2008年6月8日日曜日

上村以和於の劇評 藤十郎の平家物語朗読

演技はすぐれたものだった。朗読といっても単なる本読みではなく、作曲の杵屋勝国、作詞の望月太喜雄以下の出演で、舞台芸術としての演出もきちんとなされている。何よりも感服し、また嬉しくも思ったのは、藤十郎が実に素晴らしい声を聞かせてくれたことである。「地」を語るだけでなく、清盛、重盛、教盛という人物たちを「コトバ」として演じるのだ。それは、十年のブランクを感じさせないというだけでなく、その間に培い、深めた、人としての藤十郎の成熟と、役者としての藤十郎の成長をも物語るものだった。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)

十年のブランクを経て、今藤十郎さんが蘇ったといえましょう。この記事を読む限り、演出にも優れた才能があり、役者としても大きく成長され、本格的に舞台へ復帰なさる日も近いのではと思います。歌舞伎界に新風を送りこんでくれると期待致します。