2006年11月15日水曜日

演舞場花形歌舞伎劇評 犬丸治

松緑の初役二役が良い。昼「番町皿屋敷」では、腰元お菊(芝雀)に愛を疑われた青山播磨の憤怒と孤独を骨太に見せた。夜「馬盥(ばだらい)」では、主君小田春永(海老蔵)からの偏執的な恥辱に耐えに耐える武智光秀を、陰翳(いんえい)を込めて演じている。本能寺の引っ込みで叛逆(はんぎゃく)を決意する件、愛宕山で上使を斬(き)り、三方を踏み砕く約束の見得の気迫が充実。([評]花形歌舞伎(新橋演舞場) : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

海老蔵の弁慶、菊之助の弁天も結構ですが、今月の松緑はなかなか良いです。「馬盥(ばだらい)」で海老蔵の春永と、「弁天小僧」では菊之助の弁天に南郷と、いずれも良いコンビで楽しみました。これからもいろんな役に挑戦して、次代を担っていって頂きたいと思います。