2007年6月1日金曜日

上村以和於の今月のいち押し~梅玉のバランス

ところでその中にあって、梅玉のつとめる義経というものが、じつに程がいい。たとえば仁左衛門をもってきたら、それは三横綱土俵入りみたいな壮観であるだろうが、少々大々しくて、座りがよくないような気がする。かといって、團菊と三幅対に収まるには誰でもいいというわけにはいかない。梅玉の品格、大きからず小さからぬ役者としての格といったものが、團菊の間に置くと、見事に坐るべきところに坐っていることが知れる。(上村以和於の随談)

今回の「勧進帳」の義経はとても良かったので、今月のいち押しに選ばれうれしい限りです。