2013年5月18日土曜日

歌舞伎座誕生 團十郎と菊五郎と稀代の大興行師たち 中川 右介著

歌舞伎座という「異界」はいかに誕生したか。黒船襲来から民権運動、歌舞伎界に押し寄せる近代化の波。江戸最後の大スター・3代目澤村田之助、團・菊・左、興行師と旦那衆、伊藤博文ら維新の元勲――。文明開化期の劇壇で織りなされた人間模様の実録。(朝日新聞出版 最新刊行物:文庫:歌舞伎座誕生)
十一代目團十郎と六代目歌右衛門―悲劇の「神」と孤高の「女帝」の著者が初代歌舞伎座誕生の前後を書いています。幕末~明治維新にかけて世の中がガラッと変わっていく中で、芝居小屋も随分大変な時代を迎え、座元と役者、スポンサーとの駆け引きがあり、演劇改良運動がかつての歌舞伎の形態を変えていけるのか?今まで知らなかった事実がよく分かり面白いです。私はKindle版で読み始めたところですが、あの田之助のお話が詳しく書かれていてビックリです。河竹新七も、もちろん登場しますし、團・菊・左も複雑な血筋が明らかになり、今日の役者に糸が繋がっていくのが分かります。資料を元に書いた実録だということです。