2006年7月29日土曜日

UNESCO 世界無形文化遺産条約発効記念シンポジウム

2003年にユネスコ総会で採択された「無形文化遺産の保護に関する条約」が、今年1月に締結国が30ヶ国に達したことで、3ヶ月後の本年4月に発効しました。これを記念して、文化庁と(財)ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)主催による「シンポジウム」が下記の通り開催されます。(俳優ニュース)



無形文化遺産に日本の伝統芸能が選ばれたことは喜ばしいことです。今後どう取り組んでいくのか、各方面の方々の意見を伺い考えていきましょうという趣旨のようです。シンポジウムに参加するとその辺の課題が分かるかも知れません。パネリストの方々のお話を聞くのも面白そうです。





2006年7月28日金曜日

こども体験歌舞伎 好調

国立劇場の研修生になれるのは、中学を卒業してから。幼いころからの鍛錬がものを言うだけに、それまでの“空白”を埋めようと教室を始めたところ、今年上半期は定員70人に対し、小学2~4年生の約150人が応募した。(【伝承の現場】こども体験歌舞伎 : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))



応募が多いということは、関心が高いということになります。子供の頃に体得したことが将来きっと役にたつと思います。役者を志す者、歌舞伎を愛する者が増えていくとうれしいです。お稽古をつける方は大変だと思いますが、やりがいあるお仕事だと思います。



七月大歌舞伎劇評 小玉祥子

最後が「天守物語」(戌井・玉三郎演出)。「海神」とは逆にこちらは、玉三郎が異界の主の富姫で海老蔵が現世の人間、図書之助。緩急自在のセリフ回しで、作品世界を統べる玉三郎と朗々とした声音で純粋性を表現する海老蔵の良き取り合わせ。春猿、門之助、猿弥、吉弥、右近、薪車ら周囲も好演。(MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎)

小玉祥子さんの劇評がでました。物語に引き込まれるセリフの緩急のうまさ、玉三郎、海老蔵のコンビの良さ、脇の好演、美術も素晴らしく、今回の「天守物語」は最高の出来だと思います。



2006年7月27日木曜日

粗品進呈

国立劇場の10月・11月・12月、3ヶ月通しで観劇した人に粗品を進呈します。というような事がチラシの裏に明記してあります。半券は大事に保管しておきましょう。さてプレゼントは何でしょうか。ポズター?ブロマイド?手拭い?記念に頂きたいものです。



http://www.ntj.jac.go.jp/cgi-bin/pre/performance_img.cgi?img=1318_2.jpg



2006年7月25日火曜日

上村以和於の今月の一押し

春猿か段治郎かというところか。相討ちというのもかわいそうだから、今月は二人いっしょに殊勲・敢闘両賞ということにしよう。 



水際立った演技ということなら、『天守物語』の老女操で、天守の下で人間どもが右往左往するさまを「鏡花語」で鮮やかに実況中継してのけた上村吉弥だろう。吉之丞と間違った人さえいる。吉之丞と間違えられだけでも名誉だが、しかし吉弥はじつはこの役、再演であることも承知の上で、これを今月の一押しとする。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)

もちろん、玉三郎主演の二作品は完成度が高く、独特の美の世界が広がり魅了されますが、他の猿之助一門、脇役に際だって光った存在だった春猿、段治郎、吉弥に拍手ということですね。





上村以和於の劇評が日経新聞夕刊に載りました。<歌舞伎座が鏡花作品四本だけ取り上げるのは開場以来百二十年の歴史で空前のこと~役者・興業のあり方。すべての点で歌舞伎が大きく変わりつつある。が、これも歌舞伎なのだ。>



去年の7月の「NINAGAWA十二夜」に続いて、新企画に挑戦したにもかかわらず、人気もあり、出来も良く、素晴らしい舞台になっています。本当に歌舞伎が大きく変わりつつあります。それを確認できる幸せをを感じます。今後も目が離せません。どう変わっていくのか楽しみです。



2006年7月24日月曜日

姫路城の天守閣の逸話

本日23日の東京新聞に興味深い記事が載っていましたので、ご紹介します。

<世界文化遺産で白鷺城の名でも知られる国宝姫路城の天守閣が、終戦直前の姫   路空襲で焼夷弾の直撃を受けたものの、不発だったために、炎上を免れたとみられることが、当時、不発弾処理にあたった元仕官の証言で明らかになった。(略)不発弾処理の専門将校だった鈴木氏の手記ー空襲翌日昼ごろ城内に入り大天守の最上階南側の床板に焼夷弾の不発弾が横たわっていた。~屋根の軒瓦四枚を吹きとばし、窓から斜めに突っ込んだ様子、~城外に運び出して爆破した。ー米軍の意図的なものではなく、全くの偶然だった。「軌跡と言われた姫路城残存の陰で、そうした逸話があったということは大変興味深い。」と姫路市平和資料館の加古雄三館長は話している。>

今月「天守物語」が上演されているさ中に、この記事を知って感慨深い。「人間には計り知れない力」が働いてあの焼夷弾は不発に終わったのではないでしょうか。



2006年7月23日日曜日

生活ホットモーニング~秀山祭について吉右衛門語る

21日朝の「生活ホットモーニング」に吉右衛門さんが登場、9月の「秀山祭」について熱く語っていました。初代の芸を忘れてもらいたくない、知っている人から教えてもらったり、縁のある人、自分の考えに賛同してくれる人、役者もお客さんも一緒に「秀山祭」を育てていきたい。追善ではなくてお祭りです。と話していた吉右衛門さんの強い決意を感じました。そして弟をしっかりサポートしていくという幸四郎さんの心強いコメントもうれしい限りです。「三代目は?」との質問に、具体的に誰とは言わず、「秀山祭」をずっと20年?自分が続けられるまで育てていきたいと言っていました。



「團菊祭」と並んで播磨屋の「秀山祭」のスタートです。これから毎年5月は演舞場、9月は歌舞伎座と吉の責任公演が行われるようです。



八月納涼歌舞伎

坂東三津五郎を座頭にした東京・歌舞伎座恒例の「八月納涼歌舞伎」三部制(8~26日)は、歌舞伎舞踊と今年の干支「戌年(いぬどし)」にちなんだ演目「南総里見八犬伝」などを上演する。普段より料金も安く、分かりやすい演目とあって、都内のホテルで会見した三津五郎と中村福助は「お子さんと気軽に楽しんで」と呼びかけていた。(http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20060722/ftu_____mei_____000.shtml)

夏休みですから親子で観るのも良いですね。「たのきゅう」は小さい子にも分かり易いと思います。「八犬伝」も面白いお芝居ですので、楽しんでもらえることでしょう。



2006年7月21日金曜日

望月朴清「鼓の会」

望月朴清「鼓の会」 



8月5日(土)16:30 開演



出演者:望月朴清(小鼓)、堅田喜三久(太鼓)ほか



内容:「勝三郎 連獅子」(長唄)、「犬神」(長唄)、「リズムの世界」(和楽器とドラムスのリズムセッション)



料金:6,000円(全席指定・税込み)



お問い合わせ:朝日ホール・チケットセンター Tel:03-3267-9990(浜離宮朝日ホール)

望月朴清(小鼓)、堅田喜三久(太鼓)兄弟揃っての演奏は貴重ですね。二人とも人間国宝で歌舞伎と邦楽と活躍の場は違いますが、どちらも素晴らしい方です。



http://www.masataro.jp/contents/guidance/guidance.html



今藤政太郎さんのHPにチラシが載っています。タテ三味線を弾かれます。





MOA美術館 特別舞踊公演

http://www.moaart.or.jp/japanese/event/farce_buyo.html



熱海のMOA美術館で梅津家元と菊之助の舞踊の催しがあります。



「保名」と「うかれ坊主」を菊之助。「鐘ヶ岬」が家元。素踊りは普段見られないので、興味深いです。金額はちょっと高いようです。







2006年7月19日水曜日

NHK3ch23日 .劇場への招待~「ドキュメンタリー 鼓童meets玉三郎 新たなる創造へ」

音楽集団・鼓童が結成25周年を記念し、人気歌舞伎俳優の坂東玉三郎とはじめて共演を果たした注目の舞台「アマテラス」にむけての、ドキュメンタリー番組。あしかけ2年にわたり、鼓童の拠点である、佐渡での稽古(けいこ)に密着し、玉三郎の美学と、鼓童の美学がどう融合されていくのかを克明につづっている。(NHK 番組表)

ドキュメンタリーと中継が続けて観られるのはうれしいです。佐渡での2年にわたる交流がどんなだったか興味深いです。



2006年7月17日月曜日

信二郎が二代目中村錦之助襲名

「二代目錦之助」中村信二郎が襲名 日本の時代劇を代表するスター、「中村錦之助」の名跡が35年ぶりに復活することが14日、分かった。映画「宮本武蔵」、テレビドラマ「子連れ狼」などで知られる故萬屋錦之介さんの若き日の芸名で、歌舞伎の名門「萬屋」にとっては欠かすことのできない名前。「二代目錦之助」を襲名するのは、若手二枚目の中村信二郎(46)。来年4月に東京・歌舞伎座で襲名披露を行う予定だ。 (スポニチ Sponichi Annex ニュース 芸能)

HineMosNotariさんのブログに載っていてビックリしました。去年の7月「十二夜」でオーシーノを演じた信二郎さんを見て「錦之助」に似てると思い注目し始めました。9月のスリもすごく似ていたし、ワクワクしました。最近では幅広くいろんな役に挑戦して、それがかなり良い点を取っています。錦之助襲名大賛成!きっと華のある良い男振りの役者になられるでしょう。



一連の襲名ラッシュが済んで、歌舞伎座建て直しまでに襲名はないと思っていたら、まだあるの、という感じです。いつ着工になるんでしょう、気になりますね。



2006年7月15日土曜日

渡辺保の劇評 7月歌舞伎座

 七月の歌舞伎座昼夜四本の鏡花劇のなかでは飛びぬけて「天守物語」がいい。今月はこれ一本という面白さである。劇曲としても傑作だし、富姫は玉三郎一代の当り芸、海老蔵七年ぶり二度目の図書之助がまた傑作の上に演出(戌井市郎・玉三郎)もスミズミまで神経が行き届いている。(2006年7月歌舞伎座夜の部)

渡辺保さんの歌舞伎座の劇評がでました。



昼夜通して観ますとやはり「天守物語」が一番完成度が高いです。演出、衣裳、配役三拍子そろっていて、これは、もし「玉三郎十種」みたいなものを選定するなら必ず入る演目でしょう。富姫、亀姫の奇妙なセリフのやりとり、図書之助が登場してからの二人の心の変化がくっきりと表現できていて、吸い込まれてしまいます。昼の方が売れ行き良いようですが、どちらかと言えば夜をお薦めです。



次は「夜叉が池」ですね。春猿さんはとてもきれいで玉三郎さんの演出に忠実に応えていると思いました。作品では私は「夜叉が池」が一番鏡花らしく気に入っています。ここに登場の雪姫さんの名が富姫のセリフに出てきて、関連性があるのが分かります。



「海人別荘」では、上手にいるハープ奏者が終始奏でるメロディが美しく、物語の基調を担っていると思います。白いドレスがよく似合う玉三郎さんは道中の水の中を優雅にフワフワと気持よさそうにしている様子でした。きっと趣味のもぐりの時の感覚を頭に描いているのでしょう。水中のきれいな世界を垣間見た人が得る幸せが伝わってくるようでした。



「山吹」はちょっと分かりにくい、これは他の作品にしたほうが良かったかも知れません。静の人形が印象に残る舞台でした。



今回鏡花のものばかりを上演するという企画は成功だと思います。「鏡花と新派」の時代から「鏡花と玉三郎」の時代になった、あかしのような気がします。



2006年7月12日水曜日

「天守物語」富姫の内掛け

今回主役の富姫が前半で使う内掛けは昨年玉三郎さんに直接依頼を受け、大変苦労しておつくりしたものです。(天守物語の衣裳 銀座泰三/ウェブリブログ)

去年このお話を伺った時から、いつ舞台でお目にかかれるか楽しみにしていました。



実際、舞台で玉三郎が着た姿を観ましたが、それは素晴らしい、色も美しい、豪華でありながら落ち着いた雰囲気があります。



特注は玉三郎さんだけだそうです、あれを打ちかけて舞台に座っていると良い気持でしょうね。一見の価値あり、是非お出かけ下さい。



写真が見られます。見事です。



雀右衛門さんのインタビュー

「ただただ、先輩方の教えを聞き、女形の芸をなぞる毎日でした」 岳父幸四郎さんはもとより、その長男十一代目市川團十郎さん、三つ年上の六代目中村歌右衛門さんなどが常に励ましてくれた。 「名人に囲まれて、それは幸せでした」(中村雀右衛門)



能狂言のページに雀右衛門さんのインタビューがのっています。



著書「私事」に書かれた内容にコメントを加えています。



素晴らしい先輩方の芸をいっぱい享受されて、今日の雀右衛門さんがある。若手の役者さん達も一生懸命勉強しています。花開くのはずっと先かも知れませんが、常に向上心を持って精進して頂きたいです。



2006年7月11日火曜日

NHK芸術劇場 7/30

7月30日(放送時間 22:00~0:15) 



●文楽「仮名手本忠臣蔵~五段目・六段目~」



<浄瑠璃>豊竹新大夫/豊竹松香大夫/竹本津駒大夫/竹本綱大夫



<三味線>野澤喜一朗/竹澤團七/竹澤宗助/鶴澤清二郎



<人形遣い>おかる・・・吉田簑助勘平 ・・・桐竹紋寿与市兵衛・・・桐竹亀次与市兵衛女房・・・吉田玉英 ほか



<収 録>平成16年11月 大阪・国立文楽劇場





●歌舞伎舞踊・清元「保名」



<出 演>安倍保名・・・市川亀治郎



浄瑠璃 ・・・清元清栄太夫 ほか三味線 ・・・清元菊輔 ほか小鼓  ・・・田中傳左衛門<収 録>平成17年10月28日 東京・新橋演舞場(芸術劇場へようこそ)





国立小劇場9月文楽は「忠臣蔵」の通しです。五、六段目の予習にもなりますね。



去年の「三響会」より亀治郎の「保名」です。見逃してしまったので楽しみです。



東京文花座7/8月号

歌舞伎座に置いてありました。



●関容子の楽屋さじき「菊五郎の気っぷ」



●文花な女たち 中村吉右衛門夫人



●特集 日本を住みなおそう 今、「日本」が呼び覚ます「涼」



     対談 隈 研吾・小山 織



菊五郎は粋で気っぷがよくて、江戸前の男の色気があって・・・と言っているのは誰でしょう。お楽しみに!



インタビューは素顔の夫人が分かって楽しいです。



2006年7月7日金曜日

仁左衛門の大蔵卿について

舞台稽古でご注文があり、ちょっと難しい間合いでしたが、即座に対応しました。これを進之介丈がご覧になっていて、「すぐに間を変えるようなことがよくできますね」とあとで感心されました。「職人ですから」と冗談に申しましたが、竹本の役割といたしまして重要なことなのです。15仁左衛門丈のご注文は具体的でわかりやすいので、よくその意を汲みとりご注文に応えねばと思います。(今月のお役)

葵太夫さんが今月のお役で、仁左衛門の大蔵卿について書かれています。いつものとは違って、お家の型を大事にお役に取り組む仁左衛門さんも立派ですが、即座に対応された葵太夫さんも素晴らしいです。



市川團蔵、『今年の舞台について』インタビュー

6月の歌舞伎座公演中、楽屋にお邪魔して、お話をお聞きしました。今回は、『今年の舞台について』と『お小さい頃から20代前半までのお話』をお聞きしました。2回に分けて、掲載したいと思います。まず1回目は『今年の舞台について』です。(http://www.k4.dion.ne.jp/~mikawaya/index.htm)

三河屋贔屓管理人さんが6月の歌舞伎座にご出演の團蔵さんを訪問、インタビューされた内容が書かれています。



「今年の舞台について」ということで質問に答えられています。5月の「江戸の夕映」の松平かもん役のお話は先代左團次さんをイメージして役作りされたとか、とても良かったのでお話しを聞くと成る程と頷けます。「権三と助十」の敵役も好きです。凄味があってゾクってします。今月は「魚屋宗五郎」で宗五郎の親爺役をなさるとか、世話物の老けをやる年齢になってしまった、と少し寂しそう!



11月、12月は歌舞伎座、そしてお正月は国立のようです。又何か新しく企画しているようです。楽しみが増えました。



大変面白いインタビューですので、皆さんお読み下さいませ。



2006年7月5日水曜日

能楽と歌舞伎による弁慶二態

弁慶二態~能楽と歌舞伎による~



2001年ユネスコによる「世界無形遺産」宣言能 舞囃子「安宅 延年之舞」  近藤乾之助(宝生流)



2005年ユネスコによる「世界無形遺産」宣言歌舞伎十八番の内「勧進帳」長唄囃子連中  中村吉右衛門  中村芝雀  中村梅玉 ほか(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|文化庁芸術祭祝典「弁慶二態」【受託公演】)



10月1日都民の日に、「勧進帳」を能楽と歌舞伎を両方観られるという楽しい企画です。



10月に大石を演じる吉右衛門の弁慶、去年の9月を想い出しますね。



「歌舞伎登場人物事典」白水社から出版

歌舞伎の登場人物約2300人を五十音順に網羅した「歌舞伎登場人物事典」が、白水社から出版された。作品別の事典は多いが、人物ごとにまとめたユニークで読み応えのある内容だ。(歌舞伎の登場人物 “実像”は? : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))



歌舞伎関係の事典は少ないのでうれしいニュースです。



「長兵衛」を引くと①②③と説明されるのかしら?現物を見てみたいです。



原宿の杜で伝統文化祭、7日から

人間国宝の尺八、常磐津節 狂言大蔵流を親子で体験 様々な伝統芸能を楽しみ、体験できる催し「杜(もり)の中の伝統文化祭」が、7日から23日まで、東京・原宿の明治神宮で行われる。



 狂言大蔵流の茂山七五三(しめ)=写真=は、23日午後6時30分から野外特設会場で、「蝸牛(かぎゅう)」を演じるほか、17日には狂言のワークショップを行う。「初めて参加しますが、何より広い場所でやるのがいい。いろんな芸能が一堂に会する機会は少ないので、ほかの芸能と見比べてご覧になるのも、いいことだと思う」と話す。 「蝸牛」は、主人にカタツムリを捕ってこいと命じられた家来が山伏をカタツムリと間違える物語。「若い人からお年寄りまで喜んでいただける狂言の一つ。子供たちが見た後、『でんでんむしむし』と言いながら帰って行きます。屋外ですから、より大きな動きで演じたい」と語る。 (原宿の杜で伝統文化祭、7日から : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))



楽しみながら伝統芸能に触れられる良い機会だと思います。ご家族で参加できてお薦めです。



2006年7月4日火曜日

第4回たけのこ会 上村以和於の劇評

第4回たけのこ会を見た。三津五郎の一門の生きのいいところが歌舞伎舞踊のちょいといいところに取り組む。いうなら舞踊会には違いないが、あくまでも役者としての修行の道筋というスタンスをしっかり踏まえている。そこが、見ていて頼もしくも清々しい。



三津之助、三津右衛門、八大、また『三人形』で丹前奴の足拍子をあざやかに踊ってのけた大和にしても、みな共通した味を持っている。



つまりそれこそが「大和屋」の風である。



かれらの踊りを見ていると、八代目や九代目の三津五郎の面影が随所に感じられる。おそらくかれらは、意図して真似ているのでもなければ、九代目はともかく八代目を見知っている筈もない。それにもかかわらずそれを身に付けているというのは、当代の三津五郎を通じて学んだものであるのに相違ない。そこが、何とも興味深い



三津五郎も一曲踊る。『三ツ面子守』。あざやかにして、しかも端正に崩れないところが、まさに代々の三津五郎に一貫して流れていた、大和屋ならではの芸の風格というものである。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)



たけのこ会は4回目だそうですが、今回初めて見に行きました。常磐津のものって、いかにも歌舞伎舞踊らしいのが多いと思いますが、今回取り上げた演目は実に歌舞伎味たっぷりで大変面白かったです。一門の方もみんな上手で、流石大和屋一門だと感心しました。



「大和屋」の風、と上村さんが言われていますが、正統且つおおらかな踊りで、一門の色をかんじました。



三津五郎も自ら初役に挑む、一緒に勉強する姿勢が好感持てます。



次回も又行きたいと思いました。



「怪談」~納涼ほらー演芸会

「怪談」~納涼ほらー演芸会~



公演期間2006年8月26日(土) ~ 2006年8月26日(土)



開演時間14時みどころ



《特別企画》日本の夏の風物詩「怪談」を特集した公演です。貞水の弟子で、ちびまるこちゃんのお母さん役の声優としても活躍している貞友の「宇都宮釣天井」。「ホラーマジック」と題して、身の毛もよだつマジックで構成した舞台を披露するダーク広和。彦六から伝わり、昭和六十二年に芸術祭賞を受賞している、円朝作「真景累ヶ淵」水門前の場を、道具入りにて正雀が演じます。講談において怪談を演じては当代随一と称される貞水が、おなじみの「四谷怪談」を深みのある語り口と迫力の声柄で魅了します。各出演者の磨きぬかれた至高の話芸をご堪能下さい。



演目・《講談》「宇都宮釣天井」一龍斎 貞友



       《ホラーマジック》ダーク 広和



       《落語》三遊亭円朝作「真景累ヶ淵」~水門前の場~   ※道具入りにて申し上げ升林家 正雀



      ―仲入り―



       《講談》「四谷怪談」   ※道具入り[制作協力(株)影向舎] 一龍斎 貞水



前売開始日電話予約開始:2006年7月13日窓口販売開始:2006年7月14日 表示する場合があります。.(国立演芸場 National Engei Hall)





この企画は怪談好きにはうれしいですね。歌舞伎でお馴染みの話を講談、落語で聞くのも面白いと思います。



7月13日予約開始、売り切れそうですのでお早めに申し込んで下さい。



2006年7月3日月曜日

第20回「歌舞伎フォーラム」

「応挙の幽霊」



振付/藤間勘十郎 作曲/鶴賀喜代寿



落語の噺を歌舞伎化した『応挙の幽霊』です。金持ちの御仁に応挙の絵と偽って、安く買った掛け軸を高額で売りつけることに成功した骨董屋。絵を床の間に飾り、祝い酒を飲んでいると、絵の幽霊が抜け出て来ます。鑑定団もビックリ、本当に応挙の絵だったのでした。もっと儲かったのにと悔しがりますが、ともかく死んだカミさんにも似た美人ユーレイに一杯すすめます。ところがこのユーレイ酒好きで、大トラに化け、絵に戻ってもぐてんぐでん。歌あり踊りありの大爆笑の舞台です。この芝居を見ないでは浮かばれません。江戸時代の巨匠画家・円山応挙の描いたリアルな幽霊画を今回は歌舞伎舞踊でお披露目します。(日本伝統芸能振興会 :歌舞伎ファーラム/芝居/着付け)



作曲が鶴賀喜代寿 ということは新内でしょうか。幽霊には似合う音曲かもしれません。この説明を読んだだけでも面白そうですね。



他に「息子」が上演されます。



柝の会セミナーのお知らせ

日本伝統芸能振興会が支援する歌舞伎愛好者の集まり「柝の会」のイベントをご紹介します。



日にち: 平成18年7月23日(日)



時間:開場 午後6時   開演  午後六時半



場所:日本橋社会教育会館 8階ホール



第一部 解説・実演     講師  竹内道敬   三味線方 野澤松也     



数ある三味線音楽の一節を聴いて、すぐに聞き分けられるのが義太夫節である。義太夫節の解説と野澤松也の弾き語り実演!



第二部 対談  中村 芝雀    竹内 道敬     



女形の正道を歩む、楷書のひたむきさ。わかわかしさは父親(雀右衛門)譲り。品のよさといつまでも失うことのない可憐さが魅力の女形・芝雀。(日本伝統芸能振興会 :歌舞伎ファーラム/芝居/着付け)





今回は竹内道敬さんが進行役を務められるので、義太夫三味線の魅力をたっぷりレクチャーして下さるでしょう。



素顔の芝雀さんとの対談も楽しみです。



2006年7月2日日曜日

玉三郎の今月のコメント~7月

歌舞伎座では7月1日から舞台でお稽古をさせてもらえることになりました。装置、照明、衣裳、もちろん俳優の演技も含めて、そういう良い条件で歌舞伎座で上演出来るということは、役者として本当に幸せです。アマテラスに続く、現代の日本の演劇を新しく皆様の前にお目に掛けることができるという自分としての記念すべき公演なのではないかと思い、今から出来という点では不安ではありますが、希望に燃えている次第でございます。(坂東玉三郎ページ)

前半はアマテラスのことを書いています。7月は初日が遅いので、通常の公演より稽古日が多くとれて幸せと言っています。初日からきちっとした舞台が観られると楽しみです。



「中村京蔵 創作の夕べ」

10月27日(金)、青山銕仙会能舞台に於きまして、「中村京蔵 創作の夕べ」を開催させていただく運びと相成りました。 中島敦作「山月記」を舞台化いたします。これは私の長年の懸案でございました。この「山月記」は、芸術家を目指した人間の苦悩と挫折と狂気がよく描かれている中島敦の代表作です。これまでも「冥の会」やオペラ、また昨年は野村萬斎師による上演など様々に舞台化されてまいりましたが、私は以前より、義太夫の地を用いて、能舞台での上演が可能ではないかと模索しておりました。今回不図も、日頃ご指導いただいております諸先生方のお力添えをもちまして実現の運びに至りましたことは望外の喜びでございます。 つきましては、ご多忙中の折柄誠に恐縮ではございますが、何卒万障お繰り合わせの上ご高覧いただきまして、ご指導ご鞭撻を賜りたく、心よりお願い申し上げます。(中村京蔵公式ホームページ | お知らせ)



<義太夫の地を用いて、能舞台での上演>どんな舞台になるか、大変興味深いですね。京蔵さんは実力もあり、企画力も備わっているので、仕上げを観てみたいです。



金春流に、新しい宗家誕生

能楽シテ方5流の中で最も古い金春流に、新しい宗家が生まれた。79世金春信高(86)が「高齢による家元職遂行困難」ということで、長男の金春安明(54)が80世宗家を継承した。このところ4流の宗家が50歳前後に若返り、「能楽界に清新な風が」と期待する向きもある。 ()

能楽は古いと思っていましたが、八十世とはすごいですね。



金春安明さん、ご宗家継承おめでとうございます。近頃お能に関心のある方が増えてきて喜ばしいことです。これからも素晴らしい古典芸能をご紹介頂き、又次代に伝えていって下さい。



私事ですが、娘の親友のパパなので、わが事のようにうれしいです。道でお会いしても気さくにお話下さいます。何か研究なさる学者さんのような印象ですね。



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