2008年6月28日土曜日

上村以和於の今月の一押し 2008年6月

それに言うまでもないことだが、段四郎は手いっぱい演じてはいても、過剰のドタバタには陥らない節度がある。いまさらながら、そのことが如何に大切かということも、段四郎は教えてくれる。繰り返して言う。段四郎によって、私は『身替座禅』という狂言がはじめてわかった。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイ ト)

歌舞伎座夜の部を楽に観ました。上村さんが一押しになさった段四郎さんの玉の井は、殊更、赤いほっぺにしたり、眉を変に書いたりせず、普通の顔でいて面白い山の神でした。仁左衛門さんの右京も可愛く、嫌みのない色気で花道の出など見事でした。この狂言はコンビでいろいろに変りますね。〝過剰のドタバタ〟にならず、微笑ましい笑いを与えてくれると、良いと思います。