2012年2月12日日曜日

「白浪五人男」稲瀬川勢揃いの場、五人男の出

名古屋御園座で今月若手中心の「白浪五人男」が上演されています。今回は通し狂言ですが、稲瀬川勢揃いの場だけが上演されることもあります。かつて今の菊之助、海老蔵達が小さかった頃に演ったことがありました。この場はいかにも歌舞伎らしく、色彩や音楽、人気役者の顔揃いと楽しい一幕です。幕が開いて花道から弁天を先頭に一人づつ登場し名乗りを上げます。その時に下座が演奏する唄が出てくる人物の説明をしています。
弁天小僧
白浪や、ここに寄するや江ノ島の、弁財天という名さえ青海原の船唄や、(琵琶にはあらぬざざんざの磯馴れの松の深みどり)
忠信利平
(闇雲にめぐる鼓の梅が香や)初音と名さえ忠信が竜に翅のねぐら鳥
明星十三郎
(男なりせし初ざくら)一重か八重か夕がすみ、たそがれ近き明星が(露にぬるるや月のかさ)
南郷力丸
世にもとどろく雷の(雲の浪より小ゆるぎの)その南郷と真砂路や
日本駄右衛門
沖を超えたる親船のちょうどそろうた友綱や
( )の中は省略されることがあります。
この詞章を覚えておくと、いっそうこの場が楽しめます。

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