2006年6月3日土曜日

今月の京蔵 たけのこ会の演目について

「鬼次拍子舞」-おにじのひょうしまい-本曲は寛政5年9月江戸河原崎座にて初演された長唄所作事です。本名題「月顔最中名取種(つきのかおもなかのなとりぐさ)」。配役は長田太郎を大谷鬼次、松の前を岩井喜代太郎。「鬼次拍子舞」の俗称は、この初演者の鬼次の名から由来したものです。拍子舞というのは、三味線や鳴り物に合わせて唄いつつ舞うという伝統的な舞踊の技法で、冒頭の男舞縁起の件りに用いられています。曲のみ残っていて途絶えておりましたが、大正11年3月5代目中村福助の第1回「羽衣会」で、7代目坂東三津五郎の長田太郎、福助の松の前により、坂東流の古老が伝承していた振りをもとに復活されました。その後、昭和40年1月歌舞伎座にて8代目三津五郎の長田、現雀右衛門の松の前で久々に上演され、その折三津五郎丈が初演時の台帳を調べ、新たに再構成されました。今回はその時の台本にて上演致します。内容は平家の武士長田太郎と源氏方の松の前が名笛を枷に争うという単純なものですが、いかにも坂東流らしい古風で面白い振付がなされており、私も以前から踊りたかった曲のひとつです。今回またとない機会を頂き大変嬉しく存じております。



「笑門俄七福」-わらうかどにわかしちふく-これも坂東流のみに伝承されている稀曲です。弘化4年正月江戸河原崎座で、三段返しの所作事のひとつとして初演されました。内容はお大名の新宅開きに呼ばれた芸者や幇間(太鼓持ち)がそこで見せる余興の稽古をするというもので、まず、幇間の「柱建萬歳」から始まり、次に芸者と幇間で「林燗」の色模様。そして芸者の「とてつる拳」、幇間の「唐人踊り」、芸者の「浮かれ出雲」の七福神尽しと続き、全員の「御所のお庭」の総踊りで幕となります。こちらもとても面白い振りが付いているのですが、なかなか難しくて四苦八苦しております。(中村京蔵公式ホームページ)

「鬼次拍子舞」は最近では海老蔵が新之助時代に踊っていたと記憶してます。説明を読むと第1回「羽衣会」で取り上げ、復活されたことがわかります。



「笑門俄七福」は楽しそうな踊りですね。この種のワイワイ賑やかな踊り大好きです。行く予定ですので、又ご報告致します。