2014年2月9日日曜日

天野道映の劇評 2014年2月 歌舞伎座

南北が残酷で滑稽な人間ドラマなら、黙阿弥は洗練された錦絵。昼夜で対比が利いている。
昼夜で南北、黙阿弥の違いが分かるのは貴重です。
菊之助の弁天小僧は、信田小太郎の名を偽称して、梅枝の千寿姫をだますところも、女に化けて浜松屋で騙(かた)りを働くところも、水際立っている。  断然他の追随を許さないのは、大詰め・極楽寺大屋根の立ち回りである。死に立ち向かう命の輝きが陶酔感を誘う。身体のバランス感覚が優れていて、たたらを踏む姿まで美しい。駄右衛門役の染五郎は錦絵はあまり得意でなく、やはりドラマの方がいい。(舞台評 歌舞伎座「二月花形歌舞伎」:朝日新聞デジタル)
菊之助の身体的バランス感覚は踊りで鍛えたのでしょうか。お芝居でも立ち居振る舞いが綺麗です。