2013年3月17日日曜日

渡辺保の劇評 2013年3月 赤坂アクト・シアター

父の急死にあって父の面影を追うのも、観客がまたそれを見たがるのもわか る。しかしそれは勘九郎の天与の才能をくもらせる。この正助を見れば、父の 真似はしても父は超えられない。父とは違う道を切り開いてこそ父を超える名 優になれるだろう。勘九郎の進路はそこにある。(2013年3月赤坂アクト・シアター)
私も勘九郎は父勘三郎とは違う才能を持っていると思っています。秀山祭の時、初代吉右衛門の写真が展示されます。その中に洋服で車をバックに映っている写真がありました。それが勘九郎(勘太郎)にそっくりでびっくりしました。友人もその写真を見て、似てる!と言っていました。勘九郎には播磨屋のDNAが確実に色濃く残っています。吉右衛門に教えを請い時代物にも積極的に挑んでいるのはうれしいことです。勘三郎の残したお役もやり、父が演じなかったお役もやっていったら怖いものなしですね。