2009年5月28日木曜日

「雷神不動北山桜」10月博多座で上演

博多座



4月の名古屋御園座に引き続き、博多座で10月に公演されます。



海老蔵「特別舞踊公演」の抱負語る

「父(團十郎)が『象引』を復活したとき、相当資料を集めて考えて練り上げていた。でも僕はひらめきと感性でしか対応しないから、『七つ面やろう、舞踊でやろう』。それが発端」(【プレミアムシート】歌舞伎俳優・市川海老蔵 6月に大阪松竹座で「特別舞踊公演」 (1/2ページ) - MSN産経ニュース)

〝踊る海老蔵!〟というイメージは確かにありませんでしたが、最近、彼の踊りが上手くなったことは感じます。「七つ面」を舞踊でやろうと、彼自身が決めたとはびっくりです。七役を踊り分けるのはかなりの名手でも大変なことです。1月に見た時は、まだ練り直す余地はあるものの、お面をつけての踊り分けとか面白く、再演を繰り返して良い作品にしてほしいと思いました。



この「特別舞踊公演」では「保名」と「雷船頭」と全く雰囲気の違う踊りを踊ります。海老蔵の魅力たっぷりの舞台になることでしょう。



コメントにもありますが、本当に父團十郎と性格が違っていますね。どちらも歌舞伎に対する真摯な姿勢は変わりません。頼もしい限りです。



2009年5月24日日曜日

NHK芸術劇場5月29日(金)「寺子屋」と「河内山」

5月29日(金)の放送内容(【放送内容】古典芸能 | 芸術劇場 | NHK教育 毎週金曜日 22時30分から24時45分)



去年11月歌舞伎座の顔見世の舞台から、仁左衛門の「寺子屋」。9月の秀山祭より吉右衛門の「河内山」。金曜の夜は夜更かしになりそうです。



仁左衛門一世一代の与兵衛

無心を断られ、脇差しでお吉を殺す場面。「最初は無我夢中、震えている、だんだん落ち着いてくる、そして(殺しを)楽しみ出す。最後に相手が死ぬと怖くなる。殺しの手順の間あいだの心理の変化を演じていくのが面白い」 

仁左衛門の与兵衛は孝夫時代から定評があります。今回で最後になるとのこと、見逃せません。



殺人者の心理変化を克明に演じて、観客の心を掴みます。

床にまかれた油は本物を使う。「ゴマとかつばき油などを混ぜて作ります。混ぜ方も天気によって違います。滑りすぎても滑らなくてもいけません。初演の時、滑って後頭部を打ち、しばらく動けなかったことがありました」(東京新聞:<歌舞伎>6月歌舞伎座『女殺油地獄』 片岡仁左衛門 最後の『与兵衛』 :伝統芸能(TOKYO Web))

油の調合も日によって違うとは驚きです。これも経験や工夫を重ねてベストな割合が分かるのでしょうね。



2009年5月23日土曜日

河村常雄のインタビュー 金田栄一氏

伝統文化放送社長を務めた金田栄一・元歌舞伎座支配人が歌舞伎座舞台社長に就任した(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

一度金田さんのお話を聞いたことがありますが、大変歌舞伎を愛していらっしゃり、歌舞伎ファンへのサービスのツボを、よくご存じの方です。今後の歌舞伎座に貴重なご意見を言って頂けると思います。



歌舞伎へのきっかけが大橋巨泉さんのラジオとは驚きです。そして大成駒の告別式の演出は末代までの語り草となるでしょう。



2009年5月20日水曜日

10月国立劇場 演目決定

公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|10月歌舞伎公演 「京乱噂鉤爪(きょうをみだすうわさのかぎづめ)」



乱歩歌舞伎第二弾!〝人間彪の最期〟です。題名から察すると舞台は京都なのでしょうか?



矢車会、親子で「勧進帳」に「連獅子」

「古典の芸は年をとればとるほど分かると言うが、なるほどと思う。まず先輩にあこがれ、まねをし、追いつこうとする。『さて、自分の個性は何だ』と問いかけ、富十郎として何を見ていただくかは、これからの課題。その意味で、80歳の初心なんですよ」(人間国宝 中村富十郎…傘寿の初心 親子で「勧進帳」 : 伝統芸能 : 伝統芸・舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

矢車会で富十郎が弁慶を演じるのが話題になっています。体力的には大変だと思いますが、今までの先輩方、武智歌舞伎、等を研究し、富十郎の弁慶を見せてくれると思います。



親子で「連獅子」は勘三郎からの前々からのお話だとか、ご自分もかつて父勘三郎と踊ったり、二人の息子と踊った経験から、何とも言えぬ感動やうれしさを感じたからでしょうね。



6月の歌舞伎座でも三代揃っての「連獅子」が実現です。崖から蹴落とすにはあまりにも小さい年齢ですね。これはパパがなさるのかな?



2009年5月15日金曜日

中村梅玉の連載コラム

東京新聞社のご厚意により、2009/04/05 から同紙に連載しているコラムを公開いたします。(言いたい放談)



この4月より東京新聞で連載されている梅玉さんのコラムがこちらで読めます。ご覧になって下さい。



2009年5月12日火曜日

御園座10月吉例顔見世の演目と配役

公演予定 第四十五回記念 吉例顔見世



名古屋の顔見世は「仮名手本忠臣蔵」の通しです。仁左衛門と團十郎が由良之助をやるのだと思います。これは楽しみですね。



近藤瑞男の劇評 2009年5月歌舞伎座

歌舞伎座 『5月大歌舞伎』 菊五郎・道玄、独特の味わい(東京新聞:<評>歌舞伎座 『5月大歌舞伎』 菊五郎・道玄、独特の味わい:伝統芸能(TOKYO Web))

今月は團菊祭と銘打っていないので、團・菊が同じお芝居に出演していません。しかし、各々が持ち味を活かした演目を魅力一杯演じています。



2009年5月10日日曜日

葵太夫さんの俳優祭の記事

4雀右衛門丈が人力車での登場は感動的でした。幇間のご子息2人が先に立ち、作者の咲十郎丈が車夫、京蔵丈が黒衣で後押し。舞台へかかりますと4雀右衛門丈と同年の小山三丈が半玉で並びます。失礼ながらおひとりで半玉数人分のご高齢ですが、お元気で何よりです。(つねひごろ)

竹本の作曲を担当なさった苦労?話や演出担当の團十郎さんのお話など書いておられます。私も幸い見ることが出来ましたが、お元気な雀右衛門さんのお姿が見られて本当にうれしかったです。



渡辺保の劇評 2009年5月新橋演舞場

吉右衛門の「金閣寺」の大膳をはじめて見た。東京初役。古怪さ、スケールの大きさ、王子の鬘の似合う立敵ぶり、さすがに当代一の大膳である。(2009年5月新橋演舞場)

思った通り吉右衛門の大膳は上出来。芝雀の雪姫は京屋の型でこれはこれで面白いと思います。



福助の「近江のお兼」は前に「心猿」が付き、引き抜いてお兼になりますが馬と猿の両方が引き抜く面白さのみで、別に「近江のお兼」だけで良いのではと感じました。右袖から見ていたら、猿の頭そっくりを取ると下にもうお兼のカツラを被った福助がみえました。最近、変に精巧に作ってあまり感心できません。二役の吹き替えの顔とか、観客の目をごまかそうと四苦八苦する必要はないと思います。猿もお面を工夫して使ったほうが良いかと思いますが~



「らくだ」を吉右衛門がなんで選んだのか理解に苦しみますね。5月の演舞場の演目を見ると何だか肩のはらない観客受けする路線でいくのかなと思います。8日にみましたが、吉右衛門はアーウーが多くセリフを間違ったり、「金閣寺」とは大違いでした。彼のニンに合った重厚なお芝居が見たいです。



(夜の部未見)



2009年5月7日木曜日

渡辺保の劇評 2009年5月歌舞伎座

海老蔵の河津と雄鳥の精、菊之助の傾城喜瀬川と雌鳥の精、松緑の俣野と、その年配といい、芸の背丈といい、キレイさといい、三人が丁度揃って今が盛りの満開の桜の如き絢爛さ。これはこれで、立派な三枚続きの平成の錦絵。(2009年5月歌舞伎座)

今月は團菊祭とつけてないが、菊五郎劇団中心の座組で昼夜9本という盛り沢山です。私は3日に昼夜観劇しましたが、どれも楽しく観られました。踊りが多いといっても、地方が長唄、清元、常磐津、竹本と全部違っていて各々の雰囲気が味わえて面白かったでず。



昼の部の「暫」は歌舞伎座の大舞台一杯に力溢れるカラッとした風が吹き通りました。セリフが難とご指摘ですが、それほど感じませんでした。



次は人間国宝お二人の踊り二題。「寿猩々」の富十郎の踊りは、独特の足の動き、目の使い方一つで回りの景色が分かる踊りでした。芝かんの「手習子」はいつも説明的すぎる踊りがそんなに気にならず、可愛かったです。前に梅幸が話していましたが、12,3才なら7,8つ(ななやっつ)の気持ちで踊るのだそうです。



菊五郎初役の「加賀鳶」、勢揃いの場はいかにも江戸の一ページを見るようです。梅吉が出てきて一言セリフを言うと、途端に黙阿弥の世界になります。道玄は悪であっても憎々しくない愛嬌ある按摩ですね。赤門前の場では、間が実に良くて流石という感じです。



昼の切りは「戻駕」、紫野、大徳寺のあたりの、のどかな春の風景で、浪花と吾妻の対照的な二人が好一対です。この踊りは古風で歌舞伎らしく面白いです。もう一つ常磐津が大変結構で、耳も楽しいです。





夜の部は團十郎の「毛剃」から始まります。この役は成田屋のニンにあった役で大きくて良いのですが、セリフが博多なまり(長崎に訂正)のせいかはっきり聞こえませんでした。藤十郎の宗七は柔らかい和事の味が滲み出ていて、成田屋と対照的で良かったです。



清元「夕立」といえば、思い出すのは雀右衛門の滝川の濃厚な色気にドキっとしたことですね。今回は菊五郎の七之助のみだらな色気にドッキリ!振り付けが猿若清方とあり、前と違って滝川が慌てて掛けだしてくるという振りでした。



宇野信夫の人情劇「神田ばやし」は三津五郎が説明していた通り、海老蔵の違った面が見られて面白い。上手から流れる清元「神田祭」が効果満点で、この雰囲気を大事にしていって欲しいです。三津五郎の大家さんは申し分なく、梅枝のおみつは宇野信夫の世話ものにはかならず登場する綺麗な娘役をほほえましく演じていました。他脇役も好演。心温まるお芝居です。



夜の最後の「鴛鴦」は本当にこの三人ならではの一幕。綺麗だけでなく、役どころの性根もきっちり表現していて、見応えありました。この黄金コンビのこれからの活躍が楽しみです。





三津五郎紫綬褒章受章の抱負

この度、紫綬褒章を受章させていただくことになりました。(三津五郎の部屋)

HPに写真入りで載っています。



これからの歌舞伎をどうぞよろしくと託せる役者さんです。ご受賞誠におめでとうございます。



三津五郎の今月の役どころ 2009年5月

小編の人情劇ですが、人間に温かい視線を持つ後味のいい芝居ですし、清元の「神田祭」が効果的に使われ、季節感もぴったりだと思います。海老蔵さんの普段のイメージとは違う彼独特の持ち味と私がうまく噛み合えば、再上演も可能な作品になってくれるのではないかと、期待を抱いております。(今月のスケジュール)

このお話で「神田ばやし」の見どころが一目瞭然です!宇野信夫の世話物の作品には、必ず若い綺麗な娘が登場して色を添えます。



「加賀鳶」の勢揃いは何の抵抗もなく楽しんで、小気味よいセリフを心地よく聞いて、満足していますが、関西のお客様には受けないとか!やはりこの演目は江戸のものですね。



2009年5月6日水曜日

七月大歌舞伎 2009年7月歌舞伎座

歌舞伎美人 | 七月大歌舞伎



演目と配役が決まりました。



リクエスト演目に「五重塔」という4本立てです。



「五重塔」の勘太郎が楽しみです。



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