華舞台~夏の妙~」 市川亀治郎

「ロイヤル華舞台~夏の妙~」



出演 市川亀治郎



舞踊 長唄「菖蒲浴衣」 (振付 藤間勘吉郎) 演奏 唄 杵屋 禄三、 三味線 杵屋 禄宣



企画 篁・平尾美智世



料理 リーガロイヤルホテル料理特別顧問・宮川榮治



リーガロイヤル大阪・山楽の間平成18年7月10日(月)午後6時受付開始、午後6時半開宴 料金:お一人様28,000円(お料理、お飲み物、税金・サービス料を含む) リーガロイヤル大阪 http://www.rihga.co.jp/osaka/index.html(舞台案内)





亀治郎さんの「菖蒲浴衣」を見て、美味しいご馳走を頂くという企画です。ちょっとリッチな気分が味わえて良いですね。



2006年4月16日日曜日

市川ぼたん襲名披露公演

同舞踊会は、八月二十二日夜の部(午後六時)が、紅梅の常磐津「山姥」、市川海老蔵ほかで新歌舞伎十八番の内「素襖落(すおうおとし)」、ぼたんが團十郎と二人立の常磐津長唄「京人形」。 二十三日昼の部(午前十一時)は、紅梅や名取らによる市川流一門会。夜の部(午後六時)は、團十郎の常磐津「景清」、海老蔵・紅梅で義太夫「団子売」、「いつかは舞台でと思っていた」という、ぼたんの新歌舞伎十八番の内「鏡獅子」。トリを飾る二曲は、ともにぼたん初挑戦のお披露目曲。(http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20060415/ftu_____mei_____002.shtml)



先にニュースでご案内していましたが演目など詳しい情報がわかりました。紅梅さん、團十郎、海老蔵親子、堀越家総出の舞踊会ですね。



2006年4月15日土曜日

私の初日観劇記 横尾忠則

確かに歌右衛門さんの演技は形を超えている。体の中の霊体が肉体からスーッと出ていくように見える瞬間がある。人間の肉体の隅々にまで霊魂が宿っているということを証明されているように見える。このような演技は時間をかければできるというものではない。心と魂と体がひとつになって形成された人格によって初めて可能になるものだと思う。このことは全ての芸術に言えることだ。芸術の創造に打ち込む以前の実生活にこそ秘密がある。歌右衛門さんのあの美しい透明感は心と魂がひとつになった結果であろう。(私の初日観劇記|四月大歌舞伎|歌舞伎座|歌舞伎・演劇|松竹)



横尾さんは歌右衛門についての印象を語っておられます。本当に気を抜いた舞台を見たことがなかったですね。



こんぴら歌舞伎 花の雨

「花の雨、濡れに曲輪の暁に~」巳太郎さんの三味線にのって、花道より海老蔵の不破伴左衛門が、そして仮花道より三津五郎の名古屋山三が出てきます。ご存知「鞘当」の華やかな仲之町の場です。金丸座の桜は満開ですが、小屋の中は花吹雪!さくらの花びらが散ってきます。なんて素敵なんでしょう。



初代團十郎より、不破は市川家の家の芸です。成田屋の御曹司が力強く務めます。



不破「遠からん者は音羽屋に聞け、近くは寄って目にも三升の寛かつ出立、今流行の    白柄組、通い曲輪の大門を、這入れば忽ち極楽浄土、虚空に花の舞いわたり、」



山三「歌舞の菩薩の君達が妙なるみ声音楽は、まことに天女天下り、花降りかかる仲之町、色に色あるその中へ、ごろつき組かいかずちの、」



不破「これを知らずや稲妻の、はじまり見たか不破の関、せきにせかれて目せき笠、ふられて帰るか雨に鳥、」



山三「濡るる心の唐傘に。塒かそうよ濡れ燕、濡れにぞ濡れし彼の君と、」



不破「くらべ牡丹の風俗は、」



山三「下谷、上野の山かつら、」



不破「西に富士が嶺、」



山三「北には筑波、」



不破「思い競べん、」



両人「伊達小袖。」





七語調の渡りセリフが耳に心地よく入ります。とりわけ海老蔵の低音はお腹に響きます。このお芝居には理屈はいりません。とにかく華やかな仲之町の真ん中に私たちも紛れ込んで、舞台と一体になって楽しみます。この醍醐味は大劇場では味わえません。金丸座ならではのことです。「あ~あぁ、楽しかったなぁ、」



2006年4月14日金曜日

花柳寿南海 その芸と人生

週刊朝日百科創刊記念講座(朝日カルチャーセンター東京教室)

週刊朝日百科創刊記念講座 花柳寿南海 その芸と人生 



0389131 人間国宝・舞踊家 花柳寿南海



      演劇評論家 渡辺  保



      5/19 金 13:30~15:00 1回 



      会員 3,150円一般 3,670円





朝日カルチャーセンターで記念講座があります。素踊りを踊ったらこの人の右に出る者はいないと定評の花柳寿南海さんの「 その芸と人生」について、聞き手は渡辺保さんです。



三津五郎の演目豆知識~「浅妻船」の鼓について

『浅妻船』は琵琶湖の東岸の朝妻の港の船遊女を題材にしたものです。とは言え、船遊女そのものが踊るのではなく、それを題材に描かれた英一蝶の絵の世界を白拍子の姿で踊る趣向になっています。この踊りには小道具として小鼓が使われます。今回は鼓のことについて、少し書かせていただきます。(三津五郎の部屋)

舞台の上で扱う楽器は一通りお稽古しないと出来ない、役者さんは子供の頃からいろんなお稽古事をして勉強しています。時々天地会や俳優祭でかくし芸をご披露してくれます。





鶴澤燕二郎改め鶴澤燕三さんのインタビュー

けいこは厳しかった。三味線用の本ではなく、文章だけをみながら手数を教え、師匠の弾くのを聴いて覚えて弾くという伝統的なやり方でみっちり仕込まれた。「口移しで、(録音)テープは、聴いたらいかんと言われました。そして昨日やったところを覚えてないと烈火のごとく怒られました。覚えてないと次へ進めないですからね。必死に覚えました。それが記憶の糸をたどる訓練にもなり、写真に撮るように脳裏に焼き付いていった感じです。教える側も相当エネルギーのいることですから、そういう状況は忘れるものではないですね」

師から厳しく教えられ、しっかり受け継いだ芸が燕三襲名の運びになったのだと思います。

国立劇場文楽養成の研修修了生の襲名は、1998年の野澤錦糸に次いで二人目。文楽は世襲ではなく実力の世界だが、一人でも反対者がいると実現しない。「だれの反対もなかった。師匠にもよく仕え、生真面目な性格がかわれている」と、襲名発表の席で住大夫さんが、燕二郎さんへの期待の大きさを話した。(鶴澤燕二郎改め鶴澤 燕三)

先輩方全員の祝福を受けて、これからも文楽の発展に大きな力を発揮して下さい。ご襲名おめでとうございます。



2006年4月12日水曜日

五月演舞場吉右衛門奮闘 

松竹は今後毎年五月、吉右衛門と若手の芝居をここで上演していく考え。「若い人たちから刺激を受け、また播磨屋の芸を渡していけたら。お子さんたちも育てていきたい。とにかく長く続かせたい」と吉右衛門。(http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20060408/ftu_____mei_____001.shtml)



歌舞伎座と演舞場で平成の菊吉が火花を散らす、歌舞伎ファンには心躍る企画です。



四月大歌舞伎 劇評(読売新聞)

最も感銘を受けたのは、夜の部「井伊大老」の魁春。身辺に危険の迫る大老(吉右衛門)を気遣い、励ます側室お静の方を初役で演じた。父・歌右衛門をしのばせるせりふに魁春独特の控えめな風情が加わる。そのため、かわいらしく嫉妬心(しっとしん)を見せながらも、側室の立場で愛を貫く悲しさがにじむ。大老との一期一会の純度の高い愛を浮かび上がらせる。([評]四月大歌舞伎(歌舞伎座) : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))



梅玉、魁春がそれぞれ父の役を好演、良い追善公演になった。



2006年4月11日火曜日

 愛之助 メッセージ

「伊勢音頭」の貢は、憧れていたお役のひとつで、こんなに早くさせていただけるなんて思ってもいませんでした。くしくもちょうど歌舞伎座では、叔父が同じ役をなさっております。両方ご覧になる方もあるかと思いますが、せっかく教わったお役ですので、少しでも叔父に近づけるように頑張っています。今回は公演期間が短いのが残念ですが、いつかは一月させていただけるようになりたいと思います。(片岡 愛之助 --- 公式ウェブサイト)



「伊勢音頭」が東西で競演、かたや円熟の芸、もう一方は初役と叔父・甥対決です。



玉三郎テレビ出演「生活ほっとモーニング」

4月14日(金)この人にトキメキっ! 坂東玉三郎~歌舞伎の魅力をスクリーンで! 



今回の「この人にトキメキっ!」は、「女性よりも女らしい」演技で観客を魅了する女形歌舞伎俳優の板東玉三郎さん。「現実の女ではない女形は、内面から女性にならなければ観客がみても女とは思えない」という玉三郎さんは、日常の所作でも女を感じられるように意識し続けているといいます。この玉三郎さんの代表作「鷺娘(さぎむすめ)」と「日高川入相花王(ひだらがわいりあいさくら)」がこのほど映画化されました。歌舞伎と映画の融合という大胆な試みは、歌舞伎の魅力を新しいスタイルでより多くの人たちに知ってもらおうというもの。表情や手足の動きなどふだん舞台では見ることのできないディテールまではっきり見ることができ、海外での上映も視野に入れています。映画好きで監督の経験もある玉三郎さんも演出やカメラワークにまで関わりました。「日本が誇る伝統芸能の魅力を、映像を通して世界に発信していきたい」と語ります。玉三郎さんをスタジオに招き、歌舞伎の魅力を広めたいという熱い想いをたっぷりと伺いながら、歌舞伎界の至宝の魅力をたっぷりと紹介します。(生活ほっとモーニング)



テーマはシネマ歌舞伎のようです。玉三郎が演出やカメラワークに関わり、世界にも歌舞伎の魅力を発信したいという熱い想いが聞かれると思います。映像も期待できるでしょう。



2006年4月7日金曜日

上村以和於の講座 歌舞伎招待席・今月の舞台から

歌舞伎招待席・今月の舞台から No.9 / Group:講座、講演、



講師 上村以和於内容 歌舞伎の魅力はなんといってもライヴ感覚です。その月に公演中の舞台をサカナにして、役者や舞台の評判、見どころなど、ホットな話題を提供します。常連の方も初心の方も歓迎します。



日程・時間 2006年4月から9月までの第2・第4土曜日 午後1時半から3時 4/8,4/22,5/13,5/27,6/10,6/24,7/8,7/22,8/26,9/9,9/30の計11回



受講料 25,410(税込み) 教材費・持参品などは不要



申込み NHK文化センター東陽町教室(2月末より)地下鉄東西線東陽町より徒歩3分電話  03-3699-0022(お知らせ)

その時の公演に即しての講座なので観劇がいっそう楽しくなります。



4月8日が第一回目です。



四月大歌舞伎 歌右衛門五年祭

「春方は生前に父から、『寿海のおじさんが大変結構だったから』と演じることを勧められていた役でした。『時雨西行』は本興行では上演していません。山城屋のにいさんが踊られる江口の君の後に父の面影を、その後に普賢菩薩(ふげんぼさつ)を見ることができるのでは」



 一方の魁春は父の役柄に挑む。 「『関八州』は父が演じた時より、整理してすっきりとさせます。蜘蛛(くも)のくま取りをするのは初めてです。お静の方は井伊大老の側室。本興行で父が最後に務めた、父のイメージが強い役ですが『魁春のお静の方』としてやらせていただく。陰ある女性を演じた経験は少ないのですが、大老は父とも演じた(中村)吉右衛門さん。思い切ってぶつかりたい」 



歌右衛門は舞台に関しては妥協がなく、完成度の高い芝居を作り上げるためには他人でも容赦なくしかった。 「父のお通夜の席で、皆さんが異口同音に『自分が一番怒られたはずだ』(笑い)。でも一番怒られたのは間違いなく、我々兄弟。歌舞伎をいい形で後の世に残したいという気持ちの表れだったのだろうと思います」(梅玉)(MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎)



追善に当たって、梅玉、魁春が抱負を語っています。



<歌右衛門は舞台に関しては妥協がなく、完成度の高い芝居>を求めていたとありますが、この精神は兄弟ばかりでなく歌舞伎俳優全員がめざすべきことだと思います。これからも上から「ダメだし」をしていただきたいです。



村上元三さんご逝去

●村上元三さんご逝去



作家の村上元三(むらかみ・げんぞう)さんが、4月3日(月)午後2時6分、心不全のため東京都世田谷区の病院でご逝去されました。享年96歳。告別式は4月16日(日)午後1時より、東京都台東区上野公園の寛永寺輪王殿第一会場にて執り行われます。喪主は長男の村上慧(むらかみ・さとし)さん。 (俳優ニュース)

歌舞伎の舞台にも多くの名作を残して下さいました。



謹んでご冥福をお祈り申し上げます。



こんぴら歌舞伎大芝居 「お練り」

第二十二回四国こんぴら歌舞伎大芝居(琴平町、同大芝居推進協主催、四国新聞社など後援)の開幕を翌日に控えた五日、香川県仲多度琴平町内で座頭の坂東三津五郎さんら看板役者が顔見せする恒例の「お練り」が繰り広げられた。沿道には大勢のファンや観光客が人垣をつくり、お目当ての役者が近づくと紙吹雪を降らせ、声援を送っていた。(こんぴら歌舞伎開幕前に恒例のお練り-四国新聞社-香川県ニュース)

今日初日を向かえた「こんぴら歌舞伎」のお練りが5日に行われました。小さい写真がのっています。



2006年4月6日木曜日

堀越智英子さん、三代目市川ぼたん襲名

8月に三代目市川ぼたん襲名 団十郎の長女 歌舞伎俳優、市川団十郎の長女、堀越智英子(26)=写真=が日本舞踊市川流の三代目市川ぼたんを襲名する。



 襲名披露の舞踊会は8月22、23日に東京・半蔵門の国立劇場で行われ、三代目ぼたんは「鏡獅子」や、団十郎と共に「京人形」を踊る。 市川ぼたんは元は俳優の名だった。三代目は、「本名で舞台に立つことに違和感があったので、名前をいただけることがうれしい。みなさまの心に何かを残せるような舞踊家になれたら」と抱負を語った。 



団十郎も「市川流の踊りを広く伝えていってほしい」と期待を寄せている。(2006年4月3日 読売新聞) YOL内関連情報 Powered by goo(8月に三代目市川ぼたん襲名 : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))



ぼたんさん、良いお名前ですね。「鏡獅子」は海老蔵お兄ちゃんと競うことになりますね。



お写真をみると目のあたりがパパ似かしら、牡丹のお着物でステキです。



「NHKアーカイブス 「襲名 ~九代目幸四郎誕生~」

■NHK特集「襲名 ~九代目幸四郎誕生~」(49分) 1981年(昭和56年)11月6日



「歌舞伎」は江戸時代、出雲の阿国(いずものおくに)が演じた「かぶき踊り」が始まりと伝えられる伝統芸能です。松本家は江戸時代に活躍した初代幸四郎を筆頭に歌舞伎を支えてきた家のひとつです。明治から昭和初期にかけて活躍した七代目幸四郎は「勧進帳」の弁慶を生涯で1600回以上も演じています。番組はテレビやミュージカルで活躍していた六代目市川染五郎が歌舞伎を中心に活動することを機に、九代目松本幸四郎を襲名するまでを描きます。(番組「NHKアーカイブス」放送予定)

現幸四郎の襲名までのドキュメント。染五郎は小さいお子ちゃまでしょうか。



国立劇場 伝統芸能講座 神田 由築「歌舞伎と侠客」

国立劇場 伝統芸能講座 神田 由築「歌舞伎と侠客」



日時:5月13日(土) 午後2時より (午後4時頃終了予定)



・場所:伝統芸能情報館 3階レクチャー室 (国立劇場裏)



お話の前に、国立劇場自主制作映画「歌舞伎の魅力 生世話-髪結新三の舞台から-」を上映いたします。(約30分)(平成9年製作/出演:坂東八十助・河原崎権十郎・坂東三津五郎・市村萬次郎 ほか)



(国立劇場 伝統芸能講座 神田 由築「歌舞伎と侠客」|日本芸術文化振興会)



前回は応募多数だったようです。今回も興味深いテーマですね。髪結新三の映画も面白そうです。



2006年4月5日水曜日

渡辺保の劇評 4月歌舞伎座

印象に残るのは、久しぶりの又五郎の姿と欄間に祇園守の紋をあしらって、襖に淡彩で桜と鐘と紅白の綱で道成寺を描いた後藤芳世の装置である。(2006年4月歌舞伎座)



桜の季節に天に召された歌右衛門を偲ぶに、いかにもふさわしい「口上」のバックが幕が開くと目に飛び込みます。後藤芳世が描かれた淡い色調の品の良い襖絵が全てを語っているように思えました。玉太郎の松江襲名、まだ小さい息子の玉太郎の初舞台と一門の御披露目も花をそえ、うれしく拝見しました。



夜の部は3日に昼の部は後半に観劇予定です。「井伊大老」の吉右衛門と魁春のコンビはとても良かったです。雪が降ってみんなではしゃいで喜んでいるのが、この後の悲劇とうらはらで胸にジーンときました。



2階ロビーに写真や道成寺の扇などが展示されています。休憩時間に見にいかれますように。愛犬の名前は代々花子ちゃん、初めて知りました。



2006年4月3日月曜日

歌右衛門追善五年祭

歌右衛門は、古典はもとより新作歌舞伎にも意欲を見せ、数々の名作を残してきた。追善の五年祭では、おもに新作の「昭和の歌舞伎」に焦点を当てて上演。(http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20060401/ftu_____mei_____000.shtml)



歌右衛門といえば、八橋、八重垣姫、政岡、道成寺、隅田川などのお役ですが、今回は昭和の新作歌舞伎を中心に演目を選んでの公演です。これは歌右衛門が古典、新作両方に力を入れていたことが分かり、又めずらしい狂言が見られて良い選択だと思います。



梅玉さん、魁春さんもきちっと父の意志をついで居られます。一門の襲名、初舞台と5年祭に花をそえます。



松尾芸能賞の授賞式

歌舞伎の関係者では日本俳優協会会員の歌舞伎俳優・尾上菊十郎さんが優秀賞、同じく片岡愛之助さんが新人賞を受賞しました。菊十郎さんはやや緊張した表情でこの晴れの舞台に臨み、一方の愛之助さんはにこやかに受賞の喜びを語っていました。(俳優ニュース)



この通りのお写真がのっています。改めて、受賞おめでとうございます。



2006年4月2日日曜日

目黒の祐天寺にお参り

本日行われた法要は、祟りや災いを祓うというものではなく、祐天上人の法力によって西方極楽浄土に往生された累一族に、舞台を見守っていただくという気持ちなのだということを心に留め置いてほしいとのことであった。身の引き締まる思いである。(亀たより Ver.4)



「色彩間苅豆」上演の前に、累一族がまつってある祐天寺へお参りに行ったことが書かれています。祟りがないように・・・ではなく、舞台を見守って頂くという気持だという御説明だったようです。



祐天寺に今なら桜を見がてら訪れるのも良いですね。



福助「気ままに語る」4月

おじからは色々なお役を教えていただきましたが、岡本町のお宅に伺ってお稽古していただいたのは、「仮名手本忠臣蔵」のお軽が最初です。あの頃は私も怖いものなしで、色々と調べて行ったものですが、それに対しておじは、「そんなことはどうでもいいんだよ。勘平さんだけ好きだったらいいんだよ」って。非常に的確な言葉が返ってきました。おじは、型にこだわるようでいて、型から型に移るときにとても心が自由でした。それも、ひとえに台本をしっかりと読み込んでいるからで、役の捉え方が非常に深い。だから観る側にとっても、物語や心のうつろいがわかりやすいんですね。人に厳しかったとよく言われますが、それは、歌舞伎を守っていかなければいけない、伝えていかなければいけないという気持ちが強かったからだと思います。もちろん自分にも厳しくて、自分の台詞だけでなく台本全部を覚えているような方でした。やはり、それだけ責任感強くつとめていらしたのだと思います。(福助 気ままに語る)



福助が叔父歌右衛門にお軽を教わった時のエピソードです。成駒屋の人となりが良く分かる良いお話しです。



2006年4月1日土曜日

歌舞伎入門 新シリーズスタート

坂東三津五郎の歌舞伎入門



歌舞伎の世界へようこそ・歌舞伎俳優の基本”踊り” ・時代物の魅力・世話物の魅力・歌舞伎の可能性(テキストご紹介)

本日1回目が放映されます。坂東三津五郎が案内役です。ビデオ予約忘れずに。



三津五郎の「今月の役どころ」

今回は金丸座での上演ですので、南北が用意した、雨漏りのする長屋に花魁道中がやってくるという奇想天外な趣向や、純情ではあるが痣のあるお国とその父又平の殺しの場面、両花道を使った鞘当など、大劇場では絶対に味わえない面白さ楽しさを味わっていただけると思います。(今月のスケジュール)



踊り二題「浅妻船」も「まかしょ」も初めてとは意外です。「浅妻船」は「道成寺」のミニ版と言われています。なかなか骨が折れる踊りです。「まかしょ」は風俗舞踊といって当時の江戸の生活が分かる舞踊です。願人坊主といっても酒好き、女好きの生臭坊主。三津五郎がどんな風に踊るか楽しみです。



両花道も距離が近くて良いと思います。若手と一緒に華やいだ舞台を見せてくれるでしょう。



玉三郎の「今月のコメント」

今月はお休みをいただいて、その後鼓童とのお稽古から世田谷パブリックシアターで『アマテラス』の公演に入って参ります(坂東玉三郎ページ)

舞踊公演を終え、今月はお休みとか、『アマテラス』の公演に向けての準備のようです。牡丹の花のこと、地球問題の話しと玉三郎さんらしいコメントです。



NHK大河ドラマ「風林火山」

NHK大河ドラマ出演決定



] 平成19年NHK大河ドラマ 井上靖原作「風林火山」に、出演が決定致しました。



主な出演者 山本勘助・・・内野聖陽 武田信玄・・・市川亀治郎 上杉謙信・・・Gackt(亀ニュース)





NHKのニュースを見て分かりました。発表がある?何かしらと見逃さないように見ていましたが、すごく短かったですね。もう少し長くても良いのに。今年の夏頃から来年と舞台が少なくなるんでしょうね。来年も日曜日が楽しみになりそうです。



明治版世話物「水天宮利生深川」

「水天宮利生深川」は明治18年(1885年)2月千歳座初演。千歳座は類焼した久松座の跡地に建てた小屋(現在の明治座)で、この2月はこけら落しの記念すべき公演でした。劇のモチーフを水天宮の御利益としたのは土地柄も加味してのこと。全3幕の内「筆幸」は第2幕目にあたり、この筋の他、小天狗要次郎という泥棒を主人公とする話があります。初演はこの要次郎と幸兵衛の二役を五代目菊五郎が演じました。



「水天宮利生深川」は「散切物」というジャンルになりますが、没落士族を主人公にした特異な作で、明治維新という大変革がもたらした悲喜こもごもの諸相をとらえた佳品であります。世は文明開化、洋服、洋食、洋楽と生活が欧風化され、劇界でも「演劇改良」運動が盛んに唱えられた頃でした。こういう時代背景で書かれたことを頭に入れると、舞台の随所に「時代」というものを感じます。
「散切物」は明治版世話物ですから、一見新しいものに思えますが、根本理念は同じ「勧善懲悪」です。明治政府の発令により、芸人俳優は教部省の監督下におかれ、史実ないし事実本位ということ、勧善懲悪の思想、上品高尚、この3点を主眼にするように定められました。





私が「筆幸」をみたのはかなり昔で、ほうきを持って気が狂うところしか記憶にありません。ですから今回が初見という感じです。観る前は、幸四郎の世話物かと期待していませんでした。しかし、彼の没落士族の悲哀を感じさせる演技、切羽詰まった心境で気がふれてしまう心理描写などビシビシ伝わってきて、感動しました。様式美というより、リアリティを求められた「筆幸」が幸四郎のニンにあっているのだと思います。芝居は上手い人ですから、いるだけで魚屋、左官屋の雰囲気が伝わるのは難しくても、幸兵衛は演じやすいのだと思います。


今回みて面白く感じた点がいくつかありました。先ず、文明開化の新風物が随所に見られることです。金貸し金兵衛の服装、巡査の登場、人力車をこぐ車夫、など新しい時代になったばかりの東京の市井の風景が写されていて、面白く感じました。
次に対比が見事にかかれている点です。浄心寺裏貧家という幸兵衛の住まい、隣家は二階家で裕福な家、維新の風にうまく乗れない没落士族の一家と、息子のお祝いに清元連中を招き賑やかに騒いでいる隣家との対照を、竹本と清元で聞かせる手法が素晴らしいです。人生の明暗、転変をさらりと江戸前に仕上げた黙阿弥晩年の佳作と言えると思います。又、劇中に清元の話題が出てきますが、黙阿弥は延寿太夫とは昵懇だったそうです。折しも五世延寿太夫襲名の頃、観客にも時の話題として喜ばれたのでしょう。現在の歌舞伎でもニュースや流行りを折り込むのはお得意ですね。
劇の幕切れはハッピーエンド、健全な芝居になっています。


※「名作歌舞伎全集」第十二卷、「筆幸」河竹登志夫解説を参考にしました。


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