2013年8月1日木曜日

三津五郎の今月役どころ 2013年8月

江戸の梅雨の風情と、新三という男が存在するそのあり方。 そうしたものが浮かび上がってくる舞台になれば面白いなと思います。(今月のスケジュール)
季節感、最近の東京では味わえなくなったようです。ホトトギスの声、鰹売りの売り声、番傘を打つ雨の音、ぬかるみ、手拭い浴衣をはおった風呂帰りの人・・・下座のさつまあさーを聞くとうれしくなります。そして市井の人々、廻り髪結、大家さん、親分、手代、娘・・・が織りなす人間模様。舞台で生で感じて下さい。 生世話物の醍醐味を味わって下さい。

そしてお狂言物というものはもともと面白くできていますから誰がやってもそれなりの成果を上げることができます。しかし私と故勘三郎さんが目指したのはその中でも「より上質のお狂言物を作り上げる」ということ。その精神を、今回の共演の中で勘九郎さんに感じてもらうことが私自身が望むことであり、故勘三郎が何より望んでいることだと思うので、その意味で一日も無駄にすることがない、充実した舞台を勤めたいと思っております。(今月のスケジュール)
三津五郎さんの思いはきっと勘九郎さんに伝わると思います。