2013年8月23日金曜日

芸の真髄シリーズ第七回「江戸ゆかりの家の芸成田屋」 松井今朝子の感想

阪本先生のご母堂は、後ジテが花道に登場してすぐに後ずさりし引っ込む際に、毛を横にひっかけるのが大変に気になると指摘されて「最近は皆ようああしはるようになったけど、一体いつ頃からあんなふうにするのが始まったんやろ」と言われてみたら、確かに私の目に残っているのも、毛を脚の間に挟むような形で後ずさりする形だし「横にしたら誰でも出来ますがな」とご母堂が立腹されるにもわかる気がするのだった。(松井今朝子ホームページ)
この後ずさりのやりとりには異議があります。私の記憶ではおよそ45年ほど前、多くは横に流していました。私もそうしました。誰がはじめかは分かりませんが、間に入れて後ろへ戻るやり方もよく行われるようになりました。ご指摘とは反対に間に入れた方が安全策なのです。形としては、横に流した方が綺麗だと思います。毛先が足の間より、流れていた方が毛並みの流れとしても美しいのではないかと思います。