2013年5月12日日曜日

天野道映の劇評 2013年5月 歌舞伎座

大喜利「二人道成寺」は、玉三郎・菊之助が「道成寺」のほぼ全段を連れ舞する。どちらが形でどちらが影か。「ふっつり悋気(りんき)せまいぞと」は玉三郎1人が舞い、通常の「道成寺」では、そこに客の目には見えぬ幻の男が登場する。「二人道成寺」では菊之助がシテと同じ衣装で現れて、めまいを誘う。この曲ばかりは見ていて、時の経つのが惜しい。(朝日新聞デジタル:歌舞伎座「こけらおとし五月大歌舞伎」)
観客を陶酔させてくれる至福の時間が流れます。