2007年6月7日木曜日

葵太夫さんの今月のお役 「吉野川」

「吉野川」の義太夫は、「掛合」という形式で、「背山」と「妹山」に竹本も分かれます。両方に床が出ますので「両床」と申します。上手「背山」が「本床」で下手「妹山」が「仮床」・「出床」と申します。「本山」・「脇山」という言い方もあるようです。また初演の大夫から「背山」を「染大夫」、「妹山」を「春大夫」とも申します。ただいま文楽では「妹山背山の段」と段書きいたしますが、昔は「背山妹山の段」だったようです。やはり本床を優先したのでしょうか。相手の山を「向こう山」という言い方も師匠方はなさいました。この形式は「吉野川」以外ちょっとないようです。太夫交代や小休止のときには「霞幕」が掛けられます。(今月のお役)

このお芝居は花道も本・仮と両花道ですし、床も上手・下手と両床です。この床のことを詳しく説明して下さっています。



真ん中を吉野川の流れ、とよく出来た大道具ですが、実際の景色も同じということが葵大夫さんのお写真で分かります。