2006年10月13日金曜日

渡辺保の劇評 国立劇場10月

吉右衛門の大石内蔵助は、二度目の玄関先で富十郎の徳兵衛と出合ったところの幼友達ぶりで富十郎とイキの合ったところを見せ、つづく竹の間、黒書院、そして城外と人の意見を集約していく具合、徳兵衛との友情あつく、はじめて本心を見せる幕切れから花道の引っ込みまで、十分の出来である。(2006年10月国立劇場)

渡辺保さんの国立の劇評、意外に辛口です。私は脇の人たちも緊迫したただならぬ状況を充分演じていると思いました。そして青果のセリフに関しては、松緑時代より若手連はセリフの活舌が良く、聞きやすいと思いました。感じ方は様々です。どれが正しいという問題ではなく、各人の胸に響く舞台であれば、それで良いのではと思います。



これから11月、12月と内蔵助を演じる役者が変わります。誰が良かったかは3部を見終わらないと分かりませんが、吉右衛門の内蔵助はかなり高得点でしょう。