2006年8月31日木曜日

江戸歌舞伎 團十郎と菊五郎

江戸歌舞伎にあって市川團十郎家の「剛」に対して「柔」の役回りが菊五郎家で、その家風は初代から連綿といまに伝えられている。 (asahi.com:もっと知るために - 週刊人間国宝 - 文化芸能)

今回は2回目のようですが、團十郎家、菊五郎家の歴史が分かりやすく紹介されています。「家の芸」を当代のお二人はきっちり継承し、次の世代に伝えようと努力しています。そして、先人の残した遺産を守るだけではなく、今の時代に生きた歌舞伎を創造しています。こうして連綿と伝えられている伝統芸能をもっと多くの人に知ってもらいたいです。



長唄今藤会 9月3日

今藤会(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|今藤会)



9月3日(日)長唄今藤会
10時45分開演 国立大劇場
三世今藤長十郎23回忌追善。四世今藤長十郎主催。46番を上演する。
特別出演立方・市川團十郎が「越後獅子」を、松本幸四郎が「月」を踊る。



團十郎さんのHPにはご出演は20:30頃とあります。幸四郎さんは分かりません。終演はかなり遅くなりそうですね。



2006年8月30日水曜日

「出口のない海 歌舞伎座完成披露試写会」

117年の歴史を誇り、国の登録有形文化財にも指定されている歌舞伎座にレッドカーペットが登場するのは意外にも初めて。映画の上映も1994年の「忠臣蔵外伝 四谷怪談」、04年の「ラストサムライ」以来3回目と極めて珍しい。正面玄関上の提灯(ちょうちん)もこの日のために「出口のない海 歌舞伎座完成披露試写会」と書き直され、一夜限りの“映画館”となった。(海老蔵、歌舞伎座でタキシード…映画デビュー作完成披露試写:芸能:スポーツ報知)



想像しただけで興奮しますね。歌舞伎座で映画といえば六代目の「鏡獅子」を見ましたが、今の映画を上映なんて考えられませんでした。海老蔵さんも、いつもの歌舞伎座で主演の試写会が行われ、いつもの花道を歩いて舞台へ、感無量でしたでしょう。



邦楽公演「忠臣蔵を聴く」



2006年11月11日(土) 開演時間13時開演



国立劇場開場40周年記念



平成18年度(第61回)文化庁芸術祭主催



忠臣蔵を聴く 《おかる勘平をめぐって》



清 元 落  人  道行旅路の花聟 ~ 浄瑠璃 清元清栄太夫  三味線 清元栄吉 



義太夫 仮名手本忠臣蔵  六段目 身売りの段~  浄瑠璃 竹本朝重 三味線 鶴澤寛也 《祇園の内蔵助》



地 歌 狐  火  ~三  絃 富山清琴



長 唄 有喜大尽 ~ 唄 東音皆川健   三味線 東音味見亨                    囃子  藤舎呂船  ほか



おはなし=後藤美代子(フリーアナウンサー) 



(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|邦楽公演「忠臣蔵を聴く」)



この公演は「忠臣蔵」を聴くと題して、邦楽の様々の分野で取り上げられているものを集めて演奏します。清元、義太夫はお馴染みですが、地唄、長唄はあまりご存知ないと思います。長唄「有喜大尽」は七段目の由良之助とおかる(浮橋)を中心に歌われています。



上村以和於の観劇偶談ー稚魚の会・歌舞伎会合同公演

現在の第一線の人よりも、むしろもうひとつ古い時代の新歌舞伎を思い出させるような味があるのが面白い。ねばりのあるセリフの力強さがそう思わせるのだろう。由蔵は柄と仁が役によくかなっている。面を付け手負いになって登場するところなど、綺堂好みの怪奇趣味の面白さがあった。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)



合同公演の劇評です。A班B班比較しながらの批評で、各人良い点、目立った点など書かれています。





2006年8月27日日曜日

「風林火山」クランクイン

2007年大河ドラマ「風林火山」がいよいよクランクイン。21日にスタジオで冒頭のシーンの撮影が行われた。現在は目下、山梨県は小淵沢にて乗馬の訓練に明け暮れている。その近くには風林火山館の立派なセットが組まれ、来月からそこでもロケが始まる予定だ。(亀たより Ver.4)

いよいよクランクイン、長いドラマの撮影開始。亀治郎さんは目下、乗馬の稽古に励まれているようです。かなり大変みたい、乗っている人はさぞ気持良いだろうな、なんて思いますが、最初は本当に辛そうです。歌舞伎の馬とは勝手が違い、ご苦労されています。本番の乗馬シーンではきっと颯爽と馬に乗って走られる事でしょう。





2006年8月26日土曜日

片岡愛之助がTRに出演

スタジオ観覧希望はこちらで受け付けています。(TR スタジオ観覧希望申し込みフォーム)





片岡愛之助がトップランナーに出演。放映は10月上旬、応募はここのフォームで申し込むそうです。締め切り9月8日。



今月のタテ師

<タテ(立廻りの手=演出)をつけたのは  「丸橋忠弥」は菊十郎さん、「南総里見八犬伝」は三津之助さん。  納涼歌舞伎ならではの、ハツラツとした立廻り。>

歌舞伎メルマガに書いてありました。



「丸橋忠弥」では橋之助さんがすごいスリリングなタテをみせてくれました。菊十郎さんがつけたと聞き、納得です。



「八犬伝」では大屋根での立ち廻りが見事でした。怪我をなさった方がいなければよいのですが。



2006年8月24日木曜日

橋之助「魔界転生」にかける意気込み

「今までにない部分を見いだしてもらうため、僕のことをあまり知らず、時代物にも精通していない人の方が良いと思った。僕をどこまでいじっていいのかと気を使ってもらったが、『どうぞ、ご自由に』と答えた。そうじゃなきゃ、やる意味がない」(橋之助「魔界転生」 新しい自分見せる : 演劇 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

今月も大活躍の橋之助、丸橋忠弥も演れば、芸者も演る、それでも自分の可能性をもっと広げたいという気持がある。向上心を持って役に挑めば、必ず実りがあると信じます。彼の熱意が伝わってくるようです。



文楽9月「仮名手本忠臣蔵」で勘十郎、玉女難役に挑む

中学生の時、一緒に公演の手伝いをしたのがきっかけで、文楽の世界に入った二人。勘十郎は吉田簑助、玉女は吉田玉男と、それぞれ人間国宝に師事し、今年で40年。国立劇場の歴史と文楽の世界での歩みが、ちょうど重なる。(勘十郎・玉女 文楽の難役に挑む : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

勘十郎さんと玉女さんは同い年、文楽の世界に入ったきっかけも同じ、本当に良いライバルですね。両師匠の薫陶を受け実力も充分、9月の「忠臣蔵」が楽しみです。



中村勘太郎 西コース休演

「松竹大歌舞伎 中村勘三郎襲名披露 西コース」に出演を予定しておりました中村勘太郎でございますが、怪我療養のため「東コース」に引き続き休演させていただくこととなりました。



公演は下記のように配役を変更して上演いたしますので、なにとぞ特段のご理解を賜りますようお願い申し上げます。



「本朝廿四孝 十種香」腰元濡衣 中村芝のぶ



「義経千本桜 木の実/小金吾討死/すし屋」主馬小金吾武里 中村七之助



※中村七之助、すし屋のお里とともに、二役相勤めます。

勘太郎さんのコメントがあります。完治しないとお許しが出ないんでしょう。本人が一番残念に思っているでしょうね。早くイキの良い踊りが観たいけど、又痛めると大変ですから、無理に復帰はしないほうが良いと思います。お大事に。



2006年8月22日火曜日

第33回如葉会のお知らせ

第33回如葉会



平成18年8月25日(金)



日本橋公会堂4階ホール午後6時開場・6時30分開演(長唄東音会: 第33回如葉会)



チケット取扱は「如葉会事務局」(東音渡辺) 電話03-3461-3836



「如葉会」は東京芸大出身の有志により始められた勉強会としてスタートしました。当時は2月(如月)と8月(葉月)の年2回行っていたそうですが、途中から夏1回の公演になりました。会の名は「如」と「葉」の文字をとって「如葉会」じょようかいと名づけたそうです。



今回は33回目になります。初めは同人達の勉強の場として年2回開催していましたが、各人とも仕事が忙しくなり、なかなか全員集まることが難しくなってきました。しかし、年に一度はみんなで顔合わせ、勉強しようと毎年必ず公演を続けています。



毎回素晴らしい演奏で感動受けるのも、同人全員が、初心を忘れず研究し取り組んでいるからだと思います。



吉右衛門、初代と父、ゆかりの演目次々と

夜の部の「籠釣瓶(かごつるべ)花街(さとの)酔醒(えいざめ)」は、絹商人が入れ込んだ芸者に愛想づかしされ、斬殺してしまう世話物。初代が男女の心理を掘り下げ、行動を動機づけて演出し、現在の形を作った。  「いとしさ余って憎さ百倍というのは普遍性がある。男女のドラマを抽出した初代の演出を受け継ぐ」 (asahi.com:吉右衛門が大車輪の秋 初代と父、ゆかりの演目次々と - 歌舞伎 - 文化芸能)

初代の演出が白鸚に継がれ、孫の当代へと伝えられた「籠釣瓶花街酔醒」は見ごたえあると思います。



国立の「元禄忠臣蔵」では先ずトップバッター、こちらも期待できます。



上村以和於の「今月の一押し」

だがもうひとり、三人目の候補としてせめて名前だけでも挙げておきたい素晴らしい役者が誕生した。今月の歌舞伎座で初舞台を踏んだ坂東小吉である。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)

今月の一押しに三人候補を挙げています。先ず、亀治郎、それから亀治郎の会で活躍した亀鶴、三人目は初舞台の小吉。私も小吉君に一票ですね。今後の活躍が楽しみです。



2006年8月20日日曜日

『生活ほっとモーニング』に海老蔵が出演

平成18年8月25日(金)8:35~9:54のNHK『生活ほっとモーニング』に海老蔵が出演予定です。(成田屋 新着情報詳細)



25日の朝ですからビデオ予約お忘れなく。映画のお話かしら?



秀山祭 9月歌舞伎座

十二年ぶりに松本幸四郎と当代吉右衛門の兄弟が共演、初代の得意演目に真正面から取り組む待望の舞台。http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20060819/ftu_____mei_____000.shtml()

初代の生誕120年祭、12年ぶりの兄弟共演。兄も弟もこの12年で大きく成長している訳ですから、手に汗にぎるような舞台になることでしょう。



2006年8月19日土曜日

新連載コラム:〈第1回〉「歌舞伎は難しい?」

とにかく歌舞伎には数限りない作品があり、さらに新作は現代でも生まれています。脚本に手を入れ新たなやり方を工夫することもあります。そして演じる役者さんの個性や解釈によって、同じ作品でも味わいは微妙に異なっているのです。  つまり歌舞伎というのは、それだけ幅も奥行きもある世界なのです。ですから初めて歌舞伎を観に行くときに重要なのは「自分の好みに合っているか」であって、「難しいかどうか」ではないように思うのです。 (asahi.com:〈第1回〉「歌舞伎は難しい?」 - 歌舞伎を楽しむ - 文化芸能)

清水まりさんが分かり易く歌舞伎を紹介しています。今月の歌舞伎座は初めて観る方も楽しめると具体的に説明されています。確かに脚本に手を入れて新しい解釈で上演するのもあれば、同じ古典でも演じる役者さんによって違ってきます。そして現代にあった新作も次々に生まれます。実に<歌舞伎って楽しい!>です。



小玉祥子の劇評 八月納涼歌舞伎

歌舞伎:八月納涼歌舞伎(歌舞伎座) 気のいい芸者生き生き演じた福助(MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎)



小玉祥子さんの劇評です。福助、橋之助兄弟の芸者がなかなか良いようです。



2006年8月17日木曜日

坂東三津右衛門名題昇進披露

本協会の平成10年名題資格審査に合格した坂東三津五郎一門の坂東三津右衛門が、8月歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」(8日~26日)において名題昇進披露を行っています。今後のさらなる活躍にご期待ください。(俳優ニュース)

先だって「たけのこ会」でも活躍された三津右衛門さんが、「たのきゅう」の舞台で名題昇進のお披露目をしています。師匠に似て踊りがしっかりしていて将来が楽しみな役者さんです。



2006年8月16日水曜日

新橋演舞場11月演目と配役発表

花形歌舞伎 演目と配役(演目と配役|花形歌舞伎|新橋演舞場|歌舞伎・演劇|松竹)





待ってました!!昼夜どれも観たい演目です。久々に納得いく狂言立て、そして待ちわびた役です。「勧進帳」で菊之助が義経ではなく富樫というのも新鮮ですし、「四の切」が松緑ではなく海老蔵が忠信を演じるのも楽しみです。これは今からワクワクしますね。



2006年8月15日火曜日

第615回「三越名人会」

第615回三越名人会~「月」



出演/山本東次郎・杵屋佐吉・山村若佐紀・幸田弘子・花柳基 ほか



解説/秋。月を見上げて過ごすひととき・・・。しっとりとした季節の風情をお楽しみください。



2006年9月27日(水)午後1時~



前売開始 2006年9月2日(土)午前10時~ 6,800円(全席指定・税込) (三越劇場公演の詳細)



「月」をテーマに狂言「月見座頭」、長唄演奏「黒塚」、地唄舞「由縁の月」、朗読「十三夜」、舞踊「玉兎」という番組です。



「黒塚」は二景の「月のすすき野」を演奏、作曲:四世杵屋佐吉、作調:五世福原百之助、箏曲手附:中島雅楽之都。今回の演奏者は三味線は孫の佐吉、鼓は曾孫の福原賢太郎、お箏は娘の中島靖子、皆さんご縁のある方々の演奏ということも話題になって居ります。



樋口一葉の朗読では幸田弘子さんが定評ですが、「十三夜」は特に素晴らしいです。



九月の末ではまだ秋は遠いかもしれませんが、季節感あふれる日本の芸能を堪能できる良い企画だと思います。





渡辺保の劇評 8月歌舞伎座

三津五郎の犬山道節と綱干左母二郎の二役早替りが滅法な上出来である。 これまで大百の座頭役の道節と色悪の左母二郎というまるで毛色の違う二役をかわって見せたのを見たことがない。その早替りが水際立ったうまさである。ドロドロで左母二郎を火定の戒壇に引き込むと、すぐいつもの道人姿にかわって吹き替えの左母二郎を引きすえてのセリ上げ、ポンと左母二郎を斬ってのせりふのかわりよう。同じく村雨丸を見込むところが二役どちらにもあるがそれを世話と時代にかえて見せる具合。舞台の雰囲気がガラリと変わって面白い。(2006年8月歌舞伎座)

渡辺保さんの劇評が出ました。



3部と1部を観て、2部はこれからですが、「駕屋」が早く観たくなりました。



「八犬伝」の三津五郎はセリフの言い廻し、間が絶妙で、座頭としての風格、芸の確かさを感じました。



「丸橋忠弥」は芝居の内容より、立ち廻りの場が見終わって印象に残りました。芝居の面白みは残念ながら伝わりませんでした。



「たのきゅう」は私はなかなか楽しくみました。これは大人が観てどうこうという舞踊劇ではなく、子供が観て楽しめるように作ったのだと思います。NHKの子供番組に出てくるような舞台美術で、今のお子さんには自然に物語に溶け込んでいけると思います。途中で小吉君の初舞台の口上が入りますが、三津五郎さんの話しを聞きながら故吉弥さんの舞台が想いだされ、涙しました。(2004年3月、歌舞伎座:すし屋で仁左衛門の権太に吉弥の父弥左衛門・・・頭を掻きむしるように、倅の死を悔んでいる姿があまりにリアルで忘れられません。)



2006年8月14日月曜日

「稚魚の会」「歌舞伎会」若手、大役に燃える夏

面作りの夜叉王を扱った「修禅寺物語」では源頼家を演じる中村梅玉の弟子梅之(うめゆき)は修了生十四期。  「合同公演は普段積み重ねた技芸を発揮できる舞台。もう修了生ではないのに、大先輩から細やかな指導を受けられるけいこは、なによりありがたいです」(http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20060812/ftu_____mei_____000.shtml)

梅之さんのブログを読みますと、田之助さんがご指導下さっているようです。丁寧に熱心に教えられ、田之助さんの後輩たちを指導する熱い思いを感じます。



2006年8月11日金曜日

玉三郎 朗読の会「天守物語」

大阪松竹座で玉三郎の朗読会と舞踊公演があります。



朗読で「天守物語」を聞くと、鏡花の世界へ、舞台よりも強く引き込まれていくかもしれませんね。



11月 坂東玉三郎と一門による 朗読の会 「天守物語」
  公演日程:11月23日(木祝) 
  開演時間:昼の部 14:00  一回公演
    出演:坂東玉三郎、大和屋一門
    料金:一等席:¥8,000 二等席:¥5,000
 一般発売日:10月10日(火) 午前10時より



11月 松竹 坂東玉三郎 特別舞踊公演 『藤娘』『鷺娘』
  公演日程:11月24日(金) 
  開演時間:昼の部 14:00  一回公演
    出演:坂東玉三郎
    料金:一等席:¥13,000 二等席:¥6,000
 一般発売日:10月10日(火) 午前10時より



銀座プロムナードギャラリー

歌舞伎座の帰りに、東銀座から銀座4丁目の地下道を歩いたのですが、両脇のウィンドーを利用して「隈取り」の絵が展示されていました。隈とその役の絵がセットされています。「助六」「暫」「弁慶」「忠信」「茨木」「押戻し」・・・合計10種類くらいです。協力者の中にはお馴染みの役者さん、写真家の名前がありました。



携帯で写してみたんですが、ボケてしまいました。歌舞伎座に行ったら、上を歩かずに地下道を歩いてみて下さい。



歌舞伎座10月演目発表

芸術祭十月大歌舞伎 演目と配役(演目と配役|芸術祭十月大歌舞伎|歌舞伎座|歌舞伎・演劇|松竹)



本日、歌舞伎座にチラシがありました。出演の顔ぶれは豪華ですが、演目立てがぱっとしません。一通り眺めて、キラッと光ったのは、海老蔵の定九郎です。楽しみですね。しかし、五段目六段目はお正月に東西でやりましたし、陣屋も随分観てます。昼に仁左衛門さんのを一番出さないと・・・で「お祭り」とは拍子抜けです。「髪結新三」を幸四郎が演じるようですが、どうして音羽屋系の生世話物ばかりやるんでしょうか。御園座で菊五郎が同じ10月に演じるので、当然比較されます。高麗屋は時代物より世話物のほうがお好きなのかもしれませんね。



2006年8月9日水曜日

三響會

能の安達原に片山清司、観世喜正、野村萬斎歌舞伎の安達原に市川亀治郎そして、林 英哲、中村七之助を迎え、この秋、新橋演舞場にて豪華競演。(みどころ|三響會特別公演|新橋演舞場|歌舞伎・演劇|松竹)

毎年人気の三響會が10月27日新橋演舞場で開催されます。今年の目玉は何と言っても「安達原」の能、歌舞伎の競演でしょう。そもそも明治に「吾妻能狂言」として能から歌舞伎に取り入れたものですから、歌詞とかかなり似ていると思います。亀治郎なら「黒塚」でしょうが、長唄「安達原」と「黒塚」とはちょっと違います。どんな風に踊るのか興味深いです。長唄の素演奏としての「安達原」はよく聴きますが、舞踊劇の「安達原」は私はまだ見たことありません。どなたの振付なのでしょうか?



予約開始は9月5日、お忘れなく。人気で売り切れる可能性がありますよ。



御園座 まねき上げ

名古屋市中区の御園座で7日、「吉例顔見世」(10月1~25日)の大入りを願う恒例行事「まねき上げ」が行われた。(歌舞伎:大入り願い「まねき上げ」 名古屋・御園座で-芸能:MSN毎日インタラクティブ)

坂田藤十郎襲名公演のしめくくりである10月御園座の、吉例顔見世興行の大入りを願う「まねき上げ」が行われたようです。顔見世というと東京も京都も寒い時期で、まねき上げを見ると京都の人たちは師走を感じる訳ですが、こんな暑い時には、ちょっと感じがでませんね。名古屋の人には当たり前なのでしょうが、顔見世の季語は確か冬だと思います。



天満天神繁昌亭竣工式

落語専門の定席「天満天神繁昌(はんじょう)亭」(大阪市北区)が8日、完成した。同亭で竣工(しゅんこう)式が行われ、上方落語協会の桂三枝会長ら約150人が出席、60年ぶりの定席復活を祝った。オープンは9月15日。(Sankei Web 生活・文化 落語専門の定席「天満天神繁昌亭」が完成(08/08 17:08))



上方落語の定席として、繁盛亭は格好の場所です、これから益々繁盛して上方の芸人さんに愛される小屋になって下さい。



2006年8月6日日曜日

第十一回梅津貴昶 の会のお知らせ

第十一回梅津貴昶 の会



時:11月26日(日) 18:00~



於:歌舞伎座



入場券:16,000・12,000・7,000・3000



チケット発売受付:9月18日10:00~



           チケットホン松竹・チケットWeb松竹



一、長唄 供奴      貴昶



一、長唄 賤機帯     菊五郎・貴昶



一、地唄 雪        貴昶





この三演目は歌舞伎座では初演とのことです。「雪」は故武原はんのが絶品でした。後に玉三郎が舞いましたが、これが又素晴らしかったです。今回は素踊りで貴昶 が舞います。そして歌舞伎からは菊五郎が「賤機帯」の舟長で華を添えます。この曲は清元「隅田川」の長唄版といっても良いかと思いますが、清元より踊りを楽しむ感じでしょうか。



第33回 NHK古典芸能鑑賞会

例年は5月頃に開催されていたので今年はないのかと思っていましたら、10月にあるようです。





    時:10月29日(日) 16:00~



    於:NHKホール



    第一部  邦楽・舞踊



    第二部  歌舞伎  「土蜘」



    叡山の僧智籌実は土蜘の精/尾上菊五郎、



    源頼光朝臣/中村時蔵、平井左衛門尉保昌/坂東三津五郎、



    侍女胡蝶/尾上菊之助 番卒太郎/市川團蔵、藤内/坂東秀調、



    次郎/片岡亀蔵、巫女榊/市村萬次郎、太刀持音若/尾上右近



    渡辺源氏綱/河原崎権十郎、坂田主馬之丞公時/市川男女蔵、



    碓井靭貞之丞貞光/尾上松也、卜部勘解由季武/尾上菊市郎



    長唄囃子連中:尾上菊五郎劇団音楽部(第33回 NHK古典芸能鑑賞会)



菊五郎の土蜘は二代目松緑譲り、他、菊劇団の面々です。これは見逃せません。



舞踊劇「たのきゅう」

舞台や衣装もわかぎさんの斬新なアイデアを取り入れた。舞台では盆の上に一段高い円形状の所作台を乗せ、ここでメーンの踊りを見せる。また、おろち(市川染五郎)に「タヌキ」と聞き間違えられたたのきゅう(三津五郎)、「タヌキなら化けてみろ」と言われ、娘、殿様、和尚に早替わりする。その衣装と大きなカツラは羽子板の押し絵様で、表だけ作られて裏はない。従って、動きも前を向いたままという、かなり滑けいな感じ。 後半の見せ場は、たのきゅうらと伸び縮みする蛇腹のおろちとの立ち回りや約三十人の総踊り。「見ている人が元気を取り戻すようなエネルギッシュな動きで締めくくりたい」(http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20060805/ftu_____mei_____001.shtml)



これを読むと舞台が目に浮かんできます。初日が待ち遠しいですね。



三津五郎さんがご指摘のように、意外と踊りは決まったものばかりです。どんどん、新作を作ったり、古いものを復活したりしてレパートリーを増やして頂きたい。



2006年8月4日金曜日

国立劇場 伝統芸能講座 忠臣蔵の世界

国立劇場 伝統芸能講座



「忠臣蔵の世界-事件と演劇-」



講師   共立女子大学教授の近藤瑞男 



日時:9月2日(土) 午後2時より(午後4時終了予定)



(国立劇場 伝統芸能講座 近藤 瑞男「忠臣蔵の世界-事件と演劇-」|日本芸術文化振興会)



3ヶ月一挙上演を前にタイムリーな講演ですね。往復ハガキで応募ですから、行きたくてもハズレになることもあります。



犬丸治の「春秋座」見物記

亀治郎の写真展をやっているというので覗いてみる。カメラマンは長塚誠志氏。「亀治郎の会」発足以来、ずっと亀治郎を被写体として追い続けてきた人だ。もともと自動車が専門のカメラマンだったということだが、「動の中の靜」「靜の中の動」を捉える視点は流石である。亀治郎の狐忠信のギバの一瞬、イキを詰めた玉手の写真の前では、暫し立ち止まった。さて、お待ちかね「亀治郎の挑戦」である。結論を先に言えば、大出来。久しぶりに「安達原三段目」の勇壮に潜む暗い血の律動(それこそこの狂言最大の眼目なのだ)を堪能することが出来た。成功の要因は三つある。(2005年度「随想・漫筆・余滴」)

犬丸治さんも京都まで足を運んで、期待の「瓜生山歌舞伎」を鑑賞し、随想を書いています。



亀治郎の写真展、東京でもやって欲しいです。



「安達原」についてはかなりの評価です。



上村、犬丸両氏とも亀治郎絶賛です。次代を担う若手俳優の一人であること間違いありません。



上村以和於の劇評 「瓜生山歌舞伎」について

「瓜生山歌舞伎」の試みが、いろいろな試みがなされつつある現在の歌舞伎にとって、ひとつの注目すべきものになりうる可能性と意義を、充分に持っていると思うからである。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)

東京に先駆けて京都で行われた瓜生山歌舞伎について、上村以和於さんが書いて居られます。





「大学だからこそできる実験と冒険を盛り込んだ、京都芸術劇場・春秋座でしか出会えない歌舞伎の世界を体験していただくための企画」とは、この公演を主軸となって推し進めてきた田口章子教授の言葉だが、まさしくこの言葉には裏も表もない。二回、三回と回数を重ねることで上方文化発信の拠点としての役割を果たしていきたい、とも教授は言う。
証拠は目前、その成果を背負った「亀治郎の会」を見ればわかる筈である。




猿之助の作った劇場で宙乗りの機構もあるという素晴らしい舞台で、大学の志すこれからの歌舞伎というのに充分応えた亀治郎の会だったそうです。



2006年8月2日水曜日

福助気ままに語る 8月

私が演じるのは、惚れっぽい芸者のおきちちゃん。男に惚れると、狐が憑いたように夢中になってしまうというところが題名の由来です。登場人物全員が、相手のことを気遣っているつもりが、早とちりで勘違いしてしまったり、そこから生じるてんやわんやがとても楽しく描かれています。私にとっては久しぶりの弾けた役ですが、もう一方の橋之助はもっと弾けた芸者役で出演します。彼も、女形は決して嫌いではないようです。私としては、三津五郎兄さんと初めての親子役というのも、今から楽しみです。(福助 気ままに語る)

兄弟で芸者役だそうです。面白そうなお芝居ですね。



1部~3部福助さんも大活躍です。



三津五郎の今月の役どころ

◆新作舞踊劇「たのきゅう」



わかぎさんの持っているポップなアートのセンスが活かされる題材であり、また娘、殿様、和尚と早替りの部分や、大蛇との闘いの部分が、舞踊として大きな見せ場になると思ったからです。

文句なく楽しい舞踊劇になるでしょう。振付の腕もなかなかの三津五郎さん、楽しみですね。

◆「吉原狐」 三五郎



軽いタッチの喜劇ですが、吉原に生きる人たちの日常が、ほのかな郷愁となって皆さまの心に届くよう、三五郎という人物を造り上げたいと思っています。

吉原が舞台の 軽いタッチの喜劇ということです。

◆「駕屋」



初めての上演です。舞踊会でも踊ったことがありません。だがいつかは一度、と念願にしていた踊りでもあります。ちりめん浴衣にいなせな姿、またその浴衣さえ脱いでしまい、最後はふんどし一丁で踊るという小気味のいい踊りです。しかしそこに犬が絡み、可愛い愛嬌を添えるのがミソになっています。今回はその犬に坂東小吉。故吉弥さんのお孫さんの初舞台は、戌年にちなんだ可愛い役になりました。この後も末永くご声援を賜りますよう私からもお願い申し上げます。

私は踊りの会で二度ほど観ていますので、初めての上演とは意外でした。女性が踊ったのはある意味無理がありましたね。ふんどし一丁ではありませんでしたが恥ずかしかったです。今回は安心して観られます。いなせで小気味のいい駕屋さんに初舞台の小吉くんの犬が絡む、今から想像できます。

◆「南総里見八犬伝」 網干左母二郎  犬山道節



渥美先生の八犬伝は、泥絵の具で描いた絵芝居のような歌舞伎味が醍醐味ですので、あまり理屈っぽくならず、楽しみながら色濃くキャラクターを造型してみたいと考えています。 (今月のスケジュール)

長編をどのように短くまとめてみせるか、見せ場をどうもっていくか等が難しいと思いますが、お子さんと一緒に観て楽しいような舞台に仕上げるとのことです。



務められるお役それぞれにコメントを書いて居られ、どれも楽しみな気がします。戌年にちなんだ狂言ということで「八犬伝」や「駕屋」を選んだそうです。



都民劇場下期ラインアップ

2006年度下期ラインアップご紹介(都民劇場)



歌舞伎座に関してですが、来年3月までの主な出演者が分かります。團十郎さんは10月、11月にお名前があります。11月の顔見世は久々に大顔合わせのようです。玉三郎さんが半年歌舞伎座にご出演ないというのはさびしいですね。若手の名がありませんが、どこかにご出演するかも知れません。これだけ分かるだけでも楽しみなものです。



2006年8月1日火曜日

亀治郎の会で「奥州安達原」

「周りの評価は全く考えない。自分が満足するかどうかだけ。会でもやりたいことをやっているだけで、続けるという義務感はない。もう、来年の芝居を何にしようか考えているくらい」と、前を見つめ続ける。(亀治郎の会で「奥州安達原」 : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

「亀治郎の会」では、自分なりの解釈がストレートに出せる訳ですからやりがいがあるでしょう。観るほうもそれが楽しみです。亀治郎の夢はどんどん先に行くようです。



映画「怪談」 黒木&菊之助共演

先立った女性の怨念(おんねん)に振り回される主人公は、歌舞伎界のプリンス尾上菊之助が演じる。市川海老蔵ら次代を担う若手スターの1人。美ぼうと清潔な色気で女形も演じる。映画出演経験はあるが、主演は初めて。「理想とかけ離れ、人生の歯車が狂い落ちていくことは生きていればあり得ること。そういう男を自分なりにどう演じられるか楽しみ」。「真景-」は歌舞伎の演目でもあり、祖父尾上梅幸が得意としただけに「奇妙な縁を感じますね」とも。(黒木&菊之助共演「怪談」 - シネマニュース : nikkansports.com)

来年公開とのこと、映画はかなり前から撮影にかかるんですね。推測ですが、黒木が豊志賀、菊之助が新吉でしょうか。<祖父尾上梅幸が得意とした>のは豊志賀です。私の印象に残っているのは、新吉が勘弥でした。来年を楽しみにしてましょう。



江戸城の謡初(うたいぞめ) 横浜能楽堂

横浜能楽堂は今年度、「江戸大名と能・狂言」と題して、6回シリーズの公演を行う。中でも興味深いのが、初回の「江戸城の謡初(うたいぞめ)」。観世流の観世清和、金春(こんぱる)流の金春安明、金剛流の金剛永謹(ひさのり)の3宗家が、「翁」を舞う「弓矢立合(たちあい)」が、その目玉だ。それに先立ち、謡だけの「小謡」や、謡と演奏だけの「居囃子(いばやし)」も行われ、江戸城広間での儀式を忠実に再現する。(3宗家「翁」競演、横浜能楽堂記念公演 : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

江戸時代に行われたそのままを実現するという、大変めずらしく、又貴重な催しです。三人の宗家がそれぞれ演じて、多少の違いはあるものの、ぴたっと合うというのはすごいですね。当時の江戸城にタイムスリップした気持になりそうです。



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