2006年5月10日水曜日

三津五郎の演目豆知識「井戸替え」

「井戸替え」とは、井戸の大掃除をすることです。井戸の水をすっかり汲み上げて、中に人が入って泥やゴミをすくい、またみんなで綱を引いてそれをひっぱりあげます。 江戸の長屋では、この芝居通りの風景がみられたようです。 この「井戸替え」は、年に一度7月7日の七夕の日に行なわれることが多かったそうです。『権三と助十』でも、一幕目の井戸替えの場では七夕飾り(笹竹や祭壇)があります。二幕目は場所は同じ長屋ですが、日にちが経っているので七夕飾りはありません。(三津五郎の部屋)



日本人の風習は昨今では消えていってしまったものが多いですが、芝居の中で生きています。こういう風習、風物が観られるのも楽しみです。初鰹の季節になると、「髪結新三」を思いだし、食卓に鰹のおさしみが上ります。