2006年10月23日月曜日

10月国立劇場劇評 小玉祥子

吉右衛門の内蔵助は、事がなければ平穏に「無用の人」として世を送りたかったという言葉が納得できるようなおおらかな風情だ。それが、評定となると一転し、果断で厳しい姿となる。その変化が鮮やかで、ことに徳兵衛とのやりとりに見ごたえがある。 直情径行で世渡り下手な徳兵衛を軽くいなしていた内蔵助が、死を賭しての物言いに、ついには本心を打ち明ける。富十郎の古武士然とし、どこか世をすねた徳兵衛がよく、2人のセリフ術で舞台に引き込まれる。 梅玉の内匠頭に気品があり、切腹の場面に哀れさが漂う。歌昇が幕府の目付、多門伝八郎では理非をわきまえた武士をすがすがしく演じ、安兵衛では剛直な武士の気迫を見せた。東蔵、芝雀、信二郎、松江、吉之助が好演。(MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎)

青果のセリフ劇が吉・富両優のうまさで引き立ちました。



歌昇の二役、かなり良かったです。芝居の盛り上がりに大きく貢献したと思います。



小玉さんと同じ印象を持ちました。