2008年7月15日火曜日

小玉祥子の劇評 2008年7月歌舞伎座

次が「高野聖」(石川、玉三郎補綴(ほてつ)・演出)。旅の僧(海老蔵)と山中で出会った謎の女(玉三郎)との物語。まわり舞台を効果的に使って情景を変化させ、人里離れた地であることを示す。女にまとわりつく生き物をあえて作りものらしく動かし、シルエットを用い、幻想性を表現することにも成功した。玉三郎が聖性と俗性を併せ持つ女性の悲しみを描き出した。海老蔵は役にふさわしい高潔な雰囲気をよく出した。これでもう少し情感があれば。歌六のおやじに厚みが感じられる。尾上右近の次郎。31日まで。【小玉祥子】(歌舞伎:七月大歌舞伎(歌舞伎座) 女性の悲しみを描き出した玉三郎 - 毎日jp(毎日新聞))

鏡花の独特な世界が感じられる演出だと思います。玉三郎と海老蔵は実年齢がかなり違うのに違和感を感じません。玉三郎は美しく、若く、海老蔵は大先輩の相手役をどうどうと演じています。