2007年1月8日月曜日

渡辺保の劇評 2007年1月歌舞伎座昼の部

瀬尾を斬っての関羽見得もうまく、最後に岩組に登りかけて蔦かづらを肩にかけて後ろ向きで振返ってのきまりも印象的。ことに幕切れのジッとした思い入れは、だれでも新劇調になるところ、吉右衛門自身でさえ前回まではそのきらいがあったが、今度は立派な義太夫狂言の幕切れになった。大きな進歩である。(2007年1月歌舞伎座昼の部)

「俊寛」の吉右衛門が良いとのこと。幕切れの演出は誰もが工夫するところですが、最近は渡辺氏がご指摘のように新劇ぽくなっていると思います。それが今回は義太夫狂言の幕切れになっているという。吉右衛門はしっかりした演技で、心を打つ舞台をみせてくれる役者だと思います。