2008年10月28日火曜日

「七つ面」公演記録

文化デジタルライブラリー



昭和58年1月国立劇場で2代目松緑が演じています。舞踊劇のようですね。



文楽の講座案内 講師鶴澤燕三

読売・日本テレビ文化センターでは12月5日の公演で観劇入門講座を開き、観劇前のミニ講座で燕三さんをゲストに迎えます。一足先に文楽の魅力を聞かせてください。 「感じ方は人により様々なので、まず観てください。私も文楽の研修生になるまで観たことがなかった。ただ、一旦好きになると離れられないものがあります」 ――大きな魅力があるわけですね。講座でのお話をたのしみにしています。     



◆ 読売・日本テレビ文化センター「観劇入門講座」  



日時:12月5日(金)午後1時  



場所:国立劇場小劇場、芸能情報館



ゲスト講師:鶴澤 燕三 



受講料:会員5,700円、一般6,200円(観劇料含む)   申込:センター本部℡03・3642・4301  (河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))



鶴澤 燕三さんのインタビューものっています。



弥生花形歌舞伎 新橋演舞場 2009年3月

新橋演舞場 弥生花形歌舞伎



市川猿之助十八番の内



獨道中五十三驛ひとりたびごじゅうさんつぎ



市川右近十五役早替りならびに宙乗り相勤め申し候



平成21年3月4日(水)~23日(月)(歌舞ひとりたびごじゅうさんつぎ伎美人 | 弥生花形歌舞伎の演目と配役)





初春花形歌舞伎 新橋演舞場2009年1月 演目と配役

新橋演舞場初春花形歌舞伎



平成21年1月3日(土)~27日(火)(歌舞伎美人 | 初春花形歌舞伎の演目と配役)



海老蔵は権太を演じると「義経千本桜」の三役全てを網羅することになります。「口上」の睨み、弁天小僧とお正月らしい華やいだ舞台です。歌舞伎十八番の「七つ面」は見たことがありませんので、とても楽しみです。歌舞伎十八番物を復活上演することは、大変うれしいです。彼の意欲を感じます。



おもだか一門との共演も恒例になりましたね。



親子三代の「寺子屋」

千之助はいま小学三年。「将来は立役になってくれれば、僕としてはうれしい。孝太郎も僕の芸を受け継げなかったので、立役にと思っているようです」(東京新聞:<歌舞伎>歌舞伎座『顔見世大歌舞伎』 『寺子屋』松王丸 片岡仁左衛門 背中で語る芝居:伝統芸能(TOKYO Web))

千之助君は将来立役をと望まれています。成長が楽しみですね。





2008年10月24日金曜日

千回目の弁慶

空には煌々と満月が、たまに鹿の鳴き声や時の鐘などが聞こえて野外情緒満点の公演でした。(大道具さーん ちょっとー!)

金井大道具さんのブログによれば、テレビ朝日がドキュメント番組を制作、この冬に放映とか。天候にも恵まれ素晴らしい千回目の弁慶だったことでしょう。



落語が趣味の福助さん

父(人間国宝の中村芝翫)が昔、菊五郎劇団時代に世話になった、三代目の市川左団次さんが「お店(たな)言葉の名人」だった。その左団次さんが、「黒門町は、お店言葉がうまい」とよく言っていた。(【私と落語】歌舞伎俳優 中村 福助さん : 伝統芸能 : 伝統芸・舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

世話物に登場する人物は落語に出てくる人と同じですから、噺を聞いていると相通じるものがあります。



お店者、お店言葉、今では死語でしょうか。舞台の上だけでも継承して頂きたいと思います。



福助さんの落語聞いてみたいですね。「明烏」なんてお似合いでしょう。



2008年10月22日水曜日

上村以和於の今月の一押し 2008年10月

菊之助を襲名して売り出した前後、祖父梅幸の若き日はかくもやあらんと思ったことがあるが、そっくりさん的な意味ではともかく、その資質の最もすぐれたところは今もって梅幸ゆずりなのだということを、この勝頼は確信させてくれた。(梅幸といえば、今月は勘三郎が塩冶判官で、梅幸にまねび学んだ真骨頂を見せている。)勝頼という役は、何もせずにすっとしていて、ああいいなあ、と思わせるかどうかが勝負である。梅幸という人はそういう役が絶品だったが、菊之助の勝頼も、レベルはともかく、まさにそういう勝頼である。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)

今月は各座とも候補があって絞れないようです。



菊之助は祖父譲りの資質を持っていると言われていますが、私も同感です。この後いろんなお役を演じていかれると思いますが、祖父と父の役どころ両方マスターしてほしいですね。



初春歌舞伎 国立劇場2009年1月 演目と出演者

初春歌舞伎公演「歌舞伎十八番の内 象引」「十返りの松」「誧競艶仲町」(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|初春歌舞伎公演「歌舞伎十八番の内 象引」「十返りの松」「誧競艶仲町」)

うわさ通り團十郎さんが「歌舞伎十八番の内 象引」で復帰されます。こいつぁー春から縁起が良いわぇ!



お正月にふさわしい優雅な踊りと華やかな舞台になるでしょう。



歌舞伎座2010年4月でサヨナラ!

歌舞伎座では09年1月~10年4月の16カ月間、“歌舞伎座さよなら公演”を予定している。劇場でのアンケートなどで観客からも希望演目を募集する。(asahi.com(朝日新聞社):歌舞伎座、2010年4月で閉場 全面建て替えへ - 文化)

いよいよ建て替えが決まりました。代替えの劇場は主に演舞場になるようです。大阪・京都・名古屋・博多の公演がふえそうですね。2010年4月の楽のチケットはとれるかしら?今から心配です。見たい演目、役者をリクエストしましょう。



2008年10月19日日曜日

新番組久米宏のテレビってヤツは!? 海老蔵出演!

今夜は市川海老蔵が登場!!久米宏が海老蔵に聞きたいこととは…?([新]久米宏のテレビってヤツは!? - goo テレビ番組)

久米宏さんが久々にテレビに出られます。第1回目のゲストは市川海老蔵さん。これは見逃せません。



10月22日 10時~



獅童の父亡くなる

生前よく三喜雄さんは「あいつはいろいろ失敗も多いけど、芝居で返していくしかない」と周囲にもらしていたという。「芝居以外、何もできない男なんで父から受け継いだ獅童の名をもっともっと大きくしたい」。最後は、遺影に誓っているような言葉だった。 (asahi.com(朝日新聞社):獅童「親の死に目に会えない役者で幸せ」 - 日刊スポーツ芸能ニュース - 映画・音楽・芸能)

役者を廃業し、息子に獅童の名を譲った訳ですが、芝居は好きだったのですね。浅草の舞台では獅童は立派にお役を務めていました。自分の分まで息子には活躍して欲しかったのでしょう。獅童は幅広くいろんな芝居、映画などに出演しています。これからの時代にあった役者さんになられると思います。



ご冥福をお祈り申し上げます。



河村常雄の劇評 2008年10月歌舞伎座

世話物巧者が花道に現れるだけで江戸の香りが漂う。黙阿弥の世界を現出させる菊五郎の二つの役を見てつくづくそう思った。粋でさっぱりしていながら、厚い人情。われわれの持つ江戸への憧憬を刺激する。(芸術祭十月大歌舞伎評 : 河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

今月の歌舞伎座は何といっても菊五郎の江戸狂言が良いです。花道を出てきただけで、江戸へタイムスリップ!正に音羽屋の芸です。



河村常雄の劇評 2008年10月平成中村座

才を引き出す妙配役、でかした橋之助師直(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

勘三郎は仁左衛門という役者を呼ぶことで、この興行の成功を読んだように思う。そして4通りのプロを作ることで、若手の活躍、起用に成功したと思います。テント小屋だと外の騒音がダイレクトに聞こえるそうですね。



菊之助、政岡に挑戦

政岡の初演は、名優・六世中村歌右衛門でも三十四歳の時、祖父の七世尾上梅幸は三十六歳だった。「話をもらったとき、正直すぐ返事はできませんでした。父(菊五郎)に相談したら『挑戦だし、やってみたら』と背中を押してもらえたので」と、控えめに話す。(東京新聞:<歌舞伎>尾上菊之助 31歳で大役『先代萩』乳人政岡 ひたすら耐え ためる演技を:伝統芸能(TOKYO Web))

海老蔵にしても菊之助も、まだまだ早いのではと思われるお役をもらっています。昔は同じ狂言の脇役なり、端役などを経験して、いずれ主役を演じる時の勉強ができました。先輩方の演技の工夫やら、声の調子など、毎日同じ舞台を務めていれば、自ずと身につくものです。それが、一足飛びに主役をとなりますと、大変なことと思います。



何事も挑戦!果たしてできるかどうか分かりませんが、精一杯今の自分の持っている全てを懸けてやってみる、という気概は感じます。



政岡の実年齢からすると、31歳は納得いく年齢です。若い政岡というのもありでしょう。



2008年10月16日木曜日

嬉しい、嬉しいニュース!

團十郎さんが退院なさって、ご自宅からメッセージを書いて居られます。



3ヶ月の入院から、無事我が家へお戻りになって、さぞお喜びでしょう。



先ずは、ご退院おめでとうございます。ゆっくり静養なさって下さいませ。



舞台でお会いできる日を楽しみにしております。



成田屋 成田屋通信







2008年10月15日水曜日

渡辺保の劇評 国立劇場2008年10月

序幕埋木舎で若き日の直弼、お静、仙英、長野主膳、宇津木の姿を見せて、大詰に向って大きな一つの円環を鮮明にしている。吉右衛門の直弼も豆腐買いに出て雪道の七三でちょっと足を滑らしただけで観客がワッという面白さだし、周囲も揃っていい。 (2008年10月国立劇場)

この場が大詰のドラマを浮き立たせるのに大事な役を担っています。

第三幕の水戸家の内紛。古関新一郎(歌六)次之介(歌昇)兄弟の悲劇はエピソードとしてもよく出来ていて、暗殺の被害者対加害者の葛藤がはっきりしている。歌六歌昇二人の好演もあって第三幕はこれだけでも立派な芝居になっている。 (2008年10月国立劇場)

ここは一昨年の「元禄忠臣蔵」を連想しました。男のドラマという感じで見応えありました。

私は第三幕の井伊家の能舞台で、井伊夫人昌子が外国人のために「娘道成寺」を踊って見せるというような場面は、観客へのサービスではあるが、必要がなかったと思う。(2008年10月国立劇場)

この場は見る側にとって、息抜きにはなりましたが、何だか意味不明な場でもありました。次回は手入れが必要でしょう。



歌舞伎座12月 演目と配役

十二月大歌舞伎



平成20年12月2日(火)~26日(金)



(歌舞伎美人 | 十二月大歌舞伎の演目と配役)



三津五郎の「京鹿子娘道成寺」が本興行では初めてですね。舞踊家と役者の踊り、さてどういう風に料理するか楽しみです。



2008年10月13日月曜日

河村常雄の劇評 2008年10月国立劇場

当代一の大老役者・吉右衛門を大老に得たこともあり、歴史劇としても楽しめる好舞台となった。(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

吉右衛門の大老をはじめ、梅玉、魁春、芝雀、段四郎など適役ぞろいで、見応えあります。序幕の埋木舎の存在が後の展開に効果的。あの平安な幸せが、暗殺前夜に回想され、お静の方との愛を全うする。二人の愛の巣を観客も共有できる感じで、序幕が甦ります。



犬丸治の随想 前進座「解脱衣楓累」について

吉祥寺の前進座劇場で「解脱衣楓累」を観た。 この作品は、鶴屋南北が文化九年八月市村座の座組にあてて書下ろしたが、何らかの理由で上演されず、戦後国文学者の大久保忠国氏が「近世文藝」で紹介、三一書房版「鶴屋南北全集」第四巻に所収された。それを1984年復活上演(というより「初演」)したのが前進座。再演を重ねて一座の財産として、今回が十七年ぶりの上演となる。(2008年随想・漫筆・余滴)

この記事を読むと南北の作品のいくつかが絡んでいて、とっても面白そうです。ヒッチコックの「めまい」とも重なるとか、前進座の財産ともいえる「解脱衣楓累」、興味のある方は必見です。



祖父三代目時蔵50回忌追善狂言「嫗山姥」

「嫗山姥」は早世した父の四代目時蔵(享年三十四歳)も昭和三十年代に演じ、その後、時蔵家ではしばらく途絶えたものの、平成五年に当代時蔵が初役で勤めて“復活”。「弟子の中村時蝶がすべて覚えていて、彼から教わりました。唯一家の芸として残っている出し物なので、他の人にも伝えていきたい」(東京新聞:<歌舞伎>中村時蔵親子 『嫗山姥』で三代目50回忌追善狂言:伝統芸能(TOKYO Web))

歌舞伎の家は父から子へと芸が継承されますが、その隙間を埋めるのがお弟子さんです。先代、先々代のそばにいて、しっかり見て覚えているんです。中村時蝶さんは貴重な存在です。祖父、父の残した家の芸として精一杯演じてくれることと思います。



※11月歌舞伎座の演目案内の記事で間違ったコメントを書いてしまいました。私が見たのは三代目ではなく、四代目時蔵さんでした。訂正分を書きましたが、この場をかりましてお詫び致します。3年後に父上が亡くなるとは幼い時蔵さんは大変でしたでしょうね。



2008年10月10日金曜日

梅玉のひとりごと 2008年10月

一つ、うれしいニュースです。この舞台で歌江さんが復帰いたします。(baigyoku.com ひとりごと)



歌江さんが復帰、お立ちになる時はハラハラしますが、セリフも演技も結構でした。腰は無理をするとすぐぶり返すので、くれぐれもお気を付け願います。



弁慶役者がカウントされますが、同じ舞台を務める富樫、義経のお役をなさる方も相当の数になっている訳ですね。



博多座演劇講座

「博多座演劇講座開講5」開講のお知らせ!(博多座)



演劇のいろんなジャンルから講師を呼んで、興味深い講座ですね。博多座お近くにお住まいの方は応募なされたらと思います。



全4回の内、2回目は「猿之助のつくり方」創造する伝統~講師は横内謙介。これは面白そうです。



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坂東玉三郎特別舞踊公演 八千代座

坂東玉三郎特別舞踊公演



平成20年11月6日(木)~16日(日)午後2時(開場午後1時)(歌舞伎美人 | 坂東玉三郎 特別舞踊公演)



八千代座はまだいったことがありません。素晴らしい小屋だと聞きます。玉三郎さんの「鑑獅子」見たいですね。翼が欲しい!飛んで行きたい!



2008年10月8日水曜日

「大老」に出演の外人さん!能舞台の「道成寺」!

ハリスは紀伊国屋(由次郎)さん、ヒュースケンは十字屋(桂三)さん、そして下士官は私の同期、中村蝶之介さん! 3幕目第1場は、調印を祝うパーティーの場面で、私たち腰元役は、“異人のお客様”を接待しますが、ここで蝶之介さんと少しやりとりが…。ああ、照れくさい…。(梅之芝居日記)

三日目の会で6日に見てきました。筋書を買わなかったのでどなたが演って居られるのかと思っていたので、梅之さんに教えていただいてすっきりしました。写真撮影は珍しかったでしょうから、舞台の方の演技でその当時どう受け止められていたか表現しなくてはいけません。なかなか面白く拝見しました。



しかし、この場の能舞台で大老の奥様がいくら舞踊の名手とはいえ、道成寺を踊るのはおかしいです。武家では能でしょうし、踊りなら役者を連れてくるでしょう。時代考証は?と疑問が湧きます。このことについてプログラムに何か説明が載っているのでしょうか。どなたか分かりましたらコメントお願い致します。

大大名の正室が、異人相手に踊りをみせるという光景は、なんとも珍しいものですが、大名家には<お狂言師>という女性が出入りしておりまして、これは市井で踊りの師匠をしている者がなったそうですが、男子禁制の大奥にて、踊りはもとより芝居のひと幕をも演じて(もちろん全役女性で)奥方、姫君、局方を楽しませていたそうですから、そういう屋敷出入りの芸人に教わって勤め上げたのかな、などと私は勝手に想像しておりマス。

梅之さんが私の疑問を解いて下さいました。「汐汲」か「道成寺」と過去に二通りの例があり、今回はミックスのようなかたちにしたようです。お狂言師という女役者の存在はあったとしても、奥方が踊るのは?と思いますが、単純に芝雀さんに踊らせたかったのかな?



渡辺保の劇評 2008年10月平成中村座Bプロ

久しぶりの仁左衛門の由良助は、今日吉右衛門と双璧の立派な由良助である。  まず前半のせりふが一つ一つ生きていて、作者が苦心して書いた言葉の面白さがよくわかる。口跡のよさでもあるが、語る芸の面白さ、義太夫がハラにはいっているからこその明晰さで実に面白かった。(2008年10月中村座B)

勘三郎の勘平が良い出来とのこと。うれしいですね。歌舞伎の将来を考えて今の時代に合った芝居を、と精力的に活動している中村屋を、歌舞伎道から遠くなっていくように思えて憂いていました。これからは二刀流で活躍して頂きたいです。



仁左衛門の由良助は、やはり義太夫が身についているので、上手いのですね。若手の役者さんももっと義太夫を勉強して欲しいものです。



渡辺保の劇評 2008年10月歌舞伎座昼の部

菊五郎の「魚屋宗五郎」。  宗五郎の内で花道を出たところ、長ゼリフはいいが、その後の酔態は普通。(2008年10月歌舞伎座昼の部)

私の印象は違いました。初めは理路整然と家人を諭していたのが、おなぎさんの話しを聞いてからだんだん気持が揺れ、ついにお酒を飲んでしまいます。一杯目、二杯目~と飲んでいく内に酔っていくのですが、細かい手順を自然に見せ、目がすわっていく様子、身体がふらついていく酔っぱらいの変化を見事に演じていたと思います。松緑の宗五郎も大変良かったのですが、酒乱の人が暴れる、人が近寄れない怖さは、菊五郎のほうが出ていたと思います。



玉三郎のおはまは、この役が後見のようなものなので、菊五郎といつも夫婦役を演っていない訳ですから、当然のことだと思います。日を重ねていく内にしっくりしていくでしょう。





2008年10月6日月曜日

渡辺保の劇評 2008年10月歌舞伎座夜の部

一番うまいのは門口へ出て空を見てクルッと傘を開くイキ。当てッ気がなく、嫌味がない(2008年10月歌舞伎座夜の部)

直侍は脇の充実と菊五郎の手に入った演技で良いとのこと。傘を開くところはいつもカッコイイと思います。同じ所作を誰でもするのですが、ここは音羽屋にかないません。今年歌舞伎座初めてで今月だけ出演の菊之助ですが、やはり清純な芸風が三千歳には向かないかも?三千歳は綺麗ばかりではなく、男が抱きたくなる色気も必要でず。雀右衛門は濃厚な色気が圧倒的ですが、今まで見た三千歳で一番らしかったのは、宗十郎が訥升の時、直次郎が菊五郎で通しでやった三千歳です。前の廻し部屋や他の客のあしらいなど、実に似合っていて上手かったです。今週観劇予定なので楽しみです。



鬘の工夫

百日より毛の少ない「五十日」は「寺子屋」の松王丸などが使用。芝居の前半は様式的な演技で衣装も豪華なため、かつらも大きめ、後半は写実的で衣装も地味なので小ぶりと、同じものでも観客にも分からないほど、微妙に大きさを変えています。(東京新聞:<幕の内外>“オタクパワーの結晶”かつら 細部まで凝った緻密さ:伝統芸能(TOKYO Web))

歌舞伎の鬘はその身分や職業などが分かるように種類も豊富です。同じ役でも場面によって微妙に違うのです。松王丸も同じ鬘ではなく、少し小ぶりになっているそうです。鬘にもいろいろ工夫があり、奥が深いですね。



玉三郎の今月のコメント 2008年10月

九月秀山祭の早瀬と岩長姫。10月芸術祭のおはまと八重垣姫。昼と夜ではずいぶん違う役柄を演じさせて頂きます。俳優と言いますのは役柄の違うものをやり分けることの困難もありますが、ある意味ではやり甲斐のあることでもございます。(坂東玉三郎ページ)

先月の「日本振袖始」の詳しい説明、当月のお役のことなど大変興味深いお話しです。いろいろなお役を演じるのは、大変ではあるがやり甲斐のあることだと言われていますが、見る側にとっても様々なお役が見られてうれしいことです。



2008年10月3日金曜日

福原会

福原会
福原流家元継承 七代目福原百之助襲名披露演奏会が10月2日国立劇場で開催されました。歌舞伎座の初日昼の部を見て、銀座四丁目~三宅坂まで都バスでいきました。この路線は便利なのに、1時間に1,2本しか運行していません。



七代目福原百之助さんは人間国宝の寶山左衛門さんのお孫さんで、父は常磐津文字蔵さん、母は福原道子さんという恵まれた環境でいらっしゃいます。前名福原賢太郎さんの頃から、囃子方のホープとして活躍されていました。



襲名披露の曲目は長唄「黒塚」で、唄 今藤尚之 三味線 杵屋佐吉 ご自身は小鼓でした。この曲は四代目佐吉(現佐吉の祖父)の作曲、五代目百之助(新百之助の祖父)の手附だそうです。



寶山左衛門さんの作曲の笛だけの演奏というのが何番かありました。笛の音というのは日本の風土に溶け込む繊細で美しい音色ですね。



ご挨拶で久々に寶山左衛門さんのお顔を拝見致しました。お元気そうでしたが、小さなお声で「ありがとうございます」とおっしゃったのが精一杯という感じでした。笛を持って構えただけで、姿が良く品があって神々しい雰囲気があり、その音色も素晴らしかったです。東音会にはいつも出演されていらしたので、良い演奏を沢山聴かせていただきました。



七代目福原百之助さん、襲名おめでとうございます。益々のご発展お祈り申し上げます。



歌舞伎座初日

歌舞伎座初日
気持ちよく晴れ渡った2日、木挽町の歌舞伎座は初日です。
昼の部観劇、菊五郎の宗五郎が絶品です。

2008年10月2日木曜日

芸能花舞台「喜撰」三津五郎・時蔵 10月2日14:00~

芸能花舞台 -舞踊“喜撰”(NHK 番組表)



お家芸の「喜撰」をお楽しみ下さい。



三津五郎の今月の役どころ 2008年10月

江戸末期に尾張藩の上屋敷を写した写真が残されています。とんでもない大きさで、屋敷というより要塞、小さな城といってもいい規模で堂々とあたりに君臨しています。その写真を見ると、こんな所へ河内山は一人で乗り込んでいったのか、その行為がどれほど度胸の入る行為だったが一目瞭然です。この芝居が初演された明治初年には、そんな武家屋敷の風景をはっきりと覚えていた観客ばかりでしょうから、この男の度胸の良さに感じ入ったのでしょう。しかし今は大名の上屋敷の書院で当主と一対一で対決する、その度胸、胆力が伝わりにくく、自然愛嬌と、見顕しになってからの長台詞が聞きどころになってしまったのだと思います。(今月のスケジュール)

今月は名古屋の御園座に出演です。男の魅力あふれるお役二役に意欲を燃やしています。河内山のかたりはスケールが大きいですね。写真が残っているというのに驚きました。案外近い過去の話しに感じます。



名古屋の顔見世、錦之助襲名ということで、賑やかでしょう。



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