2006年6月6日火曜日

渡辺保の劇評 6月国立劇場

六月の歌舞伎鑑賞教室は、「国性爺合戦」の楼門と甘輝館の二幕。松緑の和藤内、芝雀の錦祥女、信二郎の甘輝、右之助の母、秀調の老一官と全員初役である。どうなることかと思ったが、二幕目第一場の甘輝館が意外な上出来。近松の名文、名趣向をそのまま読むが可き感動があって、さんざん読み慣れ見慣れたこの一場がはじめて見る芝居のように新鮮だった。ウソだと思う人はご自分の目で確かめられることをお勧めする。(2006年6月国立劇場)



全員初役とはめずらしい、新鮮であったというのは、みんなが本をきちっと読んだからではないでしょうか。



このお芝居は当時外国が見られて面白いと評判になりロングランであったそうです。中国と日本の両国を背負ったスケールの大きなお芝居だった訳です。私はこの狂言は母子物語で主役は和藤内ではないような気がします。



いつもとは違って新鮮な舞台とのことです。見てみたくなりますね。