2007年8月22日水曜日

渡辺保の劇評2007/8歌舞伎座

ただ出演者は勘太郎はじめみな健闘している。ことに精之介の勘太郎が恋人の琉球王女瑠璃から弟が自分の噂話をしたのを聞いて、パッと向うを見る瞬間のうまいのには驚いた。さり気なく、しかしシャープで透明、一分の臭さもない。このイキを忘れないでほしい。最後の幕切れの立腹のイキもあざやか。(2007年8月歌舞伎座)

渡辺保さんは勘三郎の政岡をほめています。



第一部の「磯異人館」は配役全員無理がなくバランスもよく、良かった。「越前一乗谷」は勘三郎と三津五郎が早テンポで踊るところだけ目が覚めた感じでした。



第三部「裏表先代萩」は去年11月の大顔合わせの舞台が良かったので、勘三郎は健闘していたがちょっと物足りなかった。裏と表の面白さが分からず、結局いつもの「御殿」からが印象に残る。(1部3部観劇済)