2013年5月10日金曜日

上村以和於の随談第473回 勘三郎随想(その10)

昨年五月、平成中村座での最後の『髪結新三』は、これからは三津五郎をはじめ自分と同年配か下の者がつとめることが多くなってゆくだろうと書いた、まさしくそういう配役だった。忠七だけは梅玉がつき合ってくれたのだったが、それ以外は、勘九郎の勝奴は当然として、橋之助が家主長兵衛、弥十郎が弥太五郎源七という顔ぶれだった。それぞれに、なかなか悪くない長兵衛であり、弥太五郎源七だったが・・・。勘三郎の新三が、今後どう変わってゆくか、それを見とどけてゆく楽しみを、われわれは突如、奪われてしまったことになる。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)
勘三郎さんもそうですが、若くして亡くなった辰之助さんは今でも悔やまれます。