2007年8月26日日曜日

すずめ二人会~豊志賀 感想

昨日、谷中全生庵に行ってきました。「すずめ二人会」の2回目は夏らしく怪談「真景累ヶ淵」の豊志賀の死が取り上げられました。全生庵には三遊亭円朝のお墓があります。8月11日は円朝の命日で噺家さん方は「円朝忌」として賑やかにお祭りなど致します。



会場は本堂の広間で、円朝のお位牌がまつられ、お膳部が供えられています。この空間が豊志賀の噺にぴったりで、ホールの舞台では味わえない雰囲気でした。



正雀さんは「真景累ヶ淵」のお話は何度も手がけていらっしゃいますが、芝雀さんは歌舞伎で一度も演じたことはないとのことです。つまり全て初役という訳です。



正雀さんは語りの部分と新吉とおじさん役を担当。芝雀さんは豊志賀、お久、他にすし屋の女将さんから稽古に通っている娘の母親、しまいには新吉もやりました。



どの役も上手くて物語に吸い込まれました。豊志賀が床に新吉を誘う時の色っぽいこと、お久のこぼれるような娘の色気、面相崩れてからの豊志賀の恐ろしいこと、素晴らしかったです。



ご本人は、顔して衣裳着ればやりやすいのですが、素でやるのは難しいとおっしゃっていましたが、そんな危惧は吹っ飛んで、見事に噺にのめり込んでいきました。



前回の「芝浜」も面白かったのですが、ある程度想像がつきました。「豊志賀」はもっと話しの複雑な面を表現していたと思います。



この夏の猛暑も払われた感じです。