2008年11月16日日曜日

黙阿弥の誠実さ

好んで泥棒を取り上げたイメージとは裏腹に、彼のモットーは「三親切」。「座元に親切、役者に親切、お客に親切」というもので、寡黙で誠実な人柄で知られました。手がけた作品、実に三百余り。日本がこぞって西欧化しようとする転換期に、人の心をつかんだ地道な創作活動が名作を生み、歌舞伎の寿命を確実に延ばしたのです。 (東京新聞:<幕の内外>誠実な作家『河竹黙阿弥』 江戸の情緒、退廃を描写:伝統芸能(TOKYO Web))

人気の高い黙阿弥のお芝居は、ここに書かれているように、役者も気持良くセリフが言え、それを聞く観客も胸がときめき、お客が入れば劇場は大入り万歳、こういうしくみになっていた訳です。それにしても文明開化の世に、よくぞ大江戸の情緒色濃い世界を書いてくれたと思います。