2013年5月26日日曜日

能狂言インタビュー 茂山 千作(バックナンバーより)

インタビュー・文/ひらの りょうこ 撮影/八木 洋一
さて、千作、千之丞と演出家武智鉄二氏との出会いは古典芸能の歴史に衝撃的快挙であった。『濯ぎ川』『東は東』『夕鶴』など次々と異分野のコラボレーションが実現した。「武智さんの演劇への信念、宝塚や新劇、オペラ歌手との舞台。間取り、タッチや雰囲気など狂言をより面白くするのに芸を磨く、ええ、勉強でした、みな狂言に生きています」他流共演を禁じた能楽界で兄弟の『除名』が噂になった時、穏やかな人柄の父が「私も一緒に除名に」と申し出て事は霧散した。「そんな異端児の私が」といたずらっぽく笑う千作さん、平成一年に人間国宝に。同三年に日本芸術院会員になり、六年に四世千作を襲名した。祖父、父はすでに他界していた。(能狂言インタビュー 茂山 千作)
ご一家の繁栄は千作さんの穏やかなお人柄と他流との共演を積極的になさったからだと思います。