2014年2月10日月曜日

渡辺保の劇評 2014年2月 歌舞伎座昼の部

ここは左七と小糸が一つ夜着に入るラブシーンが見せ場であるが、まず左七 が着物を脱ぐ、ついで小糸が襦袢一枚になる設定が、廻りの役者の芝居がつぶ だたず、そのため立体的になっていない。その上に染五郎と菊之助に工夫がな く、ついさっき会ったばかりの男女が、ついきわどいところへ行くサプライズ と新鮮さが全くない。この場が冬で寒いという感覚さえ伝わってこない。次の 場は大雪なのに。ただ段取りだけのラブシーン。これでは面白くなるわけがな い。(2014年2月歌舞伎座昼の部)
南北の原作を読み砕いていないと難しいようです。人物の性格も絡みあう糸の面白さも、分かりません。なんの予習もなく鑑賞するには難解な狂言ですね。折角のラブシーン、ドキドキハラハラしたいところです。1週間先の観劇日まで進化して欲しいです。