2008年10月2日木曜日

三津五郎の今月の役どころ 2008年10月

江戸末期に尾張藩の上屋敷を写した写真が残されています。とんでもない大きさで、屋敷というより要塞、小さな城といってもいい規模で堂々とあたりに君臨しています。その写真を見ると、こんな所へ河内山は一人で乗り込んでいったのか、その行為がどれほど度胸の入る行為だったが一目瞭然です。この芝居が初演された明治初年には、そんな武家屋敷の風景をはっきりと覚えていた観客ばかりでしょうから、この男の度胸の良さに感じ入ったのでしょう。しかし今は大名の上屋敷の書院で当主と一対一で対決する、その度胸、胆力が伝わりにくく、自然愛嬌と、見顕しになってからの長台詞が聞きどころになってしまったのだと思います。(今月のスケジュール)

今月は名古屋の御園座に出演です。男の魅力あふれるお役二役に意欲を燃やしています。河内山のかたりはスケールが大きいですね。写真が残っているというのに驚きました。案外近い過去の話しに感じます。



名古屋の顔見世、錦之助襲名ということで、賑やかでしょう。