2008年7月13日日曜日

東京新聞劇評 2008年7月国立劇場

静の打つ鼓の音で、きざはしから狐忠信が現れる演出に、学生の観客が呆気(あっけ)にとられるのも鑑賞教室ならでは。歌昇は狐詞の技巧に長所を発揮、その中に親への思いを込めて、子狐の悲しみがにじみ出る。愁いの情の濃い、見事な造型である。長い物語の一部分ではあるが、豪華な舞台面でもあり、鑑賞教室にふさわしい一幕。24日まで。(近藤瑞男=共立女子大学教授・演劇評論家)(東京新聞:<評>7月国立劇場 歌舞伎鑑賞教室 歌昇、源九郎狐の切なさ:伝統芸能(TOKYO Web))

近藤瑞男さんの劇評です。きざはしから狐忠信が現れる演出、学生さんはエッと驚くでしょうね。