2006年9月29日金曜日

国立劇場初春歌舞伎公演

初春歌舞伎公演「通し狂言 梅初春五十三驛(うめのはるごじゅうさんつぎ)」(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|初春歌舞伎公演「通し狂言 梅初春五十三驛(うめのはるごじゅうさんつぎ)」)

やっと発表されました、五十三次といっても京都から江戸と逆コースです。各場のタイトルから想像すると、お得意のパロディ満載といった感じです。お正月らしく楽しいお芝居のようですね。



亀治郎が第23回浅草芸能大賞奨励賞受賞

第23回浅草芸能大賞の受賞者が今月22日に発表され、歌舞伎の関係者では歌舞伎俳優・市川亀治郎さんが奨励賞を受賞しました。(俳優ニュース)

毎年恒例のお正月の浅草歌舞伎での活躍、亀治郎の会では独自の解釈をもって取り組む姿勢、受賞に値する数々の舞台を見せてくれました。テレビのお仕事の経験後、又素晴らしい舞台を提供してくれると期待します。



市川亀治郎さん、受賞おめでとうございます。



2006年9月27日水曜日

吉田玉男さんを悼む

55年の「曽根崎心中」復活上演で、徳兵衛に抜擢(ばってき)された時。手本はなく人形の所作を一から考えた。女の人形には通常、足がない。だが心中を誓う場面では、お初の足遣いにすそを割って足を出させ、その白い甲を徳兵衛が自分ののどに押し当て、抱きしめた。鮮烈なエロチシズムは伝説となり、徳兵衛は玉男さんの代名詞となった。 (asahi.com:気迫の中に品よい色香 文楽の顔・吉田玉男さん逝く - 文化芸能)

去年あたりから休演が続き心配していましたが、突然の訃報に胸が痛みます。「曽根崎心中」を初めて玉男・簑助で観た時より、近松は文楽に限るという持論を持ちました。



素晴らしい舞台はいつまでも心に残っています。心よりご冥福をお祈り致します。



2006年9月23日土曜日

早稲田大学演劇博物館の主催 公開講座「浄瑠璃」

上演が途絶えて久しい文楽の演目を復曲する公開講座「浄瑠璃」が、東京・早稲田大学演劇博物館の主催で9、10月に1回ずつ開かれる。両日とも復曲奏演に加えて、内山美樹子・早大教授の解説がある。演目が固定しがちになる文楽界の、すそ野を広げようという企画だ。 (asahi.com:埋もれた文楽演目再び 早大で今月と来月 - 古典芸能 - 文化芸能)





9月25日 「半二の曽根崎心中」



世話物屈指の難曲で、文楽では明治中期以降、上演が途絶えていた。浄瑠璃の竹本千歳大夫と三味線の野澤錦糸が、残された三味線譜をもとに今回初めて復曲した。



10月10日 「北条時頼記―女鉢の木雪の段」。



先行作品へのパロディー精神があふれ、哀切な文弥節を多用した18世紀の大ヒット曲だ。明治10年を最後に上演が途絶えていたのを、故・豊竹呂大夫が84年に復曲し、3回上演された。今回は浄瑠璃の豊竹英大夫と三味線の鶴沢清友が再演する。復曲されても再演が続かないと、また埋もれてしまう、という危機感から企画された。



 両日とも午後2時から、早大小野記念講堂で。無料。



これは大変興味ある講座ですね。解説つきですので分かりやすいと思います。



お得情報 親と子の鑑賞会

歌舞伎:親と子の鑑賞会



 10月22日(日)歌舞伎座昼の部(11時開演「葛の葉」「寿曽我対面」「熊谷陣屋」「お祭り」)の3階席を親と子(18歳未満)の組み合わせに限り、1人2400円(通常4200円)で提供する。希望者は往復はがきに、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、枚数を記入、同月11日までに〒104-8077東京都中央区銀座6の6の7朝日ビル、都民劇場「親と子の歌舞伎」係へ。問い合わせは03・3572・4311へ。(MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎)



18歳未満のお子さまがいらっしゃる方、是非応募なさって下さい。



渡辺保の劇評 9月歌舞伎座

秀山祭。初代吉右衛門生誕百二十年を期に今度新たに始まった初代追悼の催 し。秀山は初代の俳名である。祭主当代吉右衛門は昼夜に三役、昼に「引窓」の南与兵衛、「寺子屋」の武部源蔵、夜に「篭釣瓶」の佐野次郎左衛門。そのいずれにおいても大きく躍進している。目一杯、手一杯突っ込むところは突っ込んで芝居をしている。決まるところは決まり、調子を張るところは張って名調子をきかせる一方、細かいところは丁寧に運んで大サービスである。三役いずれもすでに実験済みであるが、これまでとは一味も二味も違っているのは、そのためである。(2006年9月歌舞伎座)

今月は「秀山祭」と名づけて吉右衛門が新たな決意を持っての公演です。吉右衛門襲名が若い時だったので、今回が二度目の襲名かのように感じられます。六十代を迎え、この先の事などを考えて、一門力を合わせて「播磨屋」の芸をきちっと残したいという思いが感じられます。追善というよりむしろ襲名のような華やぎを感じました。



来年から、5月の演舞場と歌舞伎座の秀山祭と年2回、吉右衛門の座頭公演が継続されるでしょう。



2006年9月19日火曜日

雀右衛門の「今月のメッセージ」

今月は歌舞伎座に出演いたしております。「六歌仙容彩」の業平小町にて。梅玉さんの業平で小野小町を勤めさせていただいております。初めて演じますが、私の足がもうひとつ本調子ではありませんのでご宗家がいろいろ気を使ってくださいます。 小町は業平に媚を売ってはいけませんし、といって、迷惑なことという態度でもいけません。上品に舞いたいと思います。 梅玉さんは上等な業平でいらっしゃいます。(中村雀右衛門公式ホームページ)

雀右衛門さんのコメントです。上品な小町、上等の業平の踊りでした。こうしてお元気な様子をお知らせ下さるとうれしいですね。



玉三郎の「今月のコメント」

7月の歌舞伎座では演出もしておりましたので、公演中に演出上のことを一座の皆に伝える為に、多くの話しをしなければならないということがありました。そして1時間、2時間、話しをした後に自分の役が回ってくるのです。演出と自分の役とで声を使っているうち、初日を開けましてからしばらくして、声の調子を少し崩してしまったことを申し訳ないと思っております。お医者様に通いまして、声が出なかった日は3日間ほどですぐに回復をしまして公演を続けることができました。(坂東玉三郎ページ)

いつも月初めにコメントを書かれているのに、9月はお休みかしら、ひょっとして体調が悪いのかしらと心配していました。7月の素晴らしい舞台を思い返し、改めてこのコメントを読ませて頂いて、精魂尽きるほど演出とお役に臨んだことが分かります。夏休みは大好きな海に行かれ、心身ともにリフレッシュされ、お元気なようで安堵しました。又舞台でお会いできる日が待ち遠しいです。



2006年9月17日日曜日

三人の内蔵助

これに対し、「元禄~」は昭和に入り、青果が周到な史実考証に基づいて書き上げた格調高い重厚な傑作。苦心の末に本懐を遂げる内蔵助、浪士たちの内面の心理を描き出した男のドラマといえよう。(http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20060916/ftu_____mei_____000.shtml)



「男のドラマ」を吉右衛門、藤十郎、幸四郎が主演での上演がいよいよ来月からスタートです。全編通しということに意義あり、見逃せません。



2006年9月16日土曜日

「吉例顔見世大歌舞伎」11月歌舞伎座

吉例顔見世大歌舞伎 演目と配役(演目と配役|吉例顔見世大歌舞伎|歌舞伎座|歌舞伎・演劇|松竹)

11月の演目と配役が載りました。



「先代萩」の通し、菊五郎の政岡に團十郎の仁木です。「床下」の男之助は富十郎、これは一見の価値ありです。三津五郎が踊りを一杯踊ってくれるのもうれしい。菊五郎の「雛助狂乱」は見たことありません。仁左衛門の「良弁杉」、團十郎の「河内山」と顔見世らしい狂言。成田屋の本格的復帰で華やかな舞台になることでしょう。



「まち探訪~UKIYO-E~ 歌舞伎に見る忠臣蔵」展のお知らせ

忠臣蔵の物語をたどり、国立劇場歌舞伎公演「元禄忠臣蔵」の舞台写真とともに港区周辺のゆかりの地を紹介し、また、国立劇場歌舞伎公演「仮名手本忠臣蔵」の舞台写真とともに港区立港郷土資料館所蔵の浮世絵等を写真パネルにて展示いたします。皆様のご来場お待ちしております!



期間:平成18年9月25日(月)~10月6日(金)



場所:港区役所1階ロビー(港区芝公園1-5-25)



※入場無料(「まち探訪~UKIYO-E~ 歌舞伎に見る忠臣蔵」展のお知らせ|日本芸術文化振興会)



港区にお住まいの方には近くてよろしいですね。浮世絵も展示されるようです。お出かけの折、足を伸ばして行かれると良いと思います。



秀山祭九月大歌舞伎」小玉祥子の劇評

続いて「引窓」。吉右衛門の南与兵衛、富十郎の長五郎。母お幸(吉之丞)の実子と継子への愛と義理立てしあう息子たち。3人のセリフ術が、物語を鮮やかに浮かび上がらせる。芝雀のお早も好演。(MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎)

吉右衛門、幸四郎兄弟の顔合わせが話題の今月ですが、緊張ある舞台と概ね好評です。



2006年9月13日水曜日

国立劇場研修生募集

芝居の中では、主役を立てるため、より大きく見せるために、“いい仕事”になる、という場面はたくさんあります。むしろ、養成研修出身の歌舞伎俳優には、そういった“目立たない役”を求められることの方がずっと多いのです。役の程をわきまえて、過不足なく演じる・・・そんな職人芸が歌舞伎を下から支える力になるのです。 (研修修了生からのメッセージ(市川笑也) |日本芸術文化振興会)

今年も研修生の募集が始まります。応募をする人には全く歌舞伎を知らないで入門する人もいるとのことです。市川笑也さんのメッセージを読むと胸にジーンとくるものがあります。本当に下から支えてくれる人たちあってのお芝居です。住太夫さんがおっしゃっていました。何でこんな大変な道を選んだか?「好きやから。」





2006年9月11日月曜日

梅玉のひとりごと 9月

私は昼の部で「六歌仙」の中で一番優雅な場面となります業平を、京屋の兄さんの小町姫で勤めさせていただいております。短い作品ではございますが、兄さんがステキな小町姫になりきっておられるので、私も王朝絵巻のような雅な雰囲気がでるようにと心がけております。(baigyoku.com ひとりごと)

梅玉さんが今月のお芝居のお役について、来月再来月の国立劇場出演のことなどを書かれています。



お公家さんにぴったりの梅玉さん、百人一首の世界を垣間見る感じでした。



<チョンパ>の演出

『籠釣瓶花街酔醒』の序幕「吉原仲之町見染めの場」の幕開きは、<チョンパ>といわれる演出が見られます。開幕を告げる柝が「チョン チョン」と入りますと、下座囃子がはじまり、ゆっくりと客席の照明が落ちます。真っ暗になったまま幕が開けられ、やがてひときわ大きく「チョンッ」と柝が入った瞬間、一気に舞台と客席の照明が入り、中央に桜の植え込み、左右は全盛の茶屋が立ち並ぶ、仲之町のメインストリートがお客様の目に飛び込んでくるのです。 柝の「チョン」をきっかけに「パッ」と明かりが入ることから<チョンパ(チョンパアとも)>と呼んでおりますが、西洋から照明技術が伝わってから生まれた演出です。(梅之芝居日記)

梅之さんはその月の演目や豆知識などを、いつもご紹介下さいます。裏のご苦労とか仕掛けのお話など興味深いものです。又用語についても面白い説明があります。



この「チョンパ」ですが、不夜城の曲輪を表すのに効果的演出だと思います。



私が行った日に、女子校生の団体が入っていましたが、休憩から急に真っ暗になった時、「オーー!」と言い、すぐに「チョンパ」で明るくなったら、前より大きい声で「オーーー!」と言っていました。



正に「チョンパ」の効果大でした。



2006年9月9日土曜日

松竹全劇場に「除細動器」設置

<松竹は心肺停止患者を電気ショックで回復させる自動体外式除細動器をグループの劇場全てに設置した。>という記事が日経新聞に載っていました。

松竹直営の映画館、歌舞伎座、演舞場に設置したそうですので、急な発作に対応でき、観劇も安心してできます。歌舞伎座のどこに設置したのでしょうか。まだ目にしていません。



sh


2006年9月8日金曜日

きもの文化検定 第一回試験実施

検定委員会副委員長で服飾評論家の市田ひろみさんは「世界でもほかに例のない文化遺産、着物の素晴らしさを知ってほしい」と話している。(Sankei Web > 生活・文化 > きもの文化検定、11月に第1回試験(09/05 17:35))

このニュース喜んで良いのか悩みます。確かに昔は家で祖母や母に着せてもらって、だんだん自分で着られるようになったものですが、最近は教えてもらえない。高いお金を払って専門家に着付けてもらう。自分で着られないと億劫になり、新調の着物はタンスのコヤシになってしまう。生活文化が変わったのだから仕様がないけれど、検定試験でどのくらい分かるようになるのか微妙ですね。単に用語を覚えても意味ありません。それなりの目を養うには相当の年月がかかると思います。しかし、こんな危惧より、多くの人に感心をもってもらえば、この試みも意義があるのでしょう。



初日観劇記~黒崎めぐみ

直前の幕間、吉右衛門さんの楽屋を訪問しました。さすがに気合いたっぷり。「良くないとは思うのですがやはり初日と千穐楽の前日は眠れないものですよ。特に今月は」と格別な思いを持った今月の公演への意気込みを語ってくださいます。私の担当している番組(生活ほっとモーニング)にゲストとしてお迎えした時、「跡継ぎのいない私はこの秀山祭をせがれと思って20才、成人するまで見ていきたい。まさに秀山祭は三代目なのです」と熱く語っていた、まさにその三代目が誕生する瞬間に今私は立ち会っているのです。もちろん劇場内は「播磨屋!」という声の嵐。今ここにいるわくわく感をなんとか舞台上にも伝えたい!という気持ちが客席中からただよいます。(初日観劇記|秀山祭九月大歌舞伎|歌舞伎座|歌舞伎・演劇|松竹)

先日NHK生活ほっとモーニングに吉右衛門が出演したときの女性アナウンサーが今月の人です。いろいろお話を聞いた上での初日観劇はうれしかったことでしょう。



お話の中に、上は雀右衛門さんから、下は玉太郎君まで一座していると言っています。若手中堅ベテランみんな心を和して芝居をするからこそ、良い舞台になるのだと思います。一家の内におじいちゃん、おばあちゃん、息子夫婦、その子供達と同居しているような雰囲気でしょうか。こんな家庭で育っていくと、きっと未来の後継者がみつかりそうです。



初代の縁のお品を拝見、やはり一番びっくりしたのは鏡台の立派なことです。あと何点か「舞台上で記す。」というのがありますが、いつも「振りをしている。」と思っていましたので実際にあのようにさらさらと書かれたなんて感心してしまいます。



当代は旅先でさらさらとスケッチをするそうですから、血を引いているのでしょうね。



2006年9月7日木曜日

「鬼揃紅葉狩」曲起こしのお話

今回は初演の曲に戻していくぶんかの割愛をほどこし、流れをよくしております。準備にあたり、初演の録音が現存しないので、常磐津さんは常磐津菊雄師(物故)の譜本から曲を起こし、竹本は松之輔師の譜本から起こしました。松之輔師の作曲作品は文楽の豊竹咲大夫師が管理なさっておいでですので、咲大夫師が三味線弾きさんと入れてくださった録音をもとに私ども役付きの者が憶え、8月の14・15日の両日、シンの二人がお稽古いただきました。(今月のお役)

葵太夫さんが大変丁寧に、この曲の初演から再演、そして今回の上演に際してのいきさつ、ご苦労などを書かれています。



今月歌舞伎座夜の部の打ち出しは染五郎の「鬼揃紅葉狩」ですが、これが大変面白い。舞台面もすっきり、上手が竹本、下手が常磐津、正面に鳴物という配置。この正面のお囃子が実に良い。葵太夫さんのお話を読んで成る程と納得しました。それぞれ「譜」を頼りに曲を起こし、振付も新しくつけられ、演じる役者もみな若い、今を生きる人たちの情熱が伝わってきます。染五郎は、ゆくゆくは自分の物にしたいと言っています。再演を重ね、是非とも「鬼揃紅葉狩」は染五郎の十八番にしていただきたいです。



2006年9月6日水曜日

歌舞伎を楽しむ②

1年12カ月、毎月歌舞伎を上演している唯一の劇場である歌舞伎座なら、こんなふうに観劇の目的や懐具合に合わせていろんな楽しみ方ができるのです。席の等級別にその位置と特徴をもう少し具体的に記していきましょう。(asahi.com:〈第2回〉「歌舞伎のチケットはやっぱり高い?」 - 歌舞伎を楽しむ - 文化芸能)



歌舞伎は観たいけどチケットが高くて・・・



時間を半日もさけられない・・・



服装はどんなの着ていけば良いのか分かんない・・・



いろんな理由で躊躇していらっしゃる方には、親切に説明されています。



私は殆ど3階席ですが、時には間近で観たいと思ったりもします。若い役者さんを観てドキドキして幸せになるのもよろしいでしょう。立ち回りは3階のほうが全体の動きが分かって良いですね。時間がとれないとき、一演目だけ観たい時は、便利な一幕見というのがあります。これは歌舞伎座だけのものです。建て替え後も絶対無くしてほしくないです。



服装も普段着でよろしいんです。最近着物の方もチラホラみかけます。着物で観劇に行くと何かご褒美が頂けることもあるようですよ。



人間国宝シリーズ~立役

初代 松本白鸚(まつもと・はくおう) 1975年認定 1910.7.7-1982.1.11



七代目松本幸四郎の次男として生まれ、初代中村吉右衛門のもとで薫陶を受け技術を習得。時代物にすぐれ、重厚な芸風をもつ。1949年『勧進帳』の弁慶で八代目松本幸四郎を襲名。81年松本白鸚を名乗る。同年文化勲章を受章。 (asahi.com:芸能 歌舞伎(3) - 週刊人間国宝 - 文化芸能)



十七代目中村勘三郎、当代又五郎の3人が紹介されています。



今月の歌舞伎座は、初代 松本白鸚の子・孫が大活躍です。白鸚さんは本当に重厚でスケールの大きい演技でしたね。



2006年9月4日月曜日

葵太夫さんのレポ

ちょうどロビーでは初代様の遺品の展示準備中でありまして、まだ説明文などは掲示されておりませんでしたが、じっくりと拝見いたしました。なかで興味をひきましたのは、やはり義太夫見台であります。桑でありましょうか、素木に金の縁廻し。紋板の裏側に金泥で「秀山」と入った上品なお品です。(今月のお役)

今月の「秀山祭」に因み歌舞伎座2階ロビーに初代の遺品が陳列されています。葵太夫さんのご紹介によると素晴らしいお品が並んでいるようです。休憩時間に是非ご覧下さいませ。



「鬼揃紅葉狩」の鬼女に挑む染五郎

初役の「鬼揃~」は、観世流の小書(特殊演出)「鬼揃」が付いた能「紅葉狩」を題材にした歌舞伎舞踊。昭和三十五年に六世中村歌右衛門が初演したが、鬼女の侍女まで隈取り姿の鬼となるのがミソ。「後に澤瀉(おもだか)屋(市川猿之助)さんが二回演じていますが、今回は初演の時とほとんど同じ演出で勤めます。女形の踊りでやるのは芝居では初めて。自分の持ち役にしたい」と意欲を見せた。(http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20060902/ftu_____mei_____001.shtml)

女形の踊りは初めてという染五郎さん、このところ、いろんな役に挑戦しています。この「鬼揃紅葉狩」も大いに期待できそうです。



京妙、谷中全生庵を訪れる

安く買った掛け軸を金持ちの若旦那に応挙の絵だと高く売りつけることに成功した骨董屋。祝い酒を飲んでいると、絵の幽霊が掛け軸から抜け出してくる。この美人幽霊、酒好きでぐいぐい、色っぽい大トラになる。「魚屋宗五郎」の女性幽霊版といったところ。京妙のほか片岡松之助、市川瀧之ら。「大人から子供まで楽しめるお芝居。私もお酒は好きです」(http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20060902/ftu_____mei_____002.shtml)

魚屋宗五郎のように酔っぱらう幽霊?京妙さんの酔った姿はさぞ色っぽいことでしょう。



2006年9月2日土曜日

大阪松竹座 初春大歌舞伎

大阪松竹座 新築開場十周年記念壽 初春大歌舞伎



2007年1月2日(火)~26日(金)



(壽 初春大歌舞伎|大阪松竹座|歌舞伎・演劇|松竹)





演目・配役はまだのっていませんが、西の藤十郎親子、我當親子、東の團十郎親子と異色の顔合わせ、大いに気になるところです。



永田町メトロ文楽のお知らせ

9月文楽公演「仮名手本忠臣蔵」にちなみ、大星由良助のパスネット(3000円)が9月1日から発売されます。お求めは地下鉄定期券売り場で。



また、公演にさきがけて、毎回好評の永田町メトロ文楽公演が行われます。観覧無料です。ぜひお立ち寄りください。



■日 時 9月6日(水)18時30分~19時



■場 所地下鉄永田町駅乗り換え広場



■内 容吉田玉女(文楽人形遣い)による人形解説と実演



■観覧無料



■詳 細東京メトロホームページ http://www.tokyometro.jp/joshaken/passnet/index.html(由良助パスネット発売と永田町メトロ文楽公演のお知らせ|日本芸術文化振興会)





目の前で観られるのもうれしいですし、パスネットをこちらで求めるとサインが頂けるのも有難いです。仕事帰りにちょっと立ち寄ってみて下さい。



国立劇場 イベント案内

●『忠臣蔵』映画の夕べに200名様をご招待! 



国立劇場開場40周年記念歌舞伎公演『元禄忠臣蔵』の上演にちなみ、松本白鸚が大石内蔵助を演じた東宝映画『忠臣蔵』花の巻・雪の巻(昭和37年・稲垣浩監督作品)を2ヶ月に渡って上映いたします。 



10月の「花の巻」では、特別ゲストに萱野三平役で映画に出演されていた10月公演出演中の中村吉右衛門丈を、11月の「雪の巻」では、瑤泉院を演じられた司葉子さんをそれぞれお迎えして、NHKアナウンサーの葛西聖司さんとの対談もお楽しみいただきます。(イベント案内|日本芸術文化振興会)



●伝統芸能講座  片岡愛之助「歌舞伎を生きる」



・日時:11月18日(土)16時45分より(18時30終了予定)
・場所:伝統芸能情報館 3階レクチャー室 (国立劇場裏)





40周年記念ということでいろいろイベント盛り沢山!往復ハガキで応募ですが、抽選に当たるかどうかは分かりません。「どうか当たりますように!」



福助 気ままに語る~9月1日

原作では〈お杉〉は中年の女性なんですが、扇雀さんが出てくださるので年下の妹に変えたり、色々と改訂をしました。ごちそうで、橋之助に女形をやってもらって、兄弟(姉妹?)ゲンカの感じを出したりもしました。でも、一番最初に口説かなければならなかったのは、三津五郎兄さんに私のお父さんをやっていただくことでした。台詞にも「いい男だ」「いい男だ」と何回も入れて、納得していただきました。また、殿様を演じてもらった染五郎さんには、無理を承知で、あの「決闘!高田馬場」と同じ拵えをして出てもらったんですが、これも彼にしかできない、とてもいい感じだったと思います。さらに、初演以来の中村小山三さんと中村千弥さんにも出ていただけて、嬉しかったです。私も中村屋のおじさまを忍ぶ気持ちで、最後の場面で、中村屋の紋である〈銀杏〉をあしらった着物を着用させていただきました。(福助 気ままに語る)

福助さんの注文でより楽しい出来上がりになったんですね。こういう思いはとても重要だと思います。共演者と心通じ合ってこそ良い舞台になるのですね。

寺子屋」では、父・芝翫が千代をつとめるということもあり、橋之助の次男の宗生が小太郎を、そして私の娘の佳奈が菅秀才をやらせていただきます。子供たちにとって、父や私と一緒に大舞台の雰囲気を味わえるということは、感性を磨く上でも何よりの経験になると思います。

芝翫さんは幸せですね。そして、宗生くん、佳奈ちゃんにとっても良い経験で、役者魂が養われていくのでしょう。





2006年9月1日金曜日

映画「残菊物語」BS2

没後50年 溝口健二特集 残菊物語 1939年



9月1日(金) 後1:03~後3:27



戦争中の国策映画を嫌った溝口健二監督が、伝統芸能の世界を描くことに活路をみいだした芸道ものの第1作で、「浪花女」「芸道一代男」とともに「芸道3部作」とされている。明治初期の歌舞伎界。名門尾上家の養子として周囲から甘やかされる菊之助は、子守り女お徳から芸の未熟を指摘されて目覚め、家を出て苦労を体験する。やがてお徳の内助にささえられ、旅回り一座での修行で芸を磨いた彼は、父の舞台に参加して称賛される。



〔監督〕溝口健二〔原作〕村松梢風〔脚本〕川口松太郎、依田義賢〔撮影〕三木滋人、藤洋三〔音楽〕深井史郎



〔出演〕花柳章太郎、森赫子、河原崎権十郎、梅村蓉子、高田浩吉 ほか(1939年)〔白黒〕(BSオンライン)

花柳章太郎の菊之助、お宝級ですね。映画、舞台といろんな方が演じていますが、この映画は芸道ものの第1作として作られた名品でしょう。時間帯が午後ですから予約録画をセットしてお出かけ下さい。



ブログ アーカイブ