2013年8月6日火曜日

松i井今朝子の劇評 2013年8月 海老蔵自主公演ABKAI

『蛇柳』の押戻でも亡き團十郎が登場したのかと思うような声だったが、懐かしいとはいえ、これまた声を似せる必要は断じてない。むしろ十二代目は荒事特有の甲声が出なかったところに問題があったわけで、海老蔵はそれをきちんと本来の荒事の甲声に戻す責任があるのではなかろうか。九代目團十郎から七代目幸四郎を経て伝わった先々代松緑や、そこからさらに伝わった富十郎の録音はちゃんと残っているので、それらを参考にして復元できないはずはないのである。この点は荒事の根幹に関わる問題だけに、市川宗家を背負って立つ者の自覚を待ちたいところだ。(松井今朝子ホームページ)
松羽目ならぬ柳羽目!面白いですね。0から起こした新作にしてはまずまずのようです。海老蔵は後ジテの般若隈が似合うとのこと。花咲か爺さんの方は演出家が全てを担ったわけではなく、海老蔵の意見も取り入れたりで、風刺っぽい面があり、歌舞伎っぽいところがありという感じになってしまったと思います。観劇はこれからですが、海老蔵がこだわった現代語は控えて七五調に、音楽は義太夫を使ってというこだわりに私は賛成意見です。揃いの桜の浴衣を着て踊るらしいので楽しみです。