2007年4月29日日曜日

愛之助の白拍子桜子

金丸座に到着して思ったのは、どの劇場にいっても、その土地らしい良さがあるのですが、やはり芝居が行われてこそ生きるのが劇場だということです。こんぴら歌舞伎は実は第一回に参加させていただいたのですが、その当時から地元の皆さんが非常に協力してくださり、芝居を皆で盛り上げてくださっていました。その思いが今年も脈々と受け継がれています。舞台の上に立つのは役者ですが、それを支える裏方さん、そして客席のお客様、それがすべてそろってこその芝居。そんな当たり前のことを、大好きな桜の季節に改めて感じた月となりました。(片岡 愛之助 --- 公式ウェブサイト)

愛之助さんのメッセージです。下に写真が載っていますが、桜子の写真が目を引きます。



尾上菊之助ポスター展

新丸ビルのオープンセレモニーで「丸の内歌舞伎」と称して菊之助の「鏡獅子」が披露されました。これに合わせて、丸ビルの方の3階で「尾上菊之助ポスター展」が催されているようです。5月6日迄ということで、混んでいるかもしれませんが、一見の価値ありですね。



風・流 坂東 三津五郎〈1〉

父は若いころは手が早く、子供にとっては辛(つら)い稽古のときもありました。足を割って(両膝(ひざ)の間隔を開け、少し腰を落として)極まっていると、「そのまま動くな!」という声が飛びます。そのうち足が痛くてぶるぶる震えだすと、「その痛いところを覚えろ。そこが一番いい形なんだ!」というように、体に染み込ませるように基本を叩(たた)き込んでくれました。(【風・流】坂東 三津五郎〈1〉 : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

三津五郎さんの芸談がシリーズで紹介されるみたいです。



私たちはつい楽な方へと流れてしまいますが、楽しては良い格好はできません。何気なく立っているようでも、身体にしみこませる訓練をして、美しいポーズを作っていくのですね。



踊りの上手な役者は芝居もうまいです。



ホテルオークラ福岡 亀治郎サロンのご案内

「初夏のさわやかな宵のひととき今まさに大輪の華と咲き匂う歌舞伎俳優市川亀治郎さんをお迎えして、素敵なお話とお食事の会を開くこととなりました。 NHK大河ドラマ、風林火山で武田信玄の大役を熱演中の亀治郎さんの舞台やテレビとはひと味違う立風(立つへんに風)爽たる姿にふれていただき、思い出に残る博多の一夜となりますようお誘い申し上げます。」(亀ニュース)



「篁」平尾美智世
とき 平成19年6月18日(月)
受付 午後6時 開宴 6時30分
ところ ホテルオークラ福岡 平安の間(4F)
お一人様 20,000円

博多座出演の合間にこのイベントがあるようです。面白いトークと美味しいお料理で楽しい企画です。



四郎五郎さんの思い出

 四郎五郎丈の平生の口調・しぐさ、もちろん舞台での演技、その味わいは長年歌舞伎座の三階でつちかってきたもので、ちょっとほかでは出にくいものではないかと私は思います。まだ古参の名題俳優さんが幾人かご健在ですが、四郎五郎丈はこうして申し上げたように気さくに接していただいただけに、急逝が惜しまれます。(つねひごろ)

葵太夫さんが亡くなられた四郎五郎さんのことを懐かしく思いだして、楽屋での様子やお話等を書いて居られます。世話物のセリフよろしく、声が聞こえてくるようです。「三階さん」らしい方でしたね。



市川團十郎さん紫綬褒章受章

歌舞伎の今後のことを質問されると「おかげさまで歌舞伎はみなさまに楽しんでいただいている伝統芸能のひとつとなっていますが、日本の中で日本文化をもっと醸造させたい、そして世界にも認めてもらいたい、また日本人として誇りを持って歌舞伎を発展させたいです。今回の受章はそういう気持ちにいい援護射撃をしてくれたと思います。日本の伝統・文化というものをもう一度世に問う、知らしめるのが役目だと思っています。若い人たちにも、底辺の弱くなっている日本の文化をしっかり見据えて、気を配りながらがんばってもらいたい」と力強く語り、また自身の今後については「五代目團十郎が書いたような“座っているだけでいい”という役者、存在感のある役者になるようにがんばっていきたいと思います」と語っていました。(俳優ニュース)

このところパリのオペラ座公演関係のTVを見ましたが、全ての指揮をとり、何回も試行錯誤して取り組んでいる姿を拝見して、改めて成田屋の大きさを感じました。



われらが團十郎さん、ご受賞おめでとうございます、心よりお祝い申し上げます。



追善演目「女暫」を三兄弟で演じる

平成十三年に八十四歳で亡くなった羽左衛門は、七十四歳まで「暫」を演じ続け、いわば縁の演目。今回「女暫」を追善演目と決めたのは、萬次郎の希望から。「父と同じ役を立役では無理だが、女形でやれれば、菊五郎劇団の人も大勢出られるし、いいんじゃないかなと。舞台も明るいものですし…」と話す。(東京新聞:<歌舞伎>17世市村羽左衛門7回忌追善 息子3人が『女暫』 :伝統芸能(TOKYO Web))

七十四歳で「暫」を演じ、「勧進帳」の弁慶もかなりの高齢で演じていました。決して派手ではありませんでしたが、いぶし銀のような芸風と言いましょうか、正攻法な演技でシンがしっかり通っている感じでした。子、孫に恵まれ幸せだったと思います。



追善狂言に「女暫」を選んだのは萬次郎さん、團菊祭にふさわしい明るい舞台で楽しみです。



2007年4月26日木曜日

第47回あかし会

第47回あかし会



国立劇場大劇場



2007年5月5日(土) 開演時間11:00



全席自由席 5,000円(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|第47回あかし会)

藤間勘紫恵さん主催の踊りの会です。ご存知だと思いますが、勘紫恵さんは玉三郎さんのお母様です。



第一部と第二部があります。



第一部 幕開けに中村梅枝、萬太郎の「二人三番叟」。トリは会主の荻江「竹」。



第二部 大トリは玉三郎の長唄「老松」です。素踊りでしょうか、太夫の衣裳を着けるのでしょうか?他に気になるお名前が少々。清元「吉原雀」に中村松江。義太夫「日高川」に市川左團次(多分船頭役)。義太夫「八段目道行」に中村隼人。



ご縁のある歌舞伎の方々がご出演で華やかな会になることでしょう。





2007年4月25日水曜日

天覧歌舞伎『勧進帳』

これは、明治20年4月26日、当時の外相井上馨邸に明治天皇をお迎えして催された天覧歌舞伎から数えて120年を記念したもので、九代目團十郎、五代目菊五郎らが出演した明治20年の天覧歌舞伎は、歌舞伎、歌舞伎俳優の社会的地位の向上に貢献し、歌舞伎が近代化する大きなきっかけとなった、日本演劇史上特筆すべき大きな出来事です。  国際文化会館は井上邸の跡地にあり、国際文化会館と松竹株式会社の共催により、120年の時を隔て、同じ地における歌舞伎公演が実現いたしました。さらに現市川團十郎(十二代目)、現尾上菊五郎(七代目)らが出演し、演目も明治の天覧歌舞伎所縁の『勧進帳』を上演します。  120年の時を隔てて、ゆかりの地で、ゆかりの俳優が、ゆかりの演目を上演する、今回の催しは、歌舞伎の歴史、そして近代日本の歴史を振り返る上で、実に意義深いものであると言えます。 (歌舞伎美人 | 明治の天覧歌舞伎『勧進帳』を再現)

一般には公開されないということです。海老蔵の義経、さぞキレイでしょうね。



徹子の部屋 坂東玉三郎出演

13:20 徹子の部屋



篠山紀信さんと坂東玉三郎さんが初めて出会ったのは今から37年前。当時若手写真家だった篠山さんは、19歳の玉三郎さんのオーラにすっかり魅せられ、写真家としての魂をおおいに揺さぶられたという。この度出版された玉三郎さんの写真集はその高価であることばかりが話題になるが、いえいえ、一見の価値ありです(テレビ朝日|番組表)

午後は玉三郎さんです。篠山紀信さんとお二人で写真集のお話が中心のようです。お見逃しなく。



生活ホットモーニング 市川團十郎

この人にトキメキっ!



4月27日朝8:35~



歌舞伎界で300年にわたり受け継がれてきた大名跡を背負う十二代目・市川団十郎さん。(生活ほっとモーニング)

オペラ座の映像が見られそうです。朝からテレビにかじりつきになりますね。



関容子のトークサロン 片岡市蔵

「何かメセナ活動をと考えていたとき関さんとお会いし、著書『花の脇役』からこの企画を思いつきました」と話す渡邊万里子社長。「主役を支える役者というのは、もう職人芸の世界。仕事柄、陰で支える人に興味がありましたが、聞けば聞くほど歌舞伎を見る視線まで変わりました」 



七回目は五月九日午後四時から片岡市蔵。三月の市川團十郎パリ公演に参加し、オペラ座の舞台を踏んだばかり。五月「團菊祭」の合間を縫って駆け付ける予定という。(東京新聞:歌舞伎の名脇役が登場 話題の『トークサロン』:伝統芸能(TOKYO Web))

大変人気で、只今キャンセル待ちのようです。



團菊祭でお家芸『め組の喧嘩』

鳶、相撲取りなど大勢の出演者が必要なため、役者をかき集めるのに苦労するとか。「立ち回りでは、みんな本気モードになってしまうので、はしごをねじって壊してしまったり、道具を初日からダメにして、裏方さんから怒られたり。それでも、けがは擦り傷程度」(東京新聞:<歌舞伎>團菊祭でお家芸『め組の喧嘩』 尾上菊五郎:伝統芸能(TOKYO Web))

このお芝居は観てる方も舞台に上がっている人も、気分が高ぶって興奮してしまいます。これぞ「江戸っ子」のお手本という鳶頭辰五郎を、江戸の香り立つ音羽屋が存分に楽しませてくれます。



中村四郎五郎さんご逝去

「鮓屋」に「ここに梶原殿が見えまする」と出て来る庄屋の一言など、何気ないようで、舞台の空気・景色を変える意味で年季を要する。その意味で、最後の舞台であった「実盛物語」は美事だったし、「魚屋宗五郎」の典蔵も、ベリベリした端敵ぶりは乏しかったが、手堅い枯れた芸であった。(2005年度「随想・漫筆・余滴」)

犬丸治さんが随想に書かれています。



その月の初めに見た方が千秋楽を待たずに亡くなられるというのは、ショックが大きいですね。最後の舞台を忘れないように記憶にとどめておきたいと思います。



心からご冥福をお祈り申し上げます。





第34回俳優祭の3階A席チケットを限定販売

歌舞伎モバイルでは、受付期間中にお申し込みいただいた会員の方を対象に、第34回俳優祭の3階A席チケットを限定販売します。売り切れ必至の公演チケットを手に入れるチャンスです。お見逃しなく!



■申込み受付期間 4月25日(水)午前10時~5月7日(月)午前10時(俳優ニュース)

朗報です。ゲットできるかどうか分かりませんが、幸運を手に入れることができるかも知れません。



丸の内歌舞伎「春興鏡獅子」 

新丸ビルオープニングセレモニー 丸の内歌舞伎「春興鏡獅子」 

                小姓弥生後獅子の精 尾上菊之助



         胡蝶   中村京蔵・中村京紫

 4月27日(金) 午前11:45~ 東京駅前丸の内側特設会場  



東京駅丸の内側の正面に新丸ビルがオープン致します。それを記念して、尾上菊之助丈の鏡獅子が上演されますが、私と京紫さんが2月の博多座に引き続き、再度胡蝶を勤めさせていただくこととなりました。会場は新丸ビルの前の「行幸通り」という道路を部分封鎖して屋外に仮設されます。 ところが、当日は主催者関係の招待者のみの入場ということで、一般の方々にはご覧いただけないのが実情です。お知らせのみということで誠に申し訳ございません。(しかし屋外ですので、フェンス越しに遠見とか、他のビルから見下ろすとか色々手段はあるかと存じます。が、大変な混雑も予想され、大幅な交通規制も実施されますので、くれぐれもご注意下さい。)(中村京蔵公式ホームページ | お知らせ)

京蔵さんの所にこんなお知らせがありました。



どうやら、丸の内近辺の「丸の内ビジョン」に映されるようです。



近くのカフェから双眼鏡!で見られるとうれしいかしら。

入場の募集は終了しておりますが、実施当日の会場の模様は丸の内エリアに約80箇所に設置されている「丸の内ビジョン」でご覧いただける予定です。(丸の内元気文化旬間)



2007年4月15日日曜日

手拭撒き 男女道成寺

私にとっては初体験の手拭撒き。遠くに放る方も多うございますが、私はあえて近くの方々にお渡ししております。ご希望なさっている方の中で、目が合った方には必ず受け取って頂きたく、狙いを定めて投げるのですが、こちらがノーコンなもので残念な結果に終わることもあり、申し訳なく思っております。(梅之芝居日記)

梅之さんは初めての経験といわれると、道成寺の坊主には出られていなかったのでしょうか。「こちらに投げて~」の意思表示が手拭いゲットの秘訣でしょうか。



渡辺保の劇評 歌舞伎座昼の部2007/4

新錦之助の虎蔵は、おっとりと嫌味がなく、今日大抵の虎蔵がバカバカしく見えるところがまことにそれらしく見えるのがいい。たとえば「ヤヨ喜三太」で床几にかかったところ右足を伸ばして、左足を引いた姿が自然に出来ているのもその一つである。この役がウソっぽく見えてはこの芝居はおしまい。錦之助がそこを乗り切ったのはえらい。(2007年4月歌舞伎座)

「菊畑」は富十郎、吉右衛門が大変良いので、新錦之助の虎蔵も引き立つ良い舞台です。



「男女道成寺」は幕開き、二人が対に見えるには背が違いすぎますが、狂言師になってからは、二人の絡みが楽しく、これぞ役者の踊りだと堪能しました。



玉三郎南座舞踊公演のインタビュー

いい意味で、日常性を忘れられる時間でありたいと思っています。 しつらえがちゃんとしていて、幕が開いている時は、日常を忘れられる時間でなければいけないんじゃないかなって僕は思うんです。 そうして、幕が閉まって帰るときに、“なんていう時間だったんだろう・・・”と思い出していただけるように。(歌舞伎美人 | 玉三郎 記者取材会 京都南座特別舞踊公演)

本当に玉三郎さんの舞台は日常を忘れ、見終わった後も心に残る良い時間だったと感じますね。



2007年4月14日土曜日

「NINAGAWA十二夜」記者会見

歌舞伎の場合は、“塵鎮め(ちりしずめ)”といって、幕が開いてから3~5分くらいは、芝居を観なくても話が通じるように出来ていますが、蜷川さんのお芝居は、開いてからの10分が勝負。いきなりダーンとあのミラーを見せて、桜の木を見せる。私が演出をさせてもらうときにも、ああそうだ最初の1分が勝負なんだ、と思い出したりして。(歌舞伎美人 | 『NINAGAWA十二夜』記者会見)

6月博多座、7月歌舞伎座と再演される「NINAGAWA十二夜」の記者会見の記事です。



見直しもあり、より洗練された舞台が期待できます。



菊五郎さんのお話ではありませんが、絶対遅刻できません。早めに席について、ゆっくりと観たいものです。



こんぴら歌舞伎 扇雀の宙乗り

安倍晴明の出生にまつわる伝説を題材とした「芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)」では、役者をロープでつるす江戸時代の装置で、04年に復元された「かけすじ」を使用。幕切れで花道の上を飛ぶ中村扇雀さんが照明に浮かび上がると、大歓声に包まれた。(香川 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

毎年恒例のこんぴら歌舞伎ですが、今回は宙乗りがあって大サービス。間近に宙を行く扇雀さん、大劇場では味わえない興奮でしょうね。



小玉祥子の劇評2007/4

披露演目は昼は最後の「菊畑」。新錦之助の虎蔵を富十郎の鬼一、吉右衛門の智恵内、時蔵の皆鶴姫の顔ぞろいが的確な演技でもり立てる好舞台。錦之助は品位と強さがあり柄もいい。これで智恵内とのやりとりにもう少しテンポが出ればと思う。歌昇の湛海は軽みがあるところがいい。(MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎)

小玉祥子さんの劇評です。<錦之助は品位と強さがあり柄もいい>古典をしっかり勉強したいという錦之助さん、これからも益々楽しみな役者さんです。



芋掘長者の扇子の柄について

そこで、芋掘りと農村のイメージで、片面が金地にサツマイモ、片面が銀地に雀と稲穂と鳴子という絵柄にしました。昨年、日本芸術院賞をいただいたときに授賞にまつわる作品などの展示会があり、私はこの扇子も展示しました。この展示は天皇陛下と皇后陛下にもご覧いただきましたが、そのときに皇后陛下に「お扇子もお芋なのですね」とお声をかけていただきました。(三津五郎の部屋)

三津五郎さんのHPに「芋掘長者」復活上演の秘話が書かれています。そして扇子の柄についても興味深いお話が紹介されています。



今月「芋掘長者」が又観たくて、御園座に行ってきました。実に楽しく、終始笑いがこみ上げてきました。私もおいもの絵が目に留まって、あれは紅あづまかしらなんて想像していました。雀と稲穂と鳴子の柄は衣裳にもありました。ほのぼのとした舞踊劇にぴったりなデザインですね。どうやら皇后様のお目にも留まったようです。



2007年4月8日日曜日

雀右衛門の今月のメッセージ2007/4

4月は歌舞伎座で中村信二郎さんが、中村錦之助を襲名されるので口上を述べさせていただきます。私はアドリブの下手な役者で、今の若い方は本当にお上手で感心いたします。



ただ芸には厳しく生きてまいりました。息子が厳しい、厳しいと申しますが、自分にはもっと厳しかったと思います。(中村雀右衛門公式ホームページ)

口上は苦手のようですね。なかなか言葉が出てこなくてハラハラ・・・



芸に厳しい。厳しくなくては良い役者にはなりません。ビシビシ厳しく後輩を叱って頂いて、良い役者に育てて欲しいと思います。



上村以和於の今月の歌舞伎2007/4

信二郎の新・錦之助は、二歳のときに父を亡くしたから顔も覚えていないという。そのことを、一座している年配の諸優はみな知っている。ことさらなことは言わないが、おのずから、それが懇篤な言葉になってあらわれる。先代の思い出話ひとつ語るにも、ひと通りでない思いがこもる。普段はこういうときあまり饒舌でない芝翫が、いつにない長話をしたのも、その人柄をもしのばせて心に染みた。いまの師である富十郎の、先代とは「ただひとりの親友」という言葉には、取りようによっては不用意とも取られかねない、迸る思いが察しられた。(これぞ富十郎である!)(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)

芝翫さんと富十郎さんの口上でのお話で先代錦之助さんが甦ってきます。



萬屋一門総出で新錦之助さんを盛り立てて、暖かい空気を感じました。



犬丸治氏の随想「人は一代、名は末代」

このあと、1966年東映・加藤泰監督の「沓掛時次郎・遊侠一匹」のハイライトが流された。この時の時次郎が先代錦之助、母親おきぬ役が池内淳子、太郎吉が新・錦之助だった(渥美清が身延の朝吉で好演したのもこの映画)。ラストシーンで時次郎の胸に太郎吉が飛び込んで来たとき、先代はこの子が自分の名前を継ぐとは恐らく予想だにしなかったに違いない。(2005年度「随想・漫筆・余滴」)

二代目錦之助と慶応幼稚舎より同期であった氏の「二代目錦之助襲名を祝う会」の時のお話です。実に和やかに素敵な会であったようです。



「沓掛時次郎・遊侠一匹」の映画に太郎吉役で出演されていたんですね。何か名を継ぐべき糸があったように思われます。



この度の襲名心よりお祝い申し上げます。



三津五郎の今月の役どころ2007/4

江戸時代の不滅のヒーロー赤穂浪士を、田舎侍で女に騙され無差別殺人を犯す人でなしに設定する大胆さ、またその源五兵衛の行動を見守りながらも、最後には討ち入り参加で幕を閉めるブラックさ。武士の建前社会を痛烈に批判した南北の目は恐いほどです。今回は初演以来の型である、源五兵衛と家主弥助を同じ役者が二役で演ずるというやり方ですので、その面白さも合わせて味わっていただければ、と思います。(今月のスケジュール)

名古屋御園座に出演の三津五郎さんのコメントです。私も橋之助さんと役が反対のように思いました。この説明を読むと納得です。源五兵衛と家主弥助の二役を初演通り演じるのも興味深いです。



そして、あの「芋掘長者」の再演もうれしいです。大いに楽しんで頂ける舞踊劇です。



夏の巡業 東コース・中央コース・西コース

平成19年度(社)全国公立文化施設協会主催東コース松竹大歌舞伎(歌舞伎美人 | 公文協東コースの演目と配役)



中央コース



http://www.kabuki-bito.jp/theaters/jyungyou/2007/07/post_7-ProgramAndCast.html



西コース



二代目錦之助襲名披露



http://www.kabuki-bito.jp/theaters/jyungyou/2007/09/post_8-ProgramAndCast.html



「戻駕」が出ます。これ歌舞伎座で観たかったですね。



オペラ座公演終わって

最後、先に逃がした義経らを追う飛び六方。花道がない劇場で、團十郎は引き幕の外を上手から下手に去り、海老蔵は舞台からスロープを駆け降り、客席中央を後ろに去った。(東京新聞:緊迫感漂った『勧進帳』 團十郎一座のオペラ座公演:伝統芸能(TOKYO Web))

大好評の内に公演を終えて、名誉の賞を頂き、又今後の上演も期待され、うれしい限りです。



弁慶の幕外の演出、どちらがパリっ子はお気に召したのでしょう。



2007年4月3日火曜日

金春流安明宗家披露能

普段、めったに使用しないその面は、同流の家宝とされる白式尉。聖徳太子が打った面で、太閤秀吉の陣羽織で作った面袋と伝えられる。(東京新聞:<能楽>流儀の総力を結集 金春流 安明宗家の披露能:伝統芸能(TOKYO Web))

歌舞伎でいえば襲名披露公演ですが、お能では一回限りという贅沢さです。どんな公演か興味あって観たかったのですが、入手できませんでした。



面の話しですが、<聖徳太子が打った面で、太閤秀吉の陣羽織で作った面袋と伝えられる>とはすごいですね。本当に大切に保管されて、代々受け継がれたのでしょう。歴史の重みを感じます。



『NINAGAWA十二夜』博多座6月

菊五郎劇団は歌舞伎界随一の演劇集団であり、専属の音楽部や立師を含め、歌舞伎の正統を伝える人材の宝庫でもある。この集団と鬼才蜷川が正面から相対し、知恵を出し合って創造の高みを目指したところに『NINAGAWA十二夜』の意味があり、面白さがある。(博多座)

一昨年の7月歌舞伎座初演は大成功に終わりました。幕が開くまでどんな芝居なのか、想像もつきませんでした。膨大なセリフの量といい、大道具の斬新さといい、いつもの歌舞伎とは大違いでしたが、今までにない新しい歌舞伎が出来上がりました。



6月の博多座、続いて7月歌舞伎座で再演となります。



初演の時と配役もほぼ同じ(右大弁安藤英竹の松緑が翫雀に)、あの感動が甦る舞台が待ち遠しいですね。



2007年4月2日月曜日

講演「坪内逍遥作品と父六世中村歌右衛門」

講演「坪内逍遥作品と父六世中村歌右衛門」5/30 13:00~



逍遙祭(早稲田大学)  (baigyoku.com すけじゅうる)



演劇博物館のほうに詳しい情報が出ましたらお知らせ致します。



梅玉のひとりごと 2007/4

父が逝ってから、桜の季節は反省と自分自身を見つめ直す季節となったようでございます。6年前よりは進歩した舞台となるよう勤める所存でございますので、どうぞ歌舞伎座にお運びくださいませ。 (baigyoku.com ひとりごと)

梅玉さんにとって3月末から今月はじめにかけて、ご縁の方を偲ぶことが多かったようです。梅幸さんの十三回忌ですか、早いですね。梅玉さんは梅幸さんの得意としていた役をなさって、はまり役になっています。先月の義経も結構でした。



紀尾井素踊りの会 5月31日(木)

紀尾井素踊りの会



2007年5月31日(木)第一部 3:00PM /第二部 6:30PM



前売開始/4月2日



出演:坂東三津五郎 井上八千代



清元清寿太夫 (浄瑠璃) 清元榮三 (三味線) 大和久満 (三味線) 堅田喜三久 (囃子) 中川善雄 (笛) ほか



演目:第一部 清元「北州」、地唄「珠取海女」



   第二部 地唄「鉄輪」、大和楽「江戸風流」



料金:全席指定 各回 13,000円 (紀尾井ホール//コンサート情報)

三津五郎さんのHPに案内がありました。清元「北州」、大和楽「江戸風流」 が三津五郎さんで、地唄は井上八千代 さんです。



料金が高い!第一部と第二部両方みたら・・・本日が前売り開始です。すぐ売り切れになると思いますので、お早めにお申込下さい。



徹子の部屋 玉三郎出演のお知らせ

テレビ・ラジオ出演のお知らせ



平成19年4月27日 午後1:20~徹子の部屋 



 「篠山紀信・坂東玉三郎」 テレビ朝日系列(坂東玉三郎ページ)



写真集のお話が中心でしょうね。



玉三郎の今月のコメント2007/4

上手いとか下手とかじゃなく、自分達の持っている精いっぱいの技術と心を持ち寄って、気持ち良くやるのが一番です。親しさや楽しさも大事なんですが、そこには自ずとあるケジメも大切です。全てに関して純粋でいたいと思うんです。(坂東玉三郎ページ)

今月のコメントは、国立劇場のプラグラムに載っている織田さんとの対談が引用されています。



正に玉三郎の芝居づくりの根本ですね。若手との共演も、気持良く演じて、素晴らしい舞台ができるのだと納得です。



今回の舞台は精神性の高い、後味の良い芝居でした。こういう理念が根底にあるからこそ伝わってくるのでしょう。



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