2014年2月24日月曜日

文楽評(西本ゆか)国立劇場「文楽二月公演」 2014年2月

観客をくすぐる絶妙な間合い、空気感。「文楽二月公演」第二部「染模様妹背門松」油店の段は、こってりした笑いを大夫と三味線、人形の三位一体で醸し出し、大阪庶民が育てた文楽の、今につながるエンターテインメントの力を見せる。耳と心にくっきりと物語を届ける咲大夫の語りは、流行のギャグを入れても崩れない。燕三の三味線とエッジのきいたビートを紡ぎ、咲甫大夫、清志郎の伸びやかな17分から続く約1時間が瞬く間。勘十郎の善六は動きも表情も間の抜け方が秀逸で、悪い奴(やつ)だが憎めない。清十郎のお染、勘弥の久松は若い恋の暴走も品よく、端正だ。(舞台評 国立劇場「文楽二月公演」:朝日新聞デジタル)
 大夫と三味線、人形の三位一体。素晴らしい芸術ですね。