2014年1月13日月曜日

渡辺保の劇評 2914年1月 浅草公会堂

まず愛之助の「義賢最期」は仁左衛門の当たり芸をよく学んでいて、最初の 出から小松の鉢植を引き抜いて縁先の手水鉢の角を割るきまりがきっかりとよ く出来ている。描線たしかな義賢である。
猿之助の博奕打がさすがに体が軽く、動きがあざやか。男女蔵の閻魔大王。 耳になじみのある曲がいくつも挿入されているのはいかにも猿翁らしい舞踊劇。(2014年1月浅草公会堂)
夜の部最後の踊り二題について渡辺氏は憂いて居られるが、私はそう悲観的ではありません。彼等の年齢ではごく稀な人を除けば当代の幹部俳優でもあの程度だったと思います。大事なのはこの浅草で経験したことを忘れず精進を重ねることです。お稽古を積めばのちのち上達しきっちり踊れる芽は持っています。