2014年2月13日木曜日

上村以和於の随談第516回 今月の舞台から(歌舞伎座・文楽)

前代の大物たちの持っていなかったその自由さを、現代の花形たちは初めからそこにあったものの如くに、自由に、別に殊更な反逆も何もする必要もなく、享受出来ることである。前代の大物たちがあれほど苦労し、批評家たちから南北らしくないといった批判を散々された障碍を、現代の彼等はやすやすと乗り越えられる。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)
かつて“六代目大明神” という神話が浸透していた時代がありました。確かに六代目は優れた俳優でしたが、薫陶を受けた者たちはそれにこだわり過ぎて殻を破ることができませんでした。しかし、時代は流れ六代目を知る役者も観客も少なくなってきて、六代目に直接薫陶を受けた世代の孫世代になり、彼等は自由に自分達の解釈で芝居ができるようになったのだと思います。五代目歌舞伎座は彼等の手に委ねられています。
文楽も今月は面白いです。人形ならではの演出、動きが歌舞伎とは違って楽しいです。