2013年3月4日月曜日

福助の女清玄、堕落するお姫さまを演じる

 南北が江戸文化年間、“目千両”と呼ばれ目に色気があった美貌の女方・五代目岩井半四郎のためにまず「隅田川~」を書き初演、その三年後に「~東文章」が初演された。  その後「~東文章」は人気演目となったが、「隅田川~」は長く上演が途絶えていた。明治になって福助の曽祖父に当たる五代目中村歌右衛門が復活し、戦後は大叔父の六代目歌右衛門に受け継がれた家の芸だ。  
今回、国立劇場文芸課が過去の台本を補綴(ほてつ)し、物語の背景にあるお家騒動をしっかり描きつつコンパクトにした。清玄尼が松若丸に惚れるアイテムとして“金剛草履”なる、履くと男に一目惚れしてしまう霊力を持つ草履を考案。大ゼリを使った清玄尼の身投げ場面や、舟に乗る登場人物たちのダンマリ(暗闇を動き回る歌舞伎独特の演出)も。大詰めは「道成寺」を模して怨霊となった清玄尼が大鐘に隠れ、最後は忠臣によって押し戻される。(東京新聞:<歌舞伎>福助が堕落するお姫さま あすから国立大劇場「隅田川花御所染」:伝統芸能(TOKYO Web))
初演は「隅田川~」 のほうが最初だったのですね。五代目岩井半四郎、五代目歌右衛門、六代目歌右衛門と受け継がれ、今回は当代福助が演じます。