2008年12月28日日曜日

12月歌舞伎公演国立劇場賞

12月歌舞伎公演「遠山桜天保日記」の受賞者は下記の通り決まりましたのでお知らせ致します。



○優秀賞   尾上 松緑 (佐島天学の演技に対して)



          尾上 菊之助(尾花屋小三郎の演技に対して)



○奨励賞    新潟行形亭 芸妓・舞妓一同尾上 梅之助・尾上 菊史郎・尾上 菊三呂・尾上      徳松・中村 竹蝶・中村 一蝶(新潟行形亭の芸妓・舞妓の演技に対して)(12月歌舞伎公演 国立劇場賞のお知らせ|日本芸術文化振興会)





松緑さん、菊之助さんは個性を活かした役作りで好演だったと思います。



奨励賞の大勢さんの踊りも楽しかったです。



ご受賞おめでとうございます。



初春歌舞伎公演記者会見(初春歌舞伎公演記者会見|日本芸術文化振興会)



写真入りで各人の抱負が載っています。



福助気ままに語る 久々にまとめて10月まで

女形の場合、獅子毛を振らないというのがいかにも本流のように云われておりますが、せっかく獅子毛をかぶっているのですから、お客様にも楽しんでいただくためにも、私は思う存分に振るようにしています。振ってはいけないのなら「枕獅子」のように結い上げたカツラの上に獅子毛を被るようにしたら良いと思います。 京屋のおじさまが昭和57年にNHKで踊ったビデオを拝見しましたら、やはりたくさん振っていらっしゃって。それを力に今回も千秋楽には父の年…80回振りました。 (福助 気ままに語る)

ずっと更新が途絶えていましたが、なんと一挙に半年分!



千秋楽見ました、50回超えてエーッ・・・80回、お父上のお祝いだわと思いました。



NHKテレビ29日午後0:15~午後0:50(35分)

東京・築地市場は、職人技と魚のワンダーランド! 第1回は、江戸の香りと心が残る築地市場で、人々の魅力的な表情や、長い歴史がつむいできた美意識を紹介する。(NHK 番組表)



市川團十郎さんが出演されます。



天璋院篤姫の乗物が初公開

今回、2008年7月にアメリカで確認され話題となっている、天璋院篤姫が婚礼時に使用した乗物が、初公開となります。(江戸東京博物館:「珠玉の輿~江戸と乗物~」)

すでに公開されていますが来年の2月まで開催されていますので、豪華な女乗物を見にいかれてはいかがでしょう。



第二十五回 四国こんぴら歌舞伎大芝居 出演者と演目

出 演 者



中村勘三郎 中村扇雀 坂東弥十郎 片岡亀蔵 中村勘太郎 中村七之助 ほか



演   題



[ 第一部 ] 『 平家女護島 俊寛 』 『 恋飛脚大和往来 新口村 』 『 身替座禅 』



[ 第二部 ] 『 伊賀越道中双六 沼津 』 『 闇梅百物語 』(第二十五回 四国こんぴら歌舞伎大芝居)





来年のこんぴらは中村屋です。常より一段とヒートアップすることでしょう。



NHKテレビ 28日午後3時~京都南座中継

八陣守護城/藤娘/梶原平三誉石切(NHK 番組表)



京都南座の顔見世から上記3演目が放映されます。



河村常雄の劇評 2008年12月京都南座

師走の風物詩、京の別世界(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))



昼の部の評が書かれています。



孝太郎さんのインタビューも載っております。あわせてご覧下さい。



2008年12月18日木曜日

いがみの権太で三役達成!

また「千本桜」では、すでに狐忠信、知盛を演じた海老蔵だが、今回いがみの権太を演じることで、『立役の卒業論文』といわれる三役を演じ切ることになる。「このような大きな役を若いうちに経験しておきたかった。『千本桜』を通して演じられる役者になりたいと思っていたので、うれしいです」(東京新聞:<歌舞伎>海老蔵と獅童 新橋演舞場『初春花形歌舞伎』で共演 『七つ面』72年ぶり復活:伝統芸能(TOKYO Web))

『立役の卒業論文』ー3役を経験することは大変ラッキーですが、これからが大変!繰り返し演じて、どの役もよい成績を残して下さい。



歌舞伎十八番の復活も、大いに期待しています。成田屋の芸を積極的に演じていこうという彼の信念は不動のようです。



上村以和於の今月の一押し 2008年12月

正統にいけば、今月は三津五郎の『娘道成寺』である。坂東流に伝わる、随所に見慣れたのと違うところがあって、それ自体が目新しい。衣裳が赤に始まり、最後にまた赤に戻って終るというのは、始めあり終りありという感じで、本来かくあるべきではないかと思われる。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)

やはり、今回の三津五郎の『娘道成寺』は面白い。昭和の名女形が確立した道成寺のあり方に、正攻法で挑戦した大和屋の勇気と才能に拍手したい。踊り手によっていろいろと解釈があるし、それぞれに良さがあると思います。実に新鮮で、生煮えの新作よりずっとよかったです。



渡辺保の劇評 2008年12月歌舞伎座夜の部

十五代目羽左衛門写しの明るく、はなやかな梶原で、その天性の明るさは今日他の人に見ることの出来ない味わいである。 (2008年12月歌舞伎座夜の部)

この芝居は内容というより、梶原を演じる役者のニンによるという気がします。富十郎さんは爽やかでセリフもよく素晴らしいです。



二月大歌舞伎 演目と配役

歌舞伎美人 | 二月大歌舞伎



サイトにアップされました。



2008年12月16日火曜日

二月歌舞伎座の演目

二月歌舞伎座の演目
昨日歌舞伎座に行きましたら出ていました。



昼の部



○菅原伝授手習鑑  加茂堤・賀の祝



      松王丸ー染五郎 



      梅王丸ー松緑



      桜丸ー橋之助



○京鹿子娘二人道成寺



      玉三郎



      菊之助



○文七元結



      長兵衛ー菊五郎



      女房お兼ー時蔵



      文七ー菊之助



      角海老女房ー芝かん





夜の部



○蘭平物狂



     三津五郎



○勧進帳



     弁慶ー吉右衛門



     富樫ー菊五郎



     義経ー梅玉



○三人吉三



     お嬢ー玉三郎



     和尚ー松緑



     お坊ー染五郎





人気投票の結果ということなのでしょうか、ま・た・か?の演目もありますが、この際、極付と解釈いたしましょう。当代の最高の配役と言えますね。



2008年12月11日木曜日

歌舞伎俳優チャリティーサイン会 12日13日の二日間

歌舞伎俳優直筆の絵やサインが描かれた色紙などを、同日昼の部・夜の部の開演前と休憩時間に販売いたします(売り切れ次第終了)。(俳優ニュース)

歌舞伎座で休憩時間に歌舞伎俳優のサインン会が実施されるそうです。この日に観劇でない人も参加できるのでしょうか?



テレビ朝日 この後零時15分~海老蔵出演

市川海老蔵と銀座ぶらり(テレビ朝日|番組表)



犬丸治の考察ー 常磐津の道成寺道行

三津五郎道行・再考(2008年随想・漫筆・余滴)



図書館で資料を調べたり、かなり詳しく取り上げて居られます。



長年見慣れた「京鹿子娘道成寺」が役者や流派で様々に伝承されたということは、大変興味あることです。「道成寺物」と呼ばれ多くの新作が作られていますが、古い時代の現在と違った型の道成寺を復活上演して下さる大和屋さんに感謝します。ここで本興業で上演された意義を感じます。



渡辺保の劇評 2008年12月

以上五点。そのいずれにおいても、三津五郎の「道成寺」は「道成寺」の原点に戻って本格を守ったという点で、今日第一の「道成寺」であった。 (2008年12月歌舞伎座)

今月の評は殆ど三津五郎の「道成寺」についてであります。それほど感動したのでしょう。私は来週観劇予定、非常に楽しみです。



2008年12月8日月曜日

徹子の部屋 市川亀治郎がゲスト

徹子の部屋



12月12日  市川亀治郎初登場!



http://www.tv-asahi.co.jp/bangumi/



2008年12月5日金曜日

三津五郎の今月の役どころ 2008年12月

曾祖父7代目はその3代目以来の道成寺と一巻を、2代目三津江という女狂言師から伝えられました。道行に赤の衣装と常磐津を用いること、恋の手習いの部分をまだ恋を知らない乙女で演じるために、他流とはいささか振りが違うこと、最後にまた赤の衣装に戻ることなど、坂東流ならではの特色のある舞台を皆様にお見せできれば、と思っております。(今月のスケジュール)

三津五郎家に伝わる道成寺というのがあるんですね。大変楽しみです。



私は学生の頃、道成寺を訪れたことがあります。バスでかなりかかって門前まで行きました。途中日高川を渡り、この川を泳ぎ渡ったのだなぁと思いました。道成寺絵巻というのがありまして、お坊さんが紙芝居のように説明してくれまして、ちょっと頂けなかったと記憶しています。肝心の鐘は京都にあるようです。



2008年12月3日水曜日

11月歌舞伎公演 国立劇場賞

11月歌舞伎公演 国立劇場賞のお知らせ



11月歌舞伎公演「江戸宵闇妖鉤爪」の受賞者は下記の通り決まりましたのでお知らせ致します。



○優秀賞   市川 春猿(商家の娘お甲・女役者お蘭・明智の女房お文の演技に対して)



○特別賞  澤村 鐵之助(老婆百御前の演技に対して)(11月歌舞伎公演 国立劇場賞のお知らせ|日本芸術文化振興会)





春猿さんはどのお役も美しく、そして三役を演じ分け奮闘していました。



鐵之助さんの百御前は何か乱歩の世界を彷彿させるような存在で、大変印象に残りました。



ご受賞おめでとうございます。



御園座「陽春花形歌舞伎」2009年4月 

市川海老蔵五役相勤め申し候「雷神不動北山桜」



主な出演者市川海老蔵 ほか



一等席 16,000円 ・ 二等席 9,500円 ・三等席 5,000円 ・特別席 18,000円 (公演スケジュール)



2008年1月に演舞場で演じたものの再演になります。大詰は演出を変えるのでしょうか?



上村以和於の今月の一押し 2008年11月

菊之助を見ながら、実際の政岡もこのぐらい若かったのではあるまいか、とふと思った。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)

私も同じことを思いました。政岡は重いお役でベテランが務めるのが常ですが、実年齢の菊之助が演じて、それは一途な若い母親の気持ちが感じられました。海老蔵の仁木をはじめ皆若手が真摯に臨んで素晴らしい舞台でした。



葵大夫の今月のお役~菊之助の政岡

だんだん義太夫の三味線に耳が開いていらっしゃいます。そうした努力を重ね、「型物」の構造を把握し、心をおこめになる。そうしたことの成果が今回の好評につながっていらっしゃるのではないかと思います。(今月のお役)

菊之助の政岡について書かれています。彼の真面目に取り組む様子がよく分かり、うれしいご報告です。



50年ぶり『遠山桜天保日記』復活上演

酒宴を開く「行形亭」の場は、新潟の市山流に教えを受け、「新潟おけさ」「相川音頭」を本場仕込みの振り付けで踊る。「その相川音頭の踊り手が一瞬、捕り手に早変わりして激しい立ち回りになります」(<a href="http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/tradition/CK2008112902000212.html">東京新聞:<歌舞伎>50年ぶり『遠山桜天保日記』“復活上演” 尾上菊五郎 桜吹雪あらわに 痛快大立ち回り:伝統芸能(TOKYO Web)</a>)

明日初日を向かえる国立劇場の遠山の金さん、相変わらず音羽屋の面白い趣向盛り沢山のようです。



2008年11月27日木曜日

河村常雄の劇場見聞録 2008年11月新橋演舞場

梅幸の政岡は晩年だったためだろう、重厚で貫禄があり、慈愛と包容力に満ちていた。「慈母」であった。 菊五郎は、正義感が舞台を支配し、悪臣を懲らしめるお家物そのものであった。梅幸より歌右衛門に近い。「鉄母」とでもいおうか。 菊之助の政岡は幼子を持つ若妻。まだ顔が細いためか、片外しが大きく感じる。あふれる優しさは、「聖母」の如し。 父、子、孫と直系でありながら、かくも異なる味わい。現役の菊五郎、菊之助の政岡はこれからどう変化していくのだろうか、興味は尽きない。歌舞伎の面白さはここにもある。(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

私も、政岡を親子三代見ています。兎に角、梅幸の政岡は母性愛を感じました。菊之助は政岡の実年齢に近い、若い母親がいくらお家の為でも我が子を目の前で殺される、その悲しさ、不条理などが生に感じました。河村さんは、「聖母」の如し~と言って居られますが、実に清らかな政岡です。



「吉野山」の静は、やはり梅幸に似ていて、ほんわかと可愛ゆらしい感じでした。忠信が物語するところ、ただ座ってみているだけなのに、忠信をじっとみている姿があんなに可愛いくやさしい眼差しの静は初めてでした。父の忠信の時とは違いました。やはり変な緊張がなく同世代気持が通じるのでしょうか。松緑の忠信も大きく、明るくきびきびしていて良かったです。将来彼の代表となる踊りになるでしょう。こちらも三代の忠信をみています。





葵大夫の今月のお役~龍虎

俳優さんは坂東流の重鎮の先生方が振付に見え、10三津五郎丈も舞台稽古、また初日が明いて数日後、ご自身の巡業の合間を縫って指導に見えました。こちらも後見の方のお仕事がたいへんで、着せ替え・引き抜き・企業秘密の○○などを曲の制約された中でこなされます。開幕前、龍虎のお二人が舞台からセリに乗って、奈落で待機なさいますが、それを送り出す後見のお弟子さんが合掌されます。師匠の無事・後見の仕事の完遂…なにをお祈りかご心中はわかりませんが、「思い」が伝わってまいります。(今月のお役)

大変興味深いお話です。文楽でも演奏されたこと、三味線の調子がかなりこみ入っていること等詳しく紹介して頂き、有難いです。



動きが激しく見ている私たちでも、怪我がないようにと思います。まして後見の方は祈らずにはいられないのでしよう。



迫力ある竹本の演奏で舞台が盛り上がったと思います。



2008年11月20日木曜日

本日20日 徹子の部屋 海老蔵出演!

徹子の部屋 - Yahoo!テレビ.Gガイド [テレビ番組表]



予約間に合いますか?楽しみです。



3月花形若手歌舞伎公演 2009年3月国立劇場

河竹黙阿弥=作 尾上菊五郎=監修



通し狂言 新皿屋舗月雨暈 四幕六場-お蔦殺しと魚屋宗五郎-(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|3月花形若手歌舞伎公演)



国立が若手公演と銘打ってのトップバッターは松緑でず。「新皿屋舗月雨暈」の通しです。お蔦殺しの真相が分かって、お家騒動としての話しが盛り込まれます。



三津五郎の今月の役どころ 2008年11月

第一にお客様のことを考え、こういう明るく楽しいファンタジーな作品がいいのではないかと芝雀さんと相談し、二人で決めました。京人形、甚五郎の他にも、女房、奴、お姫様、捕手頭と、一座の人間が揃いますしね。数日やったところですが、どうやらお客様は喜んで下さっているようです。 (今月のスケジュール)

三津五郎さんは芝雀さん達と巡業です。私も所沢の時に見に行きました。大分前に演目をみて、これは楽しそうと思い早々に申込みました。



「魚宗」は夫婦のやりとりもよく、いかにも世話物という感じでした。萬次郎さんのおなぎさんには驚きました。こんな若いお役最近みていませんので・・・でも綺麗で娘らしかったです!



「京人形」は大好きな踊りです。最期の立ち回りもありますし、普段あまりご覧にならない方でも分かりやすく楽しい舞踊劇だと思います。



大和屋のセレクトに一本!



2008年11月17日月曜日

10月国立劇場賞のお知らせ

10月歌舞伎公演「大老」の受賞者は下記の通り決まりましたのでお知らせ致します。



○優秀賞中村 歌昇(古関次之介の演技に対して)



○特別賞 中村 吉之丞(老女琴浦の演技に対して)       



○特別賞 中村 歌江(老女雲之井の演技に対して)(10月歌舞伎公演 国立劇場賞のお知らせ|日本芸術文化振興会)





歌昇さんの明晰な演技は全体の中でのアクセントのように感じます。



吉之丞さん、 歌江さんも貴重な方です。これからもお元気で舞台に出て頂きたいです。



皆様、ご受賞おめでとうございます。





梅玉のひとりごと 2008年11月

魁春のお静の方が、播磨屋とのやりとりが似合っていて、どこか父の舞台に似ているので不思議な気がいたしました。この月復帰した歌江さんが吉之丞さんと一緒に国立劇場優秀賞を受け嬉しいかぎりです。これを励みに益々元気に舞台を勤めてほしいと思っております。(baigyoku.com ひとりごと)

10月の国立劇場のお話しと、今月の歌舞伎座のお役について書かれています。



吉右衛門と魁春コンビはなかなか良い感じでした。そして歌江さんの復帰も喜ばしいことでした。



2008年11月16日日曜日

黙阿弥の誠実さ

好んで泥棒を取り上げたイメージとは裏腹に、彼のモットーは「三親切」。「座元に親切、役者に親切、お客に親切」というもので、寡黙で誠実な人柄で知られました。手がけた作品、実に三百余り。日本がこぞって西欧化しようとする転換期に、人の心をつかんだ地道な創作活動が名作を生み、歌舞伎の寿命を確実に延ばしたのです。 (東京新聞:<幕の内外>誠実な作家『河竹黙阿弥』 江戸の情緒、退廃を描写:伝統芸能(TOKYO Web))

人気の高い黙阿弥のお芝居は、ここに書かれているように、役者も気持良くセリフが言え、それを聞く観客も胸がときめき、お客が入れば劇場は大入り万歳、こういうしくみになっていた訳です。それにしても文明開化の世に、よくぞ大江戸の情緒色濃い世界を書いてくれたと思います。



渡辺保の劇評 国立劇場11月

欠陥の第一は、世話物らしいリアリティがないことである。たとえば第一幕第一場不忍池出合い茶屋。幕が開くといきなり新内仲三郎の出語りで、白塗りの染五郎の神谷芳之助の道行風の出になる。「かさね」や「十六夜」と同じ趣向だが、それはいいとしてもそのあとがいけない。無人の一座ということもあるだろうが、出合い茶屋の人間が誰一人出て来ず、さながら荒野の一つ家の如くまるでリアリティがない。世話物の楽しさがない。それにこういう怪奇物は細かい日常の描写があって、そこへ不意に非日常があらわれてこそサプライズも怪奇も深まる。 (2008年11月国立劇場)

渡辺先生のご指摘に納得しました。いわゆる世話物のお芝居は物売り、通行人、下働きの者などが登場し、雰囲気作りをします。そしていくらシンが良くてもワキが拙いと、その芝居は成功しません。今回は主となる役の方が殆どで、脇があまりいませんでしたので難しかったのでしょう。



乱歩を歌舞伎にという着眼点は大変面白いので、練り直して再演して欲しいです。



2008年11月13日木曜日

豪徳寺散策

豪徳寺散策
豪徳寺散策
豪徳寺散策
11月8日土曜日に豪徳寺へ行って参りました。



小田急豪徳寺駅下車、徒歩10分ぐらいだったと思います。



写真1は参道入口、写真2は井伊直孝の墓、3は井伊直弼の墓です。



この寺は世田谷の領主であった吉良氏が創建した寺院で弘徳院と称していましたが、江戸初期に世田谷領は彦根藩領となり、以来井伊家の菩提寺となりました。雨宿りの逸話の2代直孝が没し、その法号 久昌院殿豪徳天英大居士 にちなみ豪徳寺と改名されました。写真2にはこの法号が刻まれていますが読みとれませんね。



かなり広い敷地が井伊家代々のお墓になっています。一族の墓石やら藩士とその家族の墓石など合計三百あまりの墓基になるそうです。数年前はうっそうと樹木が茂っていて昼でも暗く怖かったそうですが、今はすっかり木が整理され、見通しの良い場所になって居ります。歴代の藩主のお墓が並ぶ中、井伊直弼のお墓だけお花が手向けられていました。写真3が直弼の墓です。3月3日には大勢の人がお参りに行かれるのでしょう。



先月の「大老」をみて、訪れたいと思っていましたので、念願叶ってうれしかったです。皆様も秋色の豪徳寺へお出かけになってみて下さい。



三代目坂東三津五郎展

関連演劇講座「三代目三津五郎の芸を探る」



日時:2008年12月18日(木)17:30~19:00 (17:00開場予定)



会場:早稲田大学大隈小講堂(定員300名)



講師 :十代目坂東三津五郎丈(歌舞伎役者・日本舞踊坂東流家元)



※入場無料・事前予約不要(会場定員に達した場合、ご入場いただけない場合がございます。あらかじめご了承ください(早稲田大学坪内博士記念 演劇博物館)



(演劇博物館で開催される「三代目坂東三津五郎展」関連の講座として、当代坂東三津五郎さんが講演なさいます。三津五郎さんはお話が上手で、わかりやすく説明して下さるので楽しみです)



『三代目坂東三津五郎展』 その足跡と衣裳



於  早稲田大学演劇博物館 2階企画展示室 入館無料



前期 11月15日~12月2日



後期 12月4日~12がつ22日



休室日 11月23日・24日 12月3日





河村常雄の劇場見聞録 三津五郎にインタビュー

10月の名古屋・御園座「顔見世」で、「金閣寺」の松永大膳、「河内山」の河内山宗俊と、時代物・世話物両分野の大役を好演した坂東三津五郎にインタビューした。(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

先月の名古屋御園座で演じた、「金閣寺」の松永大膳、「河内山」の河内山宗俊のお役についてのお話でず。



犬丸治の随想~国立劇場「人間豹」

乱歩は「探偵小説」だろう。つまり「推理小説」である。原作「人間豹」は、ホラー的色彩が強いものの、随所に乱歩らしいトリックと、それを暴く明智の機智があって読ませる。 ところが、今回の舞台には「推理」もトリックもないのである。 全てが場当たり、当てずっぽう。 たとえば序幕第三場の「ウズメ舞の場」で、将軍がお忍びで見世物を見に来る(松平健かね?)ので観衆も「目がつら」を着けるというのは、原作の「レビュー仮面」だが、これはレビューの舞台で江川蘭子を拉致しようとするとき、人間豹が群衆に紛れて逃げるトリックなのに、今回は全く意味がない。(2008年随想・漫筆・余滴)

今回の企画、私は密かに期待していました。少年少女文庫の乱歩を読んだきりでしたので、古本屋で文庫本を買い一気によみました。当時の東京の様子が分かり、人々の暮らしがいきいきと書かれていて面白かったです。もちろん罠にはまる所などハラハラドキドキして、推理小説の楽しみも堪能できました。読後、あの場面はどこにするのかな?トリックはどう見せるのかしら?といろいろ想像し、早く舞台が見たいと思っていました。



岡本綺堂の「半七捕物帖」は何本か舞台化され、人気を得ました。乱歩も今回成功すればシリーズ化も可能かと思ったり致しました。



さて、5日に期待を胸に国立劇場に行きました。序幕、不忍池、弁天島の茶屋の場、いきなり新内の演奏で良い雰囲気です。神谷芳之助(染五郎)とお甲(春猿)の色模様、そこに蕎麦屋がいて、彼のセリフは新内の語りが受け持つ。これは人間豹だなと分かる。果たして、直にお甲はかの鉤爪で肩を傷つけられ、殺されます。この幕は時代を江戸に移し、突然恋人が殺されてしまう物語の最初として納得いきました。



次の場、ウズメ舞のところでは、犬丸氏が指摘されているように、レビュー仮面の変わりに目がつらを代用、しかし人間豹がこれをつけてうまく逃げるというトリックは採用されない。ならば、この説明は意味が全くない。原作ではこの劇場では蘭子は助かり、次の展開へと続くのだが・・・長くなるので短縮は仕方がないが、カットしすぎで2時ちょっとに終演?同じ料金を払っているのに損した気持になりました。30分の休憩一度だけ、15分の休憩でもう一幕あっても良かったと思います。



染五郎の神谷と人間豹の二役、春猿のヒロイン3役、幸四郎の明智と好配役なのに残念でじた。



2008年11月11日火曜日

渡辺保の劇評 2008年11月歌舞伎座

南北の主題はまさにここにあって、南北はそういう武士のプライドを批判したのである。赤穂義士だの忠臣だのといったところで源五兵衛は所詮殺人者ではないか。殺人者でも義士になれるのか、というところに南北のブラック・ユーモアがあり、さらにその指摘は赤穂浪士の仇討に対する批判にもなる。源五兵衛は多くの人を殺して、今また、新しい殺人に向う。仇討も一皮むけば殺人にすぎない。これは社会制度によって公的に認められる殺人――戦争から死刑に至るまでの、現象への批判である。そこが南北の新しさであり、現代性である。 (2008年11月歌舞伎座)

このお芝居はさらっと見たのでは理解できない。忠臣蔵と四谷怪談の世界がない交ぜになっているだけでも複雑なのに、ブラックユーモアを解するまでは時間がかかると思います。何よりも赤子を殺すシーンは、舞台を正視できません。最近社会を騒がせている猟奇殺人を連想し、ぞっとしてしまいます。渡辺先生ではありませんが、仁左衛門さんでは綺麗すぎ?です。



私も歌昇さんの実直な家臣が、砂漠のオアシスのように感じました。



夜の部「寺子屋」で一つ疑問に思った箇所がありました。松王と千代が我が子の最期の様子を聞き、泣くところで、千代が夫のヒザに右手を置き左手は袂で泣き崩れる~千代も大泣きしますが離れた位置で泣いていたと思いますが、型の違いでしょうか。皆様のご意見お聞かせ下さい。



「船弁慶」は豪華キャストですが、菊五郎は「土蜘蛛」のほうが良いですね。前シテの静は立ち役が多い昨今では窮屈そうに見えました。菊之助時代は静が本役でしたのに・・・



時蔵さんは一門の方とご一緒に、祖父時蔵の50回忌を立派に務めていらっしゃいます。



2008年11月10日月曜日

松緑の忠信

「祖父(二世松緑)も得意にした演目ですし、同世代の菊之助さんと踊れてうれしい。東京では初めての披露」と松緑。(東京新聞:<歌舞伎>『吉野山』で狐忠信 尾上松緑 りりしさと色気 派手やかな舞台:伝統芸能(TOKYO Web))

意外や、東京では初めてだとか、祖父、父がよく踊っていた「吉野山」、当代も継承して得意演目になるでしょう。二代目松緑と梅幸のは何回も観ています。孫に当たる現松緑と菊之助の「吉野山」が見られるのは私にとってもうれしいことです。



2008年11月7日金曜日

i岩豪友樹子さんのHPのご紹介

「歌舞伎が大好きでいらした乱歩先生も喜んでくださって、毎日でも観にきてくださるのではないかな」と仰っていた高麗屋さんのお言葉が耳に残っています。(こゆき茶屋 岩豪友樹子)

乱歩は大変歌舞伎好きで文士劇にも多く出演なさっています。人間豹の扮装や縦横無尽の動きなど、喜んで見て居られるでしょう。



河村常雄の劇評 2008年11月歌舞伎座

時蔵の八重桐がいい。祖父三代目の当たり役を継承すべく、三度目の挑戦。紙衣姿のやつしに無理がなく、全盛を誇った遊女時代の矜持もあり、何よりも滑らかなしゃべり芸が進歩のあとを伺わせる。大力となってからの、ぶっかえりを含めた大立ち回りも、女形の規を超えず、しかも鮮やか。爽快な気分になる。(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

入口左に三代目時蔵の遺影が飾ってあります。2階には縁の品などが展示してあります。今月は時蔵の月という認識が舞台でも感じられます。八重桐は時蔵が一番と言われるようになると思います。三代目、四代目、当代と引き継がれる大切なお役ですね。



松王丸の衣裳完成!

去年の9月に仕事の依頼を受け、途中で中断もありましたが 1年以上かかりました。来年から始まる「歌舞伎座さよなら公演」でお披露目されるそうなので、羽織の刺繍もラストスパートに入っています。(きままに写楽)

依頼を受けて1年以上かかって、この程完成したとのことです。さて何月になるのでしょうか?楽しみですね。



2008年11月6日木曜日

中村勘三郎、紫綬褒章を受章

日本俳優協会理事の歌舞伎俳優・中村勘三郎さんが紫綬褒章を受章しました。(俳優ニュース)

意欲的に、新しい試みで次々と歌舞伎をふくらませてくれるマジシャン!特に今年は大変活躍なさいました。ご受賞おめでとうございます。



中村富十郎が文化功労者に

そして来年は私の研究会「矢車会」で『勧進帳』と『連獅子』をやらせていただきます。さらに将来の夢として、聖徳太子を讃える演目を、本興行で1つ、それとは別に、新しい演出で一つぜひ実現したいと思っています」と熱く語っていました。(俳優ニュース)

富十郎さんが舞台に出られると、空気が変わります。パァーと明るくなり、舞台が締まります。後輩の役者さんに熱心にご指導なさったり、歌舞伎をこよなく愛していらっしいます。矢車会で弁慶を演じるようです。お若いですね。親子で『連獅子』を踊るのは最高の幸せでしょう。ますますお元気でご活躍願って居ります。



渡辺保の劇評 2008年11月新橋演舞場

海老蔵初役の仁木弾正の「刃傷」が凄まじい迫力である。その生々しさ、あふれる凄味、舞台のプロセニアムをこえて客席に迫ってくる迫力、例の大目玉でグッとにらんだ美しさは、遠く十一代目団十郎の傑作を思わせる出来であり、客席はただ息をのむばかりであった。(2008年11月新橋演舞場)

期待していた仁木弾正ですが、想像以上に素晴らしく、この役の魅力を十分に発揮しています。



菊之助の政岡はセリフが聞きやすいので、思いがよく分かり良かったです。



松緑はもうけ役、気分良さそうに演じています。



「龍虎」は無駄に引き抜きが多く、やたらに高い所から飛び降りたりで、役者さんのヒザ、コシが心配になりました。



昼の部未見。



2008年10月28日火曜日

「七つ面」公演記録

文化デジタルライブラリー



昭和58年1月国立劇場で2代目松緑が演じています。舞踊劇のようですね。



文楽の講座案内 講師鶴澤燕三

読売・日本テレビ文化センターでは12月5日の公演で観劇入門講座を開き、観劇前のミニ講座で燕三さんをゲストに迎えます。一足先に文楽の魅力を聞かせてください。 「感じ方は人により様々なので、まず観てください。私も文楽の研修生になるまで観たことがなかった。ただ、一旦好きになると離れられないものがあります」 ――大きな魅力があるわけですね。講座でのお話をたのしみにしています。     



◆ 読売・日本テレビ文化センター「観劇入門講座」  



日時:12月5日(金)午後1時  



場所:国立劇場小劇場、芸能情報館



ゲスト講師:鶴澤 燕三 



受講料:会員5,700円、一般6,200円(観劇料含む)   申込:センター本部℡03・3642・4301  (河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))



鶴澤 燕三さんのインタビューものっています。



弥生花形歌舞伎 新橋演舞場 2009年3月

新橋演舞場 弥生花形歌舞伎



市川猿之助十八番の内



獨道中五十三驛ひとりたびごじゅうさんつぎ



市川右近十五役早替りならびに宙乗り相勤め申し候



平成21年3月4日(水)~23日(月)(歌舞ひとりたびごじゅうさんつぎ伎美人 | 弥生花形歌舞伎の演目と配役)





初春花形歌舞伎 新橋演舞場2009年1月 演目と配役

新橋演舞場初春花形歌舞伎



平成21年1月3日(土)~27日(火)(歌舞伎美人 | 初春花形歌舞伎の演目と配役)



海老蔵は権太を演じると「義経千本桜」の三役全てを網羅することになります。「口上」の睨み、弁天小僧とお正月らしい華やいだ舞台です。歌舞伎十八番の「七つ面」は見たことがありませんので、とても楽しみです。歌舞伎十八番物を復活上演することは、大変うれしいです。彼の意欲を感じます。



おもだか一門との共演も恒例になりましたね。



親子三代の「寺子屋」

千之助はいま小学三年。「将来は立役になってくれれば、僕としてはうれしい。孝太郎も僕の芸を受け継げなかったので、立役にと思っているようです」(東京新聞:<歌舞伎>歌舞伎座『顔見世大歌舞伎』 『寺子屋』松王丸 片岡仁左衛門 背中で語る芝居:伝統芸能(TOKYO Web))

千之助君は将来立役をと望まれています。成長が楽しみですね。





2008年10月24日金曜日

千回目の弁慶

空には煌々と満月が、たまに鹿の鳴き声や時の鐘などが聞こえて野外情緒満点の公演でした。(大道具さーん ちょっとー!)

金井大道具さんのブログによれば、テレビ朝日がドキュメント番組を制作、この冬に放映とか。天候にも恵まれ素晴らしい千回目の弁慶だったことでしょう。



落語が趣味の福助さん

父(人間国宝の中村芝翫)が昔、菊五郎劇団時代に世話になった、三代目の市川左団次さんが「お店(たな)言葉の名人」だった。その左団次さんが、「黒門町は、お店言葉がうまい」とよく言っていた。(【私と落語】歌舞伎俳優 中村 福助さん : 伝統芸能 : 伝統芸・舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

世話物に登場する人物は落語に出てくる人と同じですから、噺を聞いていると相通じるものがあります。



お店者、お店言葉、今では死語でしょうか。舞台の上だけでも継承して頂きたいと思います。



福助さんの落語聞いてみたいですね。「明烏」なんてお似合いでしょう。



2008年10月22日水曜日

上村以和於の今月の一押し 2008年10月

菊之助を襲名して売り出した前後、祖父梅幸の若き日はかくもやあらんと思ったことがあるが、そっくりさん的な意味ではともかく、その資質の最もすぐれたところは今もって梅幸ゆずりなのだということを、この勝頼は確信させてくれた。(梅幸といえば、今月は勘三郎が塩冶判官で、梅幸にまねび学んだ真骨頂を見せている。)勝頼という役は、何もせずにすっとしていて、ああいいなあ、と思わせるかどうかが勝負である。梅幸という人はそういう役が絶品だったが、菊之助の勝頼も、レベルはともかく、まさにそういう勝頼である。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)

今月は各座とも候補があって絞れないようです。



菊之助は祖父譲りの資質を持っていると言われていますが、私も同感です。この後いろんなお役を演じていかれると思いますが、祖父と父の役どころ両方マスターしてほしいですね。



初春歌舞伎 国立劇場2009年1月 演目と出演者

初春歌舞伎公演「歌舞伎十八番の内 象引」「十返りの松」「誧競艶仲町」(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|初春歌舞伎公演「歌舞伎十八番の内 象引」「十返りの松」「誧競艶仲町」)

うわさ通り團十郎さんが「歌舞伎十八番の内 象引」で復帰されます。こいつぁー春から縁起が良いわぇ!



お正月にふさわしい優雅な踊りと華やかな舞台になるでしょう。



歌舞伎座2010年4月でサヨナラ!

歌舞伎座では09年1月~10年4月の16カ月間、“歌舞伎座さよなら公演”を予定している。劇場でのアンケートなどで観客からも希望演目を募集する。(asahi.com(朝日新聞社):歌舞伎座、2010年4月で閉場 全面建て替えへ - 文化)

いよいよ建て替えが決まりました。代替えの劇場は主に演舞場になるようです。大阪・京都・名古屋・博多の公演がふえそうですね。2010年4月の楽のチケットはとれるかしら?今から心配です。見たい演目、役者をリクエストしましょう。



2008年10月19日日曜日

新番組久米宏のテレビってヤツは!? 海老蔵出演!

今夜は市川海老蔵が登場!!久米宏が海老蔵に聞きたいこととは…?([新]久米宏のテレビってヤツは!? - goo テレビ番組)

久米宏さんが久々にテレビに出られます。第1回目のゲストは市川海老蔵さん。これは見逃せません。



10月22日 10時~



獅童の父亡くなる

生前よく三喜雄さんは「あいつはいろいろ失敗も多いけど、芝居で返していくしかない」と周囲にもらしていたという。「芝居以外、何もできない男なんで父から受け継いだ獅童の名をもっともっと大きくしたい」。最後は、遺影に誓っているような言葉だった。 (asahi.com(朝日新聞社):獅童「親の死に目に会えない役者で幸せ」 - 日刊スポーツ芸能ニュース - 映画・音楽・芸能)

役者を廃業し、息子に獅童の名を譲った訳ですが、芝居は好きだったのですね。浅草の舞台では獅童は立派にお役を務めていました。自分の分まで息子には活躍して欲しかったのでしょう。獅童は幅広くいろんな芝居、映画などに出演しています。これからの時代にあった役者さんになられると思います。



ご冥福をお祈り申し上げます。



河村常雄の劇評 2008年10月歌舞伎座

世話物巧者が花道に現れるだけで江戸の香りが漂う。黙阿弥の世界を現出させる菊五郎の二つの役を見てつくづくそう思った。粋でさっぱりしていながら、厚い人情。われわれの持つ江戸への憧憬を刺激する。(芸術祭十月大歌舞伎評 : 河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

今月の歌舞伎座は何といっても菊五郎の江戸狂言が良いです。花道を出てきただけで、江戸へタイムスリップ!正に音羽屋の芸です。



河村常雄の劇評 2008年10月平成中村座

才を引き出す妙配役、でかした橋之助師直(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

勘三郎は仁左衛門という役者を呼ぶことで、この興行の成功を読んだように思う。そして4通りのプロを作ることで、若手の活躍、起用に成功したと思います。テント小屋だと外の騒音がダイレクトに聞こえるそうですね。



菊之助、政岡に挑戦

政岡の初演は、名優・六世中村歌右衛門でも三十四歳の時、祖父の七世尾上梅幸は三十六歳だった。「話をもらったとき、正直すぐ返事はできませんでした。父(菊五郎)に相談したら『挑戦だし、やってみたら』と背中を押してもらえたので」と、控えめに話す。(東京新聞:<歌舞伎>尾上菊之助 31歳で大役『先代萩』乳人政岡 ひたすら耐え ためる演技を:伝統芸能(TOKYO Web))

海老蔵にしても菊之助も、まだまだ早いのではと思われるお役をもらっています。昔は同じ狂言の脇役なり、端役などを経験して、いずれ主役を演じる時の勉強ができました。先輩方の演技の工夫やら、声の調子など、毎日同じ舞台を務めていれば、自ずと身につくものです。それが、一足飛びに主役をとなりますと、大変なことと思います。



何事も挑戦!果たしてできるかどうか分かりませんが、精一杯今の自分の持っている全てを懸けてやってみる、という気概は感じます。



政岡の実年齢からすると、31歳は納得いく年齢です。若い政岡というのもありでしょう。



2008年10月16日木曜日

嬉しい、嬉しいニュース!

團十郎さんが退院なさって、ご自宅からメッセージを書いて居られます。



3ヶ月の入院から、無事我が家へお戻りになって、さぞお喜びでしょう。



先ずは、ご退院おめでとうございます。ゆっくり静養なさって下さいませ。



舞台でお会いできる日を楽しみにしております。



成田屋 成田屋通信







2008年10月15日水曜日

渡辺保の劇評 国立劇場2008年10月

序幕埋木舎で若き日の直弼、お静、仙英、長野主膳、宇津木の姿を見せて、大詰に向って大きな一つの円環を鮮明にしている。吉右衛門の直弼も豆腐買いに出て雪道の七三でちょっと足を滑らしただけで観客がワッという面白さだし、周囲も揃っていい。 (2008年10月国立劇場)

この場が大詰のドラマを浮き立たせるのに大事な役を担っています。

第三幕の水戸家の内紛。古関新一郎(歌六)次之介(歌昇)兄弟の悲劇はエピソードとしてもよく出来ていて、暗殺の被害者対加害者の葛藤がはっきりしている。歌六歌昇二人の好演もあって第三幕はこれだけでも立派な芝居になっている。 (2008年10月国立劇場)

ここは一昨年の「元禄忠臣蔵」を連想しました。男のドラマという感じで見応えありました。

私は第三幕の井伊家の能舞台で、井伊夫人昌子が外国人のために「娘道成寺」を踊って見せるというような場面は、観客へのサービスではあるが、必要がなかったと思う。(2008年10月国立劇場)

この場は見る側にとって、息抜きにはなりましたが、何だか意味不明な場でもありました。次回は手入れが必要でしょう。



歌舞伎座12月 演目と配役

十二月大歌舞伎



平成20年12月2日(火)~26日(金)



(歌舞伎美人 | 十二月大歌舞伎の演目と配役)



三津五郎の「京鹿子娘道成寺」が本興行では初めてですね。舞踊家と役者の踊り、さてどういう風に料理するか楽しみです。



2008年10月13日月曜日

河村常雄の劇評 2008年10月国立劇場

当代一の大老役者・吉右衛門を大老に得たこともあり、歴史劇としても楽しめる好舞台となった。(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

吉右衛門の大老をはじめ、梅玉、魁春、芝雀、段四郎など適役ぞろいで、見応えあります。序幕の埋木舎の存在が後の展開に効果的。あの平安な幸せが、暗殺前夜に回想され、お静の方との愛を全うする。二人の愛の巣を観客も共有できる感じで、序幕が甦ります。



犬丸治の随想 前進座「解脱衣楓累」について

吉祥寺の前進座劇場で「解脱衣楓累」を観た。 この作品は、鶴屋南北が文化九年八月市村座の座組にあてて書下ろしたが、何らかの理由で上演されず、戦後国文学者の大久保忠国氏が「近世文藝」で紹介、三一書房版「鶴屋南北全集」第四巻に所収された。それを1984年復活上演(というより「初演」)したのが前進座。再演を重ねて一座の財産として、今回が十七年ぶりの上演となる。(2008年随想・漫筆・余滴)

この記事を読むと南北の作品のいくつかが絡んでいて、とっても面白そうです。ヒッチコックの「めまい」とも重なるとか、前進座の財産ともいえる「解脱衣楓累」、興味のある方は必見です。



祖父三代目時蔵50回忌追善狂言「嫗山姥」

「嫗山姥」は早世した父の四代目時蔵(享年三十四歳)も昭和三十年代に演じ、その後、時蔵家ではしばらく途絶えたものの、平成五年に当代時蔵が初役で勤めて“復活”。「弟子の中村時蝶がすべて覚えていて、彼から教わりました。唯一家の芸として残っている出し物なので、他の人にも伝えていきたい」(東京新聞:<歌舞伎>中村時蔵親子 『嫗山姥』で三代目50回忌追善狂言:伝統芸能(TOKYO Web))

歌舞伎の家は父から子へと芸が継承されますが、その隙間を埋めるのがお弟子さんです。先代、先々代のそばにいて、しっかり見て覚えているんです。中村時蝶さんは貴重な存在です。祖父、父の残した家の芸として精一杯演じてくれることと思います。



※11月歌舞伎座の演目案内の記事で間違ったコメントを書いてしまいました。私が見たのは三代目ではなく、四代目時蔵さんでした。訂正分を書きましたが、この場をかりましてお詫び致します。3年後に父上が亡くなるとは幼い時蔵さんは大変でしたでしょうね。



2008年10月10日金曜日

梅玉のひとりごと 2008年10月

一つ、うれしいニュースです。この舞台で歌江さんが復帰いたします。(baigyoku.com ひとりごと)



歌江さんが復帰、お立ちになる時はハラハラしますが、セリフも演技も結構でした。腰は無理をするとすぐぶり返すので、くれぐれもお気を付け願います。



弁慶役者がカウントされますが、同じ舞台を務める富樫、義経のお役をなさる方も相当の数になっている訳ですね。



博多座演劇講座

「博多座演劇講座開講5」開講のお知らせ!(博多座)



演劇のいろんなジャンルから講師を呼んで、興味深い講座ですね。博多座お近くにお住まいの方は応募なされたらと思います。



全4回の内、2回目は「猿之助のつくり方」創造する伝統~講師は横内謙介。これは面白そうです。



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坂東玉三郎特別舞踊公演 八千代座

坂東玉三郎特別舞踊公演



平成20年11月6日(木)~16日(日)午後2時(開場午後1時)(歌舞伎美人 | 坂東玉三郎 特別舞踊公演)



八千代座はまだいったことがありません。素晴らしい小屋だと聞きます。玉三郎さんの「鑑獅子」見たいですね。翼が欲しい!飛んで行きたい!



2008年10月8日水曜日

「大老」に出演の外人さん!能舞台の「道成寺」!

ハリスは紀伊国屋(由次郎)さん、ヒュースケンは十字屋(桂三)さん、そして下士官は私の同期、中村蝶之介さん! 3幕目第1場は、調印を祝うパーティーの場面で、私たち腰元役は、“異人のお客様”を接待しますが、ここで蝶之介さんと少しやりとりが…。ああ、照れくさい…。(梅之芝居日記)

三日目の会で6日に見てきました。筋書を買わなかったのでどなたが演って居られるのかと思っていたので、梅之さんに教えていただいてすっきりしました。写真撮影は珍しかったでしょうから、舞台の方の演技でその当時どう受け止められていたか表現しなくてはいけません。なかなか面白く拝見しました。



しかし、この場の能舞台で大老の奥様がいくら舞踊の名手とはいえ、道成寺を踊るのはおかしいです。武家では能でしょうし、踊りなら役者を連れてくるでしょう。時代考証は?と疑問が湧きます。このことについてプログラムに何か説明が載っているのでしょうか。どなたか分かりましたらコメントお願い致します。

大大名の正室が、異人相手に踊りをみせるという光景は、なんとも珍しいものですが、大名家には<お狂言師>という女性が出入りしておりまして、これは市井で踊りの師匠をしている者がなったそうですが、男子禁制の大奥にて、踊りはもとより芝居のひと幕をも演じて(もちろん全役女性で)奥方、姫君、局方を楽しませていたそうですから、そういう屋敷出入りの芸人に教わって勤め上げたのかな、などと私は勝手に想像しておりマス。

梅之さんが私の疑問を解いて下さいました。「汐汲」か「道成寺」と過去に二通りの例があり、今回はミックスのようなかたちにしたようです。お狂言師という女役者の存在はあったとしても、奥方が踊るのは?と思いますが、単純に芝雀さんに踊らせたかったのかな?



渡辺保の劇評 2008年10月平成中村座Bプロ

久しぶりの仁左衛門の由良助は、今日吉右衛門と双璧の立派な由良助である。  まず前半のせりふが一つ一つ生きていて、作者が苦心して書いた言葉の面白さがよくわかる。口跡のよさでもあるが、語る芸の面白さ、義太夫がハラにはいっているからこその明晰さで実に面白かった。(2008年10月中村座B)

勘三郎の勘平が良い出来とのこと。うれしいですね。歌舞伎の将来を考えて今の時代に合った芝居を、と精力的に活動している中村屋を、歌舞伎道から遠くなっていくように思えて憂いていました。これからは二刀流で活躍して頂きたいです。



仁左衛門の由良助は、やはり義太夫が身についているので、上手いのですね。若手の役者さんももっと義太夫を勉強して欲しいものです。



渡辺保の劇評 2008年10月歌舞伎座昼の部

菊五郎の「魚屋宗五郎」。  宗五郎の内で花道を出たところ、長ゼリフはいいが、その後の酔態は普通。(2008年10月歌舞伎座昼の部)

私の印象は違いました。初めは理路整然と家人を諭していたのが、おなぎさんの話しを聞いてからだんだん気持が揺れ、ついにお酒を飲んでしまいます。一杯目、二杯目~と飲んでいく内に酔っていくのですが、細かい手順を自然に見せ、目がすわっていく様子、身体がふらついていく酔っぱらいの変化を見事に演じていたと思います。松緑の宗五郎も大変良かったのですが、酒乱の人が暴れる、人が近寄れない怖さは、菊五郎のほうが出ていたと思います。



玉三郎のおはまは、この役が後見のようなものなので、菊五郎といつも夫婦役を演っていない訳ですから、当然のことだと思います。日を重ねていく内にしっくりしていくでしょう。





2008年10月6日月曜日

渡辺保の劇評 2008年10月歌舞伎座夜の部

一番うまいのは門口へ出て空を見てクルッと傘を開くイキ。当てッ気がなく、嫌味がない(2008年10月歌舞伎座夜の部)

直侍は脇の充実と菊五郎の手に入った演技で良いとのこと。傘を開くところはいつもカッコイイと思います。同じ所作を誰でもするのですが、ここは音羽屋にかないません。今年歌舞伎座初めてで今月だけ出演の菊之助ですが、やはり清純な芸風が三千歳には向かないかも?三千歳は綺麗ばかりではなく、男が抱きたくなる色気も必要でず。雀右衛門は濃厚な色気が圧倒的ですが、今まで見た三千歳で一番らしかったのは、宗十郎が訥升の時、直次郎が菊五郎で通しでやった三千歳です。前の廻し部屋や他の客のあしらいなど、実に似合っていて上手かったです。今週観劇予定なので楽しみです。



鬘の工夫

百日より毛の少ない「五十日」は「寺子屋」の松王丸などが使用。芝居の前半は様式的な演技で衣装も豪華なため、かつらも大きめ、後半は写実的で衣装も地味なので小ぶりと、同じものでも観客にも分からないほど、微妙に大きさを変えています。(東京新聞:<幕の内外>“オタクパワーの結晶”かつら 細部まで凝った緻密さ:伝統芸能(TOKYO Web))

歌舞伎の鬘はその身分や職業などが分かるように種類も豊富です。同じ役でも場面によって微妙に違うのです。松王丸も同じ鬘ではなく、少し小ぶりになっているそうです。鬘にもいろいろ工夫があり、奥が深いですね。



玉三郎の今月のコメント 2008年10月

九月秀山祭の早瀬と岩長姫。10月芸術祭のおはまと八重垣姫。昼と夜ではずいぶん違う役柄を演じさせて頂きます。俳優と言いますのは役柄の違うものをやり分けることの困難もありますが、ある意味ではやり甲斐のあることでもございます。(坂東玉三郎ページ)

先月の「日本振袖始」の詳しい説明、当月のお役のことなど大変興味深いお話しです。いろいろなお役を演じるのは、大変ではあるがやり甲斐のあることだと言われていますが、見る側にとっても様々なお役が見られてうれしいことです。



2008年10月3日金曜日

福原会

福原会
福原流家元継承 七代目福原百之助襲名披露演奏会が10月2日国立劇場で開催されました。歌舞伎座の初日昼の部を見て、銀座四丁目~三宅坂まで都バスでいきました。この路線は便利なのに、1時間に1,2本しか運行していません。



七代目福原百之助さんは人間国宝の寶山左衛門さんのお孫さんで、父は常磐津文字蔵さん、母は福原道子さんという恵まれた環境でいらっしゃいます。前名福原賢太郎さんの頃から、囃子方のホープとして活躍されていました。



襲名披露の曲目は長唄「黒塚」で、唄 今藤尚之 三味線 杵屋佐吉 ご自身は小鼓でした。この曲は四代目佐吉(現佐吉の祖父)の作曲、五代目百之助(新百之助の祖父)の手附だそうです。



寶山左衛門さんの作曲の笛だけの演奏というのが何番かありました。笛の音というのは日本の風土に溶け込む繊細で美しい音色ですね。



ご挨拶で久々に寶山左衛門さんのお顔を拝見致しました。お元気そうでしたが、小さなお声で「ありがとうございます」とおっしゃったのが精一杯という感じでした。笛を持って構えただけで、姿が良く品があって神々しい雰囲気があり、その音色も素晴らしかったです。東音会にはいつも出演されていらしたので、良い演奏を沢山聴かせていただきました。



七代目福原百之助さん、襲名おめでとうございます。益々のご発展お祈り申し上げます。



歌舞伎座初日

歌舞伎座初日
気持ちよく晴れ渡った2日、木挽町の歌舞伎座は初日です。
昼の部観劇、菊五郎の宗五郎が絶品です。

2008年10月2日木曜日

芸能花舞台「喜撰」三津五郎・時蔵 10月2日14:00~

芸能花舞台 -舞踊“喜撰”(NHK 番組表)



お家芸の「喜撰」をお楽しみ下さい。



三津五郎の今月の役どころ 2008年10月

江戸末期に尾張藩の上屋敷を写した写真が残されています。とんでもない大きさで、屋敷というより要塞、小さな城といってもいい規模で堂々とあたりに君臨しています。その写真を見ると、こんな所へ河内山は一人で乗り込んでいったのか、その行為がどれほど度胸の入る行為だったが一目瞭然です。この芝居が初演された明治初年には、そんな武家屋敷の風景をはっきりと覚えていた観客ばかりでしょうから、この男の度胸の良さに感じ入ったのでしょう。しかし今は大名の上屋敷の書院で当主と一対一で対決する、その度胸、胆力が伝わりにくく、自然愛嬌と、見顕しになってからの長台詞が聞きどころになってしまったのだと思います。(今月のスケジュール)

今月は名古屋の御園座に出演です。男の魅力あふれるお役二役に意欲を燃やしています。河内山のかたりはスケールが大きいですね。写真が残っているというのに驚きました。案外近い過去の話しに感じます。



名古屋の顔見世、錦之助襲名ということで、賑やかでしょう。



2008年9月27日土曜日

菊五郎のお家芸「魚屋宗五郎」と「直侍」

 「女房、父親、若い衆らが後ろでこっちが酔っていくように芝居してくれるから、宗五郎がうまくできるんです。全員のアンサンブルが大事」



直次郎は「しょっぱなから“きれい”で出ず、色ごとになるとき、手足をちょっと白く塗ります」。 自分も三回演じたことのある三千歳の役は、長男菊之助。「いっぺん、親子でやってみたかったから。教えておきたいなと思って」と話す。

(東京新聞:<歌舞伎>尾上菊五郎 世話のお家芸『魚屋宗五郎』『直侍』 江戸庶民の生活 写実的に見せる:伝統芸能(TOKYO Web))



私の大好きな演目です。江戸の香りが舞台いっぱいに漂ってきます。そしてその香りを一番感じさせてくれるのが菊五郎です。



宗五郎は、前に三越劇場で山川静夫との対談で取り上げた芝居で、その時に共演の人たちがうまく酔わせてくれる、アンサンブルが良くないとできない、というようなことを言っていました。湯呑みも手のサイズにあわせて特注するそうです。



先日、歌舞伎チャンネルで平成元年の初演の舞台を見ましたが、若い若い!本人が言って居られるように、考えて酔っているように感じました。今は自然に役に成りきれるようになったそうです。



女房おはまは梅幸、芝かん、田之助、時蔵、芝雀、・・・と見ていますが、今回は玉三郎が初役で演じます。あの綺麗な玉三郎が魚屋の女房をどう演じるか?これも楽しみです。



直次郎は大口寮の時に手足をちょっと白く塗っていたのですね。清元も名曲ですし、二人の色模様にしばしの間、酔いたいものです。



菊五郎はあまり役を教えるのが苦手といってますが、教えておきたいと思って、息子菊之助に三千歳の役をつけたというのはうれしいですね。



この狂言は黙阿弥が明治に“大江戸への郷愁”の思いで書いたと、宇野信夫が書いていましたが、実に江戸の市井に生きる人々の息吹が感じられます。





「浅草今昔展」記念講演「猿若三座と江戸歌舞伎」

記念講演「猿若三座と江戸歌舞伎」  



日 時11 月 16 日(日) 14:00 ~ 15:30 (開場 13:30 )



会 場江戸東京博物館 1 階ホール(定員 400 名)参加費 1,000 円 



応募締切: 10 月 31 日(金)消印有効



出 演市川團十郎(歌舞伎俳優)、望月太左衛(邦楽囃子奏者)  



【申込方法 】  往復はがきに希望日、イベント名、氏名(ふりがな)、郵便番号・住所、電話番号をご記入の上、以下の宛先までお送りください。( 1 枚の往復はがきにて 1 名まで。応募者多数の場合は抽選)     



 〒 111-0033 台東区花川戸 1-15-1 フェスタ花川戸 201 浅草観光連盟事務局   (江戸東京博物館|「浅草今昔展」)



團十郎さんと太左衛さんの講演と聞いては、是非行きたいですね。往復はがきで申込み、多数の場合は抽選です。



2008年9月25日木曜日

お初稲荷

お初稲荷
本日めでたく千秋楽。演舞場のチケット売場の方、建物を左へ〜演舞場稲荷があります。松平周防守の下屋敷跡で今月の狂言「鏡山」に登場のお初の名を付け、別名「お初稲荷」というそうです。
ちなみに携帯からブログにアップするのも、この記事がお初!

芸能花舞台 伝統の至芸 朴清を偲ぶ

NHK 番組表



25日2時~



実弟堅田喜左久さんがゲストで、在りし日の舞台を振り返ります。



河村常雄の劇評 新橋演舞場2008年9月

実に海老蔵の時代(九月新橋演舞場・新秋大歌舞伎評 : 河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

お正月の演舞場、4月の金丸座で座頭を務めた海老蔵ですが、今月の演舞場では先輩との共演ながら、実質座頭のように活躍しています。大役を演じるには、まだ歳も芸も若い気がしますが、今与えられたお役を彼なりに研究し、挑戦していく姿はアッパレです。そして他の役者さんにはない何かをみせてくれるは、年齢には関係ないように思います。これからも歌舞伎一筋で精進して頂きたいです。



2008年9月18日木曜日

京都南座 吉例顔見世歌舞伎 演目と配役

歌舞伎美人 | 吉例顔見世興行の演目と配役



夜のラストは、この京の都に特別作った出し物なのでしょうか?美しい絵巻物のような舞台になるでしょうね。



『NINAGAWA 十二夜』ロンドン公演記者会見

歌舞伎美人 | 『NINAGAWA 十二夜』ロンドン公演記者会見



記者会見のコメント、専用サイト新設がアップされています。



前売りは10月の予定?料金は未定?3月の末というとオペラ座も同じ頃でしたね。この時期は他公演がないのでしょうか。



2008年9月16日火曜日

梅玉の今月のひとりごと 2008年9月

子供歌舞伎体験教室は、今年は申込みも多く、一組増え4組の「対面」となりました。毎年思うことですが、5日間のお稽古でよく舞台が勤められるようになると感心いたします。稽古に入ってから、大名役のお嬢さんが病気休演となり、梅丸が2日間の稽古で代役をさせていただきました。長袴が穿けて本人は嬉しかったようですが、休演のお嬢さんのご快復をお祈りいたしております。(baigyoku.com ひとりごと)

今月の梅玉さんは巡業です。8月のことなども書かれています。



子供歌舞伎体験教室に知り合いの坊ちゃんが参加したので、聞いた話ですが、代役の梅丸君は流石に上手だったと褒めて居られました。



「観劇入門講座」 9月文楽講師吉田一輔

息を合わせる文楽の魅力 文楽人形遣いの吉田一輔が9月9日、国立劇場の芸能情報館で開かれた読売文化センター・観劇入門講座に講師として登場した。一輔は名人形遣い桐竹一暢の長男で、38歳の若手ホープ。 会場に女性の人形を持ち込んで、手を遠隔操作で動かす差し金が一般的に使われる「差し金」という言葉の語源らしいことや、女性は足を見せないことから足がなく、こぶしで膝を作ることなど流暢に解説した。 文楽は太夫、三味線、人形の三業の息が合ってこそ成立、人形も3人遣いで3人の息が合ってこそ動けることを説明、息を合わせることに魅力がある芸術であることを強調した。(写真は吉田一輔)    



読売文化センターは、7月に「観劇入門講座」を立ち上げた。ほぼ通常料金で芝居を鑑賞、その前後に出演者の話を聞いたり、舞台裏を見学するなど30分の素敵なミニ講座が付いているお得な講座だ。(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

歌舞伎・文楽・能などバラエティに富んだ舞台を観劇+講座というセットで、読売文化センターが開いています。観劇のみではなく、お得な講演、芸談などが聞けて楽しいと思います。



上村以和於の今月の一押し 2008年9月

今月随一の舞台は歌舞伎座秀山祭、吉右衛門の『逆櫓』である。



新橋演舞場の『布引滝』海老蔵の二役、とりわけ実盛は海老蔵の丸本物随一の傑作といっていい。文字通りの一押し、つまり、皆さん是非見ておおきなさいよ、という意味でなら、これこそ正に一押しである。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)

秀山祭の吉右衛門が円熟の芸で観客を魅了しています。そして演舞場では海老蔵が丸本物の『源平布引滝』の二役を好演しています。どちらを観ても歌舞伎の魅力を感じてしまいます。歌舞伎って楽しいですね。



平成中村座の勘三郎と仁左衛門

仁左衛門は勘三郎を「間口の広い“傾(かぶ)く”精神を持つ役者」と言い、勘三郎は「兄さんは伝統的な古典の様式美の中で芸を極める人」と、対照的な個性を互いに認め合う。 好対照のベテランがタッグを組み、見どころたっぷりに江戸の大歌舞伎、中村座公演が浅草で再演される。(東京新聞:<歌舞伎>東京で5年ぶり『平成中村座』 中村勘三郎、片岡仁左衛門 好対照の個性 『忠臣蔵』で火花:伝統芸能(TOKYO Web))

今回は江戸時代と同じ演出で上演されるそうです。対照的な二人が火花を散らし、歌舞伎の代表作「忠臣蔵」をたっぷりと演じてくれることと思います。



2008年9月11日木曜日

「大琳派展-継承と変奏-」の関連講座「琳派芸術の基底」

尾形光琳生誕350周年記念「大琳派展-継承と変奏-」



関連事業連続講座「琳派芸術の基底」  



尾形光琳生誕350周年記念「大琳派展-継承と変奏-」(2008年10月7日(火)~11月16日(日))をいっそう楽しんでいただくために、2008年10月11日(土)~13日(月・祝)3日間の連続講座を開催します。(東京国立博物館 講演会 連続講座 「琳派芸術の基底」)



受講は往復はがきで申し込むようです。この講座を聞き、29日の特別企画に参加されたら琳派芸術に詳しくなれますね。



「琳派の美を語る」10月29日

坂東玉三郎ページ



「美」に関してはプロフェッショナルな玉三郎さんですから、興味深いお話が聞けると思います。



中村京蔵舞踊の夕べ

中村京蔵公式ホームページ | お知らせ



小町物を二題、毎回意欲的な京蔵さんです。



2008年9月10日水曜日

国立劇場「大老」にちなんで~

彦根市キャラクターひこにゃん(国立劇場に“ひこにゃん”がやってくる!|日本芸術文化振興会)

ひこにゃん?がロビーで出迎えてくれるそうです。彦根市のピーアールになるかもしれませんが、??ランドではあるまいし~



吉例顔見世大歌舞伎 歌舞伎座11月演目と配役

三代目中村時蔵五十回忌追善狂言   八重桐廓噺(やえぎりくるわばなし)  嫗山姥(歌舞伎美人 | 吉例顔見世大歌舞伎の演目と配役)

顔見世の演目と配役がアップされました。



三代目中村時蔵五十回忌追善というと、今の時蔵さんは本当に小さかったのですね。実は私は三代目時蔵の嫗山姥を観ています。衣裳が特徴あるのと、大変美しかったのを覚えています。それから直に、亡くなられたと聞き、びっくりしました。このお役をいろんな方で観ていますが、三代目時蔵さんが一番良かったと思っています。



訂正



大変失礼しました。私が見たのは四代目時蔵でした。三代目が亡くなって3年後に四代目は亡くなられたので、多分追善かなにかで「嫗山姥」を演じたのでしょう。



2008年9月9日火曜日

37年の歳月

「ぢいさんばあさん」の床の間の道具。若いときの床の間と年老いた床の間。37年の歳月を感じられるように・・・(大道具さーん ちょっとー!)

今月の三越劇場で上演中の「ぢいさんばあさん」は37年振りに再会するというお話ですが、大道具さんの工夫があるようです。桜の木も重要な存在ですが、部屋の床の間も37年の経過を示すべく変わっています。写真が貼ってありますので、よくみて下さい。



上村以和於の随談 亀治郎の会

いまの歌舞伎界で、『俊寛』と『娘道成寺』をふたつながら自分の演目にしたのは富十郎と勘三郎の二人だろう。しかし亀治郎の『道成寺』は、これら先輩の『道成寺』とはまったく違う。両先輩のは、六代目菊五郎以来の、恋する娘の百態を組曲として踊る加役の『道成寺』だが、亀治郎のは、恋の執着を踊りぬく真女形の『道成寺』である。歌右衛門を彷彿とさせるのもむべなるかなだが、『俊寛』や『道成寺』でくりひろげて見せた知略の数々以上に、畏るべしと思わせるのは、むしろこういうところなのだ。真女方亀治郎!(上村以和於の随談)

「平成教育委員会」に出演したらしい。見たかったです!



上村以和於さんが亀治郎の会の劇評を書かれていて、大変面白いです。



彼の『京鹿子娘道成寺』を是非見てみたいです。



伝統文化ポーラ賞大賞、吉右衛門受賞

現在の歌舞伎において時代物立役の第一人者である。「仮名手本忠臣蔵」の大星由良之助、「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)・熊谷陣屋」の熊谷直実役などを得意とする。また、松 貫四の筆名で新作歌舞伎の脚本、構成などを手掛ける。平成18年から子供たちに歌舞伎にふれる機会を持ってもらうため、文化庁による「本物の舞台芸術体験事業」で全国の小学校を廻るなど、その活躍の場は広く、常に人々に深い感動を与えている。同年9月からは初代 吉右衛門の俳名である「秀山」を冠した「秀山祭9月大歌舞伎」が歌舞伎座にて催されている。わが国の貴重な伝統文化である歌舞伎の継承と発展への貢献は誠に多大である。今日もまた吉右衛門さんは、初代から受け継いだ「客席が感動のあまりに魂が揺さぶられる芝居」を追い求めてやまない。 (本年度の受賞者 | 伝統文化ポーラ賞 | 奨励と助成 | 財団法人ポーラ伝統文化振興財団)

今月も、初代吉右衛門の当たり役を精一杯演じている吉右衛門さんは、正に時代物立役の第一人者です。歌舞伎の継承と発展に多大な貢献をなさったということで、選ばれた訳ですが、今後も歌舞伎の為に尚いっそうのご活躍を願いたいです。ご受賞おめでとうございます。



「源平布引滝」の義賢と実盛を演じる海老蔵

「竹生島遊覧」は、「物語」で小万の腕を切ったいきさつを身ぶりで語るところと重なるので、めったに演じることがない場。今回は「あくまで筋をしっかり追っていこうと。物語と見比べてもらえれば」。(東京新聞:<歌舞伎>新橋演舞場『新秋9月大歌舞伎』 市川海老蔵 義太夫狂言の義賢、実盛:伝統芸能(TOKYO Web))

古典の難しい役をじっくり自分のものにしたいという、前向きの姿勢が観る側にも伝わってきます。いつも白旗を持った片腕が突然出てきて、訳が通らない感じでしたが、「竹生島遊覧」の場を観ると、成る程と筋が通ります。こんな気配りがうれしいです。





歌舞伎座11月顔見世の演目と配役

吉例顔見世大歌舞伎(歌舞伎美人 | 吉例顔見世大歌舞伎の演目と配役)



2008年9月6日土曜日

渡辺保の劇評 2008年9月歌舞伎座

今度の吉右衛門は、あの松江侯に噛んで含めるように話す、長い物語が初代そっくりのうまさ、せりふの面白さ、芝居運びであった。初代が私たちを唸らせたように。 (2008年9月歌舞伎座)

秀山祭3年目の今月の舞台、初代の当たり役、同時に今の吉右衛門の当たり役を三役演じています。



河内山が溜飲のさがる見事な演技で初代そっくりだそうです。初代を知らない観客でも小気味良いセリフにはスカっとします。



丸本物は、骨太でハラがないと出来ないのですが、吉右衛門は当代一といっても良いと思います。たっぷりとしっかりした芸で心の底から感動できる芝居をみせてくれます。秀山を襲名した播磨屋はいっそう大きく成長した気がします。



渡辺保の劇評 2008年9月新橋演舞場

「鏡獅子」の原曲でありながら、二番煎じのように見えるのは、あまりに「鏡獅子」がポピュラーになったためか。一度新しい振付で見たい。 (2008年9月新橋演舞場)

時蔵の尾上が良いとのこと。亀治郎の動と時蔵の静との対比が面白いと思います。後半の観劇が楽しみであります。



昼の部は4日に観ました。渡辺先生ご指摘のように、海老蔵には大変魅力的なところがあり、初役から回を重ねる毎に良くなっていくと思われます。しかし、基本的なセリフが不安定なのは困ります。彼は義太夫のお稽古をしているのか、もし、あまり勉強していないようならやるべきですね。声の出し方、セリフ廻しが違ってくると思います。



「枕獅子」について、少々私の感想を申します。ご存知のように「鏡獅子」の原曲ですが、本家より馴染みのある「鏡獅子」とどうしても比較して観てしまいます。歌詞がおおかた似ているばかりでなく、踊りの振りも同じような手がついています。小道具の違い「鏡獅子」が袱紗なら「枕獅子」は手拭い、持ち扇が団扇、二枚扇が振り鼓、など面白いと感じました。



以前に歌右衛門が踊ったのを、今回復活したようです。長唄は「枕獅子」の本編にかむろの踊るところは入れ事で、後シテは勝三郎「連獅子」と継ぎ接ぎです。



プログラムを買っていないので振付がどなたか分かりませんが、白紙に戻しての新しい振付を望みます。



「鏡獅子」は前と後両方出来ないと踊れませんが、真女形が踊るなら後シテがやさしい感じで、これも良いのではと思います。



結論は、九代目團十郎の高尚指向によってリメイクされた「鏡獅子」がいかに素晴らしいかを認識した次第です。



2008年9月5日金曜日

秀山祭幕間には~

公演中は歌舞伎座の二階ロビーにて初代にゆかりのある品々や、懐かしの写真等を展示いたしております。(歌舞伎美人 | 初日を迎えた「秀山祭九月大歌舞伎」)

毎年ゆかりの品々が展示されます。初代のお人柄、魅力を改めて感じます。幕間に是非ご覧下さい。



2008年9月2日火曜日

国立劇場12月「遠山桜天保日記」のチラシ

公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|12月歌舞伎公演「通し狂言 遠山桜天保日記(とおやまざくらてんぽうにっき)」



チラシがアップされました。菊五郎は善悪二役を演じるようです。年末にふさわしい楽しい舞台になると思います。



雀右衛門米寿を祝う会

安孫子専務様を始め、後援会の理事の皆様方から暖かい励ましの言葉をいただきまして、大変うれしゅうございました。また渡辺保様からは、私より私の気持ちを理解しておられるようなお話をいただきました。ありがたいことです。稀音家祐介さんが、若手の精鋭の方々に声をかけてくださり「三番叟」と「二人椀久」をお祝いにと演奏してくださいました。祐介さんとは、1997年のボルドーとパリでの「椀久」でご一緒でした。このたびも見事な演奏で、心の中で舞わせていただきました。(中村雀右衛門公式ホームページ)

今月のメッセージにお元気な姿とメッセージがアップされています。渡辺保先生はお隣のお席で楽しく歓談されたことでしょう。



近い内に舞台でお会いしたいですね。



玉三郎の今月のコメント 2008年9月

今月のコメントでは、8月のお休みの過ごし方をお話しさせて頂きます。(坂東玉三郎ページ)

能登島の硝子美術館、鎌倉の花火大会、北京オリンピックなど玉三郎さんの夏休みは実り多かったようです。ずっと舞台が続くとのこと、うれしい限りです。健康には特に気を付けられて居られると思いますが、毎月の舞台が無事務められますようお祈り致します。



2008年8月31日日曜日

第35回NHK古典芸能観賞会 10月27日

第35回NHK古典芸能観賞会



歌舞伎は「河庄」で藤十郎・時蔵・我當他。



チケット発売は9月4日午前10時から





うれしいニュース!

団十郎は急性前骨髄球性白血病を克服して舞台復帰していたが、昨年暮れから貧血の症状が見られるようになり、妹で舞踊家の市川紅梅からの造血幹細胞移植を受けるため7月に入院した。移植が成功した後も治療を続け、9月に退院の予定。しばらく療養し、舞踊などの単発の仕事をこなしながら、来年1月の国立劇場で座頭として本格復帰する。演目は歌舞伎十八番からになるという。(団十郎1月本格復帰、円楽11月小話3日間(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース)

気がかりだった團十郎さんですが、9月に退院予定とのこと安心しました。この記事によると来年1月の国立劇場で復帰されるようです。音羽屋からバトンタッチでお正月の国立劇場は成田屋に、演目は歌舞伎十八番とやら、復活になるのでしょうか?楽しみですね。



メトロ文楽 9月4日

恒例のメトロ文楽が地下鉄永田町駅で開催されます。



今回は吉田和生さんです。最近はかなり混んできていますので、じっくり観たい方はお早めにお出かけ下さい。東京メトロ|ニュースリリース





上村以和於の今月の一押し~亀蔵と小吉

恒例の一押しは、亀蔵の駱駝である。いままで見た駱駝で一番うまかったと思う。



第二部の『つばくろは帰る』に、作者の川口松太郎が自分の少年時代の思いを反映させたような孤児の役をやっている小吉が、なかなかいい。



(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)

亀蔵さんは市蔵さんの弟で、この兄弟の父親が先代片市さん。このところの兄弟の活躍をうれしく見守って居られるでしょう。亀蔵さんは駱駝のようなお役もどこかスカっと抜けている感じですね。



小吉君に泣かされましたね。三津五郎さんは小吉君にこの役をやらせたくて、『つばくろは帰る』を選んだのではないかしら・・・



2008年8月26日火曜日

国立劇場公演記録鑑賞会のお知らせ

公演記録鑑賞会



開演時間=午後2時場所=伝統芸能情報館3階 レクチャー室



入場無料(先着120名まで 午後1時より伝統芸能情報館3階レクチャー室前にて整理券配布)(公演記録鑑賞会のご案内|日本芸術文化振興会)



過去の記録映像ですが、当時の舞台が甦ります。11月12月に松緑の「め組の喧嘩」があります。今から手帳に書き込んでおきましょう。いつも忘れて後悔致しますので。



2008年8月24日日曜日

犬丸治の劇評 「稚魚の会・歌舞伎会」

さて、今年の合同公演。筋書きの最後の出演者、休演者の顔写真を観るたびに、現代歌舞伎に占める修習生出身者の存在の大きさに改めて思いを致す。一期~九期などもはやワキの手練れでもはや「稚魚」とは言い難いばかりか、本公演に欠かせない存在となっており、今回の公演も自ずと十期以下が中心となる。(2008年8月「稚魚の会・歌舞伎会」評  犬丸治)

今日の歌舞伎界に欠くことのできない存在であり、熱心で、真面目で、努力家であります。そしてみんなが歌舞伎を愛しています。彼等を育てた先輩方も舞台の成果をみて喜んで居られることでしょう。



犬丸治の劇評 亀治郎の会

「京鹿子娘道成寺」。 これほどネットリとした触感の道成寺は初めてである。 女の暗い情念で一本芯が通っており、これはこれで亀治郎の主張だろう。 いつもの「聞いたか坊主」は無く、満開の桜の書き割りに竹本連中。「ひらり帽子のふわふわと」でドロドロになり、スッポンから赤地に枝垂れ桜の着付でせり上がる。早くも蛇体のハラを見せるわけで、道行の振りも物語のアクセントが強い。中略



 「ただ頼め」「鈴太鼓」のあと肌を脱ぐと再び赤地に枝垂れ桜に着付、鐘に入った後所化の調伏の祈りがあり、この着付のまま鐘に乗り、蛇体の心で鱗模様の帯を垂れ下げる。 単にコスチュームプレイに済ませず、娘姿に封じ込められた怨念を視覚化しようとした、亀治郎らしい「娘道成寺」であった(2008年8月「亀治郎の会」評  犬丸治)

「俊寛」もいろいろな型がある中、前進座型と澤潟屋型とのミックスとか、亀治郎の思うところが箇所箇所で光る感じです。



「京鹿子娘道成寺」の道行をスッポンから登場するとか、鞠唄も引き抜きしないとか、段切れの演出など、亀治郎の主張が貫かれた娘道成寺のようです。これは観てみたいですね。衣裳を換えるだけでも、意味が違ってきて面白いと思います。



100年インタビュー團十郎 再放送のお知らせ

100年インタビュー(NHK 番組表)



NHK総合26日深夜~録画予約の際は時間を間違えないよう気を付けて下さい。



タモリの赤塚弔辞は勧進帳?

弁慶も シェーと驚く すごいワザ(タモリに聞いた 「赤塚弔辞」白紙のワケ: 横澤彪のチャンネルGメン69 :J-CAST テレビウォッチ)

先日亡くなられた赤塚さんの葬儀で、タモリが弔辞を読んだとのニュースは覚えていますが、こんなギャグがあったとは!面白いのでちょっと紹介します。





花形歌舞伎 9月新橋演舞場

歌舞伎美人 | 花形歌舞伎



出演者のみアップされました。松緑・菊之助・海老蔵に愛之助・獅童が加わり華やかになります。演目が早く知りたいですね。



秀山祭3回目の抱負

沖で船頭たちの逆櫓のけいこは通常、子役の「遠見」を使う。しかし、子役問題などがあり、「大変ですが、大人でやることにしました」。 「昭和三十一年、白鸚の樋口の際、僕と兄松本幸四郎、先代市川高麗蔵の兄さん三人が船頭で出て以来のこと、実に約五十年ぶり」の“復活”。(東京新聞:<歌舞伎>客席を沸かせる 初代の当たり役 中村吉右衛門:伝統芸能(TOKYO Web))

3年目を迎える秀山祭ですが、定着したように思います。今回は丸本物2題と黙阿弥のお芝居です。



子役の「遠見」にせず、大人でやることにしたとか、楽しみですね。



歌舞伎座いよいよ建て替えのようです。



2008年8月19日火曜日

おシャシャのシャン 再放送21日18時~

NHK 番組表



尾上松也が出演した「おシャシャのシャン」が再放送されます。



渡辺保の劇評2008年8月歌舞伎座

菊十郎の茶店の婆、権一の三島の宿の主人が秀逸。小吉の安之助が抜群のうまさである。2008年8月歌舞伎座



3部の愛蛇姫について歌舞伎の心境地を感じるといったことが書かれています。

私は2部のみの観劇なので、コメントは2部限定になります。菊十郎や権一が出てくると途端に世話の世界になりうれしくなります。こういう味のある役者は貴重です。今の若手がこの歳になって、果たして匂いが出せるでしょうか?



三津五郎の親方と弟子たちの江戸の色と、祇園町で生きている女たちの色がはっきりと分かって面白かったです。小吉君の安之助には泣かされました。



酒呑童子は勘三郎は前半の童子は可愛く踊りも良かったです。愛嬌笑いをするとオヤジさんそっくり!そういえばお盆だ~なんて思ってしまいました。後半は長唄の三味線と鳴物が小気味よく、盛り上がりを助けた感じてした。趣向を凝らした演出、目が楽しいという程度ですね。



猿之助新作「新・水滸伝」演出

二十一世紀歌舞伎組公演「新・水滸伝」(18~31日)の舞台げいこが17日、東京・銀座のル・テアトル銀座で行われた。市川右近(44)ら市川猿之助(68)の弟子による歌舞伎組の10年ぶり新作で、自由に生きるアウトローたちが集う中国・梁山泊(りょうざんぱく)を舞台にした作品。(asahi.com(朝日新聞社):市川猿之助03年脳梗塞後初の新作演出 - 日刊スポーツ芸能ニュース - 映画・音楽・芸能)

猿之助自身は出演出来なくても、彼の思いは充分に反映できると思います。中国が舞台のスケールの大きいストーリーのようです。



2008年8月16日土曜日

ミニギャラリー「髪とかんざし館」十周年

東京都練馬区のミニギャラリー「髪とかんざし館」が十周年を迎えた。劇団前進座の床山・谷川秀雄さん(60)が、これまでに収集した櫛(くし)、簪(かんざし)類や歌舞伎女形の髪型を再現して展示。年二回、内容を変え、「鏡山旧(こきょうの)錦絵・花見の場」で第二十期の展示を終えた。九月から新たな一歩を踏み出す。 (東京新聞:<歌舞伎>『髪とかんざし館』10周年 床山・谷川秀雄さん、展示に腐心:伝統芸能(TOKYO Web))

谷川さんと同様、私も小さい時、鬘のミニチュアが大好きでした。確か歌舞伎座の売店にもあって、見るのが楽しみでした。割と近くにこんなギャラリーがあるんだと喜んだのですが、只今は休館中。次期は9月20日からだそうです。



歌舞伎座10月~3月主な出演者

都民劇場



都民劇場の案内に下半期の出演者がアップされました。主な役者さんの出演予定が把握できるので有難いです。



お正月に何年ぶりかで菊五郎さんの名があります。團十郎さんのお名前は残念ですがありませんね。若手の名は?今の段階では未定なのでしょうか。気になりますね。



山城少掾再び CD復刻

内山美樹子早大教授(演劇学)は言う。「山城少掾は、演目の初演者の芸風を意味する『風(ふう)』、つまり古典的規矩(きく)を体現した。芸は品格に富み、卓越した心理描写の底にヒューマニズムもあった」 (asahi.com(朝日新聞社):文楽の伝説、山城少掾再び CD復刻次々 -古典芸能 - 映画・音楽・芸能)

今もなお多くのファンがいる山城少掾のCDが復刻されるそうです。現住大夫さん曰く、文楽は人形遣いと浄瑠璃・三味線で成り立っているが、一番大変なのは大夫でんね。そりゃーエライもんでっせ。ー言い回しは間違っているかも?ーこう言い切って居られました。確かに大夫が拙いと、物語の盛り上がりに欠け、人物の心理描写も乏しくなると思います。



山城少掾は聞いてみると胸に響く感動があります。最近文楽に興味を持たれた方にもお薦めです。



2008年8月10日日曜日

芸術祭十月大歌舞伎 演目と配役

歌舞伎美人



音羽屋の極付の狂言「魚屋宗五郎」に女房おはまの役を玉三郎が演じます。これは新鮮です。生世話物の白塗りでない役も手がけて、芸域を広げることでしょう。八重垣姫は三姫の中でもたっぷり見せ場がありますから、円熟の芸が堪能できると思います。菊之助の勝頼もあの十二夜を想い出す衣裳で、いかにも美男の武将らしく期待です。「直侍」今回も田之助の丈賀ですね。華やかな踊りが三題というのも楽しみです。



平成中村座十月大歌舞伎 詳細決定

平成中村座十月大歌舞伎通し狂言仮名手本忠臣蔵(歌舞伎美人 | 平成中村座十月大歌舞伎の演目と配役)



A・B・C・Dとに分かれていて、出演者も何段目かもいろいろです。全てみるには料金が・・・



しかし、東京で芝居小屋らしい劇場で観劇できるのはうれしいですね。



松竹大歌舞伎 詳細決定

歌舞伎美人 | 松竹大歌舞伎の演目と配役



前にご紹介した巡業の詳しい日程と配役が決まりました。お近くのホールなどに公演予定があるかチェックして下さい。



三津五郎の今月の役どころ 2008年8月

「つばくろは帰る」 大工 文五郎川口松太郎先生の作品で、昭和46年明治座で故尾上松緑のおじさんと淡島千景さんで演じられ、子役の岡村清太郎(現在の清元延寿太夫)が大評判をとりました。その舞台を覚えていて、改めて本を読みなおしてみました。すると、まず分かりやすく楽しい芝居であること、また福助さんと私、子役の小吉、勘太郎、七之助、巳之助など、それぞれの配役がぴったりはまること、そして、何より人間の温かさがお伝えできる芝居であることなど、納涼歌舞伎にはぴったりと思い、この作品を選びました。大工の親方と弟子たちの信頼感あふれるやりとりや、歌舞伎にしては珍しい京都の芸妓舞妓の風情、親子の情愛など、よき日本人の心をお伝えし、皆様の気持ちが温かくなるような作品にしたいと思っております。(今月のスケジュール)

今月の4役についてのコメントでず。話題の3部は別としまして、私はこの「つばくろは帰る」が楽しみです。山本周五郎の作品「泥棒と若殿」がとっても良かったので、これも大いに期待です。以前はこういう書き物の芝居をよく見ましたが、最近は新しい物というと、もっとインパクトの強いものが喜ばれていて、さらっとしたのが置いてけ掘!になっているように思います。江戸の市井に生きる人々の心温まる話し、取り上げてくださる大和屋さんに感謝です。



2008年7月29日火曜日

舞台はなまもの!

当月も何度もご見物になる11海老蔵丈ファンをお見受けしますが、おそらく初日近辺の「河連館」とただいまでは、「ずいぶん変わってきた…」とお思いいただけたのではないでしょうか。ほんとうに舞台は「生物(なまもの)」であります。(今月のお役)

葵大夫さんのお話です。竹本の語りと役者の演技は相乗効果というか、互いに良い影響をしつつ、良い舞台に繋がるのですね。



最後まで宙乗りが無事に終わりますように、願わずにはいられません。



2008年7月26日土曜日

国立劇場12月「遠山桜天保日記」

国立劇場12月の公演が決まりました。毎年お正月に行われていた菊五郎劇団の公演が今回は極月になりました。以前、平成15年12月「二蓋笠柳生実記」、平成16年11月に「噂音菊柳澤騒動」とありましたから、その年の都合で決まるのでしょう。



ご存知遠山の金さんのお話ですね。年末にふさわしい、楽しそうな舞台だと思います。



公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|12月歌舞伎公演「通し狂言 遠山桜天保日記(とおやまざくらてんぽうにっき)」



2008年7月23日水曜日

国立劇場12月文楽鑑賞教室 演目決定

平成20年12月 文楽鑑賞教室 演目決定いたしました!|日本芸術文化振興会



歌舞伎でもよく上演される「寺子屋」を寺入りからやります。歌舞伎は最近、源蔵戻りからの場合が多いので不満でした。やはり寺入りからやりませんと後の悲劇が活きてきません。親子の情、主従の忠義、この辺の心情を語る大夫さんに注目です。



7月25日NHK 3ch 11時~劇場への招待「青砥稿花紅彩画」

劇場への招待 -歌舞伎“青砥稿花紅彩画~白浪五人男(NHK 番組表)



この5月團菊祭でやったばかりの極付き「白浪五人男」がNHKで放映されます。録画の予約を忘れずになさって下さい。



2008年7月18日金曜日

四の切競演 目的と手段 犬丸治

歌昇は別に目新しいことは何もしていない。初役を勤める心得として、中村富十郎指導のもと、音羽屋型と狐言葉を愚直に演じているに過ぎない。宙乗りも、目も覚める欄間抜けも、化かされのスピーディな立回りもない代り、明らかに親狐と仔狐の情愛というドラマが鮮明に浮かび上がる。 先人たちは、ドラマを具象化するために心血を注いで「型」を案出した。逆に言えば、「型」を忠実になぞれば、性根がついて来る。ドラマが「目的」なら、「型」は手段である。(2008年随想・漫筆・余滴)

国立の歌昇、歌舞伎座の海老蔵、二人の四の切を見て、両者の違いを述べています。



単に音羽屋型、おもだか屋型の相違点ではなく演者の役作り、掘り下げ方の域によるものであると指摘されています。



歌昇は実力ある中堅、海老蔵は若手、現段階で平等に評価すると後者は未熟かも知れませんが、今後回を重ねる毎に海老蔵なりの四の切が確立されることと思います。



仁左衛門親子三代特別公演

SANKEI HALL BREEZE :サンケイホールブリーゼ



































日時
平成20年11月29日(土)
午後6時半開演(午後6時開場)
会場
サンケイホールブリーゼ
演目






歌舞伎舞踊 『雨の五郎』長唄囃子連中曽我五郎時致/片岡千之助
歌舞伎舞踊 『時雨西行』長唄囃子連中西行/片岡仁左衛門
遊女/片岡孝太郎
片岡仁左衛門独演による 『聴く 勧進帳』長唄囃子連中  片岡仁左衛門

平成20年9月6日(土)午前10時より一般発売開始





関西方面の方は必見のイベントですね。仁左衛門ファンなら遠征もいとわずでしょうか。



9月6日(土)発売開始ですので、お忘れなく!



坂東玉三郎今月のコメント 2008年7月

今回の『高野聖』の上演の為に初めて高野山へ行って参りました。高野山は空海上人で有名でございますが、本当に素晴らしいお山でございました。『高野聖』という演目はお坊さんが、修業している間に一瞬にして見る夢と言いましょうか、煩悩から離れていくためのプロセスが泉鏡花先生の閃きとなって短編小説となったわけです。お山に行きますとそのような気分が沸々と出てまいりました。舞台上には蛇や蛙、ムササビやコウモリや猿などが出てきますが、最後には非常に浄化された気分になり、泉先生独特の世界観があるということを強く理解しました。私は俳優としてどのように演じられるか、またお客様はどのように受け取って頂けるかなど、まだ解りませんが度々上演できるような出し物になればと願っております。(坂東玉三郎ページ)

この小説を歌舞伎座の舞台でどう演出するか?そのヒントはやはり現地を訪れてイメージが湧いてきたのだと思います。舞台に登場する動物たちの多いこと、深山幽谷を表す大道具、独特な空間が充分感じられ、面白い作品に仕上がったと思います。度々上演できるような出し物になればと、言われておられるのはうれしい限りですね。



7月18日 23:30~TBS  玉三郎・海老蔵出演

ニュース23



平成20年7月18日 23:30~TBS(坂東玉三郎ページ)



「高野聖」の上演を前に高野山を訪れた時の様子が紹介されるようです。



2008年7月16日水曜日

9月文楽公演『奥州安達原』成功祈願

7月11日(金)、9月文楽公演『奥州安達原』「一つ家の段」ゆかりの地である福島県二本松市の観世寺を、出演者の豊竹咲大夫・鶴澤清治(人間国宝)・桐竹勘十郎らが訪れ、成功祈願を行いました。(9月文楽公演『奥州安達原』の成功祈願 |日本芸術文化振興会)

文楽の場合、出演者とお人形が揃ってお参りします。その場所を訪れるとイメージが広がり演技する上にプラスになるのでしょう。



葵大夫の今月のお役 四の切

音は無くなっていても「イキ」は続いているわけでして、なにかまだ音も残っているような感じがいたします。物理的ではなく心理的な聞こえない音が聞こえる…。こんなこともお話しして考えていただいております。(今月のお役)

海老蔵3回目の狐忠信ですが、今回も「河連館 奥」は葵大夫さんの語りです。竹本の語り、糸に役者の演技と三位一体で作り上げていくのがよく分かります。



「坂東三津五郎 歌舞伎の愉しみ」 刊行記念サイン会

2008年7月25日(金) 発行



「坂東三津五郎 歌舞伎の愉しみ」 岩波書店 著者 坂東三津五郎  税込1,995円



2008年7月28日(月) 18:00~19:00



サイン会「坂東三津五郎 歌舞伎の愉しみ」刊行記念サイン会



会場:紀伊國屋書店新宿本店9階特設会場



参加方法:紀伊國屋書店新宿本店1階文学カウンターにて「坂東三津五郎 歌舞伎の愉しみ」をお買い上げの先着100名様。(7月11日より予約受付)整理券を配布いたします。(お電話でのお申込もお受けいたします。イベント開催までに代金をお支払いいただき、整理券をお受取下さい)



お問い合わせ:紀伊國屋書店新宿本店03-3354-0131(今月のスケジュール)





三津五郎 さんのHPにご案内がありました。先着100名様、早めに申し込まれたほうが良さそうですね。



2008年7月15日火曜日

小玉祥子の劇評 2008年7月歌舞伎座

次が「高野聖」(石川、玉三郎補綴(ほてつ)・演出)。旅の僧(海老蔵)と山中で出会った謎の女(玉三郎)との物語。まわり舞台を効果的に使って情景を変化させ、人里離れた地であることを示す。女にまとわりつく生き物をあえて作りものらしく動かし、シルエットを用い、幻想性を表現することにも成功した。玉三郎が聖性と俗性を併せ持つ女性の悲しみを描き出した。海老蔵は役にふさわしい高潔な雰囲気をよく出した。これでもう少し情感があれば。歌六のおやじに厚みが感じられる。尾上右近の次郎。31日まで。【小玉祥子】(歌舞伎:七月大歌舞伎(歌舞伎座) 女性の悲しみを描き出した玉三郎 - 毎日jp(毎日新聞))

鏡花の独特な世界が感じられる演出だと思います。玉三郎と海老蔵は実年齢がかなり違うのに違和感を感じません。玉三郎は美しく、若く、海老蔵は大先輩の相手役をどうどうと演じています。



大阪松竹座の舞台 2008年7月

義太夫狂言を知りつくした役者さんたち全員が一歩も二歩も踏み込んで演じ、それが相乗効果となってあらわれたような「熊谷陣屋」でした。(熊谷陣屋 上方歌舞伎の力 2008.7.13 W221)

大阪松竹座の歌舞伎公演はどうかしらと気になっていましたら、ゆきさんがウォッチングをアップしていらして、読ませて頂きました。とても素晴らしい劇評でしたので、ご許可を頂きご紹介することに致しました。



これを読んだら松竹座に行きたくなってしまうかも知れません。



上村以和於の今月の一押し 2008年7月

今月の一押し 歌六・歌昇兄弟今月は萬屋兄弟に止めを刺す。『高野聖』の歌六と、国立鑑賞教室『四の切』の歌昇である。それに、『高野聖』の次郎役の尾上右近と、義経の種太郎をつけ加えれば充分だ。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)

今月の一押しに、『高野聖』の歌六が選ばれています。あの長セリフで観客を引きつけ、正に幕切れの締めくくり、上手い!と唸ってしまいます。右近の唄の上手なことも納得。清元を聞いてみたいです。



国立鑑賞教室『四の切』の歌昇の忠信がもう一つです。こちらは私はまだ見ておりませんのでコメントできません。しかし、おそらく上村以和於さんがおっしゃるように素晴らしい出来だと思われます。



犬丸治 の「テアトロ」2008年3月号

團十郎の春



初春東京の歌舞伎は四座競演の盛況だが、やはり歌舞伎座夜の「助六」を観ると、「團十郎の春」の思いを強くする。療養復帰後初めての助六。「移り変わらで常磐木の」と客席に一礼する時、単なる愛嬌以上の思いがそこから伝わった。思えばこの五年、「助六」は嗣子海老蔵が席巻してきた。渋谷センター街の若者が、大股で闊歩するかのような新鮮な驚き。しかし、團十郎のオーソドックスな舞台に触れると、江戸のおおらかな稚気に改めて思いを致させてくれる。(2008年1月劇評「團十郎の春」犬丸治)

犬丸治さんの今年のお正月四座の劇評がアップされていましたので、ご紹介します。今年のお正月を振り返り懐かしく思いだしますが、たった半年前が随分昔のことのように思います。それは毎月次々と上演される舞台があまりにも多すぎるせいかも知れません。



團十郎の春というタイトルで書かれているのが、嬉しいやら、寂しいやら・・・



本当に、江戸のおおらかな稚気を感じさせてくれる唯一の役者さんですね。お元気になられたら是非又見せて頂きたいです。



2008年7月13日日曜日

東京新聞劇評 2008年7月国立劇場

静の打つ鼓の音で、きざはしから狐忠信が現れる演出に、学生の観客が呆気(あっけ)にとられるのも鑑賞教室ならでは。歌昇は狐詞の技巧に長所を発揮、その中に親への思いを込めて、子狐の悲しみがにじみ出る。愁いの情の濃い、見事な造型である。長い物語の一部分ではあるが、豪華な舞台面でもあり、鑑賞教室にふさわしい一幕。24日まで。(近藤瑞男=共立女子大学教授・演劇評論家)(東京新聞:<評>7月国立劇場 歌舞伎鑑賞教室 歌昇、源九郎狐の切なさ:伝統芸能(TOKYO Web))

近藤瑞男さんの劇評です。きざはしから狐忠信が現れる演出、学生さんはエッと驚くでしょうね。



渡辺保の劇評 2008年7月国立劇場

時あたかも歌舞伎座の海老蔵との「四の切」競演、あっちに花があればこっちには実がある。向うが猿之助型ならば、此方は富十郎が御師匠番の純音羽屋型。歌舞伎は型の芸術だから、その型の違い、その違いの面白さを見比べるにはもって来いの一幕である。 (2008年7月国立劇場)

「四の切」競演!歌昇は音羽屋型、実力は充分あるしセリフも上手い、海老蔵とは違った良さがあると思います。見比べるのも一興でしょう。



渡辺保の劇評 2008年7月歌舞伎座

いつもの清元と違って今度は全て竹本仕立て。初代猿翁歌右衛門以来の文楽式。幕が開くと一面桜の書割。「恋と忠義」のオキが終るとその書割を上手下手に引いてとる。正面に桜の大樹、上手が傾斜になった丘、その丘の上に赤地に破れ菱形の着付、打ち掛けのいつもの静御前が立ち、下手に滝車のある川の流れを見せる。  この丘の上にあらわれた玉三郎の静御前、さすがに大歌舞伎の立女形。今日一日の見ものである。(2008年7月歌舞伎座)

いつも見慣れた「吉野山」と幕開きから違います。この文楽式もなかなか良かったのですが、清元の「女雛男雛」のところ、この美男美女で見たかったですね。



渡辺先生は「夜叉が池」が一番とおっしゃっておられますが、私は「高野聖」のほうが新鮮で面白かったです。お坊さん姿の海老蔵は実に清々しく、いかにも修行の聖という感じが出ていました。玉三郎は謎を秘めた魅力的な女で芝居の運びをきっちりとリードしていて流石です。右近は全くしゃべらないのですが、唄を歌います。木曽のなかのりさん~良い声で上手でびっくりします。その他、市蔵の薬売り、歌六の最後の長セリフが効いています。



2008年7月10日木曜日

第六回 亀治郎の会

第六回 亀治郎の会



8月23日 24日



国立劇場大劇場



「平家女護島 俊寛」



俊寛僧都ー亀治郎・丹左衛門ー門之助・海女千鳥ー尾上右近・瀬尾ー段四郎



「京鹿子娘道成寺」道行から鐘入りまで



白拍子花子-----亀治郎



チケット発売ー 7月14日(月)午前10時より ※国立劇場は窓口のみの販売となります。お電話でのご予約はできません。亀治郎の会 03-3724-5083/075-465-3873 (10時~17時)





公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|第6回亀治郎の会



團十郎さんからのメッセージ

幸い白血病の再発ではございませんので、年内の舞台復帰を目指しておりますが、しばらくは無理せずゆっくり治療に専念させていただきたいと思っております。(成田屋 成田屋通信)

貧血がひどいので、その為の治療をなさることになったそうです。白血病の再発ではないとはっきり言われていますので、少し安心致しました。



無理は禁物。ゆっくり静養なさって下さいませ。



亡くなった辰之助さんが夏雄さんのことを「のんびり閣下」と言っていましたね。のんびりしているがカッカッすると~のんびりなさって、けしてカッカッしませぬように。



梅玉のひとりごと 2008年7月

「神田祭」は粋な江戸の鳶頭を、若い者や獅子舞との絡みも華やかに、楽しく踊らせていただきます。こういう江戸の粋な踊りをするとき、思い出すのは藤間藤子先生。内から出てくる雰囲気、姿形、すべてが粋でいなせで、かっこ良く、それはそれは素敵でした。教えを受けた藤子先生のかっこ良さに少しでも近づくよう、一ト月踊ってまいります。(baigyoku.com ひとりごと)

梅玉さんは先月の博多座に引き続き、今月も地方巡業のようです。



藤間藤子先生のお話が書かれていて、私も懐かしく思いだしました。藤子さんの踊りは歯切れが良く、すっきりとした姿でした。



博多のお話の中に、桜丸を梅幸さんに教わったといわれていますが、義経といい桜丸といい、梅幸さんのお役は梅玉さんに継承されていますね。



「韃靼」の菊五郎さんのパワーに脱帽!と言われていますが、お琴を奏でる方のお話ですと「菊五郎さん、だんだん早くなるから大変なの~」回を重ねる毎にスピードアップしているのでしょう。





2008年7月7日月曜日

秀山祭九月大歌舞伎

歌舞伎美人 | 秀山祭九月大歌舞伎の演目と配役



恒例になりました秀山祭の演目と配役が決まりました。



吉右衛門は昼の部に逆櫓の樋口、夜の部は盛綱陣屋と河内山でず。



播磨屋の重厚な演技が見られる良い出し物です。



富十郎の鳥羽絵も見物ですね。



第三回すずめ二人会

第一回は芝浜、第二回は豊志賀の死、今回は牡丹灯籠といずれも三遊亭円朝の作品です。円朝ゆかりの全生庵での公演は去年からです。怪談噺というのは実に面白いです。正雀さんは鹿芝居がお得意、その女形の演技指導に芝雀さんが教えに行かれたのがご縁の始まりとか。お二人とも真面目で芸風がにているので、イキが合うのではとは、ぴかちゅうさんのご意見です。詳しく記事を書いて居られるのでご紹介させて頂きます。ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記



2008年7月4日金曜日

三越歌舞伎 九月公演

三越歌舞伎



     ぢいさんばあさん



     手習子



     俄獅子



            中村橋之助 片岡孝太郎他



9月2日~19日



全席9000円



9月は都内の4箇所で歌舞伎公演があります。歌舞伎座、演舞場、赤坂、三越と全部観るのは大変です。三越は安い席がないので敷居が高いです。



新秋九月大歌舞伎 新橋演舞場

新秋九月大歌舞伎



昼の部



源平布引滝    



         義賢最期・竹生島遊覧・実盛物語



         木曽義賢   斎藤実盛ー海老蔵



枕獅子



          傾城弥生後に獅子の精ー時蔵



夜の部



加賀見山旧錦絵



           序幕~四幕目奥庭仕返しの場まで



           中老尾上ー時蔵



           召使いお初ー亀治郎



            局岩藤ー海老蔵



色彩間刈豆



             かさねー亀治郎



             与右衛門ー海老蔵





ほうおうが届き、チラシが入っていました。HPにまだ掲載されてないので、お知らせいたします。



海老蔵は実盛物語を何回か演じていて好評でしたが、義賢 は初役だと思います。とても楽しみですね。



枕獅子は鏡獅子の元曲で傾城です。鏡獅子は九代目團十郎が高尚にしたて、大奥の小姓に変えたわけです。枕獅子と鏡獅子の歌詞を比べるのも面白いと思います。



加賀見山、亀治郎のお初は適役、海老蔵の岩藤は興味あり、時蔵の尾上が要になってこれも楽しみです。



かさねはこのコンビでは数回演じています。亀治郎は前半は可愛く、後半はぐっと凄みのある感じです。黒紋付きの着流しがとても似合う海老蔵の与右衛門と申し分ありません。





http://pub.idisk-just.com/fview/_i2_KaDN205vKd5JbnRmKQW6LW3ZchfErDa_yVQffS19D0m-lP1IUILRlu4bJMmp1bHjWK-nEUJSJN_dBDsbHA.txt  枕獅子の歌詞



http://pub.idisk-just.com/fview/_i2_KaDN205vKd5JbnRmKQW6LW3ZchfErDa_yVQffS19D0m-lP1IUILRlu4bJMmpgzCnWKikLc3PqcV1uwzMkg.txt 鏡獅子の歌詞



悲しいニュース!

歌舞伎俳優の市川団十郎さん(61)が急性前骨髄球性白血病の治療のため、妹の市川紅梅さんから骨髄移植する手術を受けることが3日明らかになった。今月上旬から短くても約2カ月間の入院が必要という。 (asahi.com(朝日新聞社):団十郎さん、骨髄移植手術のため入院へ - 文化)

お元気で復帰され、多方面にご活躍なさっておられたのでまさか・・・不死身の團十郎さん、不動明王のご加護にて、又お元気なお顔でにっこり笑いながらお話下さることと思います。暫く、しばらくと登場される日を心待ちに致しております。



2008年7月2日水曜日

『夕霧七年忌』の復元

研究者と実技者との共同作業で、初代坂田藤十郎の幻の舞台『夕霧七年忌』の復元を試みます。(俳優ニュース)

上方和事と坂田藤十郎の元禄期の研究のシンポジューム。上方和事の実技者として当代坂田藤十郎が精力的に取り組んでいます。



何だか悲しそうなお芝居ですね。



NHK芸能花舞台 「宮島のだんまり」他

7月3日 2時~



●歌舞伎「宮島のだんまり」                                                        中村 福助  中村 歌昇  中村錦之助 市川 團蔵 中村 歌六 他                                                                                                                                              ●歌舞伎「“青砥稿花紅彩画”から“稲瀬川谷間の場”」                                           尾上菊五郎  市川團十郎 市川左團次 中村 時蔵 坂東三津五郎                                                                                                                                              ●歌舞伎「“児雷也豪傑譚話”から“藤橋のだんまり”」                                            尾上 梅幸  市村羽左衛門  尾上菊五郎                                                                                                                【解説】織田 紘二  【司会】中川  緑(NHK 番組表)



「だんまり」三題



宮島のだんまりと五人男の稲瀬川谷間のだんまりは、最近で記憶も鮮明に残っていますが、児雷也の藤橋のだんまりは30年近く前の国立ので貴重映像ですね。



織田さんが「だんまり」の魅力を解説して下さるでしょう。 



2008年7月1日火曜日

第七回演劇フォーラム 特別企画「新派の120年」をふり返る

第七回演劇フォーラム開催決定!! 



特別企画「新派の120年」をふり返る



2008年8月18日(月)午後3時30分~(午後5時終了予定) 



会場:三越劇場(日本橋三越本店本館6階)



【出演予定】 水谷 八重子さん  片岡 愛之助さん / 水落 潔先生(演劇評論家)



【内容】☆「新派の百二十年」を貴重な資料やお話でふり返る

                      ☆八月花形新派公演「紙屋治兵衛」にまつわるお話  

チケット料金:2500円(全席指定)   



主催:㈳日本演劇協会  協力:松竹株式会社 劇団新派  



都合により出演者や内容が急遽変更されることもあります。あらかじめ御了承ください。   お知らせ・・・オンラインでのチケット販売開始日時を6月24日㈫午前10時より予定しておりましたが、都合により7月4日㈮午前10時からとさせていただきます。御了承ください。(社団法人日本演劇協会)



6月の演舞場は「新派120年」という記念公演で、盛況のうちに無事千秋楽を迎えました。



日本演劇協会主催で特別企画「新派の120年」をふり返る 、というイベントが開催されるようです。チケット申し込みが7月4日に変更になったそうです。興味のある方はお申し込み下さい。



2008年6月29日日曜日

河村常雄の劇評 歌舞伎座2008年6月

共演する機会の少なかった2人が一昨年の「先代萩・床下」あたりから舞台でしばしば火花を散らすようになった。「(独断流・六月歌舞伎座評 : 河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

それぞれ芸風の違う兄弟が同じ舞台に立ち、火花を散らす。「新薄雪」は正にお互いに高まって、良い結果になったと思います。



小玉祥子の劇評 歌舞伎座2008年6月

伊賀守(吉右衛門)の花道の出が鬼気迫り、幸四郎の兵衛とのやりとりに抑制された情感が漂う。兵衛の妻、梅の方の悲しみを芝翫が繊細に描き、3人笑いには、それぞれの思いが出た。富十郎の大膳、段四郎の団九郎に存在感があり、魁春の松ケ枝、福助の籬(まがき)、染五郎の妻平、芝雀の薄雪姫、錦之助の左衛門とそろう。(歌舞伎:六月大歌舞伎(歌舞伎座) 鬼気迫る吉右衛門の花道の出 - 毎日jp(毎日新聞))

三人笑い、皆さん絶賛です。特に芝翫の梅の方が出てくると「これぞ歌舞伎」と舞台が引き締まります。古風な女形としても貴重な存在です。



歌舞伎座6月劇評

歌舞伎のすべての役柄がそろい、練り上げられた技巧がちりばめられて“残された文化財”ともいわれる作品が役者たちによって新しい息吹を与えられた。(FujiSankei Business i. エンターテインメント/【かぶく心】豊潤な香りの「新薄雪物語」 役者そろってこその文化財)

「新薄雪物語」は役者が揃わないと上演できないと言われます。今月の配役は豪華というか技量のある役者がそろったので、良い舞台になったのだと思います。





2008年6月28日土曜日

上村以和於の今月の一押し 2008年6月

それに言うまでもないことだが、段四郎は手いっぱい演じてはいても、過剰のドタバタには陥らない節度がある。いまさらながら、そのことが如何に大切かということも、段四郎は教えてくれる。繰り返して言う。段四郎によって、私は『身替座禅』という狂言がはじめてわかった。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイ ト)

歌舞伎座夜の部を楽に観ました。上村さんが一押しになさった段四郎さんの玉の井は、殊更、赤いほっぺにしたり、眉を変に書いたりせず、普通の顔でいて面白い山の神でした。仁左衛門さんの右京も可愛く、嫌みのない色気で花道の出など見事でした。この狂言はコンビでいろいろに変りますね。〝過剰のドタバタ〟にならず、微笑ましい笑いを与えてくれると、良いと思います。



2008年6月27日金曜日

市蔵、頓兵衛を好演~インタビュー

この極悪非道の渡し守・頓兵衛を、市蔵が初役ながら好演している。癖付の鬘の見るからに怪しい老けの敵役を、時代物にふさわしい大きな演技で見せ、「怪演」である。(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

このところ、ぐんと実力発揮、線の太い時代物の敵役は市蔵さんが一番と言っても過言ではないでしょう。ちょうど年頃も良し、巾広くどんなお役もこなし、芝居を盛り上げてくれます。今後の活躍を期待したいです。



御園座10月 演目と配役

http://www.misonoza.co.jp/enngeki_folder/nenkan/nenkan_2008_10.html



錦之助さんの襲名披露公演です。



我當さんの時平の七笑、富十郎さんの夜叉王、最近見ていない演目で興味深いですね。



2008年6月25日水曜日

「狐のかんざし」花柳章太郎著

新派百二十年記念(書籍)



新派の名女形、花柳章太郎さんは美的感覚が素晴らしく、そのセンスが舞台の衣裳に特に表現されています。歌舞伎衣裳とは違って、自分も着られるような着物で、色彩も意匠もステキです。又小物の収集もなさっていて、それも章太郎セレクトなので良い物ばかりです。私はある日の新聞に紹介されていた流し雛の帯止めが素敵だったのを記憶しています。



そして、文才もあり、多くの随筆を書かれています。この度の本はそうした魅力満載の一冊ではないのでしょうか。



2008年6月24日火曜日

松王丸の衣裳製作2

台付けの鷹がだいぶ出来上がってきました、これから金の駒糸で羽根の輪郭をくくっていきます。(きままに写楽)

アップでみるとかなり迫力あります。海老蔵さんは手足が長い!これから初役でやるお役の衣裳はおニュウになるのかしら?



海老蔵さんばかりでなく、後ろにならぶ立役も腰元も、最近は皆さん背が高いですから、衣裳担当の方達は大変だと思います。



趣向の華 公演情報

趣向の華  



2008年 7月 31日(木)/ 午後5時開演(4時30分開場)



日本橋劇場(中央区日本橋公会堂4階) 



入場料(税込) \5,000 (全自由席)(趣向の会)



藤間宗家を中心にした邦楽・舞踊・歌舞伎の公演です。役者さん方が三味線や鼓を披露したり、いつもと違った顔が楽しめる会です。



2008年6月21日土曜日

松竹大歌舞伎巡業~所沢市民文化センター

所沢市民文化センター マーキーホール



11月9日(日)     1回目13:00~   2回目17:00~



                            S6000円・A5000円・B4000円



演目    「魚屋宗五郎」 「京人形」



坂東三津五郎   中村芝雀他



他の場所のことは分かりません。ここなら行かれる範囲なのでうれしいニュースです。



2008年6月15日日曜日

『神霊矢口渡』渡し守頓兵衛を演じる片岡市蔵

「主役のパワーに負けないようがんばる。悪役はやりがいがある」(東京新聞:<歌舞伎>片岡市蔵 『神霊矢口渡』で渡し守頓兵衛 代々演じた悪役 やりがい感じる:伝統芸能(TOKYO Web))

主役に対する悪役の存在は、その芝居を盛り上げる重要な役どころです。片岡市蔵さんはマスクといい、技量といい、申し分のない悪役役者です。今月も頓兵衛を好演、若い観客にも分かりやすいように工夫しているようです。



国立能楽堂最寄駅に東京メトロ副都心線北参道駅利用可

6月14日(土)に開業した東京メトロ「副都心線」。渋谷・新宿・池袋の三大副都心を縦断する話題の路線の新設駅が、新たに国立能楽堂の最寄駅の一つに加わりました。 デザインコンセプトを「喧噪からの解放×能楽」とし、能楽堂の荘厳さをイメージさせる「黄金色」をステーションカラーに設定した「北参道駅」。能楽を思わせる落ち着いたデザインが皆様をお迎えします。(【千駄ヶ谷だより vol.3】国立能楽堂へのアクセスがさらに便利に!|日本芸術文化振興会)

新しく開通した東京メトロ「副都心線」の北参道駅が、新たに国立能楽堂の最寄駅として利用できます。能楽を意識した駅とのこと、どんな感じか楽しみです。



2008年6月14日土曜日

渡辺保の歌舞伎講座「寺子屋」

☆歌舞伎研究会三田会「歌舞伎講座」  



日時  2008年6月21日(土) 15時~  



場所  慶應義塾三田キャンパス 第一校舎108教室      



講座名  「寺子屋」について  



講師   渡辺 保 



入場料   無料 (http://homepage1.nifty.com/tamotu/yotei.htm)



渡辺保さんのHPにご案内があります。



一般の方も受講できますので、良い機会ですからご参加お勧めします。



「寺子屋」は上演回数も多く、又役者の型により解釈もいろいろです。どんな講義内容かとても興味が湧きます。



※この情報はYTさんから頂きました。貴重なお知らせ有り難うございます。



2008年6月10日火曜日

御園座10月 二代目中村錦之助襲名披露

二代目中村錦之助襲名披露公演


以下の出演者で演目はまだ未定です。




主な出演者
坂田藤十郎・中村富十郎・片岡我當
片岡秀太郎・中村時蔵・坂東三津五郎
中村翫雀・中村扇雀・中村錦之助 ほか(順不同)




世話物の危機! 河村常雄の家元探訪ー坂東三津五郎

江戸らしい風情、『三千歳直侍』の『蕎麦屋』など典型です。清元が流れる中、雪を踏みしめ恋人のところへ忍んでいく。江戸情緒への憧れがなければ成り立たない芝居ですね。(<河村常雄の家元探訪>坂東 三津五郎(11) : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

舞台で演じる役者も、観客も江戸を知らない訳ですから難しいことだと思います。だからこそ、生世話の世界を大事に継承していってもらいたいです。『蕎麦屋』は黙阿弥自身が大江戸への郷愁で書いた作品ですから、尚更濃厚でず。「忍逢春雪解」という題名もステキな清元が雰囲気を作り、三千歳直治郎の逢瀬、色模様~この舞台を見るとどっぷりと世界に溶け込んでしまいます。



2008年6月8日日曜日

上村以和於の劇評 藤十郎の平家物語朗読

演技はすぐれたものだった。朗読といっても単なる本読みではなく、作曲の杵屋勝国、作詞の望月太喜雄以下の出演で、舞台芸術としての演出もきちんとなされている。何よりも感服し、また嬉しくも思ったのは、藤十郎が実に素晴らしい声を聞かせてくれたことである。「地」を語るだけでなく、清盛、重盛、教盛という人物たちを「コトバ」として演じるのだ。それは、十年のブランクを感じさせないというだけでなく、その間に培い、深めた、人としての藤十郎の成熟と、役者としての藤十郎の成長をも物語るものだった。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)

十年のブランクを経て、今藤十郎さんが蘇ったといえましょう。この記事を読む限り、演出にも優れた才能があり、役者としても大きく成長され、本格的に舞台へ復帰なさる日も近いのではと思います。歌舞伎界に新風を送りこんでくれると期待致します。



海老蔵着用の松王丸の衣裳製作再開

去年の9月より打ち合わせや下準備が進められていた、海老蔵さん着用の松王丸の着付羽織の制作が再開されました。(きままに写楽)

工程が写真で紹介されています。去年の9月の記事を読んで、海老蔵さんの松王はいつ演るのかしら?と気になっていました。どうやら来年早々?でしょうか。楽しみです。



葵太夫「今月のお役」~『新薄雪物語』の「合腹」

この「合腹」では、~\…腹かき切って傷の口、しっかと巻いてひっくくり、肌着もあけに染めなせり」という蔭腹の表現に、「お腹に瀬戸物のかけらか栗のイガを当てたような発声」という口伝がございます。(今月のお役)

この場は役者さんと竹本が揃わないと盛り上がらないと思います。葵太夫さんが2002年に語った時のことを書いていらっしゃいますが、あの舞台も素晴らしかったと記憶しています。芸の道には口伝がつきものでず。〝瀬戸物のかけらか栗のイガ〟これは栗のイガのほうが痛そうですね!



赤坂大歌舞伎 2008年9月

演目「江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし」「棒しばり」(赤坂ACTシアター『赤坂大歌舞伎』|TBS)

勘三郎が赤坂で歌舞伎をやるという話しは大分前からきまっていましたが、演目などが未発表でした。



決まったようです。肩の凝らない中村屋の魅力満載のお芝居と舞踊劇です。



中村又五郎さんの近況

顔の色つやもよく、口調もしっかりしている。「どうすればこんなにも優しいまなざしを持てるのだろう」という思いは、すこしも変わることはなかった。(東京新聞:<歌舞伎>中村又五郎 来月94歳、歌舞伎の人間国宝 顔の色つやよく 記憶もしっかり:伝統芸能(TOKYO Web))

お元気のご様子、なによりです。国立の研修生が今日の歌舞伎に欠くことのできない存在でありますが、彼らの指導を厳しく、しかも愛情を注いでずっと教えてこられた又五郎さんの功績は大です。柔和なお顔が神々しく、神様のような方です。94才と長生きで、過去の名優の舞台を沢山見てこられた訳ですから、そんなお話を伺ってみたいですね。



渡辺保の劇評 2008年6月歌舞伎座

吉右衛門初役の「新薄雪物語」の幸崎伊賀守がいい。久しぶりに歌舞伎のドラマに感動した。歌舞伎ファンはもとより一般の演劇好きも必見の舞台。(2008年6月歌舞伎座)

心にしみる舞台~明日みるのが楽しみです。



2008年6月3日火曜日

NHKテレビ 3日夜10時~坂東玉三郎出演

これまで放送された番組の中から、未公開のスタジオトークを中心にお送りする。今回は、歌舞伎役者の坂東玉三郎、バレリーナの吉田都、音楽プロデューサーの武部聡志、3人のプロの珠玉の言葉を紹介。「奇跡の女形」といわれる坂東玉三郎。女形を演じるとはどういうことなのか? 実演を交えて語る。(NHK 番組表)

プロフェッショナルは大変見応えある内容でしたが、今回は未公開のスタジオトークを中心に編集されるようです。



国立劇場2008年11月 演目・出演者

11月歌舞伎公演「江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)」(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|11月歌舞伎公演「江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)」)

11月も決まりました。江戸川乱歩の「人間豹」の歌舞伎化でしょうか。高麗屋親子の名のみですが、これは面白いかも知れません。



新派「鹿鳴館」日替わり豪華ゲスト出演

夜の部 日替わり豪華ゲスト出演決定!!(キャスト&スタッフ | 新派120年記念 六月新派公演 | 新橋演舞場 | 歌舞伎・演劇 | 松竹)



2008年5月31日土曜日

上村以和於の今月の一押し 2008年5月

今月の一押しということになれば、私には別案がある。『毛谷村』での錦之助の京極内匠である。まさに快打一番。その男ぶり役者ぶり。水の垂れるよう、と昔の人の言ったのはこういうことかと頷かれる。ついこないだまでの、ただのっぺりした信二郎とは大違い、これでこそ、「中村錦之助」である。(上村以和於の随談)

海老蔵の知盛も良いが、錦之助の京極内匠を一押しに。確かに横顔など水もしたたる良い男!ぶりで、襲名を機に上昇中です。



2008年5月25日日曜日

第14回稚魚の会・歌舞伎会合同公演

第14回稚魚の会・歌舞伎会合同公演(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|第14回稚魚の会・歌舞伎会合同公演)



毎年恒例の稚魚の会・歌舞伎会のチラシがアップされました。



「小倉の野辺の~」

「青砥稿花紅彩画」 の序幕、初瀬寺花見の場 の信田小太郎(菊五郎)と千寿姫(梅枝)が幕切れに、手に手をとって花道を歩いていくところで、下座の唄が入ります。



聞いたことがある一節でしたが、何の曲か思い出せず、帰りの電車でずっと考えていました。家までバスに乗ったのですが、バスの中で分かったのです。あまりうれしくて、ブログに書いてしまいます。



「小倉の野辺の一本(ひともと)すすき、いつか穂に出て尾花とならば、露が妬まん恋草(こいぐさ)や~」



長唄「傀儡師」の一節です。



いつも適切な曲が選ばれていると思います。下座は楽しいです。耳を傾けて下さい。



2008年5月24日土曜日

八月納涼大歌舞伎 演目と配役

八月納涼大歌舞伎(歌舞伎美人 | 八月納涼大歌舞伎の演目と配役)



この夏も中村屋全開!暑い、熱い舞台になりそうです。



国立劇場10月歌舞伎公演「大老」

10月歌舞伎公演「大老(たいろう)」(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|10月歌舞伎公演「大老(たいろう)」)



北条秀司の「大老」、吉右衛門主演とは期待が膨らみます。



2008年5月22日木曜日

渡辺保の劇評 2008年5月歌舞伎座昼の部

七代目三津五郎死後、これだけの「喜撰」はなかった。  まず花道の振りからはじまって、一挙手一投足、一分の隙も無駄な動きもない。きちんと踊って軽く、しかも嫌味がない。(2008年5月歌舞伎座昼の部)

やっと出ました。海老蔵初役の知盛は、まだ課題はあるものの、大きさあり、ニンにあっているので、将来に期待できるでしょう。



三津五郎の「喜撰」は、5月14 日付けの記事(河村常雄の家元探訪ー坂東三津五郎(8))にもかきましたが、渡辺先生ご指摘の通り、<きちんと踊って軽く、しかも嫌味がない>絶品の踊りです。踊り手も楽しく踊っていますし、観客も楽しい、これが歌舞伎舞踊の真髄だと思います。



2008年5月20日火曜日

「團十郎の歌舞伎案内」書評

「歩き方などは言葉だけでは分からない。毎回着物姿で楽器も持ち込み、動きながらやった。ところどころ脱線していたら、時間が足りなくなった」と苦笑する。残りは出版社の社員相手に追加講義を行い、本にまとめた。(好評 団十郎の歌舞伎史観 : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

いろいろお話する内に、つい時間が過ぎてしまう、1日だけの講義を聞いた時もそうでした。前もって準備していらしゃるのにうまく収まらない、團十郎さんらしいと思いました。



この本は、いかにも團十郎さんらしい切り口で面白く、あっと言う間に読んでしまいました。



この記事で取り上げられたお話はもちろんですが、その他でも、「助六」のセリフでよく聞く「だれだと思う、つがもねえ」のつがもねえの意味ですとか、これからの歌舞伎のあり方についてのご意見だとか、パリのオペラ座の秘話も興味深いです。



もう一つ、父十一代目との思い出や貴重な写真も沢山載っております。



読み終わりますと、益々團十郎さんが好きになります。是非まだの方はお買い求め下さい。



2008年5月18日日曜日

第9回伝統芸能サロン ー三遊亭円朝とその時代

日時 平成20年6月28日(土)午後2時開演 (4時終了予定)



会場 国立劇場伝統芸能情報館 3階レクチャー室



定員 先着100名 入場無料



※開演1時間前からレクチャー室前にて入場整理券をお配りいたします。 (第9回伝統芸能サロン 三遊亭円朝とその時代|日本芸術文化振興会)



円朝は歌舞伎にも大きな影響を与えた人です。興味深いお話が聞けると思います。



掛け合い噺「すずめ二人曾」~「怪談牡丹燈籠」

掛け合い噺「すずめ二人曾」(7月4日)(舞台予定:京屋一門の舞台 | 中村芝雀 七世 Offical web site)



大変面白い企画です。昨年の豊志賀が本当に良かったので今回も期待です。谷中の全生庵という誠に怪談噺にはおあつらい向きの場所ですから、怖さも倍増です。



近藤瑞男の劇評 2008年5月新橋演舞場

夜の部は「東海道四谷怪談」の通し。吉右衛門が冷酷無比な悪党伊右衛門を描線太く表す。色悪というより実悪の感覚で、随所に台詞の巧さも生き、吉右衛門ならではの役作り。対する福助も迫力ある演技。久しぶりに怖いお岩、恐ろしい「四谷怪談」である。蚊帳の中から聞こえるお岩の泣き声、うめき声が、場内を凍て付かせる。福助の積極的で過剰な演技が、この役では効果的に働いた。芝雀のお袖、段四郎の直助、染五郎の与茂七。26日まで。(近藤瑞男=共立女子大学教授・演劇評論家)(東京新聞:<評>新橋演舞場『四谷怪談』 迫真の福助に場内凍る:伝統芸能(TOKYO Web))

色悪というより実悪の伊右衛門というご意見です。福助の積極的で過剰な演技が効果的とおっしゃっています。



すでに見に行かれた方の感想を聞くと福助の後半の演技には問題あり?とか。私は来週見ますのでどう感じますか?大成駒のお岩様が忘れられませんね。



渡辺保の劇評 2008年5月新橋演舞場

吉右衛門の「一本刀」はすでに何度も見たものであって悪かろうはずはないが、今度はことさらサラサラとして淡泊。力まず、衒わず、嫌味なく、余裕のある出来である。それでいてするところは突っ込んでいる。たとえば序幕第二場の利根川の渡し、幕切れの空を見た顔が、実に屈託のない明るさ、素直さで、印象深い。大詰もお蔦親子を見送ってジッとなるところがうまいが、さらにそのあと荷物をとって、桜の樹の下で腕組みをして向こうを見る姿が、自然でありながらおのずから絵になっている。この兼ね合いがさすがにうまいものである。  芝雀のお蔦は、これも自然に素直に運ぶ芝居が吉右衛門に合っている。船印彫師辰三郎は錦之助。波一里儀十が歌六。船戸の弥八が歌昇、染五郎の掘下げの根吉。なかでは歌昇の弥八が出色の出来である。(2008年5月新橋演舞場)

渡辺先生の批評がずっとでなくて、どうかなさったのかと心配して居りましたが、体調を崩されたとか~お大事になさって下さい。



さて、夜の「四谷怪談」が気になりますが、昼の吉右衛門の「一本刀」が安心して見られる演目のようです。



2008年5月14日水曜日

河村常雄の家元探訪ー坂東三津五郎(8)

踊りというのは果てしない山道を登っているようなものです。平成9年、今から11年前に、『奴道成寺』を歌舞伎座で踊ったとき、初めて心の底から楽しいなと思えた。40歳を超えていましたよ。それまでは、ちゃんと出来ているだろうか、きちっと踊っているだろうかと、もう1人の自分がチェックしていたのです。しかしこのとき初めて、料理でいえば、この鯛を焼こうか、煮ようか、調味料はどうしようか、自分の塩梅で決められるようになった。そこまで行くには40年近くかかった。それからですね、踊りが本当に楽しくなったのは。それまでは嫌いではなかったけれど、どこか解放されていなかったわけです」(<河村常雄の家元探訪>坂東 三津五郎(8) : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

最近の三津五郎さんの踊りを見ると、身体の動きからその楽しさが伝わってきます。去年の10月歌舞伎座の「奴道成寺」は襲名の時と比べて、踊り手自身が楽しんで踊っていて、その楽しさを観客に伝えている感じがしました。セリフや演技で表現できても、身体で表現できなければ歌舞伎役者とは言えないと思います。三津五郎さんはその点でも確かな歌舞伎役者といえるでしょう。



尾上菊之助が声優に初挑戦 『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』

映画『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』5月21日より公開尾上菊之助が声優に初挑戦した映画『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』が、5月21日(水)より全国で公開されます。



また東京の映画館「丸の内ピカデリー1」では、公開初日の初回放映(午前9時~)終了後に菊之助らが出演する舞台挨拶が行われる予定です。(俳優ニュース)

菊之助さんが声優に初挑戦!声が良い菊之助さんですから、それに王子役ならうってつけです。21日の初回を見られるとお得です。



2008年5月9日金曜日

六月博多座船乗り込み

6月恒例船乗り込みの詳細が決定いたしました。いまや博多に初夏の風物詩となりました「船乗り込み」今年も6月博多座大歌舞伎公演に出演する豪華俳優たちがキャナルシティ博多横・清流公園から博多リバレインまで博多川をにぎやかに下ります。(博多座)



5月29日に行われます。詳細は画面でお確かめ下さい。



コクーン「わが魂は輝く水なり」

演出家としては、蜷川と異なる個性の持ち主だと自身を評する。「蜷川さんが堕(お)ちてゆく英雄の悲劇が好きなのに対し、狂言出身の僕は、どこかずっこけたアンチヒーローがヒーローになるような喜劇が好き」 (asahi.com:野村萬斎、蜷川演出舞台で老武将熱演 - 演劇 - 文化・芸能)

現代劇の時代物、個性が織り成す舞台、面白そうです。私事ですが、歌舞伎以外はまったく興味のない私が、これなら大丈夫かなと見に行くことにしました。食わず嫌いが食べてみてどう感じるか、自分でも楽しみです。





六世尾上梅幸展

六世尾上梅幸展ー 近代の名女形ー



日時  2008年6月4日(水) 15:30~17:00



会場  早稲田大学大隈記念タワー(26号館)地下1階多目的講義室



演劇講座  講師:秋山勝彦(「演劇界」元編集長)、   



                          横道萬里雄(東京藝術大学名誉教授・東京文化財研究所名誉研究員) (早稲田大学坪内博士記念 演劇博物館 | イベント案内)



歌舞伎座にチラシがありました。開催にあたっての文を抜粋してご紹介します。



<梅幸は生前、開館間もない演劇博物館に衣裳や小道具、書画を寄贈しています。博識の梅幸は衣裳や小道具などをこまめに記録していた上、舞台映えする衣裳選定に優れた感覚を発揮し、また書抜きもほぼすべてが現在まで残されました。演劇博物館では梅幸が亡くなった直後、追悼展が開催されましたが、今回はそれ以来七十四年ぶり、初めての大規模な企画展です。>



六世尾上梅幸は五代目菊五郎の養子で、養父没後帝劇で長く活躍していました。もちろん舞台は見ていませんが、著書に残されたかなり専門的な芸談などを読みますと、名女形だったことが分かります。



「船弁慶」静の衣裳、十六夜や三千歳の写真、「土蜘」の僧 智ちゅうの写真がチラシに載っています。



5月17日~6月15日まで入館無料ですから、是非お運び頂きたいと思います。



2008年5月8日木曜日

首ぬきの衣裳

銀鼠地に濃紺のすっきりした配色に大胆な桐蝶のデザイン、「勢獅子」の粋でいなせな鳶頭をご覧になってください。(きままに写楽)

演舞場の「勢獅子」の鳶頭の首ぬきの衣裳のことが出ています。



首ぬきの衣裳はシンプルですっきりといかにもいなせで、いつもステキだなぁと思っていました。



この記事を読みますと簡単なこの衣裳が実は一番難しいそうです。



歌昇さん、錦之助さんの鳶頭がいっそうカッコよく引き立つでしょう。



七月大歌舞伎 演目と配役

七月大歌舞伎(歌舞伎美人 | 七月大歌舞伎の演目と配役)



玉三郎と海老蔵による公演で、昼の部は海老蔵の忠信・玉三郎の静で「義経千本桜」。夜の部は再び鏡花。



海老蔵は今月知盛を演じていますから、近い将来に権太に挑戦すると思います。30代は飛躍の時、ますます目が離せませんね。



2008年5月7日水曜日

三津五郎の今月の役どころ~2008年5月

「喜撰」 >なお今回は、「釈迦牟尼佛」の鉦のくだりを、東京では初めて上演します。<

よく注意してみませんと、テンポのいいところですからあっという間に過ぎてしまいます。家の芸として大事に踊り続けていく「喜撰」の今回の出来を、しっかり覚えておきたいです。

「極付幡随長兵衛」  >子分の中でもちょっと毛色の変わったひょうきんな「出っ尻清兵衛」という役を置くことによって、前半の芝居を明るく軽快に運び、それがあるために後半の悲劇がより生きてくるという、作者黙阿弥の作劇の妙を感じました。<

軽いお役でも全体の中で重要な役割を果たしているのですね。濃淡、対比・・・で劇がぐっと生きてくる、納得できます。

「青砥稿花紅画」>このところ序幕の忠信利平を、着流し姿で演じられることが多かったのですが、今回は、袴姿の信田小太郎と間違えられるのですから、無地の着附に野袴、野羽織という扮装に戻しました。いずれにしても武家あがりの浪人者の、渋い男のかっこよさを追求して、ダンディなつくりにしたいと思っております。<

手慣れたお芝居でもきちんと考えて、衣裳を変えるという姿勢に好感もてます。忠信利平は渋くてダンディ?な浪人ということになりますね。



三津五郎さんの役づくりの確かさを感じます。



(今月のスケジュール)



2008年4月24日木曜日

河村常雄の家元探訪 坂東三津五郎(5)

八代目三津五郎というおじいさんは、役者というよりむしろ学者。父は役者というより、職人でした。親方に教えてもらったことは絶対に曲げない。学者は研究して自分なりのものを発表するのが楽しみなわけですから、祖父と父は対照的でした。(<河村常雄の家元探訪>坂東 三津五郎(5) : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

シリーズ5です。祖父と父の違いを分析してるのが興味深いですね。九代目さんは踊りが上手くて大好きでした。そうですね、いつも確かな芸を見せてくれるという点でも、職人なのでしょう。当代はお父さんになかった「華」があり、魅力的な役者として、今、目が離せません。



2008年4月21日月曜日

平成19年度の国立劇場文楽賞及び文楽協会賞の受賞者発表

平成19年度の国立劇場文楽賞及び文楽協会賞の受賞者は、選考の結果次のように決定いたしました。



国立劇場文楽賞



  文楽大賞:桐竹勘十郎



  文楽優秀賞:吉田玉女



  文楽優秀賞:竹澤宗助



  文楽奨励賞:吉田幸助



  文楽奨励賞:豊竹睦大夫



  文楽特別賞:竹本住大夫



文楽協会賞



  大夫の部:豊竹睦大夫



  三味線の部:鶴澤清丈



  人形の部:吉田玉勢 (国立劇場文楽賞及び文楽協会賞 受賞者のお知らせ|日本芸術文化振興会)



平成19年度、1年を通して活躍された方に贈られるようです。皆様はこれからの文楽界を担っていかれる方ばかりです。



2008年4月17日木曜日

菊五郎の弁天小僧

立ち回りは菊五郎劇団の得意とするところ。ここでいつも使う、ゆったりした「ドンタッポ」の下座を、今回は替えてみるという。「途中でもっとテンポを上げたりして。芝居はやっぱり音ですから、音楽部があるというのはうちの劇団の強みですね。いろいろ遠慮なく(音を)替えることができますので」(東京新聞:<歌舞伎>5月『團菊祭』で弁天小僧役 尾上菊五郎 気負わずサラリ 華ある名ぜりふ:伝統芸能(TOKYO Web))

五人男の面々の豪華な顔ぶれ、中身の厚い舞台になるでしょう。立て師菊十郎の腕の見せどころ、楽しみです。



スタジオパークからこんにちは 4月22日(火)市川團十郎出演

スタジオパークからこんにちは 市川團十郎(NHK 番組表)



これもHPに出ていました。番組予約お忘れなく。



「團十郎の歌舞伎案内」発売

青山学院大学の特別講義、待望の書籍化! 熱烈な歌舞伎マニアを唸らせる蘊蓄もあれば、これから足を踏み入れようという初心者にもうってつけ。最強の歌舞伎入門書ここに誕生!(團十郎の歌舞伎案内 | 書籍 | PHP研究所)

成田屋さんのHPにご案内がありました。



青山学院大学の特別講義に参加したので、これは是非買いたいと思います。





松竹座7月 七月大歌舞伎の演目と配役

関西・歌舞伎を愛する会 第十七回七月大歌舞伎(歌舞伎美人 | 七月大歌舞伎の演目と配役)



「先代萩」では藤十郎の政岡に仁左衛門の八汐と仁木、という配役。



「黒手組」の助六では、菊五郎は着ぐるみのヤガモ今回もやるのかしら?相当暑いと言ってましたから、趣向を変えるかも知れませんね。



六月大歌舞伎 演目と配役

歌舞伎座百二十年六月大歌舞伎(歌舞伎美人 | 六月大歌舞伎の演目と配役)



「新薄雪物語」は久しぶりです。数年前の顔見世の時は粒揃いで良い舞台だったと記憶しています。今回も期待です。吉右衛門のいがみの権太も楽しみ。「生きている小平次」もめずらしい演し物、こういう芝居は高麗屋向きですね。



河村常雄の劇場見聞録~「風林火山」

もう一つは筆者だけ感じたことかもしれないが、二つの芸質が浮かび上がったこと。父や妻との確執に苦しみながら覇権を目指す若き武将の情熱を高らかに歌い上げる信玄(晴信)では伯父の猿之助に、声を落とし策をめぐらす勘助では父親の段四郎にそっくりなのだ。 猿之助と段四郎の双面。そこに、猿之助の颯爽明快なせりふと情熱があり、段四郎の歌舞伎味がある。亀治郎の可能性を一挙に開示した。これが最大の成功に思える。(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

テレビで1年演じた信玄と、もう一役勘助との二役を演じた亀治郎は、叔父と父の双面だと言っています。亀治郎の魅力はこの辺がカギでしょう。



亀治郎のインタビューも合わせてお読み下さい。



2008年4月10日木曜日

『日経ヘルス プルミエ』創刊号

『日経ヘルス プルミエ』(日経ヘルス プルミエ)



40代50代の女性を対照にした健康誌のようです。この中に[菊之倶楽部]と題して菊之助がゲストと対談するコーナーがあり、最初のお相手はなんと玉三郎さんです。





「閻魔と政頼」再演

今回の上演にあたりましては、脚本や振付に手が加えられております。前回は二畳台の上に鎮座ましましたままの閻魔様が、このたびは鷹狩りの音頭とりとて自ら陽気に踊るようになり、それにあわせて勢子役たる小鬼たちの振りも変わりました。またこの小鬼さん、名題下が演じていますから、後半でトンボも返るようになり、政頼の鷹狩りのくだりが大変派手に、にぎやかになったように見受けられます。(梅之芝居日記)

名古屋の様子を梅之さんがブログにかかれています。「閻魔と政頼」は昨年歌舞伎座で初演された播磨屋の作のものですが、今回は少々手が加わり一段と面白くなったようです。



『美の壺』「歌舞伎入門 役者編」「歌舞伎入門 舞台編」に三津五郎が出演

谷啓さんがナビゲーターをつとめる美術番組『美の壺』に「歌舞伎入門 役者編」「歌舞伎入門 舞台編」というテーマで二週にわたって三津五郎が出演いたします。(今月のスケジュール)



今晩です。お見逃しなく。



志ん朝初めてのDVD「落語研究会 古今亭志ん朝 全集 上」

流れるような語り口、劇的な人物・情景描写-。名人芸で観客を魅了した落語家、故古今亭志ん朝の初めてのDVD「落語研究会 古今亭志ん朝 全集 上」が三月、TBSから発売された。(東京新聞:<落語>志ん朝 初のDVD TBS発売 名人芸、待望の映像化:伝統芸能(TOKYO Web))

TBS主催の落語研究会は国立小劇場で行われていました。当時は志ん朝のほか、文楽、正蔵、円生、小さん、上方の松鶴など芸達者の面々が良い芸を聞かせていました。私は丸2年ほど通い、落語、人情噺、芝居噺、怪談と沢山聞いて居りました。なかでも志ん朝の廓噺は好きでした。明るくて楽しくて、ほろっとして上手かったですね。思えば歌舞伎の世話物と志ん朝が語る〝江戸〟にあこがれていたのです。



渡辺保の劇評2008年4月歌舞伎座

この弁慶は芝居がまことにわかりやすい。たとえば山伏問答など、かんで含めるようですみかるすみまでよくわかる。それが説明ではなく面白さになっているところが芸である。(2008年4月歌舞伎座)

仁左衛門久々の弁慶が話題を呼んでいます。十一代目團十郎のようにスマートな弁慶、格好良いですね。姿だけではなくハラがあるので面白いのでしょう。



永楽館柿落大歌舞伎~ 片岡愛之助

永楽館柿落大歌舞伎



日程…平成20年8月1日(金)初日~8月5日(火)千穐楽 



第一部(午前11時開演予定)・第二部(午後4時開演予定)  



出演…片岡愛之助ほか  



演目…三番叟ほか



チケット案内・観劇料(消費税込)・販売時期 6月上旬(予定)



◇松席(A席)/10,000円(予定) ◇竹席(B席)/8,000円(予定) ◇梅席(C席)/6,000円(予定)



お練…興行初日の前日(7/31)に出石城下町パレード (※地元出石藩夏祭りとタイアップしたイベント)(豊岡市|出石|永楽館|柿落公演)



全国に昔の芝居小屋が残っていますが、この出石の永楽館は日本最古だそうです。



四国の金丸座のように歌舞伎公演が定着して出石城下町が賑わうことを願います。



成田山奉納演舞 團十郎海老蔵親子の「連獅子 」

奉納演舞



Ο 午後6時~7時10分(予定)



Ο成田山 大本堂正面特設舞台(雨天時は光輪の間)



Ο「口上」 「連獅子 」 



Ο観劇料     無料・立見自由



(歌舞伎美人 | 團十郎・海老蔵が成田山奉祝参拝を行います)



立見自由 ということですので、大勢のファンがつめかけ、大混乱?になるでしょうね。



2008年4月4日金曜日

こんぴら歌舞伎舞台稽古

海老蔵さんは「今までにない若い座組(ざぐみ)。若さゆえの元気を見せられれば。桜の中、お客さまと一体になれる芝居を作りたい」と抱負を語った。  4日は金刀比羅宮への成功祈願や恒例の町内「お練り」行列などがある。(本番さながら迫真演技-こんぴら歌舞伎、5日開幕―四国新聞社)

今日はお練り、明日初日と、今年もこんぴら歌舞伎が始まります。



>お客さまと一体になれる芝居を作りたい<



との海老蔵さんの願いは叶えられること請け合いです。





日本橋三越本店にて團十郎のトークショー開催

平成20年4月8日(火)14:00~ 日本橋三越本店 本館1階中央ホールにて、團十郎のトークショーが開催されます。 入場無料ですので、皆様どうぞふるってご参加下さいませ。(成田屋 新着情報詳細)

成田屋さんのHPにご案内がありました。入場無料ですし、これは行かねば~



三津五郎の今月の役どころ 2008年4月

「将軍江戸を去る」  



徳川慶喜初役です。これまで数々の名舞台を見て参りました。なかでも寿海のおじ様、先代團十郎のおじさんの舞台が印象に残っています。(今月のスケジュール)

歴史に詳しい三津五郎さんですから、徳川慶喜のことも深く研究されてお役に挑むと思われます。



私もこの「将軍江戸を去る」 というと寿海さんの舞台が印象に残っています。もう高齢でいらしたので足が覚束なく、幕切れの江戸を去る感じがいっそう哀れに感じました。



2008年4月1日火曜日

河村常雄楽屋インタビュー ~芝雀さん

<聞>国立劇場の楽屋で芝雀にインタビューした。



――芝雀さんにとって「葛の葉」はどういう作品ですか。 



「父もその前の三代目雀右衛門もしばしば演じており、京屋の家にとって大切な演目のひとつです」(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))



前半に国立劇場3月の劇評、後半は芝雀さんにインタビューした内容です。



『女伊達』の所作立てに歌舞伎座賞が贈られる

『女伊達』の所作立ての成果に対しまして、立師・尾上菊十郎さん、ならびに<若い者>出演の名題下の皆さんに対しまして、《歌舞伎座賞》が贈られました! 『女伊達』終演後の3階大部屋にて、歌舞伎座支配人より賞の授与。仲間たちからの盛んな拍手の中、菊十郎さんに手渡されました。(梅之芝居日記)

梅之さんのブログにご報告がありました。今回の緋毛氈を使ったタテははじめてだなぁ、床几を四辺形にしたのも新しいなぁ、などと楽しく見ていました。菊十郎さんは立師ばかりでなく、お芝居も味のある演技で、舞台を引き締めています。



中村時蔵・中村芝雀 日本芸術院賞受賞

時蔵さんは近年の歌舞伎俳優としての優れた演技、芝雀さんは近年の歌舞伎女形としての優れた演技が認められての受賞となりました。(俳優ニュース)

お二方とも最近めきめき実力を上げてこられたように思います。今日の歌舞伎に欠くことのできない存在です。ご受賞おめでとうございます。



六月博多座大歌舞伎 演目と配役

六月博多座大歌舞伎(博多座)



5月の歌舞伎座に菊之助が出演していないので、6月には松緑と組んで楽しい狂言がいっぱいです。音羽屋の「髪結新三」は時季もよし、結構でしょう。



藤十郎は成田屋と共演したり、音羽屋と組んだり、上方と江戸歌舞伎の共存を実践しているようです。



2008年3月24日月曜日

河村常雄の家元探訪 坂東三津五郎

舞踊会ではそのあと、『枕物狂』という、おじいちゃんが機嫌の悪い時に孫が来ると直るという曲をわざわざ作って、大和屋一家総出演で出たことはあります」(<河村常雄の家元探訪>坂東 三津五郎(1) : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

温厚なおじいちゃんがこんな曲を作るほど可愛かったのですね。



この曾祖父の思いが現在の自分の支えになっているとか、彼の舞台を天国の大和屋は眉を細めて見て居られるでしょう。



澤村藤十郎 朗読公演「『平家物語』の夕べ」

「舞台に本格的に復帰し、新作だけでなく、三代目が当たり役にした演目に現代の感覚を注入して取り組みたい」  



朗読公演「『平家物語』の夕べ」は5月29日、東京・紀尾井ホールで。 (asahi.com:歌舞伎俳優の澤村藤十郎、復帰に向け朗読公演 - 歌舞伎 - 文化・芸能)

澤村藤十郎さんのうれしいニュースです。本当に長い年月お顔を見てなくて、どうしていらっしゃるか気になっていましたが、舞台復帰への第一歩として朗読公演を開催されるそうです。



この十年ずっと古いビデオを見て、あれこれ頭に浮かんだことをメモしておられたとか。



そもそも企画をしたり、コラボを考えたりするのがお得意でしたから、さぞいろんな構想が芽生えていることでしょう。舞台に立つ日が待ち遠しいですね。



一巴太夫さんのインタビュー

十三代目と十五代目の親子の伊左衛門で常磐津を語られたわけですが、共通点とか違いは。 「体型は似ていますね。お二人とも結構ですが、違いといえば十五代目さんが若いこと。そして自分の色を出している」 ――そう言えばコミカルですね。役者が変われど、一巴太夫さんの仕事は変わらないのですか。 「伊左衛門が変わっても私は同じように語りますが、夕霧が変わると、ちょっと変わりますね。夕霧の思いが違いますから」(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

先月の「関の扉」と今月の「吉田屋」に常盤津一巴太夫さんが良い声を聞かせて下さっています。河村常雄さんのインタビューが大変興味深いのでご紹介いたします。夕霧が変わると語りがちょっと変わるというコメントが面白いと思います。



国立劇場公演記録鑑賞会のスケジュール

公演記録鑑賞会



開演時間=午後2時



場所=伝統芸能情報館3階 レクチャー室



入場無料(先着120名まで 午後1時より伝統芸能情報館3階レクチャー室前にて整理券配布)お問い合わせ先 国立劇場視聴室 TEL 03-3265-6479(直)(公演記録鑑賞会のご案内|日本芸術文化振興会)



妖怪変化シリーズということで、昭和50年に上演された菊五郎の「児雷也」が上映されるようです。



2008年3月16日日曜日

時蔵の八重垣姫

時蔵が歌右衛門から八重垣姫の教えを受けたのは、十六歳の勉強会の時だった。「ご自宅でのけいこのほか、初日にも付き合ってくれ、身体の使い方など随分と細かいところまで教えていただいた。それこそ、女形のイロハまで。一貫して言われたのが、『役になりきれ』でした」(<a href="http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/tradition/CK2008031502095653.html">東京新聞:<歌舞伎>恋に大胆な赤姫 至難な役心込め  4月大歌舞伎『十種香』八重垣姫 中村時蔵:伝統芸能(TOKYO Web)</a>)



歌右衛門直伝の八重垣姫、前回の国立での時蔵の八重垣姫がとても良かったので今回もきたいです。



2008年3月11日火曜日

住大夫三夜~第三夜

住大夫三夜~第三夜



出演   竹本住大夫(浄瑠璃)、野澤錦糸(三味線)、山川静夫(対談)



曲目   「伊賀越道中双六」沼津の段



お問合せ 紀尾井ホールチケットセンター ★ 03(3237)0061 全席指定 一般席8,000円 学生4,000円(紀尾井ホール//公演カレンダー・邦楽)



第三夜は「沼津」です。山川さんとの対談も楽しみです。



『お祭り佐七』の<地走り>について~梅之芝居日記

ちなみに『お祭り佐七』の<地走り>は、いつもですと子役が演じるところなのですが、今月は、芸者が演じているという設定にいたしまして、お軽、勘平、伴内の3役は、みな女形の名題俳優さんがお勤めになっております。女が踊っている設定なのですから、伴内サンも妙にナヨッとしているわけです。(梅之芝居日記)

江戸の町角でよく見られた光景なのでしょうね。このお芝居はストーリーより、江戸に生きた人たちの息吹が感じられる貴重な狂言です。劇中、佐七が「江戸育ち~」ときっぱり言うところがありますが、舞台から江戸の風が吹いてくるようで心地よいです。



梅之さんはこのお芝居が初舞台だったそうで、懐かしいでしょうね。



この他にも立兵庫の東西の違いも書いて居られ、勉強になります。



第8回伝統芸能サロン 能楽と歌舞伎の魅力

第8回伝統芸能サロン 能楽と歌舞伎の魅力  



今回の伝統芸能サロンでは、伝統芸能情報館にて開催中の「能楽と歌舞伎」展にちなんで開催いたします。「道成寺」「安宅・勧進帳」「俊寛」などの作品の映像を交えて能楽と歌舞伎の接点やそれぞれの特色などをお話しいただきます。



日時 平成20年4月26日(土)午後2時開演(4時頃終了予定)



会場 国立劇場伝統芸能情報館 3階レクチャー室



定員 先着100名 入場無料 ※開演1時間前から入場整理券をお配りいたします。



講師:山田 庄一氏(演出家) (第8回伝統芸能サロン 能楽と歌舞伎の魅力|日本芸術文化振興会)

能楽と歌舞伎は同じテーマでありながら表現の仕方は違います。大変興味深い講座だと思います。



2008年3月9日日曜日

渡辺保の劇評2008年3月歌舞伎座

戸板康二はかって序幕の返しの堀端が前の鎌倉河岸の地走りの「落人」のパロディになっていることを指摘した。この指摘が正しいとすれば、佐七は堀端ばかりでなく大詰まで勘平なのだ。勘平は恋にうつつを抜かして錯誤の殺人を犯して身を滅ぼす。菊五郎の佐七を見ていて、私はそのことを実感した。あの小糸の家の門口でのキザな色男ぶり。それからの殺しまで勘平そのままである。 (2008年3月歌舞伎座)

このお芝居は初めて見ましたが、清元の「道行旅路花婿」が入る?のはなんでだろうと思っていました。戸板康二さんのこの話しを知って、納得がいきました。



菊五郎はこの役が初役とは思えないほどイキイキとしていました。周囲の役者も適材適所で“江戸”を満喫できる舞台でした。



歌舞伎座5月「團菊祭五月大歌舞伎 」 演目と配役

歌舞伎座百二十年



團菊祭五月大歌舞伎(歌舞伎美人 | 團菊祭五月大歌舞伎の演目と配役)



演目と配役が決まりました。



海老蔵の知盛は注目です。團・菊は「極付幡髄長兵衛」と「青砥稿花紅彩画」で競演。





2008年3月6日木曜日

名古屋平成中村座 来年9月公演

東海テレビの浅野碩也社長は5日、開局50周年記念事業として来年9月に歌舞伎俳優中村勘三郎さんらによる「名古屋平成中村座」公演を1カ月間開き、約30回上演する計画を明らかにした。(asahi.com:名古屋でも「平成中村座」 来年9月、30回上演予定 - 歌舞伎 - 文化・芸能)

東海テレビ開局50周年記念事業として、来年9月に「名古屋平成中村座」公演が決定したようです。



中村屋のユニット公演も定着してきたように思います。



福助の気ままに語る~2008年3月

『今からでもパリに行く!』と云う方は、ぜひ!裏梅会までお尋ねくださいませ。 『でもパリまでは…』と云う方は、4月5日に浜離宮朝日ホールで凱旋公演を行います。当初は一回公演の予定でしたが、皆様のおかげで即日完売してしまい、追加公演(午後6時開演)が決定致しました。 ブログを読まれたらすぐにお申し込みを!ご来場をお待ちしております。 (福助 気ままに語る)

その一では2月のお役のこと、今月のことを書いて居られます。



そして、その二ではステキなコラボのお知らせです。追加公演のチケットはお早めに。



渡辺保の劇評 2008年3月国立劇場

父雀右衛門の当り芸を写して、いい葛の葉である。(2008年3月国立劇場)



本公演では初役とのことです。将来父雀右衛門と同様に当たり役になるでしょう。



2008年3月3日月曜日

藤十郎の道成寺

上方役者としてのこだわりもある。「問答」の所化には初めて上方役者ばかりをそろえ、「上方なまりでやってみようかと」。 また、「道行」の衣装も曲名通りの「京鹿子」を着て上方の娘らしくしたいという。後シテの鬼女は、赤頭に隈取(くまどり)をするが、「強いメークでない方がいい」。(東京新聞:荒事、和事が組む歴史的な公演に 3月大歌舞伎 市川團十郎と坂田藤十郎:伝統芸能(TOKYO Web))

いつもの「問答」とは大分違うようです。道成寺は和歌山県ですから上方なまりでもおかしくないのでしょうが、何度も見てお馴染みの狂言なだけに違和感を感じてしまうかも知れません。







『六世 中村歌右衛門展』 講師中村歌江

企画展『六世 中村歌右衛門展』開催に先立ち、演劇講座を開催いたします。 歌右衛門の至芸を間近で見てきた歌舞伎俳優中村歌江さんをお招きし、六世中村歌右衛門についてお話いただきます。 歌右衛門の芸、そして素顔に迫る心通うひととき―皆さまお誘いあわせの上、ぜひご来場下さい!



○講 師:中村歌江(歌舞伎俳優) ○聞き手:金子 健(演劇博物館助手)



○開催日:3月21日(金) ○時 間:13:00~14:30(開場は30分前)



○場 所:早稲田大学小野梓記念講堂 *入場無料、ご予約不要。お気軽にご来場下さい!*演劇講座に関するお問い合わせは…… 演劇博物館 TEL:03-5286-1829 HP:http://www.waseda.jp/enpaku/ (Windows Live Hotmail)

六世 中村歌右衛門展が毎年開催されて、その都度ゲストが歌右衛門の芸と人についてお話し下さいます。今回は中村歌江さんです。ずっと近くにいて生き字引のような方です。声帯模写もなさるでしょうか?



博多座6月の出演者



出演者だけのりました。



藤十郎・菊五郎・梅玉



左団次・団蔵・時蔵・東蔵・翫雀・松緑・菊之助他



http://www.hakataza.co.jp/lineup/index.html#



坂東三津五郎の今月のメッセージ 2008年3月

また日本航空の機内誌「スカイワード」に、4月から一年間「城めぐり旅日和」という連載をいたしますので、その取材旅行なども予定に入っております。花粉飛びかう季節なので、十分に気をつけて旅行に参りたいと思っております。(坂東三津五郎公式ホームページ)

日本航空をご利用の節は「スカイワード」をお忘れなく!



2008年2月28日木曜日

文楽“曽根崎心中”/吉田玉男の芸と人

-文楽“曽根崎心中”/吉田玉男の芸と人-                                        ▽国立文楽劇場2007年11月の公演より吉田玉男一周忌追善狂言『曽根崎心中』を放送する。



▽(前0:06.10~)吉田玉男・その芸と人となりを振返る。                (NHK 番組表)



吉田玉男さんの芸の素晴らしさ、お人柄の良さをあらためて思いだします。



中村芝雀 松尾芸能賞受賞

第29回(平成19年度)松尾芸能賞の受賞者(8名+1連名)が発表され、日本俳優協会会員の歌舞伎俳優・中村芝雀さんら4名が優秀賞を受賞しました。



芝雀さんは歌舞伎女形として着実に精進し、進境著しく、堅実な成長を遂げたことや、平成19年11月歌舞伎座『傾城反魂香』の又平女房おとくの情味豊かな演技、同年10月国立劇場『昔話黄鳥墳』(うぐいす塚)の腰元幾代のきびきびした演技ですぐれた女形芸を示し、舞台に充実度を加えたことが評価されての受賞となりました。(俳優ニュース)

昨年の芝雀さんの舞台は充実していましたので、何かの賞をおとりになるのではと予想しておりました。『傾城反魂香』の又平女房おとくの演技はもちろんですが、8月の『すずめ二人会』の豊志賀は忘れられません。



ご受賞おめでとうございます。





2008年2月20日水曜日

芝翫病気休演

二月歌舞伎座<夜の部> 中村芝翫 病気休演のため、「熊谷陣屋」相模役を福助が代役にてつとめております(中村福助 公式サイト)

寒い日が続きましたので体調崩されたのでしょう。お大事に。



2008年2月19日火曜日

5月文楽公演~演目

5月文楽公演(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|5月文楽公演)

5月の文楽、1部は「鎌倉三代記」と「戻り橋」。2部は「心中宵庚申」と「狐と笛吹き」。



「狐と笛吹き」は歌舞伎座で梅玉と福助が演じたと同じもので、以前に文楽でやっているそうです。人間離れした役は、文楽はお得意かもしれません。



NHKテレビ放映日時変更

4月からテレビ放送の日時が大きく変ります。



★「日本の伝統芸能」



本放送(水)14:00~再放送(火)5:30~



★「芸能花舞台」



本放送(木)14:00~再放送(土)5:15~再々放送(日)23:30~



★「いろはに邦楽」(水)14:30~



本放送が水木で、再放送は早朝ということは録画で見ることになりますね。



2008年2月14日木曜日

100年インタビュー「市川團十郎」17日BS2で放映

100年インタビュー「市川團十郎」(NHK 番組表)



先日見られなかった方に朗報です。



17日NHKBS2 3:00~4:30



梅玉のひとりごと~2008年2月

最近舞台が楽しく、役に苦しむことも、また楽しいと思える此の頃でございます。父が聞いたら、「まだ早い、まだまだ修行と」怒られそうですが、今年一年も楽しんで舞台を勤めさせていただきます。(baigyoku.com ひとりごと)

梅玉さんのひとりごと、1月のお役と今月のお芝居のお話です。



役者さんが楽しんで舞台を勤められると、自ずと見るほうも楽しくなります。今年もステキな舞台を見せて下さるでしょう。



2008年2月11日月曜日

芝雀 歌舞伎一人芝居「人魚の恋椿」

芝雀 歌舞伎一人芝居「人魚の恋椿」(歌舞伎美人 | 芝雀 歌舞伎一人芝居「人魚の恋椿」)



芝雀さんが新しいジヤンル一人芝居に挑戦します。正雀さんとの二人会では二人の掛け合い話しで、とても面白かったので、今度は一人で演じてみたくなったのでしょう。



チラシを見ると大変興味深いお話です。



大阪松竹座7月のチラシ

関西・歌舞伎を愛する会



第十七回七月大歌舞伎



平成19年7月5日(土)~29日(火)(歌舞伎美人 | 七月大歌舞伎)



演目は分かりませんが出演者は決まっています。さてどんな狂言だてになるか楽しみです。



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