2011年12月26日月曜日

長谷部浩の劇評 2011年12月国立劇場

。「人はただ初一念を忘れるな」。こうした絶唱を、吉右衛門は実感を込めて、作られた台詞(せりふ)ではなく、内心の吐露とする。切腹を前にして「日本晴れの心地にござります」と見上げたときの晴れやかな顔が見事。論理に終始しがちな青果の台詞劇を、芝居にしている。
(東京新聞:<評>国立大劇場「元禄忠臣蔵」 役者人生重なる吉右衛門ら:伝統芸能(TOKYO Web))
気持よく絶唱してしまう人が多いこのセリフを真の内蔵助の言葉として言っている所が吉右衛門の良さでしょう。重厚な人間の器を感じます。