2006年6月30日金曜日

国立能楽堂で今秋より字幕スーパー導入

8、9月に劇場の座席などの改修が行われる能楽堂。新字幕システムは、それに併せて導入される。観客席の背もたれ部分の後ろに液晶の画面を取り付け、コンピューター制御で文字を流す。 「全部で4チャンネルの切り替えが可能ですが、当初は日本語と英語の字幕を流します」と能楽堂では言う。日本語では謡の詞章をそのまま流し、英語ではあらすじ、状況説明を含めて解説する。 9、10月にテストを行い、11月公演から正式導入する。その後、観客の意見を聞きながら、他のチャンネルをどう使うかを決める予定だ。(国立能楽堂で日本語字幕 : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

文楽や歌舞伎で字幕スーパーを入れるようになりましたが、賛否両論のようです。確かに初心者には分かり易いと思います。文字と音の両方から頭に入るので物語の理解度は増すと思います。



能楽堂の場合は舞台の上手下手ではなくて、座席の部分にコンピューターが取り付けられるようです。英語も導入とか、すごいですね。



座る座席の位置によって見づらいという欠点は解消されますが、下を見ていたら舞台に目がいきません。どちらが良いのでしょうか、秋に能楽堂に行って試してみないとわかりません。



秀山祭九月大歌舞伎 制作発表

 久々の兄弟共演に幸四郎は「歌舞伎に対する気持ちが同じなので役者としてやりがいがあります」と語ると、吉右衛門は「お互い息を合わせて立派なお祭りにしたい」と話した。(中村吉右衛門、兄弟共演に感慨:芸能:スポーツ報知)

同じ歌舞伎座出演でも、違った狂言を各々が演じていたりで、本当の共演は最近ではなかった。九月は兄弟息を合わせて良い舞台を見せて頂きたいです。染五郎は父と叔父の当たり役をみんな受け継いで良い役者になるでしょうね。



2006年6月27日火曜日

中村勘太郎休演コメント

お詫び中村勘太郎怪我のため、「松竹大歌舞伎 中村勘三郎襲名披露 東コース」公演を、下記のように配役を変更して上演いたします。なにとぞご了承賜りますようお願い申し上げます。



「本朝廿四孝 十種香」腰元濡衣 中村芝のぶ



「義経千本桜 木の実/小金吾討死/すし屋」主馬小金吾武里 中村七之助 ※中村七之助、すし屋のお里とともに、二役相勤めます。



中村勘太郎コメント



このたびの私の休演につきまして、ご迷惑をおかけした会館の皆様、ご関係者各位、そして何よりも、公演を楽しみにして下さっていた多くのお客様方に深くお詫び申し上げます。父の襲名披露の公演で、全国のお客様にお目にかかれることを、私自身も楽しみにしておりましたので、本当に残念でなりません。今は一日でも早く皆様に元気な姿でお目にかかれるよう治療に専念いたしますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。6月26日中村勘太郎(お詫び│松竹)

はげしい踊りでじん帯を痛めたそうです。本人も残念がっていますが、すっかり良くなるまで養生して、又元気な踊りを見せて頂きたいです。



中村芝のぶ の濡衣、七之助の小金吾とお里二役というのも楽しみであります。



2006年6月26日月曜日

七月歌舞伎座 鏡花四作品

演出について、玉三郎は「それぞれ簡素な舞台にしたい。できる限り舞台転換は少なくして。とはいっても『天守』『海神』は、ある程度美術的な施しがなされていなければ。四本それぞれ彩りの違う雰囲気の物語だが、統一感を出せれば…」。「『夜叉ケ池』『海神別荘』は水、『天守物語』は空と関連。『山吹』は小品で彩りが違い、密室で演じるようなものだが、歌舞伎座の広い空間で深さを出さず、前の方でセリフ劇として上演できれば、と思っている」とも。(http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20060624/ftu_____mei_____000.shtml)

鏡花といえば新派のもので、歌舞伎から客演で度々新派の女優さんと共演をしていました。それが今回は歌舞伎座で歌舞伎俳優により四作品とも鏡花のものという企画は初めてです。玉三郎さんの研究心、そして「美」を意識した演出が今の観客に訴えることと思います。素晴らしい舞台になるでしょう。昼夜観ないと全体のバランスがわからないかも知れません。売れ行き好調ですから早めにチケット確保しないと、売り切れになりそうです。



2006年6月24日土曜日

芸能花舞台 24日

 伝説の至芸・芳村五郎治                                            



「長唄“船弁慶”」  (唄)芳村五郎治  鳥羽屋里長                                                                                              「歌舞伎“京鹿子娘道成寺”」    六世 中村歌右衛門  (唄)芳村五郎治                                                                                   「歌舞伎“勧進帳”」    中村吉右衛門  (唄)芳村五郎治                                                                                                             【ゲスト】 河竹登志夫   中村 梅玉                                                                        【司会】 中川  緑(NHK 番組表)



お宝映像が観られるようです。



秀山祭九月大歌舞伎

興行情報を掲載しました。(九月興行情報)



初代吉右衛門生誕120年祭と題して、幸四郎、吉右衛門兄弟揃って出演の記念すべき興業です。



お馴染みの演目ですが、円熟の二人の共演で見ごたえありそうです。



2006年6月22日木曜日

藤間会のお知らせ

宗家藤間流 東京 藤間会 二世藤間勘祖十七回忌追善 (トップ)



友右衛門さんのHPに廣太郎、廣松君が出演というご案内がありました。歌舞伎の方が多数ご出演なさいます。



左團次さんの「船弁慶」、亀三郎さんの「土蜘」なんて観たいですね。



親と子の鑑賞会 歌舞伎座昼の部

歌舞伎:親と子の鑑賞会--7月30日
 7月30日(日)歌舞伎座昼の部(11時開演「夜叉ケ池」「海神別荘」)の3階席を親と子(18歳未満)の組み合わせに限り、1人2400円(通常4200円)で提供する。希望者は往復はがきに、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、枚数を記入、同月12日までに〒104-8077東京都中央区銀座6の6の7朝日ビル、都民劇場「親と子の歌舞伎」係へ。問い合わせは03・3572・4311へ。(<a href="http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/kabuki/">MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎</a>)



うれしいお話ですね。18歳未満のお子さまがいらっしゃる方は是非申し込んで下さい。



2006年6月21日水曜日

文楽はオペラ~パリで大喝采

「魅力的でミステリアス」「人形の表情が豊か。日本文化の秘密を見た思いがする」。観客たちは口々に、その魅力を語った。「9年前、(吉田)玉男さんと『曾根崎心中』をパリで上演した時に、何度もカーテンコールを受けたことを思い出した」という簑助は、「胸がいっぱいになった」と感激していた。(簑助、9年ぶりの海外公演 : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))



期待通り、フランスでの公演は大好評だったようです。外国で受け入れられということはうれしいことですね。文楽に歌舞伎、将来パリでは継続的に公演されるかも知れません。



2006年6月18日日曜日

「二人夕霧」の下座音楽[

おたやん 天狗に 般若の面 出そうで出まいのは石原竹の子 畑の蛤 ほってもないこと 惚れそで惚れないヘチャムクレ こっちの思いはうわの空 我らに惚れても ほってもないこと おたやん 天狗に 般若の面(以下繰り返し)…(梅之芝居日記)



梅之さんのブログに大変面白いことが書かれています。賑やかな歌だった程度でしたが、詳しく歌詞を伺いますと洒落というか滑稽味ある文句で面白いですね。



「芸ひとすじ」住太夫

「情が文楽の命」としながらも、情の作家の近松門左衛門嫌いを公言する。 「七五調が少なく、字余り字足らずで語りにくい。でも嫌なものほど、けいこする。そのうちに好きになる。フフフ…」 太夫でただ一人の人間国宝。文楽でただ一人の文化功労者。しかし「満足な芸は、一つもない」という舞台生活六十年の八十一歳。(http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20060617/ftu_____mei_____004.shtml)



近松が語りにくいとは意外ですね。聴く方は全く分かりません。心に響く芸をこれからも聴かせて頂きたいです。



2006年6月17日土曜日

天神祭展 文楽ワンダーランド

子供から大人まで楽しんでいただける、人形浄瑠璃文楽の実演と人形解説です。さらに7月に国立文楽劇場で上演される公演の鑑賞ポイントの紹介や、実際に文楽人形に触れる体験コーナーなど、盛り沢山の内容でお送りします。劇場とは違う、間近で見る人形の臨場感は、初心者のみならず、文楽ファンも満足いただける迫力です。「寿式三番叟」の実演あり!(OAP - 天神祭展2006)



申込みの必要はあるようですが無料ですから是非お近くの方は参加なさって下さい。



小玉祥子の劇評 三越歌舞伎

獅童の与兵衛は、前半は甘く優しげだ。半面、思い通りに事が運ばないと、突如として怒りをあらわにし、義父、徳兵衛(寿猿)や妹、おかち(鴈成)にも手をかける。虚勢を張っているわりには気は小さく、武家のおじ、森右衛門(寿治郎)に叱責(しっせき)されれば、身をすくめるばかりだ。 どこにでもいそうな人間を、獅童は素直に見せる。勘当を受けた後の徳兵衛と母、おさわ(竹三郎)の嘆きを盗み聞き、現状を反省したのもつかの間で、次にはお吉(笑三郎)に金をせびり出す。ここからの変化が不気味である。不義になれと迫り、だめとなると殺害を決意。うっとりとしたような表情で刃物を振るう。精神のぶれが無理なく描き出される。 笑三郎は色気があってしっとりとした世話女房ぶり。誰にも優しい面倒見の良さが招いた惨事を説得力あるものとした。段治郎の七左衛門が手堅く、竹三郎が息子かわいさから甘やかしてしまった母をうまく見せる。猿弥、欣弥が好演。22日まで。【小玉祥子】(MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎)

昨今、テレビのワイドショーや週刊誌に取り上げられる事件と同じで、このような状況におかれた当事者達の弱さをうまく描いています。



2006年6月16日金曜日

上村以和於の観劇偶談 ロンドン公演

結局、今度のパフォーマンスが文化のバリアを越えたのは『かさね』においてだけで、総合点は星三つというのが、この評者の結論である。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)



友人が持ってきた新聞に今回の批評が載っていて、その内容についてです。Ebizoが主でその相手役としてKamejiroということなのに、この評者はKamejiroを賞賛しています。ある意味当然だと思いますね。何故なら「かさね」はあくまでもかさねが主人公で与右衛門は従ですから、ハートをとらえるのはかさねの演技になるのです。



他にも劇評が新聞雑誌に掲載されているようです。概ね好評で全体では四つ★といったところでしょうか。



「日本俳優協会賞」の受賞者決定

●「日本俳優協会賞」の受賞者が決定しました第12回「日本俳優協会賞」の選考委員会が5月12日(金)に開催され、担当役員の坂田藤十郎副会長・澤村田之助理事と選考委員各氏が昨年4月から本年3月までの推薦結果および本協会役員からの推薦の集計を真剣に検討した結果、「日本俳優協会賞」の受賞者2名、「同・奨励賞」の受賞者1名、「同・功労賞」の受賞者1名が選ばれ、理事会の承認を得て、正式に決定しました。今回の受賞者は下記の通りです(敬称略)。受賞者には記念品(賞牌)と副賞が贈られます。(俳優ニュース)



「日本俳優協会賞」の受賞者2名







中村 吉之助(なかむら きちのすけ)

《受賞理由》
昨年6月歌舞伎座『盟三五大切』判人長六実はごろつき五平、9月歌舞伎座『勧進帳』駿河次郎、『東海道中膝栗毛』按摩、本年2月歌舞伎座『極付幡随長兵衛』保昌武者之助など計4役で多くの票を集めた。平成14年度第9回日本俳優協会奨励賞を受賞しているが、このところ大きな役もつき活躍が目立っており、日本俳優協会賞にふさわしいと認められた。

市川 新蔵(いちかわ しんぞう)

《受賞理由》
昨年5月歌舞伎座『義経千本桜』申次の侍、公文協巡業における『実盛物語』九郎助のほか、平成14年「歌舞伎会・稚魚の会」合同公演における『盲長屋梅加賀鳶』の道玄などの役も再評価され、多くの票を集めた。九郎助などの老け役もよくこなし、道玄では台詞などを工夫し役を自分のものにしている。また市川團十郎の弟子としてもたいへんまじめにつとめている点などが高く評価された。











「日本俳優協会賞・功労賞」 1名 

市川 左升(いちかわ さしょう)

《受賞理由》
三代目市川左團次、現・左團次に忠実に仕え、また幼い男寅の育成にも努力を惜しまない。女形として菊五郎劇団で味のある演技を見せる貴重な存在。大病を患いしばらく舞台を離れていたが、ようやく復帰もかない、今後の益々の活躍を期待しての授賞となった。



表彰式は6月21日(水)に、歌舞伎座夜の部の最初の休憩時間に舞台をお借りして執り行います。





2006年6月14日水曜日

七月歌舞伎座 写真入りチラシ

上演時間・一幕見席料金・発売開始時間を掲載しました。(七月興行情報)



写真入りのチラシがアップされました。



上演時間をみると、幕間45分です。外に食べに行かれますね。昼夜とも2本目の一幕見が混みそうです。



渡辺保の劇評 6月歌舞伎座夜の部

幸四郎の「暗闇の丑松」を見ていて、これは私がこれまで見て来た「暗闇の丑松」という芝居ではないと思った。 むろん私がこれまで見て来た「暗闇の丑松」は長谷川伸の戯曲を六代目菊五郎が演出したものであって、それ以後の松緑勘三郎にしろ、あるいは富十郎、猿之助、菊五郎にしろ六代目演出によっている。なかでは猿之助のそれが変っているといえるが、それでも基本はあくまで六代目である。 ところが今度の幸四郎は、六代目演出の芝居のトーンとは違うのである。どこが違うか。六代目演出は江戸市井の人間をリアルに描いている。そのリアルさが身上である。それがここにはない(2006年6月歌舞伎座夜の部)



これを読むと六代目は演出家としても素晴らしかったのだとつくづく思います。



現在の新作は演出家がいます。座頭が演出も兼ねるという歌舞伎の形態を考えねばいけない時期なのでしょう。家の芸という認識も薄れ、伝承も曖昧になっていく危機を感じざるをえません。





梅玉さんのひとりごと

今月は「二人夕霧」の伊左衛門を本役で勤めます。いつも書くように、上方系の和事は難しいですが、この作品は父が、自分の主催公演「莟会」で復活した狂言でございますので、東京で育った上方物といったところでしょうか。父が復活したときの伊左衛門は河内屋さんでしたから、上方の香りが強かった印象がございます。今回は先輩がいらっしゃらないので、改めて父の初演時の舞台も思い出し、皆で相談しながら稽古をしてまいりました。話は荒唐無稽でございますが、それが歌舞伎と楽しんでご覧いただきたく思っております。



先月は團十郎さんの復帰公演。久しぶりの一緒の舞台、元気に千穐楽まで勤められて嬉しかったです。歌舞伎にとって、そして友人として大切な人です。無理はしないでほしいと思いますが、彼が舞台にいないのは寂しいことですので、本当の復帰がまたれます。



<東京で育った上方物>梅玉さんは積極的に取り組んで居られ、和事の柔らかみが身についていらっしゃいます。



團十郎さんの舞台復活は本当にうれしく、先月の歌舞伎座は大はしゃぎでした。







亀治郎の会inしずおか

亀治郎の会inしずおか



【日時・会場】8月12日(土)午後6時半▽13日(日)午前11時▽同日午後3時



グランシップ中ホール・大地(JR東静岡駅南口隣接)



【出演】市川亀治郎 ほか



【演目】一、口上 二、歌舞伎入門 三、鷺娘



【入場料】S席=6500円▽A席=6000円▽学生席=1500円(グランシップ友の会会員のみS、A席1割引。学生席はグランシップチケットセンターのみの扱い)





亀治郎さんのサイトにうれしいニュースがでています。日帰りできますね。



2006年6月13日火曜日

小玉祥子の劇評 六月大歌舞伎

幸四郎の長五郎が重厚で、染五郎の長吉は、まっすぐな気性がよく表れた造形。長五郎の低音と長吉の高音。2人の対照が利いた。



 夜の最初が「暗闇の丑松」。幸四郎は、人間不信から殺人に走る丑松の心情の変化を巧みに出し、福助のお米が、周囲に翻弄(ほんろう)される女の悲しみを表現した。板橋宿での2人の再会が切ない。ただし、2幕幕切れの舞台正面にお米の遺体を持ってくる演出はどうか。戸板で通りすぎるのを丑松が見送るだけで、意は通じると思う。段四郎の四郎兵衛、秀太郎のお今の夫婦が良く、染五郎、蝶十郎が好演。

幸四郎は分かりやすくするために演出を変えたそうだが、観客に想像させるほうがお米の死の悲しみは増すと思います。序幕も周りの人の会話から状況を知るという演出ですから、ここも同じようで良いのではないでしょうか。 

続いて「身替座禅」。菊五郎の品位と色気ある右京と仁左衛門の夫を愛してやまない姿がかえってこっけいに映る玉の井の取り合わせがいい。

完成品といった出来でした。



毎日新聞 2006年6月12日 東京夕刊(MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎)



2006年6月11日日曜日

渡辺保の劇評 6月三越歌舞伎

獅童の与兵衛がいい。むろんまだ足りないところはいくらもあるが、歌舞伎風の和事のジャラジャラした味わいと、与兵衛の現代にも通じる人間ドラマが、この人のなかで適度のバランスを保っている。舞台が小粒なのは仕方がないので、これからはこのバランスを大事にしてスケールをひろげていけばいい。「千本桜」の忠信などよりずっといいのは、現代の役者にとっては、こういうドラマが入りやすいからだろう。 徳庵堤では三代目延若にちょっと似た、しゃくれた顔がよくこの役にあっている。 河内屋のふて腐れた具合はもっと手強くしたほうが、この男の悲劇がうかび上がる。 この人一番の出来はやはり殺しで、「不義になって借して下され」があきらかにウソとわかるところと、刀に手がいってからお吉の背後に立つ、人が変ったような殺気と凄味。(2006年6月三越歌舞伎)



「車引」のような役は出てきただけで勝負というものですから、難しいと思います。



ドラマ性があるほうが、役づくりしやすいのでしょう。



















九百回を迎える幸四郎の弁慶

歌舞伎俳優・松本幸四郎のトレードマークとも言える「武蔵坊弁慶」の全国行脚がスタートする。三十日の東京・大田区を皮切りに主に七月、十一月の二カ月にわたり、全国四十六会場七十六回に及ぶ松竹大歌舞伎「勧進帳」。(<a href="http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20060610/ftu_____mei_____002.shtml"></a>)



秋田の康楽館で900回を迎えるとのこと。気力も体力も充分でないとできない役、暑い中での移動、体調崩さぬよう頑張って下さい。



2006年6月10日土曜日

析の会セミナー「成駒屋の女形の重み」 

福助が、<析の会>主催のセミナーに出演いたします。



日時:6月24日(土)  午後6時30分~(予定)会場:日本橋教育会館 8Fホール(中村福助 NEWS)



前に予告しましたが今月は福助さんです。女形の家、芸について語られるようです。



初日観劇記 鈴木治彦

ところで私の子供の頃から学生時代にかけて、歌舞伎座の初日は「特定狂言」というのをやっていた。昼夜の出し物の中から何本かづつを選んだ芝居を1回公演で見られるという仕組みだったので大いに得をしたように思ったものである。いつの頃からかなくなってしまったが、又是非復活してほしいものだ。(初日観劇記|六月大歌舞伎|歌舞伎座|歌舞伎・演劇|松竹)



鈴木治彦さんの六月大歌舞伎初日観劇記です。舞台の感想と共に歌舞伎座をこよなく愛する気持が伝わってきます。私もどの劇場より歌舞伎座が好きです。数年後には建て替えざるを得ない建物とのこと、残念ですが安全性を考えると仕方ないのです。



番外に初日特定狂言についてふれて居られます。私も初日によく行きました。幕間が長かったり、大道具が少々ガタガタしたり、セリフが入ってなかったり・・・それが苦にならないくらい、のんびりと楽しみました。



八月納涼歌舞伎

八月納涼歌舞伎 演目と配役(演目と配役|八月納涼歌舞伎|歌舞伎座|歌舞伎・演劇|松竹)



演目と配役が発表になりました。



踊りが多いようです。新作「たのきゅう」は面白そうですね。三部の「八犬伝」は通しでしょうか。それにしては時間が短いように思います。



たけのこ会 三津五郎の「三つ面子守」

「三つ面子守」初めて勉強させていただきます。若手の勉強課目として頻繁に上演されるので、自分が勉強しないことにはきちんとした指導ができないと思ったことと、曽祖父7代目のものが絶品と聞いておりましたので、一度は挑戦しなければと思っておりました。三つ面を使っての踊りが眼目であるのはいうまでもありませんが、全体に手数が多く、体をしっかり使って踊りぬかなければいけませんので、膝も足もクタクタになって稽古をいたしております。(今月のスケジュール)



たけのこ会で三津五郎は「三つ面子守」を踊ります。初めてとは意外です。足腰をしっかり使う踊り、お稽古で大汗かいて居られることでしょう。



今月のメッセージも合わせてご覧下さい。



2006年6月8日木曜日

二重舞台の種類

歌舞伎では、そのままの舞台床より丈を高くして組上げた舞台を<二重(にじゅう)>と申しております。そしてこの<二重舞台>は、高さに応じて四種類の常式、つまりキマリがあり、低い順から<尺高(しゃくだか)><常足(つねあし)><中足(ちゅうあし)><高足(たかあし)>となります。(梅之芝居日記)



梅之さんの日記に大変詳しく二重舞台の説明が書かれています。寸法も合理的に考えられていて感心します。



歌舞伎鑑賞教室入場者450万人突破

国立劇場は歌舞伎の普及を目的として、昭和42年から毎年歌舞伎鑑賞教室を行っていますが、第68回歌舞伎鑑賞教室「国性爺合戦」を公演中の3日午前の部に、入場者が450万人を突破しました。これを記念して、当日観劇に来られた文京学院大学女子高等学校に、出演中の中村芝雀丈より記念品が贈られ、生徒さんからは芝雀丈に花束がプレゼントされました。(国立劇場歌舞伎鑑賞教室の入場者が450万人に)



記念写真には芝雀さんがあの衣裳で写っています。学校で見に行ってどれだけの子供達が歌舞伎に興味をもってくれるかは分かりませんが、450万人の入場者とは喜ばしいことです。



2006年6月7日水曜日

金田中戯の会  左團次出演

金田中戯の会 



粋な役者 市川左團次 夏の遊心「市川左團次による素踊り 雨の五郎と                 金田中若主人岡副真吾氏とのトークショー」(市川左團次HP)



お食事をしながら楽しい一時を過ごすのも良いですね。



仁左衛門の佐吉

 「好きな作品です。道を歩いていても、つい振り返ってしまうほど子供好きなので、他人の子供を育てる佐吉の気持ちもよく分かります」 好きなセリフがある。自分より強いはずの郷右衛門を討つ時に佐吉が唱える「一心具足千人力」の言葉。劇中では「人間捨て身になれば、恐れる相手はない」の意に使われている。 「実生活で大きいものにぶつかる時にも、この言葉を思い出します」 佐吉は大親分、相模屋政五郎(菊五郎)に親分になることをすすめられるが、固辞して江戸を去る。(MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎)



小玉祥子さんのコメント入りで、仁左衛門の今月二役について書いてあります。この作品自体が好きで佐吉の生き方にも共感できるという、仁左衛門の佐吉ははまり役です。



2006年6月6日火曜日

渡辺保の劇評 6月国立劇場

六月の歌舞伎鑑賞教室は、「国性爺合戦」の楼門と甘輝館の二幕。松緑の和藤内、芝雀の錦祥女、信二郎の甘輝、右之助の母、秀調の老一官と全員初役である。どうなることかと思ったが、二幕目第一場の甘輝館が意外な上出来。近松の名文、名趣向をそのまま読むが可き感動があって、さんざん読み慣れ見慣れたこの一場がはじめて見る芝居のように新鮮だった。ウソだと思う人はご自分の目で確かめられることをお勧めする。(2006年6月国立劇場)



全員初役とはめずらしい、新鮮であったというのは、みんなが本をきちっと読んだからではないでしょうか。



このお芝居は当時外国が見られて面白いと評判になりロングランであったそうです。中国と日本の両国を背負ったスケールの大きなお芝居だった訳です。私はこの狂言は母子物語で主役は和藤内ではないような気がします。



いつもとは違って新鮮な舞台とのことです。見てみたくなりますね。



渡辺保の劇評 6月歌舞伎昼の部

もっとも吉右衛門の後ジテは本役で、まことに立派。堂々たる出来である。ことになんとか言う文句で片足で盛綱にかかったところの形はあざやかをきわめた。 問題があるにしても、前後二役。手ごろな松羽目物で、吉右衛門の演目がまた一つ増えたといっていい。(2006年6月歌舞伎昼の部)



再演を重ね、後に残る作品の一つになると思います。宮島の時と印象が違う今回の「藤戸」楽しみです。(後半観劇予定)



冒頭で狂言立てについてふれて居られますが、同感ですね。幕開けの舞踊など印象に残らなくて気の毒です。もっと歌舞伎役者らしい演目が望ましいと思います。



夜の部共に盛り沢山ではありますが、色がまちまちな気がします。



2006年6月3日土曜日

今月の京蔵 たけのこ会の演目について

「鬼次拍子舞」-おにじのひょうしまい-本曲は寛政5年9月江戸河原崎座にて初演された長唄所作事です。本名題「月顔最中名取種(つきのかおもなかのなとりぐさ)」。配役は長田太郎を大谷鬼次、松の前を岩井喜代太郎。「鬼次拍子舞」の俗称は、この初演者の鬼次の名から由来したものです。拍子舞というのは、三味線や鳴り物に合わせて唄いつつ舞うという伝統的な舞踊の技法で、冒頭の男舞縁起の件りに用いられています。曲のみ残っていて途絶えておりましたが、大正11年3月5代目中村福助の第1回「羽衣会」で、7代目坂東三津五郎の長田太郎、福助の松の前により、坂東流の古老が伝承していた振りをもとに復活されました。その後、昭和40年1月歌舞伎座にて8代目三津五郎の長田、現雀右衛門の松の前で久々に上演され、その折三津五郎丈が初演時の台帳を調べ、新たに再構成されました。今回はその時の台本にて上演致します。内容は平家の武士長田太郎と源氏方の松の前が名笛を枷に争うという単純なものですが、いかにも坂東流らしい古風で面白い振付がなされており、私も以前から踊りたかった曲のひとつです。今回またとない機会を頂き大変嬉しく存じております。



「笑門俄七福」-わらうかどにわかしちふく-これも坂東流のみに伝承されている稀曲です。弘化4年正月江戸河原崎座で、三段返しの所作事のひとつとして初演されました。内容はお大名の新宅開きに呼ばれた芸者や幇間(太鼓持ち)がそこで見せる余興の稽古をするというもので、まず、幇間の「柱建萬歳」から始まり、次に芸者と幇間で「林燗」の色模様。そして芸者の「とてつる拳」、幇間の「唐人踊り」、芸者の「浮かれ出雲」の七福神尽しと続き、全員の「御所のお庭」の総踊りで幕となります。こちらもとても面白い振りが付いているのですが、なかなか難しくて四苦八苦しております。(中村京蔵公式ホームページ)

「鬼次拍子舞」は最近では海老蔵が新之助時代に踊っていたと記憶してます。説明を読むと第1回「羽衣会」で取り上げ、復活されたことがわかります。



「笑門俄七福」は楽しそうな踊りですね。この種のワイワイ賑やかな踊り大好きです。行く予定ですので、又ご報告致します。



2006年6月2日金曜日

あたまとり

ひとこと掲示板であたまとり始めます。ゲームですので皆様気楽に遊んでいって下さい。





「出口のない海」の主題歌竹内まりやが歌う

海老蔵の映画デビュー作となる「出口の―」は、太平洋戦争末期、人間魚雷「回天」の特攻任務についた若者の姿を描く大作。竹内が脚本を読んで書き下ろしたミディアムテンポの新曲「返信」(編曲・山下達郎)が、感動のエンディングを飾る。(竹内まりやが歌う!海老蔵初主演映画…9月公開「出口のない海」:芸能:スポーツ報知)



良い映画は主題歌のCDも売れるといいます。9月が待ち遠しいですね。



親と子の歌舞伎鑑賞会のお知らせ

親と子の歌舞伎鑑賞会 



6月25日(日)歌舞伎座昼の部(11時開演「君が代松竹梅」「角力場」「藤戸」「荒川の佐吉」)の3階席を親と子(18歳未満)の組み合わせに限り、1人2400円(通常4200円)で提供する。希望者は往復はがきに、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、枚数を記入、同月12日までに〒104-8077東京都中央区銀座6の6の7朝日ビル、都民劇場「親と子の歌舞伎」係へ。問い合わせは03・3572・4311へ(MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎)



親子で観劇できる良い機会です。往復はがきで申し込むようです。



福助気ままに語る 6月

「藤戸」は、平成10年、宮島歌舞伎で初めてつとめたものです。吉右衛門兄さんが構成をなさって、厳島神社奉納公演として上演されました。このときは、屋外での夜の公演とあって、色々と不安もありましたが、お天気もよくて、本当に貴重な体験をさせていただきました。 今回は、吉右衛門兄さんが作品自体をもう1度練り直し、松羽目ものとして、能がかりな演出で上演します。(福助 気ままに語る)



「暗闇の丑松」のお米は祖父五代目福助に当てて書かれたお役で、祖父は実現できなかったが、時代を経て現福助が演じることになります。こうしてこの作品も「古典」になっていくのだと思います。



「藤戸」は宮島歌舞伎で見ましたので、今回どう練り直されているか楽しみです。福助はこの時「汐汲」を踊りました。月明かりに照らされとても美しかったです。



玉三郎の今月のコメント

7月の歌舞伎座では泉鏡花四題を上演させていただきます。私が勝手に決めさせていただいております泉鏡花三部作というものは、『海神別荘』『夜叉ヶ池』『天守物語』と考えているのです、実は20年ほど前から、いずれは一つの劇場で全て上演したいと考えておりました。(坂東玉三郎ページ)

アマテラスの舞台では衣裳、舞台装置など隅々までこだわって、作っていったお話が玉三郎さんらしいです。



7月の歌舞伎座は前からの念願でもあった鏡花作品だけを上演する月になります。玉三郎さんの演出が楽しみです。



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