2014年3月21日金曜日

西本ゆかの劇評 2014年3月 新橋演舞場

真の仏を求める十和は「空」に行き着く。虚無ではない、万物の礎であるが故に「色」を持たぬ、本質の空だ。十和が叫ぶ「仏は拝む者の鏡」の仏を芸に変えれば、求道する姿が演じる猿之助に重なる。スーパー歌舞伎第1作「ヤマトタケル」が、その苦悩と解脱に猿翁の魂を映したように、「空ヲ刻ム者」もまた、くびきをもたぬ表現者として歩む決意を当代が刻んだ碑(いしぶみ)となるのかもしれない。(舞台評 新橋演舞場「スーパー歌舞伎Ⅱ 空ヲ刻ム者」:朝日新聞デジタル)
何ものにもとらわれぬ自由な創造者、即ち四代目猿之助。素晴らしいです。

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