2010年5月24日月曜日

第638回三越名人会 芝居の楽しみ~歌舞伎舞踊と音楽~

第638回三越名人会
「芝居の楽しみ~歌舞伎舞踊と音楽~」(三越劇場|株式会社三越)
歌舞伎でお馴染みの杵屋巳太郎が出演し、「白浪五人男」勢揃いの場の花道の出「白浪の~」の黒御簾音楽を演奏します。その他「蜘蛛拍子舞」の素演奏も楽しみです。

長谷部浩の劇評 2010年5月国立大劇場

七代目嵐芳三郎襲名披露の口上にはじまり、黙阿弥の「切られお富」を通す。元治元(一八六四)年、瀬川如皐の「切られ与三」を、三代目澤村田之助のために、お富を主人公として書き換えた趣向第一の狂言である。先代国太郎の当(あた)り役として前進座が上演を重ねてきた。テキストもよく整理されて、テンポよく運ぶ。(東京新聞:<評>前進座公演「切られお富」 矢之輔に悪の色気:伝統芸能(TOKYO Web))
前進座公演はいつも面白い演目が取り上げられ、ちょっと違ったテイストが注目されます。歌舞伎では宗十郎の切られお富が思い出されます。

国立大劇場 10月~の予定

10月公演は発表になりましたが、その後の予定出演者が分かりましたのでお知らせします。
11月    坂田藤十郎・市川團十郎
12月    松本幸四郎・市川染五郎
1月     尾上菊五郎・尾上菊之助

大体去年と同じメンバーですね。10月と12月が入れ替わった感じです。お正月は恒例になった菊五郎劇団の公演です。

芸の真髄シリーズ第四回 清元 ~清き流れひと元に

芸の真髄シリーズ第四回 清元 ~清き流れひと元に~http://www.kiyomoto.org/f_performance.htm
清元は延寿太夫の高輪派と梅吉の梅派とあって、それぞれに活躍していました。両派が一緒に演奏することはありませんでした。延寿太夫は歌舞伎に出ているのでいつも聞けますが、梅派の演奏は演奏会、踊りの地方で聞くという感じでした。 ~清き流れひと元に~と銘打って今回両派が共演することになりました。これは素晴らしいことです。仁左衛門が「お祭り」を踊って華を添えます。

九月大歌舞伎 2010年9月京都南座

九月大歌舞伎
通し狂言 義経千本桜
市川海老蔵 忠信・知盛・権太三役相勤め申し候
平成22年9月2日(木)~27日(月)
昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時15分~
忠信篇 午前11時~
(3、7、10、14、17、21、24日のみ) (歌舞伎美人(かぶきびと) | 京都四條南座)
これはすごい企画です。通常なら2ヶ月かかるところを忠信篇を間に入れて通しで行うという訳です。そしてこの三役を海老蔵の年で演じるというのは驚きです。彼はこれをやりたくて着々と忠信・権太・知盛を手がけていたんですね。玉三郎の静以外配役が分かりませんが、楽しみですね。

七月大歌舞伎  2010年7月新橋演舞場 演目と配役

七月大歌舞伎(歌舞伎美人(かぶきびと) | 七月大歌舞伎の演目と配役)
夏の興業にしてはかなりの顔ぶれです。それにしても團十郎の「暫」はあの衣装を着て大変なのではと心配になります。歌舞伎十八番の狂言を今演じたいというご自身の希望でしょうか。「縮屋新助」は夏らしい出し物です。美代吉を雀右衛門、玉三郎から福助へと、真価が問われるお役です。

2010年5月16日日曜日

邦楽へのいざないPart4 音曲の司 義太夫節の魅力

邦楽へのいざないPart4 音曲の司 義太夫節の魅力(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|)
解説、演奏、対談と義太夫節の魅力がよく分かる企画です。お馴染みの「四の切」です。この機会にいかれることをお奨めします。

第16回稚魚の会・歌舞伎会合同公演 2010年8月国立小劇場

第16回稚魚の会・歌舞伎会合同公演(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|)
今回は「仮名手本忠臣蔵」五段目、六段目、八段目です。配役は梅之さんがアップしていらっしゃいました。以下の通りです。

           A班        B班

早野  勘平    尾上 辰 巳  市川 左字郎

女房  お軽    中村 京 珠  坂東 玉 朗

母  おかや    中村 梅 之  中村 蝶 紫

一文字屋お才    尾上 みどり  澤村 伊 助

判人  源六    中村 吉 六  坂東 翔 次

斧  定九郎    松本 錦二郎  中村 東志二郎

千崎 弥五郎    中村 吉二郎  澤村 國 矢

不破数右衛門    中村 蝶八郎  中村 蝶一郎


八段目 道 行 旅 路 の 嫁 入

           A班        B班


本蔵妻戸無瀬   市川 喜 昇  中村 春之助


娘   小浪    中村 京 由  中村 春 希


奴   可内    中村 吉二郎  松本 錦二郎

長谷部浩の劇評 2010年5月新橋演舞場

海老蔵は、「出端(では)」から男伊達(だて)を体現する。「名乗り」も爽快(そうかい)。襲名時の不良性を抑えて、品格が備わってきた。團十郎家の助六へと成熟を重ねている。(東京新聞:<評>品格出てきた海老蔵 新橋演舞場「五月花形歌舞伎」:伝統芸能(TOKYO Web))
襲名時よりセリフが上達し、水入りも魅力を発揮し、大成功です。共演者や脇役に至るまで、次代を担う芸達者が揃い、五月の風のように爽やかな舞台です。
丸本物は回を重ねていくうちに、出来てくると思いますが、世話物は理屈ではどうにもならないだけに難しいですね。しかし、世話物の舞台から江戸の風が吹かなくなったら、江戸歌舞伎はおしまいです。下座音楽、大道具、小道具、衣装、鬘、すべてが一体となって舞台を作らなくてはなりません。何とか引き継いで頂きたいと思います。

2010年5月10日月曜日

菊之助、役者のことば 2010年5月

『髪結新三』の勝奴は、自分から父に、やらせていただきたいと願い、実現した役です。女方を中心に勉強してきましたが、いずれはと思ってきました。菊五郎の家に生まれた以上、父の当たり役を継承していくことも、大切な仕事だと思っています。いつか新三をつとめるためには、父の背中を見ながら、江戸の粋をつぶさに体験しておきたいと思いましたので、あえて、「やらせてほしい」と願いました。(「菊五郎・菊之助 役者のことば」音羽屋 尾上菊五郎/菊之助 オフィシャルサイト)
菊之助さんからお願いし、実現したようです。お熊や忠七なら分かりますが、勝奴はちょっとイメージが違うように思いますが、いずれ音羽屋の家のものを演じていくには通らなければいけない道です。玉手御前は大役でもニンですね。どのお役も将来が楽しみです。

菊五郎、役者のことば 2010年5月

「團菊祭」ですので、松竹座に五代目菊五郎、九代目団十郎の胸像を歌舞伎座より移して頂きました。この二人が明治天皇の御前で展覧歌舞伎として「勧進帳」を演じた事により歌舞伎の地位が向上し、今の歌舞伎がございます。ずっと歌舞伎座にございましたので、大阪の皆様には初お目見えでございます。(「菊五郎・菊之助 役者のことば」音羽屋 尾上菊五郎/菊之助 オフィシャルサイト)
お役のこと、菊五郎の名跡の重さなどについて書かれています。先ほどご紹介しました胸像の件はこういう次第のようです。

長谷部浩の劇評 2010年5月大阪松竹座

役者と役者がぶつかりあうとき歌舞伎の高揚感が生まれる。大阪で初めての團菊祭は、團十郎と菊五郎が、家の芸で地力を示し、充実の公演となった。

菊之助、三本の初役のなかでも、「摂州合邦辻」の玉手御前は、若く美しく哀愁に満ちて、祖父梅幸以来の芸を継承する。(東京新聞:<評>大阪松竹座「團菊祭」 家の芸で地力示す:伝統芸能(TOKYO Web))
毎年必ず見ていた團菊祭が今年はみられず、寂しいかぎりです。さて大阪での評判が気になるところですが、團十郎と菊五郎が、家の芸で地力を示し充実の舞台とのことです。菊之助初役の玉手御前も好評です。

渡辺保の劇評 2010年5月新橋演舞場

いよいよ首実検。例の刀を抜く団十郎型だが、これも工夫がある。「眼力光らす」で袖をひろげてちょっと目をむく。ここの目がよく動いている。いざ刀を抜いての大見得とともに、この目玉の動かせ方がうまい。(2010年5月新橋演舞場昼の部)
団十郎型はまだ見慣れなていませんが、かなり印象に残る演出だと思いました。数年前から海老蔵の松王丸の衣装が紹介されていて、いつ着るのかと心待ちにしていたので、今月の「寺子屋」は楽しみでした。このお芝居は奥の深いドラマで、全員合格は難しいと思いますが、松王が良ければ救われますね。

2010年5月9日日曜日

渡辺保の劇評 2010年5月新橋演舞場夜の部

この色気と同時に今回の進歩は荒事のワイルドさと和事の柔らか味が渾然一体となってきたことである。色っぽく、しかもキッパリ。その両方を兼ね備えてさまざまに変化する光彩のきらめきが、他の人にはないよさである。 (2010年5月新橋演舞場夜の部)
先月の超豪華な「助六」の余韻が消えぬまま、今月のフレッシュな「助六」を見る果報とでも言いましょうか。同じ狂言なのに全く違った面白みを味わえる、これが〝歌舞伎〟です。歌舞伎座はしばしサヨナラですが、歌舞伎はその魅力を発揮しつつ継続しています。こいつぁ休んじゃあいられねえ!

團菊の胸像大阪へ出張

友人の由比ヶ浜さんからの写メールです。歌舞伎座の二階に長年住んでいた劇聖九代目團十郎と五代目菊五郎が大阪初お目見えで出張なさっています。
今月が終わったら次はどこにお引っ越しかしら、3年後に又お目にかかるまでお別れです。

鏡開きの酒樽

演舞場稲荷の前に二つ仲良く並んでいました。初日のイベントで割った酒樽ですね。

2010年5月5日水曜日

10月歌舞伎公演 国立劇場2010年10月

10月歌舞伎公演「天保遊侠録」「将軍江戸を去る」(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|)
真山青果二題、出演は吉右衛門他。

中村時蔵,紫綬褒章を受章

平成二十二年春の褒章受章者が発表され、中村時蔵が紫綬褒章を受章しました。(歌舞伎美人(かぶきびと) | 時蔵 紫綬褒章受章の喜び[_photo_])
受賞の喜びのコメントが載っています。時代物、世話物と幅広い女形の役を手がけ、上の世代とも、下の世代とも共演して何の違和感なく出来る貴重な存在です。これからのご活躍を期待致します。ご受賞おめでとうございます。

2010年5月2日日曜日

「第八回亀治郎の会」東京公演 詳細

「第八回亀治郎の会」東京公演・演目と配役の発表(速報!「第八回亀治郎の会」東京公演 公演情報発表!!|新着情報 |市川亀治郎)
今年は京都だと思っていましたが、何と東京・京都と両方の公演です。猿之助の代表的演目の「四の切」上演、家の芸を着実に手がけているようです。

福助気ままに語る 2010年4月

送り出しに着る打ち掛けの図柄を、団十郎兄さんのご紹介で中島千波先生にお願いすることができました。(福助 気ままに語る)
先月の玉三郎さんの打ち掛けは牡丹の花、今月の福助さんは桜の花の打ち掛けです。写真がアップされていますのでご覧下さい。素敵ですね!舞台で見るのが楽しみです。マメに更新なさっていて、閉場式の「道成寺」のことなど興味深い記事があります。

三津五郎の今月の役どころ 2010年5月

「摂州合邦辻」 合邦道心
初役です。この場の主役はもちろん玉手御前ですが、内容的には合邦の芝居といってもよく、大変やりがいのある面白い役です。捨て坊主ながら元武士の身として、理不尽な行いをした娘を、世間を憚り怒りつつも、かわいい我が子という情愛を捨てきれない、親の心の揺れ動きが見事に描かれています。(今月のスケジュール)
今月は大阪での團菊祭に出演、四役のそれぞれコメントを書かれています。玉手の菊之助も初役ですから新鮮な親子の情愛で盛り上げてくれるでしょう。

玉三郎の今月のことば 2010年5月

この1年4ヶ月を振り返りますと「鷺娘」から始まりまして最後に「助六由緑江戸桜」等、自分が憧れておりました色々な大役を精一杯勤めることが出来ましたことは本当に幸せでした。(坂東玉三郎ページ)
女形の大役を次から次へと務められ、今はほっとして居られることでしょう。私たちもたっぷりと魅力ある舞台を堪能させて頂き感謝です。

さよなら歌舞伎座、いろいろな声

新しい歌舞伎座を設計する隈研吾さん 今の歌舞伎座は東京の団らんの居間みたいな所。新築して木挽町通りに昔の江戸の風情を取り戻せれば。(東京新聞:<歌舞伎>さよなら歌舞伎座 関係者らの声:伝統芸能(TOKYO Web))
関係者をはじめ近くの商店の方達の声もあります。設計を担当する隈研吾さんのコメントを読むと私たちが心地よく過ごせる小屋になるような気がします。 

速報!新橋演舞場に櫓、お披露目セレモニー

【5月4日(火)から新橋演舞場に櫓が立ちます!】
歌舞伎座でもおなじみの櫓(やぐら)が、新橋演舞場の正面玄関上に新しく立つことになりました。出演俳優が参加してのお披露目セレモニーを下記の日時より行います。是非ご覧下さい。
5月4日(火) 午前9時30分開始予定(歌舞伎美人(かぶきびと) | 新橋演舞場)
歌舞伎座に代わる劇場としての位置付けを意識してのことでしょうか。お天気も良いようですし、又大賑わいになりそうですね。

ダイワハウスpresents 歌舞伎役者 尾上菊之助の挑戦 5月4日午前9:55~10:25

ダイワハウスpresents 歌舞伎役者 尾上菊之助の挑戦 女方の伝統に新たな華が咲く~今日開幕の大歌舞伎-初めて演じる難役に取り組んだ一ケ月の記録~ (TV番組/毎日放送/05月04日 09:55-10:25/ダイワハウスpresents 歌舞伎役者 尾上菊之助の挑戦 女方の伝統に新たな華が咲く~今日開幕の大歌舞伎-初めて演じる難役に取り組んだ一ケ月の記録~)
大阪松竹座の團菊祭で大役玉手御前を演じる菊之助のドキュメント。お出かけの方は予約お忘れなく。
注ーローカルなので東京では見られません。

ブログ アーカイブ