2014年3月22日土曜日

石井啓夫の劇評 2013年3月 新橋演舞場

貴族支配で窮状にあえぐ村を救うべく若い仏師・十和(とわ)(猿之助)と幼なじみで領主の息子の一馬(佐々木)が、対照の生き方を選びながら誠の仏法に目覚める過程を、悩み→迷い→悟る3幕の三段論法で紡ぐ。木屑(きくず)ばかりの空(から)のさまが真の仏像だ!の十和の叫びが結論。一馬はモドリ(悪から善へ)となり手をつなぎ合って2人宙乗りで夢と理想の空(そら)への大団円。3幕こそケレンが出るが全体に奇を衒(てら)わぬせりふ劇で貫いた。情を知の発露で見せる四代目らしい。(【鑑賞眼】新橋演舞場「スーパー歌舞伎II 空ヲ刻ム者-若き仏師の物語-」 - MSN産経ニュース)
三段論法が明確なので、硬いテーマでも分かりやすく感じました。英雄にこだわらず一人間を主人公にしたことが猿之助らしいと、私も同感です。

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