2006年5月6日土曜日

渡辺保の劇評 5月歌舞伎座

夜の部第一の、いや今月第一の見ものは、三津五郎、時蔵の「吃又」。今日の「吃又」は富十郎、吉右衛門に続いて、この人の出世芸である。すでに花道の出に揚幕を振り返り、おとくは本舞台の師匠の家を遠く望んで途方にくれ、思わず二人の背中が当って、それぞれの思いが一つになるところからして、すでにいい又平、いいおとくであり、背丈のあったいいコンビであることを頷かせる。(2006年5月歌舞伎座)

渡辺保さんの歌舞伎座初日観劇の劇評です。三津五郎、時蔵の「吃又」が昼夜通して一番とのこと。



私はどの演目もそれなりに面白く、いろんなジャンルの作品がバランスよく組まれていたと思います。何といっても團十郎さん復帰のお目出度い気分が歌舞伎座中に満ちあふれていて、幸せです。