2009年7月24日金曜日

渡辺保の劇評 2009年7月国立劇場

今日は高校生で超満員。誰一人ここで手を叩く者がいない。それでいい。自分にお辞儀をしてくれてると思う半可通の観客なんか相手にもせずに、この高校生の一生懸命に見ている素朴純真を梅枝に一生忘れてほしくないと思った。 (2009年7月国立劇場)

〝時分の花〟梅枝の「藤娘」が初々しく綺麗だとか、鑑賞教室は行っておりませんので、コメントできませんが、見たかったです。



私が初めて見た舞台は梅幸の「保名」です。小学校5年生の頃だったと思います。今でもあの舞台の春の風景、貴公子梅幸の保名の憂いを含んだ美しい顔、鮮明に覚えています。今月国立に行った高校生は、藤の花が舞台一杯に垂れ下がった大道具に、とびきり美しい梅枝の藤の精に心を奪われ、夢のような世界をいつまでも忘れないでしょう。