2014年6月15日日曜日

上村以和於の随談第526回 今月の舞台から 2014年6月

このところの菊五郎の心境と、それを映した舞台の充実ぶり。持ち前の薄口の味付けの中にも心機充実とともにコクがたっぷりと醸してきた。松禄の蘭平につき合って行平で出ているのを見ているだけで、まさしく「出ただけはある」という劇評常套句そのままの値打ちがある
ズバリ言って、今度の『三人吉三』はこれが第14弾というコクーン歌舞伎の中で一番よかった。理由は一言でいえば、串田がこれまでで一番、自分の思う通りのことを自由にやっているように見えることだ。
あの当時の、頬っぺたの大きな雀右衛門の、艶な風情が、私は妙になつかしい。実はこの程、雀右衛門丈の後援会から追悼文集が出され、お声が掛って私も一文を寄せさせていただいた。機会があればお読みください。)(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)
国立劇場を抜かせばほぼ全舞台の随談が書かれています。歌舞伎座はベテランの演技が充実。コクーンは新コンビが新しい魅力を見せている。巡業(猿之助・中車)ではこの先二人がコンビでやっていくと面白い存在になるのではないか。といった感想です。