2011年5月18日水曜日

渡辺保の劇評 2011年5月演舞場夜の部

今度は、私もはじめて見る九重の部屋が出たので、その後の八ッ橋の境遇、気持ちがよく出て、立花屋の殺しに繋がった。さしたる場面ではないが、ここの福助の寂しげな横顔が印象的であった
(2011年5月新橋演舞場夜の部)
前半とこの場も初めて見ました。毎回通しでやる必要はありませんが、珠に見ると筋立てが分かり良いと思いました。特に九重の部屋の場は二人の情が通うセリフが筋ではなく心情が後へと繋がり良かったと思います。この場は次回も付けたほうが良いですね。
「あやめ浴衣」はあまり歌舞伎では見ない踊りなので期待したのですが、変にアレンジされてがっかりでした。そもそも浴衣のコマーシャルソングで役者の名が入っていたりするのです。粋な浴衣姿ではなく元禄風?で二上りの詞章も変えられていて、しっくりしませんでした。唯一良かったのは潮来出島が入れてあったことです。あやめの季節感あり、爽やかでした。